2013年06月06日



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ハワイから消滅しつつある「そよ風」。でもその理由は誰にもわからない



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▲ 快適なハワイの気候を作っている理由のひとつが「そよ風」なのだそうですが、今、消えていっています。
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それほど衝撃的なニュースではなくとも、「何となく気にかかる」というようなニュースがたまにあって、今回の「ハワイのそよ風が消えている」という報道も何となく気になるもので、ご紹介したいと思いました。


ところで、最近はいろいろとウダウダ考えるようなことが多く、そのことを書いたりすることもあったのですが、先日、海外に住むお知り合い(女性)からメールをいただきました。

そこには次のような感じのことが書かれてありました。


わたしは、2012年12月21日を境に、ガラッと地球が変わって違う世界になると思っていたのに全然変わらなかったんですよねえ。

もう世界が変わるのを待っていても、らちがあかないので自分が変わっていくしかないみたいです。



このような感覚、つまり「もう世界が変わるのをただ待っていられない」という感覚が私にもあるのかもしれません。

正直、私も、2013年になったら少しは「良いほうに」変わるのかなあ、というくらいのことは思っていましたので、自然環境の荒れ方はともかくとして、人の心の方向性の荒れ方は少しツライ感じもします。お気づきの方もあるかと思いますが、今の人の心の荒れ方は、歴史上でも類を見ないものだと思います。


しかし、何がどうであれ、これは現実の世界。

その中でどの方向に歩き出せばいいのか、わからないまま立ち尽くしている私だったりします。


さて、しかし、今回の記事も興味深いですので、本題のほうへと入ります。





太平洋の上の「風」にも異変が起きている


最近、過去記事を整理したりしているのですが、ハワイ関係の記事もいくつかあります。今回のこととは関係ないですけれど、過去記事を掘り起こす意味で、ハワイ関係で気になる過去記事をふたつリンクしておきます。




そういえば、昨年は、サンディ島という島が消滅したかもしれないというような出来事があったり、オーストラリア近海の海底で数百メートルの隆起があったかもしれないというようないろいろな太平洋の異変の報道がありました。



地図から消滅した南太平洋のサンディ島: 古代の超大陸が分裂したと考えられる海域での「異変」より。


「あったかもしれない」というのは、やはりわからない部分も大きいからです。
データ上の問題や計測機器のトラブルなど、いろいろな原因も考えられます。

しかし、今回のハワイの「風が消えていく」という変化は上のような大きな変化ではなくとも、「そうかもしれない」という感覚的なことではなく、データ上からも示されている事実でもあり、また、それによりハワイの人々の生活が少しずつ変わっていることにも記事ではふれられていています。


風の消失は、「心地よさの消失」というだけではなく、雨が減り、干ばつを招き、そして、火山によるスモッグによる健康被害の増大の懸念(ハワイの町々に火山のスモッグが停留しないのは、貿易風がたえず火山のスモッグを運んでくれていたからだそう)もあるそうで、緩やかなペースではあっても、常夏の楽園と呼ばれ続けるハワイの様相も少しずつ変化しているようです。


それでは、ここからです。
カナダのテレビニュースの報道からのものです。





Hawaii's gentle breezes disappearing, but scientists don't know why
CTV News (カナダ) 2013.06.04

ハワイのおだやかなそよ風が消えつつある。しかし、科学者たちはその理由がわからないという


hawaii-3.jpg


人々がハワイに住みたいと思う理由のひとつに、ハワイ特有の心地よい「そよ風」もその中に含まれているように感じる。それらの穏やかな風は北東からやってくるもので、ハワイの湿度を追い払ってくれることにも十分に役立っている。

ハワイでは人々が涼むために、家のリビングではなく、庭や駐車場などでリラックスしている光景は珍しくない。涼しいそよ風と冷たい飲み物があれば、扇風機もエアコンもなくとも、快適に過ごせるのだ。

ところが現在、専門家が言うには、貿易風と呼ばれるこれらのそよ風が減少し続けていて、ハワイの人々の生活にも少しずつ変化をもたらしている。

それは見た目に大きな変化ではないが、湿気に弱いハワイの人々は以前より扇風機やエアコンを使う機会が増えていたり、あるいは、火山からのスモッグをすべて吹き飛ばすには現在の風はあまりにも弱いために、街にモヤが増えてきているということなどがある。

さらには、風は雨が降る手助けをする。貿易風が減少することは、水そのものが少なくなることをも意味する。当局は、ハワイでの給水の保持と、人々へ節水を促しているが、その理由にこの「風が消えてきている」ということがある。

水の減少は森林が健全に維持することに影響し、また、農作への影響についても、科学者たちは検討している。


なぜ風が減ったのか?

その背景に何があるのかはよくわかっていない。


マノアにあるハワイ大学の気象学者、パオ・シン・チュー博士は、風の減少について次のように述べる。

「そのことはいつもハワイの人々に質問されるのです。どうして風がなくなってきているのかと。しかし、私たち科学者にはまったくその理由がわからないのです」。


地球物理研究ジャーナルで発表された昨年(2012年)の秋の調査では、 1970年以来、ホノルル空港での測定で、貿易風がこの数十年で 28パーセント減少していることが示された。

ハワイに住む住人たちは、体感的にこのことに気づいている。釣りやカヌー、あるいはサーフィンを楽しむ人々は、風が変化したことを直接的に感じているという。

それだけではない。

風が消えてしまってから、時に、ハワイ島のキラウエア火山から出る二酸化硫黄によって産み出された風がホノルルにまで立ちこめ、白や茶色の「もや」を残すことがある。現在のハワイの風は火山のスモッグを完全に飛ばすにはあまりにも弱いのだ。

これは、喘息やその他の呼吸器系の問題を悪化させる懸念がある。

そして、パオ・シン・チュー博士が懸念していることは、今後、ハワイの人口が増えた場合、より多くの水が必要となるが、現在の風の弱い状況は、雨の減少と、その結果としての水の供給の低下に繋がることだという。

ハワイの議会は、予測される雨の減少から森林を守る対策のひとつとして、雑草を除去すること、そして森林植物を掘る野生動物を締め出すことなどを含む森林保護のための 850万ドル( 8億 5000万円)の国家予算を承認した。

貿易風の減少は、ハワイの一部が干ばつとなっている理由の一つだ。たとえば、マウイ島は、今年、観測史上最も乾燥した4月となった。干ばつは農業に影響を与える。

そして、貿易風の減少は、最大の産業であるハワイの観光にも影響を与える可能性がある。毎年 800万人の観光客がハワイを訪れる。しかし、貿易風がなくとも、ハワイの気候は東京や香港に比べても十分に穏やかだ。気温もテキサスやアリゾナのように上がるわけでもない。

なので、観光客の減少ということへの懸念は少ないと現地では見ている。



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