もしかすると「太陽系全体で一斉にポールシフトが始まる」のではないかと思ったりする 2013年の春
▲ こちらは土星の「極点」で渦を起こしている部分をハイライトした画像。北極、南極共に渦を巻いています。しかも、超巨大で、この渦巻きのサイズは、下の写真の通り、中心部だけでも「地球2個分」くらいです。
その大きさがおわかりかと思います。
太陽系の観測できる範囲のほぼすべての惑星で異変が確認され
今回は、翻訳記事の内容そのものが面白いですので、無駄なことを書かずに早めに本記事に入ります。ただし、関係すること(太陽系の惑星の極の渦)に関しては少し書いておいた方がいいと思いますので、そのことについては記しておきたいと思います。
昨日の、
・私たちに残されたかすかな「破局の回避」の可能性のために(1)
2013年03月24日
というのはシリーズとして書きたいと思っていますが、毎日続けて書くタイプのものでもないですので、書きたい時に続きを書ければとは考えています。
さて、今回はタイトル通り、金星での渦巻きについてなのですが、この渦巻きも不思議なものなのですが、「金星という惑星自体が不思議」ということも今回の記事で知りました。
たとえば、
・金星では大気層の回転と金星そのもの自転の回転速度に差がある
・その差は 60倍もある
・その差は 60倍もある
というのが金星の特徴や、そして、今回の渦の、
・毎日形を変える
・全体のサイズは地球のヨーロッパ全土くらい
・複数の渦巻きの中心点はバラバラな方向に移動するのに渦の全体は崩壊しない
・全体のサイズは地球のヨーロッパ全土くらい
・複数の渦巻きの中心点はバラバラな方向に移動するのに渦の全体は崩壊しない
などもとても不思議に思います。
その理由と、それがどのようにして始まったのかには、天文学者たちによると、
「まったくわからない」
とのこと。
なお、他の惑星の渦については下のような感じです。
太陽系の惑星の極点の渦
土星の極の渦
▲ アストロアーツ「土星の巨大ヘキサゴン」より。なぜか「六角形の渦」となっています。記事によれば「どうやってこの形が作られ維持されているのかは不明のままとなっている」とのこと。
木星の北の極の渦
▲ Discover より。
土星の衛星である「タイタン」の極の渦
▲ 動画が存在しますので、それを貼っておきます。写真は NASA の Titan's Colorful South Polar Vortex にあります。
私たちの「地球」の極の渦
▲ これは地球の北極での渦です。もちろん、いつも北極で渦を巻いているわけではないですけれど、地球にも数々の「渦巻き」現象はあります。過去記事の、「私たちを取り巻く「渦」は何を意味するのか」や、「NASA の衛星が撮影した直径150キロメートルの「海底の渦巻き」」などをご参考下さい。
土星の極の渦
▲ アストロアーツ「土星の巨大ヘキサゴン」より。なぜか「六角形の渦」となっています。記事によれば「どうやってこの形が作られ維持されているのかは不明のままとなっている」とのこと。
木星の北の極の渦
▲ Discover より。
土星の衛星である「タイタン」の極の渦
▲ 動画が存在しますので、それを貼っておきます。写真は NASA の Titan's Colorful South Polar Vortex にあります。
私たちの「地球」の極の渦
▲ これは地球の北極での渦です。もちろん、いつも北極で渦を巻いているわけではないですけれど、地球にも数々の「渦巻き」現象はあります。過去記事の、「私たちを取り巻く「渦」は何を意味するのか」や、「NASA の衛星が撮影した直径150キロメートルの「海底の渦巻き」」などをご参考下さい。
それでは、ここから、金星の渦についての記事です。
Venus's South Pole Vortex --Strange Behavior of a Whirlwind the Size of Europe
Daily Galaxy 2013.03.25
金星の南極の渦巻き - 奇妙な振る舞いを見せるこの現象のサイズはヨーロッパの面積ほどもある
バスク公立大学 ( UPV / EHU ) の惑星科学研究チームの天文学者たちが著名な科学誌『ネイチャー・ジオサイエンス /Nature Geoscience 』に、金星の南極で発生している大気の渦巻き現象についての研究が完了したことを発表した。
木星の大赤斑とも似た、この金星の南の極にある渦のサイズは、地球のヨーロッパの全域に相当する面積に広がっている。
金星の大気層では、20キロメートルの高さで区分される2層の雲の層がある。
UPV / EHU の天文学者たちは、この両方の層での渦巻きの変化を緻密にモニターし続けた。その結果、この渦巻きの動きについて、その非常に「不安定な性質」を確認することができたという。
研究グループの代表である UPV / EHU の惑星科学研究所のイツィアール・ガラテ ( Itziar Garate )氏は、以下のように述べる。
「この巨大な長い渦が存在していたことを私たちは知っていました。そして、この渦の形状が毎日のように変化していくことも観察により判明していました。しかし、今回わかったことのうちのひとつには、2つの大気の雲の層で作られるチューブのような形状の渦はひとつだけではなく、複数だったということです」。
「さらに、それぞれの渦の中心は各々別の方向に動くのです。なのに、大気の渦の全体の構造自体は崩壊しない。これは金星の表面で繰り返されながら進化する永久的な構造を作り出しているようです」。
このような巨大な渦は、たとえば、木星や土星などのような自転速度の早い惑星の場合では、大気中では頻繁に見られる現象だが、金星の自転は遅く、それなのに、恒久的に作り出される巨大な渦が存在する。
ガラテ氏はさらに続ける。
「私たちは、金星の大気の回転が金星自体の自転のり速度よりも 60倍も速いということについての事実は知っていました。しかし、その理由はわからなかった。この 大気の回転と自転速度の差はあまりにも大きなものです。そのため、天文学者たちはこの金星の状態を "スーパー・ローテーション( super - rotation )"と読んでいます」。
「そして、私たち天文学者も、なぜ金星にこのような現象が存在して、そして、それがどのように始まったのかについてはまったくわかりません」。
金星の軌道などの状態に関しては、2006年から金星軌道上で金星を観測している欧州宇宙機関( ESA )の無人金星探査機「ビーナス・エクスプレス」のおかげで、詳しいデータが入手できるようになった。
そのビーナス・エクスプレスの最近の画像(下の写真の上)では、以前示された(下の写真の下)二重の渦は確認できずに、奇妙な形のひとつの渦が写っている。
▲ 金星探査機ビーナス・エクスプレスが最近撮影した金星の南極の渦。
▲ 金星探査機ビーナス・エクスプレスが撮影した以前の金星の南極の渦。
最近公開された土星の南極で確認された渦巻きとも相似点があることも明らかになっている。
今後さらなる観測と研究が続けられる。