2013年04月04日



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開戦前夜(3): 米国当局はずっと EMP 兵器実験としての北朝鮮の実験の成否を監視していた



関連記事:
開戦前夜(1): 北朝鮮が米韓との戦争に勝つ可能性があるとすると? を考えてみる
開戦前夜(2): 中国人民解放軍の機械化師団が北朝鮮との国境に向けて大規模な移動を開始
開戦前夜(4):「朝鮮半島からブラックスワンが現れた」と題する記事を書いた米国記者

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準備なのか、単なる脅しか、あと10日以内にはわかるかも

米国のわりと正当なメディアである WND のついさきほどの記事に、最近の米国当局で「米国で EMP 攻撃の脅威の現実感が増している」ことと、政権などとの考え方の食い違いなどのことについて書かれてある記事がありましたので、翻訳してご紹介します。


ところで、今朝書きました「中国人民解放軍の機械化師団が北朝鮮との国境に向けて大規模な移動を開始」では、中国軍や韓国軍など、周囲の状況に関しての記述の多い記事でしたが、「当事者」である北朝鮮軍の動きは日本の報道にもあります。

テレビ朝日の報道から要点を抜粋しておきます。


核攻撃作戦承認…“北”新型ミサイルを日本海側に
ANN 2013.04.04

ann-0404.jpg


北朝鮮の挑発的な動きが激しさを増しています。まず、北朝鮮は、新型のミサイルを日本海側に移動させ始めました。また、寧辺(ニョンビョン)にある停止中の原子炉で再稼働に向けた兆候がみられるとアメリカの専門家が分析しています。さらに、4日朝の臨時ニュースで、北朝鮮軍は「核での攻撃を含む作戦が最終的に承認された状態だ」と表明しました。

この新型ミサイルは、「KN08」と呼ばれるアメリカ本土まで届くとみられる長距離ミサイルか、「ムスダン」と呼ばれる沖縄、グアムを射程にする中距離ミサイルである可能性が高いとのことです。いずれにしても、北朝鮮のミサイル発射に向けた具体的な兆候が明らかになり、関係国の緊張が一気に高まっています。



私は軍事は素人ですが、 EMP 兵器を3年くらい前に知った時に、正直「この世で最も怖い兵器」と感じました。いわゆるアルマゲドン(人為的なほうのアルマゲドン)は多分これだと。

今回のアメリカの記事を読むと、それはアメリカ人も同じだったようで、昨年の北朝鮮のミサイル実験なども、「米国当局者は常に EMP 兵器としての完成度を念頭に置いて実験を見ていた」ということがわかります。国を守る立場としては正しい見方だと思います。


しかし、一般的には、 EMP は理解されにくい兵器ですので(誰も直接死なないし、物質的には何も破壊しないため)、その恐怖を伝えることは難しかったと思います。

どうもオバマ大統領もその脅威をよくわかっていないようですし。


まあ・・・・・政策や軍事に詳しい人になればなるほど、「最近の戦争」は意味がわからないと思います。

「まるで子どもの遊びに見える」

かもしれません。

その通りなんですよ。

科学知識での子ども遊び。
EMP もサイバー攻撃も、新型ウイルスの作成も、別に大人じゃなくてもできる。



さて、無駄口はともかく、翻訳に入ります。


ああそうだ、一応、前回に続き、下の聖書の言葉を貼っておきます。

matai.jpg


聖書 マタイによる福音書 24章 6-8節

戦争の騒ぎや戦争のうわさを聞くだろうが、慌てないように気をつけなさい。そういうことは起こるに決まっているが、まだ世の終わりではない。

民は民に、国は国に敵対して立ち上がり、方々に飢饉や地震が起こる。

しかし、これらはすべて産みの苦しみの始まりである。




ここからです。
なお、 EMP 爆弾については、記事の後に過去記事を貼っておきますので、ご参照下さい。


また、記事に出て来る「米国を核攻撃する内容」のビデオは、In Deep で過去に字幕を入れたものと入れていないものも含めて、ご紹介したものがありますので、記事中にそのうちの動画2つを貼っておきます。





U.S. on alert for nuclear blast overhead
WND (アメリカ) 2013.04.04

米国は頭上高くで炸裂する核爆発の脅威の下にある


EMP32.jpg


アメリカの当局者たちは、北朝鮮が米国の高高度の上空で核装置を爆発させることのできる「宇宙ロケット」を使うことのできる段階にあることに懸念を持つ。この高高度核爆発は EMP 爆弾とも呼ばれ、電磁バルスを生成して地上の広範囲に影響を与える。これにより、米国の広範囲に渡る配電システムが使用不能になるだけではなく、全国の主要なインフラの多くが破壊されてしまう。

実はアメリカ当局者は、この北朝鮮の「宇宙ロケット」と EMP の関係の状態を監視し続けていた。そして、昨年12月には、北朝鮮の三段ミサイルが、EMP 兵器としての効果を生成できる高さで作動することを確認した。

この懸念は、ハワイと米国本土内のターゲットだけではなく、日本と韓国にある米軍基地に対する攻撃も脅威とも繋がっている。

北朝鮮の指導者キム・ジョンウンは 28歳の青年だ。

その指導者は昨日、米国を目標とするロケット攻撃をおこなうことを許可する書類に署名した。

署名は、北朝鮮の上級指導者たちによる緊急会議の後に署名された。公表された写真の後ろには、ターゲットになる米国の都市が示された地図が貼られていた。そこには、ハワイ、ワシントンD.C. 、そしてロサンゼルスが示されていた。

今回の脅威が急激に露見したのは、米国と韓国との合同軍事演習中、爆撃可能な状態の米軍のステルス機2機が朝鮮半島に派遣された後だった。

ステルス機の派遣後、キム・ジョンウンは、「我々はいつでも米国本土、ハワイ、グアムを含めた太平洋上各地の米軍の軍事基地を叩くことができるための準備状態に入ることを指示した」と発表したことが韓国のメディアを通して報じられた。

このステルス機の派遣を、キム・ジョンウンは「すでに脅迫の段階を越えた行為と判断した」と述べたという。

そして、北朝鮮は韓国との軍事ホットラインを切断し、北朝鮮全土に戒厳令体制を敷いた。


また、北朝鮮は、この数週間、「米国を核攻撃する内容」のビデオを3種類公開していた。それは記事の一番下にある。

ホワイトハウスの副報道官によると、「私たちは、私たちの国家の防衛と、同盟国における利益と防衛を尊重するための意志と能力を持っていることを常に明確に現してきた。米国と韓国との合同軍事演習は、米国がこの地域を防衛することのできる明確な証拠となる」と述べた。

今回の北朝鮮の好戦的な対応に対して、アメリカ国防長官のチャック・ヘーゲルは、米国西海岸のイージスミサイル防衛システムの配備を命じた。

第二の弾道ミサイル迎撃レーダーは日本に配置する。

しかし、イージス艦のミサイル防衛システムは 2017年まで正式稼働されない。

また、米国を目標にした北朝鮮の先制核攻撃の脅威は、ミサイルに搭載される弾頭の小型化に成功した実験を目のあたりにしていることにも起因している。

この「弾頭の小型化」は、明らかに米国のイージス艦の対ミサイル網を通過するために設計されたものと見られる。北朝鮮の強い態度はそこにもあるのかもしれない。


そして・・・米国軍はあまり過大に表現することをしないが、実際には、北朝鮮は「米国に EMP 攻撃を仕掛けようとしているのではないか」という懸念が非常に強くなっているという事実がある。

EMP 攻撃は米国の主要な電気網とインフラ、エネルギー、また、それらに依存している水・食糧配給にも影響が出る、また、コンピュータ系統がダメージを受ければ、宇宙システムにまでにも影響を及ぼすのだ。

最近の研究によって、その影響は「壊滅的」だと見られている。

最低でも数ヶ月は米国は「サバイバルの地」となる可能性がある。

水もない、食糧もない、電気も通信手段もない。
そもそも下水処理さえできない。

最近、米国の専門家は「キム・ジョンウンは中国からのアドバイスをすべて無視して核実験からミサイル実験までおこなっている」ことを指摘する。なので、今回の脅威にも中国の抑止力は役にたちそうにないという。

今では中国と北朝鮮のどちらが立場が上かすでにわからないほど事態は混沌としている。

アメリカ当局者の一人は言う。

「オバマ大統領は、無知なのか、ポーズからなのかわからないが、北朝鮮の挑発を単に『今までと同じ威嚇のやり方』と決めつけているフシがある。あるいは、そのようなポーズをとり、アメリカ国民を欺いている可能性さえ感じる」。

つまり、キム・ジョンウンは米国から譲歩を引き出すためにこのようなことをやっているとオバマ大統領は考えているというわけだ。

また、別の専門家によれば、キム・ジョンウンは軍部の支持を得られていないと見られている。彼の父親のキム・ジョンイルは北朝鮮の軍部を完全に掌握していた。

なので、キム・ジョンウンの好戦的な発言や態度は、自分も父親のように、軍部からの支持を得るための試みではないかという。

最近は行動の兆候も見られている。

現在、北朝鮮では、長距離ミサイルを日本海側に移動させており、トンチャリの長距離ミサイル実験場に向かって移動する複数の車両が確認されている。

多くの米国の専門家の意見では、今回の「危険な試み」は、国内に対しての姿勢と、北朝鮮軍部の信頼を得るための行動だという見方が一般的だ。

以下が北朝鮮が最近発表した動画だ。



北朝鮮による動画 『米国のお陰だ』




北朝鮮による動画 『銀河9号に乗って』








(訳者注) 最後は「国内に対しての姿勢と、北朝鮮軍部の信頼を得るための行動だという見方が一般的だ」と、ハッピーエンドで終わっていますが、どうなんですかね。

私の感想を正直に書けば・・・場合によっては、キムさんは「やる気」だとも思います。


過去記事の「 EMP 関連の記事」をリンクしておきます。

米国の保守系シンクタンクが「米国は電磁パルス攻撃で壊滅する」と報告
 2010年11月30日

「EMP 攻撃シミュレーション」だったとすると、完全な成功を収めたように見える北朝鮮のミサイル実験
 2012年04月17日

北朝鮮はスーパーEMP兵器を完成させたのか?
 2011年06月27日


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