2013年07月27日



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月と太陽が協力して作り出すヒューマンライフ : 太陽活動は人間を狂乱に導き、月は人の睡眠に介入する



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▲ パルテノン神殿とスーパームーン。2013年6月23日。 HP より。



体調というか、メンタルというか奇妙な日々なのですが


最近、「太陽と人間の活動」に関しての記事を書くことがわりと多くありました。

「真実の太陽の時代」がやってくる(1):私たち人類は何もかも太陽活動に牛耳られている
 2013年07月11日

なぜ「太陽生物学」や「太陽と人体に関しての研究の数々」は歴史から消えてしまったのか?
 2013年07月18日

などの記事ですが、下の記事では、「繰り返しやってくる太陽からの磁気の中で自分の何がどう変わるかを観察してみる」というような小見出しのセクションに私は下のように書いていました。


「地磁気と人類の心と体」が関係があるのだとすると、そういう時に、感情の爆発、体調不良、病気の発現、精神的なトラブル、人間関係のトラブル、暴力的な何らかの事象などが「増える」可能性はあると思います。

もちろん、具体的な現象となって見えてくるものではないかもしれないですが、個人的には「自分の精神状態」も含めて、世の中を見てみたいと思っています。

それと共に、皆さんも体もですけれど、「心」のほうもお気をつけ下さい。



なんて、人の心配をしている以上に、自分自身がおかしくなっています。

体調が悪いというのとも少し違うし、メンタルの方面も何だか朦朧としたり・・・と、まあ、本当に頭がイッてしまった可能性もありますけれど(笑・・・えるのは本人だけ)、上の記事などでは、太陽活動と、それによる地磁気活動が人間に影響を与えているということを書いたのですが、昨日、BBC の記事に、下のタイトルの記事を見つけたのです。

full-moon-sleep.jpg

▲ 英国 BBC の7月25日の記事「Full Moon 'disturbs a good night's sleep'」より


これは翻訳した記事を載せますけれど、最初に要点を書くと、「満月とその周辺の頃」には、


・眠りの時間が短くなり、深い眠りも少なくなる。

・メラトニン(ホルモン)のレベルが減少する。


というふたつのことがわかったということなんです。


これですけどね、少し前に書いた記事で、今年、「スーパームーン」っていうのがあったんですけど、あの頃に書いた自分の状態を思い出したりもしました。

6月29日の記事「再び現れた太陽の横の木星サイズの物体から、類似した過去の現象の時代を振り返る」という記事の冒頭にこう書いてあります。


もうひとつの現実があるような夢を毎晩見ていたスーパームーンの前後

先週の数日間は、異常なほどハッキリとした夢を毎晩見続けていまして、スーパームーンとは関係ないんでしょうけれど、でも何となく、「やっぱり少しは関係あるのかなあ」と考えてしまうほど、毎晩毎晩、現実がもうひとつあるかのような夢を見続けていました。

(中略)

それにしても、夢もあまりにもその様相がリアルだと、「やはりあれはどこか他に存在する現実の別の世界だよなあ」と思わざるを得ない部分があります。



とまで書いてしまうほど、本当に毎日、リアルというのか強烈というのか、そういう夢を見続けました。

それ以降はまたぼんやりとした夢に戻っていたんですが、数日前あたりからどうも「またなんかリアルになってきている」と思っていたんですけど、今回の BBC の記事を見て「もしや」と思い、満月カレンダーというのを見てみたんですよ。

full_moon-2013.jpg

満月カレンダー より。


前回の6月23日の満月はスーパームーンでもあったわけですけれど、最近もまた、7月23日が満月だったようで、 BBC の記事のように、眠りを妨げられているかどうかはともかく「夢のリアルさ」との関係は興味深いですので、今後少し気にしてみようかなと。

次は、8月21日が満月ですので、その数日前後、夢がどうなるものか。


満月と共に太陽活動なんかで地磁気が乱れていたりしたら、もう「マッドネスな昼(現実)のあとに、マッドネスな夜(夢)」というような1日となってしまいそうですけれど。





パラレルワールドと人間を仲介しているのは「夢の程度」をつかさどる月なのかもしれないと思ったり


その頃の記事の、「太陽の巨大コロナホールと時期を同じくして現れるスーパームーン : その影響は地球に対してか人間の「こころ」に対してか」という記事には、月の西洋での価値観について Wikipedia からの引用を記しています。


月 - ヨーロッパの伝統文化

西洋では月が人間を狂気に引き込むと考えられ、英語で "lunatic"(ルナティック) とは狂気におちいっていることを表す。また満月の日に人狼は人から狼に変身し、魔女たちは黒ミサを開くと考えられていた。



私は今の世の中に「狂気」を感じ続けているのですけれど、「月」というのは、その狂気をあらわしてきた存在ではあるけれど、でも、実際には日常の人間の精神に影響しているのは、最近の記事のように「太陽活動とその磁気」である感じがとても強いのですが、しかし「月」は「眠り」に介入していたということが今回わりとハッキリしてきたわけです。

眠り。それは夢との関係でもあるはずです。

月が夢と関係があるのかもしれないと思うと、月はアナザーワールドとの仲介的な概念を持つなのかもしれないとも感じます。


上にリンクした記事「太陽の巨大コロナホールと時期を同じくして現れるスーパームーン 」には、2009年のウェブボットに出ていた「未来に起こりそうな出来事」として、次の項目が挙げられていたことを記しています。


・海洋の異常
・米国の社会崩壊
・米国の経済危機
・米国の食糧危機
・全世界の経済危機
・全世界の政治危機
・内部告発者の報道機関への登場
・報道の統制の崩壊
・恐怖による支配の崩壊
・宇宙からの未知のエネルギー
・エイリアンテクノロジーを持ち出す2人の男
・太陽の病気
・太陽の異常が人間に及ぼす影響
・通貨の喪失
・戦争の脅威


ここにあるものは、多くが 2013年の今とリンクするものですが、「月」に関する項目はない。

しかし、全体として変化していく中に「月の影響が大きくなる何か」は出てきそうな気はするのですけれど。


ふと、昔書いた様々な「太陽と月」に関しての記事を思い出します。

あまり多岐に書くとゴチャゴチャしますので、今回はこのあたりまでとしておきますけれど、特に思いだしたのは、「月と太陽は見た目では同じ大きさだった」ことを知った日のことです。

地球と太陽の組成はまったく違うものというオーストラリア国立大学の研究発表
 2012年04月06日

という記事の余談の中で書いています。

夜の月を見た翌日、同じ位置で「曇った日の太陽」を見た時に知ったのでした。






また、アイヌ語で、太陽と月の呼び方が、

・昼の太陽(トーカム・チュッ・カムイ)
・夜の太陽(クンネ・チュッ・カムイ)


というもので、大ざっぱにいえば、「夜」と「昼」だけの違いの区分であり、基本的に同等の呼び方をしていたことも知りました。


それと、今回の記事に出てくるメラトニン

これも松果体などと絡んだ話となってきて、「第三の眼」というようなこととも関係しそなんですが、今回は余談はここまでとして、 BBC の記事に入ります。

松果体とメラトニンの関係について書いた過去記事は、

あらゆる手段で「光」を求める生命: フンコロガシの行動、松果体の意味、そして「太陽神の目」の実体
 2013年01月29日

などいくつかあります。メキシコの「松果体で見る魚」の話や、ジョルジュ・バタイユの『松果体の眼』という小説の話などにもふれています。

third-003.jpg

▲ 上の記事より、松果体で光を見ていることがわかった目を持たない淡水魚。


今の世の中は大変なことが多いですが、その一方で人間が本当に影響を受けているものや、「本当の知覚」というものに私たちはもしかすると、少しずつ近づいているのかもしれません。


それでは、ここから BBC の記事です。

なお、研究を導いたスイスのバーゼル大学とは、1460年に創立されたスイス最古の大学で、ユングも卒業者だという歴史ある大学です。





Full Moon 'disturbs a good night's sleep'
BBC (英国) 2013.07.25


満月は「良い眠りの邪魔をする」


moon-2013.jpeg


科学者は満月には夜の良い眠りを邪魔させる力があると確信している。

研究者たちは厳重に管理された実験室の条件下において、33人のボランティアに対しての「月の影響力」を研究し、その証拠を発見した。

学術雑誌「カレントバイオロジー( Current Biology )」に発表された研究報告によれば、月が満月の状態だった時には、被験者たちは、暗い部屋にいるのにも関わらず、眠り始めるまでに時間がかかったと同時に、眠りそのものの質も良い状態ではなかった。

また、体内時計と関係しているメラトニンと呼ばれるホルモンのレベルが急激に低下していた。

人間の体内は、暗い時により多くのメラトニンを作り出す。
そして、明るい時にはメラトニンはあまり作られない。

夜間にあまりに明るい光にさらされる場合や、あるいは、日中にあまりにも暗い光の場所で過ごしていると、体内の正常なメラトニンの生成サイクルが乱されることがある。

しかし今回、スイス・バーゼル大学のクリスチャン・カヨシェン教授( Christian Cajochen )と彼の研究チームが、カレントバイオロジーに発表した研究では、月の人間への影響は、「月の光の明るさとは無関係」であることを示唆した。


月の周期

今回の研究に参加したボランティアたちは研究の目的を知っていたわけではない。そして、この研究室のベッドからは月を見ることはできなかった。彼らは研究所の観察下で2つの異なる夜を過ごした。

それによってわかったことは、満月の近辺では、深い睡眠と関係する脳の活動は、約3分の1に低下した。メラトニンのレベルも減少した。

ボランティアはまた眠りに落ちる5分長くかかり、また、眠っていた時間も20分短かった。

カヨシェン教授は以下のように述べた。

「月のサイクルは人間の睡眠に影響を与えているようです。そして、その人は実際の月を見ていない状態でも、つまり、満月かどうかを知らなくても影響を受けるのです」。

研究者たちは一部の人々は特に月のサイクルに敏感だと言う。

今回の研究は、もともと月の眠りへの影響を調べるためにセッティングされたものではなかった。研究者たちは長年、月の分析をおこなっており、研究室で飲食したり、おしゃべりをしながら過ごすこともあった。

その後、古いデータにさかのぼり、研究室のボランティアたちが満月の夜に眠って際のデータを解析した結果のものだった。

英国の睡眠の専門家であるニール・スタンレー博士( Dr Neil Stanley )は、それにもかかわらず、この小規模な研究は重要な知見を持っているように見えると述べている。

スタンレー博士は以下のように言う。

「満月をめぐっては数々の強力なエピソードがあります。そこに真実の芽があるかどうかをあなたが疑うにしても、それらは文化的な伝説となっているのです。そして今、なぜ満月が人間の眠りに影響を与えるのかどうかを調べることが、科学に託されています」。