2013年08月01日



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過去数百年の記録を塗り替える気候 : 中国では気象局が「千年に一度」の猛暑と発表、シベリアでもかつてない記録的な猛暑



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▲ 多くの中国の報道が「1000年に1度の熱波」と報じている中、「 2000年に1度」という専門家の言葉をタイトルにした報道。 東方網 より。
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▲ これは現在のシベリアの風景。北極圏シベリアでもかつてない暑い日々が続いていて、常夏のリゾートのような光景が広がっているのだとか。女性たちは「まさかこの地でビキニが着られる日が来るなんて!」と喜んでいるそう。 msn より。
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ところで現在のわたくし、ひょっとした原因で「角膜びらん」というものになっていまして、右眼の角膜がうまく働いていません。右目が少し見えにくいため、誤字などありましたらお許し下さい。
目って大事ですね(そりゃそうだ)。







「地獄の灼熱のような」と表現され始める各地の熱波


まあ、「熱波」に関しては海外がどうしたこうした、というより、まず日本が暑いのですよね。

しかし、私は関東の所沢というあたりに住んでいて・・・・・この連日の猛暑報道の中、書くのが申し訳ない気もするのですけれど、実はこのあたり、この半月ほどそんなに暑くないのです。

夏ですので、確かに日中はそれなりに暑いのですけれど、たとえば、「今年まだ一度も熱帯夜になっていない」というあたりにも昨年との違いを感じます。明日 8月 2日の天気予報など下のような感じにさえなっていたりします。

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ただ、半月くらい前まではこのあたりも非常に暑かったのです。

うちの子どもの誕生日が七夕の 7月 7日なので、よく覚えているのですが、その7月の上旬あたりは毎日 35度前後を記録する地獄の灼熱の中にいました。下のがその7月の上旬から中旬当時の私の住んでいるあたりの地域予報です(実際には 37度などにはならなかったですし、熱帯夜にもなりませんでした)。



▲ 過去記事「銀河系外の宇宙から 10秒周期に発信されている電波信号の存在の探査が始まる」より。


いずれにしましても、現在の猛暑は西日本に集中しているようで、特に九州の7月の暑さは観測史上の記録を更新したようです。

下は気象庁のサイトの昨日の記事からの抜粋です。


九州は7月は歴史的猛暑に
tenki.jp 2013.07.31

7月ラストの今日も東海から西は猛暑となりましたが、特に九州では7月は歴史的猛暑になりそうです。

福岡はこの7月の気温が1994年7月の29度6分を抜いて、今のところ統計開始以来、最も高くなっています。

このままいけば記録更新ということになる見込みです。
そのほか宮崎や鹿児島でも記録を更新しそうです。



とのこと。





無軌道になり始めた中国の熱波

しかし、海外もかなりすごいことになっていて、タイトルにしましたように、中国では「 1000年に1度」という見だしのつく報道が並んでいます。

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▲ 上海で、暑さから逃れるため、地下鉄の駅構内で過ごす住民たち。 解放網 より。


この中国の猛暑は日本でも報道されています。
NHK の報道から抜粋しておきます。


中国で記録的猛暑 上海で10人死亡
NHK 2013.07.31

中国では東部から内陸部にかけて日中の気温が40度を超える記録的な猛暑が続いていて、上海ではこれまでに少なくとも10人が熱中症で死亡しています。

中国では浙江省杭州で先週、気温が40度を超えて統計を取り始めてから最高となったほか、上海でも8日連続で38度を超えるなど、東部から内陸部にかけて記録的な猛暑が続いています。

天気予報によりますと、これから数日間は一部の地域で雨が降るとみられていますが、気温はあまり下がらず、猛暑が続きそうだということです。



中国の国土は広いですが、ほぼ全土に渡って通常より暑くなっているようです。

下の図は、 7月 31日に中国気象台が発表した 8月 1日までの各地の予想最高気温。

ch-heat-8-1.png


熱波の地域がかなりの広範囲に渡っていることがおわかりかと思います。
中国の国土面積を考えると、かなりの範囲。


中国のメディアに上海の7月の連日の最高気温が載せられていました。

ch-shanghai-07.jpg

ifengより。

上の気温の推移を見ますと、7月 1日の 34.5度から始まって、7月 30日の 39.4度の日まで、30度を下回った日が一度もないという以上に、

・ 35度以上の日が 23日間
・ 38度以上の日も 8日間


もあるというもので、かなりものだと思います。
中国気象台によれば、「暑さは今後もしばらく続く」と。

そりゃまあ、これから8月ということで、北半球はどこでもこれから夏本番ですからね。

(ということは、日本も・・・?)

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しかし、この暑さの問題は他の、たとえば「食糧問題」などとも直結してくる可能性もあります。
そのことを少し書かせていただこうかと思います。





懸念されるのは干ばつによる食糧問題の全世界への波及


単に暑いというだけの問題を越えて、先日の記事、

本来なら「100年に1度の災害」がもはや特別な出来事ではなくなっている世界に生きている
 2013年07月30日

でもふれましたけれど、現時点で中国では地域的に壮絶な干ばつに見舞われています。そして、どうも中国気象台の予報の限りでは、今後も、急速にこの干ばつが改善されるというような見込みもさそうです。

昨日のロシアの声の、新華社からの引用によれば、干ばつはさらに拡大しているようです。


中国南西部で干ばつ、1200万人超が被害に
VOR 2013.07.30

ch-dr-vor-0801.jpg

中国南西部貴州省1220万の住民が干ばつに喘いでいる。うち200万人に飲料水が不足している。新華社通信が報じた。

干ばつで84万ヘクタールの農地が被害に遭っている。同省の直接的な経済損失は50億元(約800億円)と見積もられている。

気象台の予報によれば、乾燥した気候は8月5日まで続く。中央部の湖北省・湖南省・浙江省も同様の状況。各地で気温が40度に達し、湖南省では41度も記録されている。




中国は人口が大変多いですが、たとえば主食の米や小麦、あるいは豚肉などが自給で足りていた分には、他の国への影響は少なかったのですが、すでに中国は、2010年には国家食糧備蓄の4分の1を放出(チャイナ・デイリー/英語)したりしていて、この数年、食糧自給は危うい状況にあります。海外から小麦等を大量に買い付けたりもしていて、最近の中国は食糧輸入国のイメージさえあります。

さらに、食糧輸出大国でもあるアメリカの干ばつも相変わらずか、あるいは場所的には悪化しているようで、 米国の 7月 18日から 10月 31日までの干ばつ予測を見てみますと、下のようになっていました。

sd-2013-07-10.gif

▲ ▲ アメリカ海洋大気庁( NOAA )の米国の干ばつの見通しより。


暑さにしても寒さにしても極端な場合、人的被害が大きな問題となりますが、世界全体へと広がっていったときには「食糧」の問題に行き着くことになる可能性は常にあると思います。




世界中に「食糧調達」の手を広げる中国のひとつの出来事


今回のことを書いていて、ふと、6月に翻訳はしたのですけれど、結局、記事にしなかった出来事を思い出しました。それは、「中国がコスタリカを 1500億円で購入」というタイトルのコスタリカのメディアの記事です。

costa-rica.jpg

Costarican Times より。


コスタリカというのは、北米と南米の中間にある小さな国なんですが、中国の習近平主席が6月にコスタリカへの公式訪問し、コスタリカに中国の製油所を建設すること、あるいは、(中国は豚肉の世界一の生産国なのに)コスタリカの豚肉を中国へと輸出することや、中国人へのビザの簡略化など、いくつかの協定を締結したのですが、それに対して、コスタリカのメディアは、上のタイトルのように、

「まるで自分の国が中国に売られてしまったようだ」

と感じた人が多かったようです。

そのことを思い出しました。

ご紹介したいと思いますけれど、短い記事ではないですので、その記事は次にでも載せようと思います。

このコスタリカという国は、現在の大統領がラウラ・チンチージャ大統領という女性で、閣僚の多くも女性という政治体制の国です。

china-buys-costa-rica.jpg

▲ 中国の習近平主席(左)と、右の女性がコスタリカのラウラ・チンチージャ大統領。



いずれにしても、これからの世界では、

・水
・食糧


を獲得、あるいは「争奪」するようなタイプの政策や紛争がもっとも目立つものになるような気さえします。

何しろ、地球の食べ物は結局は天候に左右されているものですけれど、天候の異常はまったく収まりません。


また、この「暑さ」は、先日の、

2013年の夏 : 北極の氷は溶けて「湖」に変貌し、南極での氷床の溶解は予想を遙かに上回るスピードであることが判明
 2013年07月28日


など最近取り上げることが多い「世界の氷が溶けていく」という現象にも結びつく部分がある可能性もあるのかもしれません。

日本も、今後どのような天候になっていくかわからないですが、すでに今年は多数の熱中症による犠牲者を出しているのですから、暑さに対しての対策はできることはしたほうがいいと思います。

いろいろな災害での犠牲はありますが、猛暑による犠牲は、ある程度防げるものです。

今後、もっともっと「人間が対処できない出来事」だって起きてくる可能性はあるのですから、暑さで死んではダメです

対処(自らの生命)を諦める時があるとすれば、それはたとえば、上の氷の話と関係する「海水面レベルの急速な上昇」など対処が難しい出来事が起きたりした時まで持ち越したいところだとも思います。

そして、それはもうそんなに遠い未来の絵空事ではないようにも思える部分はあります。

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