2013年06月14日



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太陽の表面にこれまで見たことのないサーペント(蛇)のような磁気フィラメントが多数這い回っている





ハイダーフレアという巨大な太陽フレアの原因ともなる磁気フィラメントが無数に太陽にあらわれている


昨日の記事で、最近の太陽の黒点の様子を示したスペースウェザーの下の図を載せました。



黒点の数も少なく、こういうように見ると、「のっぺらな太陽」という感じがするのですが、実は近くで見ると、まったくそんなことはないのです。

今回は最初に 6月 13日のスペースウェザーの記事をご紹介します。


AN OUTBREAK OF MAGNETIC FILAMENTS
Spaceweather 2013.06.13

磁気フィラメントの大量出現

現在の太陽は黒点の数こそ少ないが、しかし太陽の表面を観測すると、そこは空白のスペースなどではないのだ。

カリフォルニア在住のアマチュア天文家、セルジオ・カスティーヨ氏は自宅の天体望遠鏡で太陽を観測していた際に太陽の表面に多数の時期フィラメントが蛇行している様子を捕らえた。下の写真がその様子の一部だ。


filaments_2013-06-13.jpg


カスティーヨ氏は以下のように語る。

「フィラメントが太陽の表面上のすべてに浮き上がるように出現していて、それらはひとつひとつが独特の違った形状と長さを持っていました」。

この磁気フィラメントの中で最長のものは、端から端までの長さが 40万キロメートル以上ある(ちなみに、地球の直径は約 1万2400キロメートル)。

太陽観測のプロであるネブラスカ州のボブラニアン氏は、「これは私が今まで見た中で最長の磁気フィラメントの構造のひとつです」述べている。

磁気フィラメントが崩壊する場合、太陽の表面に衝突して「ハイダーフレア」と呼ばれる巨大フレアを作り出すことがある。磁気フィラメントの構造が不安定になり太陽の外側に噴出し、その後に太陽自身に向かっても衝突することがあり、いずれにしても、今後の太陽の動向を注視することが必要だ。




私は、ここ数年、わりと太陽の写真を見ていますが、こんなに数多くの磁気フィラメントがウジャウジャと太陽表面をうねっている光景を見たことがないです。

磁気フィラメントは最も簡単な説明では、Wikipedia の、



太陽フィラメントは磁場によって光球の上空へ引き上げられる糸状の冷たいガスである。



というもので、フィラメント自体にも強いエネルギーがあると考えられます。

太陽に磁気フィラメントが出現した際については、過去記事でも、ずいぶんとご紹介したことがあります。また、上に「ハイダーフレア」というような、聞き慣れない言葉もありますので、過去記事から少し抜粋します。





ハイダーフレアとは

ハイダーフレアという言葉が初めて登場したのは 2010年の記事です。

太陽フレアの原因ともなりうる巨大なフィラメントが地球の方向面で成長中
 2010年05月20日


その時の巨大な磁気フィラメントの写真が下のものです。




ハイダーフレアに関しては、こちらに、 Spaceweather の説明を訳したものがあります。


このような磁気フィラメントは、フィラメントが太陽の表面に衝突する時に、崩壊することが知られています。これは、ハイダーフレアと呼ばれており、太陽で起きるフレアの中でも、最も強いものに匹敵する太陽表面の爆発となります。

太陽物理学者たちでも、いまだにハイダーフレアを予測することはできず、現段階ではその発生の可能性を予測することはできません。



というもので、いわゆる通常の太陽フレアというのが、黒点群などの黒点活動をしている場所での爆発現象なのに対して、ハイダーフレアというものは、太陽の表面に蛇や龍のように「うねっている」磁気フィラメントが、太陽の外へ伸びた後に崩壊して、太陽表面に衝突し、それによって、非常に強力な太陽フレアが「突然」発生するという特徴があるようです。


また、2010年10月には、太陽の表面にほぼ一周するような円を描いた磁気フィラメントが出現して、やや緊張したことがあります(これがハイダーフレアを起こした場合、太陽面全体のフレアのような感じになるため)。下の写真がその時のものです。



▲ 過去記事 [太陽の病気]NASA を狼狽させる太陽の上の巨大な磁気リング より。





2012年 8月に「太陽の亀裂」と報道された磁気フィラメント


そして、昨年 2012年の 8月には印象的な磁気フィラメントの写真が残されています。

過去記事の、

太陽に突然現れて急速に拡大した『巨大な亀裂』
 2012年08月10日

に 2012年 8月5日の太陽の写真を載せたことがあります。

下の写真です。






しかし、上のいくつかの過去の磁気フィラメントと今回が違うのは、「」です。

写真を拡大すると、なんだか無数にウネウネとしていて、まったく蛇のような感じがするのです。

今回のフィラメントは拡大すると、下のような感じになります。

6_10.jpg


かなり小さなもの(といっても、どんな小さなものでも地球より大きいですが)も含めて、大小のフィラメントがうねっているような様子に見えます。

タイトルに「サーペント(聖書に出てくる悪魔としての蛇)」と入れましたのも、それが理由ですが、黒点自体が非常に少なくなっている中だけに、奇妙に活発な太陽表面の動きというのは多少気になります。


本当に・・・太陽どうなっちゃってるんでしょうかねえ


そういえば、前回の記事「消滅しつつある太陽黒点の中で恵みの雨だったはずの「山羊」は日本列島をスルーして」の中にタロットの「悪魔」の説明を Wikipedia から引用していますが、そこに、


> 悪魔は創世記においてイヴをそそのかし知恵の実を食させ


とあるのですが、この創世記の「悪魔」は英語の聖書では「サーペント( Serpent / ヘビ) 」と記されていて、ここにおいてはヘビと悪魔は同義なんです。

なので、今回の記事のタイトルもヘビと悪魔を置き換えれば、

太陽の表面にこれまで見たことのない悪魔のような磁気フィラメントが多数這い回っている

ということにもなります。


まいずれにしても、今の太陽の表面はいろいろと何かを現していそうな気もするし、そして、単純に「ハイダーフレア」という最強クラスの太陽フレアを引き起こす可能性のあるものでもありますので、多少、注意して見ていたいと思っています。


今回は太陽のことだけに絞って書かせていただきました。



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