2013年05月20日



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プレートの異変:日本列島の周辺も含むプレート上にあるカムチャッカで記録的な数の地震が発生している



kam-vol.jpg

▲ カムチャッカは現在、火山活動も非常に盛んです。写真は、38年ぶりに噴火が始まったと見られるカムチャッカ半島のトルバチク火山。VOR によると、同じカムチャッカのシヴェルチ火山という火山は、現在、7000メートルの高さにまで火山灰を噴き上げているとのことです。
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同じ地殻的性質を共有する日本列島とカムチャッカまでの異変


今回は、日本とも、もしかすると関係のあるプレートと地殻変動の話です。

上ではカムチャッカ半島での最近の激しい火山活動のことにふれましたけれど、同じような火山活動帯上にあり、あるいは同じようなプレートの境界上にある日本の鹿児島の火山、桜島でも最近大変に大きな活動が続いています。

昨日は下のような報道がありました。


鹿児島の桜島で1日に5回の爆発的噴火
朝日新聞 2013.05.19

活発な噴火活動が続く桜島(鹿児島市)。18日未明から朝にかけて5回の爆発的噴火があり、昭和火口から噴石が噴き出し、山肌を赤く染めた。火山灰の粒子などの摩擦で「火山雷」も発生した。

鹿児島地方気象台によると、5回目の午前8時7分の爆発が今年331回目。気象台は「今のところ大爆発の兆候は見られない」としている。爆発的噴火は昨年885回、2011年が観測開始から最多の996回だった。




今回ご紹介する群発地震が起きているカムチャッカのペトロパブロフスク・カムチャツキーという場所と桜島の位置関係は下のようになります。

sakurajima-2013.png


上の図だけを見ると、単なる離れた場所でのそれぞれの地震や火山の噴火と見えるかもしれないですが、下の図で見ますと、そのつながりというものがおわかりになるのではないかと思います。

エクスティンクションプロトコロルというブログにあった地図に、日本語を加えたものです。

kamchatka-may.png


多くの共有した、あるいは「似た」地質的な特徴を共有していることがおわかりかと思います。


ところで上の図に出てくる中で、「アムールプレート」と「オホーツクプレート」のふたつのプレートを知りませんでしたので、下に Wikipedia から記しておきます。


アムールプレート

満州、朝鮮半島、西日本、沿海地方に位置する小規模なプレート。チャイナプレートとも呼ばれる。

GPSの測定によるとアムールプレートはゆっくりと反時計回りに回転している。
1976年の唐山地震に関係していた可能性がある。




ちなみに、上の唐山地震は、死者 24万人以上を出した 20世紀最大の被害を出した地震です。



オホーツクプレート

元々は北アメリカプレートの一部として考えられてきたが、現在では独立したプレートとして考えられるようになってきた。

太平洋プレートとの境界は沈み込み帯で、衝上型の大地震が頻発している。その例として1737年と1952年に発生したカムチャツカ地震が挙げられ、前者のマグニチュード(M)は9.0〜9.3、後者のそれは9.0とされる。2003年9月26日には北海道でM8.0の十勝沖地震が、2006年11月15日には千島列島沖でM8.3の千島列島沖地震が発生している。

さらに、2011年3月11日にはM9.0の東北地方太平洋沖地震が発生した。




地震の発生のメカニズムはともかくとしても、場所として、どちらのプレート上も歴史に残る巨大地震が発生している場所であるということは事実です。


そして、そこを含む太平洋プレート全体が活性化しているということについての記述を最近よく目にします。

今回は、上の図が掲載されていたブログの記事と、USGS (アメリカ地質調査所)のサイトにあるこのカムチャッカ近辺のプレートの歴史についての文書をふたつ翻訳して、掲載します。

日本は、上の図に出てくる、ほぼすべてのプレートと直接関係した地質的な場所に位置しているわけで、ここに大規模な変動が起きれば非常に大きな影響を受けても不思議ではないですが、それ以上に、地球の地殻はすべてつながっている、という事実があります。つまり、ひとつのプレートの大規模な変化は地球全体の地質の変貌に結びつくのではないかというような話です。

ここには「全地球的な変動」についての意味も含まれているようにも思います。

そして、それはもう始まっているのかもしれません。

どのくらい先かはわからないながらも、地球が今とはまったく違った陸と海の形を持つ惑星となっている姿を、そう遠くない未来の私たちの末裔は見ることになるのかも。あるいは、私たちの世代で見られたりするものなのかもしれないですけれど


記事は、ここからです。




Tension mounting on Pacific Plate: region of Kamchatka rocked by scores of earthquakes
Extinction Protocol 2013.05.20


太平洋プレートの緊張が高まっている : カムチャッカ地方で記録的な数の群発地震


大規模な群発地震が、ロシアのペトロパブロフスク・カムチャツキーで発生し続けている。現在(5月19日午後)までの22時間の間に 20回以上の地震が発生しており、最大の地震は深さ16.5キロの海底で起きたマグニチュード 5.9の地震だ。

現在群発地震が起きているこの領域に沿っている地殻構造は、地球最大の地殻的なプレートの構造を持つ領域である太平洋プレートの拡大の影響を受ける。

仮に、カムチャツカのこの領域に沿っての地震の規模と頻度が大きくなっているとした場合、南太平洋のプレートから南米まで続く太平洋と接触するすべてのプレートのために重大な影響を及ぼす可能性もある。

今回の群発地震と類似しており、さらに強烈だった群発地震が、今年の2月にサンタクルス諸島付近の太平洋プレートの周囲に沿って発生していた。

太平洋プレートは大規模な変化の危機に瀕しているのだろうか?






ここから、USGS の記事です。
地質的なイベントの歴史の部分を抜粋しています。






Seismotectonics of the Kuril-Kamchatka Arc
アメリカ地質調査所

kam-usgs-01.jpg


千島-カムチャッカの地震と地殻

千島 - カムチャッカの弧形地域は、世界で最も地震活動が活発な地域の一つと考えられている。

太平洋プレートと北米プレート間の沈み込み帯の界面でのスリップが 40〜60キロの深さでプレート間地震を発生させるのに対し、乗っている形の北米プレートの変形した様相は浅い地殻内の地震を発生させると考えられている。千島 - カムチャッカでの地震は非常に深い場所でも発生し、深さ 650キロにまで到達することがある。

そして、この領域は過去一世紀にわたって頻繁にマグニチュード7以上の大地震を経験している。

1900年以来に起きたマグニチュード 8.3以上の7つの地震もこの地域の円弧に沿って発生した、そして、いくつかの地震は壊滅的な津波を引き起こした。

この中には、1923年 2月 3日のマグニチュード 8.4のカムチャッカの地震、1958年 11月のマグニチュード 8.5 の択捉島での地震、および 2003年 9月 25日に発生したマグニチュード 8.3の北海道での地震が含まれている。

1963年 10月 13日に発生したマグニチュード 8.5の巨大地震では、太平洋とオホーツク海で大津波が発生し、千島南部に4〜5メートル津波をもたらした。

そして、 20世紀に千島 - カムチャッカの円弧に沿って発生した最大の巨大地震は、1952年 11月 4日に発生したマグニチュード 9.0の地震だった。この地震は、セベロ・クリルスク市に大きな被害を引き起こし、南部カムチャッカの海岸に沿って 12メートルという壊滅的な津波をもたらした。