2013年05月12日



2015年10月7日に In Deep は http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。




「地球上での共生の崩壊」 : 動物のエサになる人間。そして世界の町々は昆虫に占領されて





▲ ボスニアヘルツェゴビナの首都サラエボでは、現在、「ハエ」の大襲撃を受けています。上の動画は現地のニュースより。報道の内容はあとのほうにご紹介します。
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各地で動物に食べられる人々


今年の連休は、日本でも山の遭難者の数は過去最多だったりしたようですけれど、つい先日、フランスのピレネー山脈での登山中の事故は、少し変わったものでした。

山から転落した女性登山者が「ハゲタカにすべて食べられてしまった」のです。

下は英国のインディペンデント紙の5月6日の記事です。

hagetaka.jpg

Independent より。


概要はこんな感じのものです。


ハゲタカが、フランスの山で転落死した52歳の女性の遺体を食べる

ピレネー山脈のフランス側で、登山中に転落して死亡したとみられる登山者の遺体が、ハゲタカに食べられた。

フランス国家憲兵部隊によると、登山に来ていた52歳の女性が転落し、頭などを強く打って死亡したとみられるが、捜索・救助隊が現場に訪れたときには、女性の骨と洋服、靴が残っていただけだった。

救助に向かった国家憲兵部隊の少佐は 、「ヘリコプターから膨大な数のハゲタカが1箇所に集まっているのが見えたが、その時は何をしているのか分からなかった。ハゲタカは、女性を40−50分の間に食べてしまった」と伝えた。

EU諸国では、ハゲタカは絶滅危惧種に指定されているが、フランスやスペインでは最近数年間で、ハゲタカが生息する地域の住民から、「観光客だけでなく」牛や羊にも危害を加える恐れがあるとして、ハゲタカの射殺許可が何度も求められているという。



小学生の頃に図鑑で「鳥葬」というのを初めて知った時に、そこには写真なども載っており、結構な衝撃を受けた時のことを思い出します。でも一方で、「しかし鳥葬も悪くないかも」と思った 10歳の春


さて一方、最近では、カバやクマやゾウといった大型の動物たちによる人間への襲撃や「食べられてしまう」という事件があとを絶ちません。

ここ数日の、クマ関係のニュースを少し並べておきます。

インドの事例は「一頭」ではなく複数のクマたちが村人たちを「殺しに来ている」というところが通常のクマの襲撃事件とは違います。



クマ / インド

India panic after bears kill eight in Orissa state ( BBC / 英国 )

8名が熊に殺され、パニックに陥るオリッサ州

india-bear-killer.jpg

インド・オリッサ州で野生のクマたちが、この1週間の間に8人の村人たちを殺害しており、地元の人々の間にパニックが広がっている。クマの攻撃で負傷した人々も病院で治療しているが、負傷者の一部は重体だという。

orrisa.jpeg

▲ インド・オリッサ州の場所。

地元の人々は、クマたちが Mahua (麻花)を食べたことによって暴力的になっているのではないかと話す。麻花は、この地元ではアルコール醸造のために使われている。

インド農林大臣ロートレイ氏は、今回のクマの殺害事件についての調査を命じた。ちなみに、クマはインドでは自然保護の対象となっている。





クマ / ロシア

India panic after bears kill eight in Orissa state ( novosti / ロシア )

イルクーツク州で人間を八つ裂きにしたクマが射殺される

ru-bear.jpg

イルクーツク州では警察が興奮したクマを射殺した。このクマは 2 名の男性を襲い、そのうちの 1 名が死亡していた。

州内務局からイタルタス通信が伝えたところによれば、森で仲間と共にクマで襲われたとの通報があり、その通報者は逃げることができたものの、残る仲間については知らないと語ったという。

警察は行方不明者らの捜索を開始し、「ウスチイリムスクから 22 キロの地点、チョールナヤ川付近で、血痕をたどった結果、土をかぶせられた遺体を発見した」という。しかし、興奮したクマが捜索隊を襲撃し、警官一名がカラシニコフ銃で射殺した。

当局はカラシニコフ銃の使用については正当なものだったとしている。





ちなみに、上に出てくるカラシニコフ銃というのは AK47 という名前のほうがわかりやすく、今でも戦争・紛争でよく使われている銃です。熊でもひとたまりもなかったようです。


ak.jpg

▲ アフガニスタンの戦場の落書きの横に置かれた AK47 カラシニコフ銃。落書きの意味は「天国の絶景は、地獄から見る景色だ」。tumblr より。



そういえば、「熊とロシア」といえば、3年くらいの前の過去記事思い出します。

ru-esa.jpg

食糧不足のために墓地の人間の死体を食糧にし始めたロシアのクマたち より。


さらに4年前の 2009年にはオーストラリアで、「オーストラリアの野犬たちが人々をエサにしている」ということが判明したことがあります。

動物たちのパラダイムシフト(人類食糧時代)
 2009年09月24日


まあ、食べないまでも、「動物たちの反逆」というのは世界や日本の至るところで見られるように思います。この数年、過去より動物の行動の異変は明らかに顕著になっていることは、曖昧ではなく、事実だと考えられます。

そして、動物だけではなく、虫たちも激しく行動しています。

ここからは虫についのて記事です。
(虫が嫌いな人ごめんなさい)



虫たちは今後も増殖し続けるのかそうではないのか


最近、アメリカの「14年ゼミ」というものが話題となっていました。
これは日本語でも記事になっています。


17年ゼミが米東部で一斉に地上へ、数十億匹が大合唱
ロイター 2013.05.07

米国東部に生息する周期ゼミの一種「17年ゼミ」が、数十億匹の大合唱を地上に鳴り響かせようとしている。このセミは、地中で17年を過ごした後、ジョージア州北部からニューヨーク州北部までの全長1400キロにわたる広範囲で一斉に地上に出てくる。

周期的発生の理由ははっきりとは分かっていないが、一説では、大量発生することで、鳥やクモ、ヘビなどに捕食される可能性が低下するからと考えられている。



普通の報道では上のように、一般的な話題として書かれてありますが、米国のサイトなどを見ると、下のように「セミに侵略されるアメリカ」というような派手な見出しが多くなります。

cicadas.png


さて、この「虫の大量発生」。

少し前に、エジプトやイスラエルなどを聖書の記述のように襲いまくったバッタ(イナゴ)の事例をご紹介したことがあります。

聖書に記載されているユダヤ教の祭の直前にイスラエルへ向かった3000万のイナゴの大群
 2013年03月05日

下はその頃の米国タイムの記事です。



欧米の様々なメディアが上のように「聖書の十の厄災のごとく」というような引用をしていたことを思い出します。



このイナゴですが、現在、マダガスカルで史上最悪級の被害が報じられています。
下は昨日の報道です。

madagascar.jpg

iafrica.com より。


上の見出しの「マダガスカルを破壊」というのは「農作物を破壊される」という意味ですが、農作が主要な産業であるマダガスカルでは、国そのものを破壊されているのと同じというような意味もあるかもしれません。

マダガスカルも、わりと頻繁にイナゴの被害に遭う国ですが、最近のマダガスカルのイナゴによる被害はこの 60年間で最悪であるというようなことが書かれてあります。



虫の大発生の報道は最近、特にによく目にします。

今回の記事の冒頭に貼ったサラエボの動画は、ご覧の通り、セルビアの街がハエの大群に占拠されているというようなニュースでした。

「ハエ」といっても、動画を見る限り、私たちの想像するハエとはやや違う感じもあり、日本語では「羽虫」というような感じに近そうですが、英国のテレグラフの記事には「いわゆるハエそのもの」の写真が載せられていましたので、やはりハエということなのかもしれません。

下はそのサラエボのハエの大群について英国テレグラフの記事の概要です。


Sarajevo hit by massive swarm of flies
Telegraph (英国) 2013.05.02

サラエボがハエの大群に見舞われる

flies.jpg

サラエボがハエの大群に見舞われている。地元メディアによると、住民の一部は、このハエの侵攻から逃れるために街から避難しているという。

消防当局はハエと戦うための準備はできていると述べたが、しかし現時点では、群がる昆虫の侵入を防ぐために、ドアや窓など開けないようにと助言している。このハエの群れはすでにバルカン半島全体で出現していた。

サラエボの地元紙は、ハエは最初にクラリェボ地区の中央に出現した後、わずか数分でハエは周辺を埋め尽くしたという。



ということで、上の記事によると、どうやらバルカン半島の他の地域でも、ハエの大群が発生しているということのようでもあります。

ところで「バルカン半島諸国」というのを私は正確には知らなかったので、 Wikipedia で調べてみましたら、下の国がバルカン諸国として該当するそうです。

balkan.jpg


バルカン半島は、ハエ。

エジプト、イスラエルのあたりはイナゴ。

そういえば、昨年、北海道の小樽で得体の知れない虫が大発生していたことがありました。下のは、昨年 11月 7日の記事からです。

otaru.jpg

▲ 過去記事「来ているのは「宇宙人」じゃない: 世界各地から届く「考えられないほどの悪天候」の報道を見て」より。



これまで人間と他の動物たちは「適度な共存」というのをしていたことは確かだと思います。

「適度」というのは、たとえば、道を歩いている人が、毎日毎日、イヌなどに食べられたりするわけではないし、虫も出るには出るけれど、どの街も全部が虫に覆われたりするわけでもない・・・というような意味です。


でも、なんとなくそういう均衡が少しずつ崩れはじめているのかもしれないなあ・・・というのは3年くらい前から感じます。


こういうことについては、何でもかんでも「人間と、その文明のせい」というようにする風潮がありますが、それは結果論のような気もしないでもないです。


もう少し大きな力が働いているように感じられて仕方ありません。


その「大きな力」というのは何かはわからないですが、「人間と動物の共生の均衡」、そして、もっといえば、「自然と人間の共生の均衡」そのものが今後もっと崩壊するのではないかという気はします。

これは簡単に書けば、上に挙げたような事例が頻発する以外に、山や川や海での事故や遭難が飛躍的に増えていくというような意味も含まれるかと思います。

もう実際にそうなっているのですし。

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