2013年03月02日



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ガザ地区に打ち上げられた無数のマンタと、エジプトに現れたイナゴの大群に思う「第6の太陽の時代」



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▲ 2月28日に、パレスチナのガザ地区海岸に打ち上げられたエイ(マンタ)。報道では 400体はあったと伝えられています。下に動画もあります。






 


2013年3月の終わりの中東のふたつのできごと


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▲ 今回のできごとの位置関係を示した地図です。



昨日は記事を更新できなかったのですが、昨日知った中東の報道からいろいろ調べているうちに時間が過ぎてしまった次第です。そのニュースとは、今回のタイトルにもしていますが、下のふたつのニュースです。

文章は内容の概要です。


「ガザ地区に大量のエイの死体が打ち上げられる」

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Assabeel 2013.02.28

ガザ地区の沿岸で、大量のマンタの死体が発見された。翌朝、エイは地元の漁師たちによって解体された。エイは多くが血まみれだった。
正確な原因はまだわかっていない。




「エジプトにイナゴの大群が来襲」

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Farmers brace for locust invasion in Egypt's Nile Delta
Ahram 2013.02.26

エジプト南東部のナイル川デルタ地帯を異常な数のイナゴの大群が襲っており、農業地帯にダメージを与える可能性があると国連食糧農業機関(FAO)が報告した。

国際穀物理事会によると、エジプトは2012年に8.5万トンの小麦を生産しているアフリカ最大の小麦の産地であり、イナゴによって農作物が被害を受けることによる食糧供給への影響が懸念されている。それでなくとも、エジプトの財政は現在、不安定な状態で、そこにさらなる打撃が加えられる可能性がある。




前回の記事、

「空に太陽がふたつ見える時に法王はローマから逃げるだろう」と ノストラダムスは述べたのか述べなかったのか
 2013年02月28日

では、ノストラダムスの「百詩篇」の中からいくつかご紹介するようなことになっていました。

最近は偶然性だけで生きている私は、「昨日の今日だし、ノストラダムスにマンタとかイナゴとか出てるかも」と調べてみると、ノストラダムスの詩の中には「イナゴ」が出てくるものがありました。

訳はノストラダムス wiki から拝借したものです。


ノストラダムス 百詩篇第 3巻 82番

フレジュス、アンチーブといったニース周辺の諸都市は、
海と陸から鉄器によって荒廃させられる。
イナゴたちが海と陸とで順風に乗る。
戦争の掟なしに囚われ、死なされ、縛られ、掠奪される。



イナゴは聖書にも出てきます。

「ヨハネの黙示録」の9章です。


ヨハネの黙示録 / 9章 1節-6節

第五の天使がラッパを吹いた。

すると、一つの星が天から地上へ落ちて来るのが見えた。この星に、底なしの淵に通じる穴を開く鍵が与えられ、それが底なしの淵の穴を開くと、大きなかまどから出るような煙が穴から立ち上り、太陽も空も穴からの煙のために暗くなった。

そして、煙の中から、いなごの群れが地上へ出て来た。

このいなごには、地に住むさそりが持っているような力が与えられた。いなごは、地の草やどんな青物も、またどんな木も損なってはならないが、ただ、額に神の刻印を押されていない人には害を加えてもよい、と言い渡された。

殺してはいけないが、五か月の間、苦しめることは許されたのである。いなごが与える苦痛は、さそりが人を刺したときの苦痛のようであった。この人々は、その期間、死にたいと思っても死ぬことができず、切に死を望んでも、死の方が逃げて行く。



というくだりです。

また、「出エジプト記」の14章7説にも「神はイナゴ、カエル、地、そして死を送りつけた」という下りがあり、過去記事の「血の川の出現:原因不明の理由で真っ赤に染まったベイルートの川」に、その部分があります。




軽簡単旧約聖書「創世記 出エジプト」より。

モーセとアロンは、十の災いを示した。
杖でナイルの川の水を打つと川は、血の色に染まり飲めなくなった。
次に蛙の大群が押し寄せ エジプト人の体と家を覆い しらみとアブが大発生して 家畜や人を襲い疫病が蔓延した。
人と獣に膿をもつ腫れ物ができ 空からは雷鳴と供に激しく雹が降り 畑の作物と木々を打ち砕いた。
イナゴの猛威は、全てを食いつくし 最後は、伝染病により ファラオから奴隷、家畜に至るまでその初子は全て死に絶えたのであった。






この「出エジプト記」によると、モーセとアロンが示した災いの順番としては、

・川が赤くなる
・カエルの大群
・しらみの大発生
・アブの大発生
・疫病
・人と獣に腫れ物
・雷鳴と雹
・イナゴ
・伝染病
・すべての初子が死に絶える


などとなるようです。

上の中で、雷鳴や雹などは今では普通のことですし、伝染病も満ち溢れていますが、カエルとかしらみとかアブというのはどうなんですかね。まあ、しらみを「スーパーナンキンムシ」と言い換えれば・・・思い当たるフシも。

そんなわけで、上のそれぞれに合う In Deep の過去記事から、雷鳴と雹や、感染病などあまりにも多いものを除いて、他のものを照らしてみますと、




などのようになりそうです。


ところで、雹(ひょう)は最近の自然現象としては確かにありふれてはいますけど、最近の傾向としては「ものすごくデカイ」のですよ。数十センチとか1メートルとかの雹が降るのです。

最近も米国のミシガンで下みたいな雹が降っています。

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Ice boulders roll onto shores of Lake Michigan より。


下のは昨年4月の米国テキサス。

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「直径1メートルの雹(ひょう)」を降らせた春のテキサスの「異常な嵐」より。


これらがもし、人や建物に直接当たった場合はどうなるかというのは想像できる部分があります。かつては「大きいことはいいことだ」と言われたりしたものですが、なんでも大きければいいというものでもなさそうです。


ここまで「イナゴ」から脱線してしまいましたが、昨晩何を調べて朝になってしまったのかというと、「エイ」なんです。



スマイルフェイスのまま海岸に広がる数百の死体


下の動画は、現地のテレビで放映された「打ち上げられたエイ」の動画です。


パレスチナのガザ地区に大量のマンタ(エイ)が打ち上げられる




ニュースの後半は、地元の漁師たちがエイを切り刻んで持って行く映像となって、なかなか凄惨ですので、そこは割愛しましたが、そこまで見たい方は、オリジナルのこちらに全編あります。

今回、ガザ地区に打ち上げられたエイは、英語の記事などを読むと、マンタ、あるいはオニイトマキエイというもののようなんですが、このマンタというものが、聖書やあるいは神話や伝説に出てくるかというと、それがどうもわからない。


調べていてわかったのは、そもそもこのマンタ、あるいはエイ全般というものの生態は謎が多いということだったのですけれど、まあ、しかし、そのあたりに踏み込むと無駄に長くなりますので、また「エイ」の出来事などがありました時に、ふれてみたいと思います。


ちなみに、マンタは、昨年の夏に私は実物を見ました。

過去記事の、

生物学者も識別できない大量の「謎の生き物」に侵略されているオアフ島の海岸
 2012年07月22日

で、江の島水族館に行った時のことを書いていますが、そこにマンタもいました。

マンタは裏から見ると、下みたいな顔(?)をしているんですよ。
裏という言い方でいいのかどうかわからないですけど。

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nique's AREA88 より。


なので、ガザの海岸で死んでいる 400体のマンタも砂にくっついているほう、つまり、裏側のほうは、上みたいな顔のままで死んでいると思うのです。スマイルで転がる死体たちというのか。

そのあたりを想像すると、迫力のあるニュースだという気もします。


今回の出来事は、ふたつとも中東で起きているということもありますが、特にイスラエルなどに関しては今年になって、何度か記事にしたこともあり、特に個人的に、この3月からはイスラエル周辺の動向を注目しているという部分はあります。


今年に入ってからのイスラエル関係の記事は下のものなどです。

イスラエルの「嘆きの壁」に中国人民解放軍の参謀総長が立つ姿を見た日
 2013年01月31日

daniel.jpg


ジョージ・ワシントンのビジョンと予言(1): オバマ大統領が初めてイスラエルに降り立ち、第112代ローマ法王が選出される3月を前に
 2013年02月24日


また、ここ1年くらいの間に、イスラエル周辺での中東で起きた中で印象的な現象としては、下のようなものがありました。

イスラエルの天気予報マークに出現した「虹」マーク(2012年11月)

rainbow-2012-12.jpg

▲ 記事「虹という「地獄の門」の彼方に」より。2012年11月20日の天気予報が「虹」と示されていました。



ベイルートで赤く染まった川(2012年2月)



▲ 記事「血の川の出現:原因不明の理由で真っ赤に染まったベイルートの川」より。





第6番目の太陽の時代は本当にやって来るのだろうか


それにしても、なんだかんだと、現在のいわゆる「第5の太陽の時代」では、やはり中東というものは、全世界の意識が向く場所なのかもしれないなあと思います。

この「第5の太陽の時代」というのはスピリチュアル的な話ではありますが、世界各地の古代文明に出てくる概念で、「今の時代の次は第6の太陽の時代になる」と言われていたりします。そして、それが始まるのは、2012年12月21日だという人もいますし、 2013年 3月28日と主張する人たちもいます。

解釈の正否はわかりませんが、しかし、この概念はマヤ文明やアステカ文明を含む古代メソアメリカ文明に共通した部分が多くあるようです。

その中で、アステカ文明では、現在の時代である「第5の太陽」までを下のように説明しています。過去記事「アステカ神話の過去4つの世界と太陽。そして、現在の太陽トナティウの時代の終わりは」からです。







第1の太陽 アトル 水の太陽

第2の太陽 オセロトル ジャガーの太陽

第3の太陽 キアウトル 雨の太陽

第4の太陽 エヘカトル 風の太陽

現在の太陽 オリン(トナティウ) 地震の太陽







時代区分の解釈はともかくとして、古代のマヤ文明やアステカ文明の人々は、その「第6の太陽の時代という完全に新しい時代」が来るとした未来感の中で生きていたようです。

そういう時代が本当に来るのかどうか、もはや私にはわからないところはあるのですけれど。