▲ NASA の土星探査機カッシーニが、2012年11月27日に撮影した土星の北極の「謎の六角形」の現象。円状ではなく、なぜ六角形に渦巻いているのかはわかっていないとのことです。Daily Galaxyより。
次に太陽系で起きる異変はどんなものなのかと想像してみる
昨年までは、太陽とそして太陽系の惑星の異変というものをたまに取り上げることがありました。太陽そのものは、国立天文台が昨年発表しました「太陽の4極化」という一種の異常事態をご紹介しました「 国立天文台が発表した「4極化する太陽磁場」」以降、最近の記事では、それが進行していることが発表されたことをご紹介しました。
・国立天文台が「太陽の磁場異変の進行」を確認し、その状態が過去の「小氷河期」と類似していることを発表
2013年02月05日
▲ 国立天文台が発表した「4極化する太陽磁場」より。
そして、昨日の記事でも少しふれましたけれど、この数年、太陽系のほぼすべての惑星で何らかの異変が観測されています。
昨年の現象として、印象に残っているものとしては、
・火星の240キロメートルの高さのモヤ
▲ 火星の「超」異常現象: 地表から数百キロ上空まで吹き上がる現象は何かより。
とか、
・土星の超巨大なストーム
▲ 土星で観測されている巨大なスーパーストームより。記事は2011年のものですが、2012年にも同じようなストームが観測されました。
などがありました。
上のストームなどは、幅だけでも地球のサイズと同じくらいあります。
▲ 地球と土星の大きさの比較。
それと、「最近の太陽」。
あまり科学的な話ではないですが、最近だけでも、太陽の周辺では下のような様々な写真が撮影されています。
▲ 「太陽のコロナの横を通過したものは彗星? それとも他の何か?」より。
▲ 「太陽からの脱落」より。
▲ 「太陽の天使の再来」より。
など、正体が何かわからないですし、画像データの損傷の可能性も強いですが、いずれにしても、 NASA の太陽観測衛星の画像には最近、頻繁に上のような「形を持つ光のようなもの」が写っています。
この調子だと今年はまだまだいろいろなものが観測されたり見られそうな感じもあります。さらに、今年は非常に多くの彗星などの天体が地球に近い太陽系の中を通っていきます。
つまり「ふたつの太陽」、あるいは「複数の太陽」というような光景を目にすることがそれほど非現実的な話でもないという感じはあります。
そんな中で、下のような文言が入っている記事を見かけたのです。
個人の記事ではなく、一応、報道メディアです。
ノストラダムスは、「空に太陽が2つ見える12月に法王がローマから逃げるだろう」と予言したとされている。
これは、ローマ法王ベネディクト16世の引退と、2013年12月に地球でも大きく見えるという彗星アイソンのことを絡めて書いている記事でした。「一応、報道メディア」としたのは、インドの新聞で、どんなものだかよくわからないからですが、今回はその記事を翻訳してご紹介します。
ところで、彗星アイソンについては昨年記事にしたことがあります。
・「良い時代と悪い時代」(3): 2013年の巨大彗星アイソンのこと。そして宇宙から地球に降り続ける生命のこと
2012年10月11日
▲ これはアイソンが見える頃の想像図。2013年11月から12月頃に、「月より明るく光る」と考えられている近代の天体観測史上で最も明るく見える可能性のある彗星です。
それにしても、ノストラダムスに「空に太陽が2つ見える12月に法王はローマから逃げるだろう」なんて書かれた詩があるのですかね。
少し調べてみました。
ノストラダムスはこう語る
ノストラダムスに関しては、日本語のサイトも多いですが、その詩の数が多くて、どこから調べていいのかわからなかったのですが、海外サイトの、
・Nostradamus Concerning Comets in the future
(ノストラダムスの彗星に関係する予言)
というものを参考にしながら、日本語のページをいくつか探せました。
「彗星、あるいは複数の太陽を彷彿させる」文言が含まれてものとして以下のような下りがあるようです。
翻訳のページはそれぞれの番号にリンクしてあります。
などが彗星と関係しているように読めます。
古代では、彗星は「ひげを生やした星」とか「長髪の星」と呼ばれていることもあったことが記されています。
でも、「空に太陽が2つ見える12月に法王がローマから逃げるだろう」というような直接的なのはちょっとわかりませんでした。
しかし、それとはちょっと関係ないですが、とても興味深い詩を見つけました。
百詩篇第 6巻 98番
非常に強い恐怖によって、恐るべきウォルスキ人たちは荒らされる。
彼らの大いなる都市は染められる。悪疫のような行為、つまり
太陽と月を奪うこと、神殿を荒らすこと、
そして二つの川を流血で赤くすることが行われる。
これなど、昨年来、中国の長江などをはじめ、大きな皮や湖が次々と赤くなったことなどを思い出しながら読みますと、趣深いものがあります。
2012年9月6日に広範囲にわたって真っ赤に染まった中国の長江。原因はわかりませんでした。過去記事「赤く染まるユーラシア大陸最大の川と、カリフォルニアの周囲 100キロに漂う「 9月11日の腐臭」」より。
他の過去記事の「赤く染まる関係」は、こちらにあります。
というわけで、結局、何のためにノストラダムスの予言を調べたのだかわからない感じとなってしまいましたが、とりあえず、このあたりでインドのメディアをご紹介します。
ちなみに、インドの新聞だけあって、そのメディアの「芸能面」は下のような写真のボリウッドの記事でした。
▲ Bhaskar 芸能面より。
インド・・・。
さて、それでは、ここから記事です。
気軽にお読み下さったほうがよろしいと思います。
Nostradamus prophecy predicts the end of the world in 2013
Bhaskar (インド) 2013.02.23
ノストラダムスは2013年の世界の終わりを予言した
2012年末のマヤの予言は、世界の多くの終末論者たちは固唾をのんで見まもっていたが、成就しなかった。しかしまた「新たな終末予言」が見いだされている。
それは、「聖マラキの予言」と言われるものと、ノストラダムスによって記述された予言だ。それらの予言によれば、聖マラキはローマ法王はベネディクト16世の次の法王の時代で終わるとしており、そして、その月は12月としていて、その12月は「太陽がふたつ見える」としている。
予言では、ローマ法王の後継者が法王の地位にいる間が「最期の審判の時期」だという。
聖マラキは、1143年の法王ケレスティヌス2世から法王ベネディクト16世までのすべての歴代の法王に関してのビジョンを持っていたといわれている。ノストラダムスの予言はそのマラキの予言を補強するかのように次のように書かれている。
「空に太陽が2つ見える12月に法王はローマから逃げるだろう」。
2013年12月に彗星アイソン ISON が地球から観測できる場所を通過する。そして、これは月よりも明るく輝くとされている。これはふたつの太陽を思わせる光景となる可能性がある。
ここまでです。
聖マラキに関しては最近、記事にしたことがあります。
・最後の法王と呼ばれ続けたベネディクト16世(1): 聖マラキの予言とコナン・ドイルの未来感の時間軸
2013年02月13日
です。
ご参考いただければ幸いです。