2013年08月10日



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心地よい「死の園」からの帰還後に気付いたイルカの大量死と人間の大量死をつなぐ「曖昧なライン」



Hiroshima-0806.jpg

▲ 1945年8月6日。広島に原爆が投下される前(左)と、投下された後の写真。投下後はほぼ何もなくなっています。右上に残る方形の建物は広島城です。円の中心が爆心地。






 


死の園にて


この時期になると、戦争関係や原爆などに絡んだモニュメントの日が続きます。

「〇〇記念日」というように記念という言葉がつくことが多いですが、「記念」という言葉になんとなく微妙な違和感を受けるのは、この時期の記念日の多くが「死」と直結したモニュメントだからかもしれません。

この「死」。

先日、お墓参りに行った時、奇妙に「気持ちのいい空気」に包まれるという体験をしまして、まあ詳しく書くのも変なアレなんで書かないですが、いろいろな意味であまりにも心地よくて、しばらくその場に立ち尽くしてしまいました。

その後、並んでいるお墓の数々を眺めながら、いろいろと呟いたりしながら、それでもなお、「死と生」という違いを正確に把握することができているわけでもない自分に気づき、そして多分、ずっとわからないまま人生を終えるのだろうなあとも思います。まさに「死ぬまで」。


「死」といえば、米国の東海岸で 2013年 7月のイルカの死亡数の急上昇に対して「異常な事態」だということを連邦政府の科学者たちが公式に宣言したという報道がありました。



2013年にピークを迎えた米国のイルカの大量死


d-2013-2.jpg

ロイターより。


これは、アメリカ海洋大気庁( NOAA )が発表した下のグラフを見ると一目瞭然です。アメリカ東海岸の5州で座礁(死亡)して発見されたイルカの数の推移です。

us-dolphin.png

USA Today より。


「イルカの座礁」という表現となってますが、これは、ほとんどが死んで打ち上げられるという意味では、「イルカの死」という意味と同義に近いです。


上のグラフを見ると、ヴァージニア州での死亡数の上昇が図抜けている感がありますが、いずれにしても、アメリカの東海岸の海、あるいは大西洋という範囲にかけて「海で何か起きている」ということも言えるのかもしれません。

ちなみに、ヴァージニア州の場所は下の赤い場所です。

Map_of_USA_VA.png


「この位置は・・・・・」

上のヴァージニア州の位置を見ていて、今回はその前に原爆に関係することをちょっと書いたんですが、このふたつの事柄には微妙な「接点」があることに気付きました。

これは記事を書いている今、気付いたことです。
それは「北緯 33度線」との関係です。






イルカの大量死は北緯 33度線で発生している

それは、過去記事の下の地図などにも現れています。



▲ 過去記事「アメリカ大陸が「真っ二つに割れる日」: 12月初旬に全米を駆け抜けた謎の振動と爆発音」より。


今回の「イルカの大量死」が起きている海岸も、北緯33度線上か、そこに隣接していることに気付いたのでした。

この「 33度線」の問題はなかなか説明しにくいもので、「だからどうした」というように言われてしまえば、それまでの話ですので、過去記事をリンクしておくにとどめておきたいと思います。




などですが、他にも過去に何度も「33度線」が出てきました。


この 33度線が通る場所というのは、政治的混乱を象徴する場所が多く、33度線の代表的な国や場所として、


・トリポリ(リビア)
・ダマスカス(シリア)
・カシミール(インド)
・バグダッド(イラク)
・長崎(日本)
・ヨルダン川西域
・ベイルート
・エルサレム



などがあり、国家の中の複数の地域を通過する国としては、チベット、アフガニスタン、イランなどがあります。他にバミューダ海域や米国のソルトン湖も、この北緯33度上にあります。


なお、関係ないですが、アメリカ東海岸とバミューダ海域の間あたりに位置する「北緯 33度線上の海底」には、下のような構造物があることが Google Earth で示されています。自然の地形と考えるのが一般的ですが、実際には何かはわかりません。




上については、過去記事の、

アメリカ東海岸とバミューダ海域の間の海底にグーグルアースで確認できるピラミッド型の何か
 2012年12月19日

にあります。

また、下の文章は昨年のロシアのプラウダの記事からの抜粋ですが、「 33度」には下のような意味があるのだそう。


神秘主義と、北緯33度上の災い
プラウダ (ロシア) 2012.08.27

北緯 33度は、現代の社会の中で非常に大きな役割を演じている。(中略)

この「 33」の数字の意味は、フリーメーソンの階級の中で最も高い階層を示す。

これは 11と 22を足したものであり、そして、宇宙とスピリチュアルの王が満たされている「ダンテの神曲」の数でもある。これらのすべては歴史の中の新しい世界秩序(New World Order)のキーナンバーだ。




というようなことを考える人たちもいるということのよう。



いずれにしても、今度はその北緯 33度の周辺海域でイルカの大量死。

もちろん、イルカの大量の座礁には説明のつく合理的な理由は必ずあるはずです。

日本でも、それまで北海道では捕獲されていなかったクロマグロが数多く捕獲されたりしていますが、一番の原因は海水温の変化のようで、これをもたらす理由は様々でしょうが、「海流の世界的な変化」というものも関係しているはずです。


世界の海流はすべて循環しています。


なので、どこかの海域で起きた異変は、そこだけでとどまるということは通常はないもので、時間はかかっても、いつかは他の海域にも「異変」となって現れるものだと私は思っています。


何だか最初に書こうと思っていたことからどんどんとズレてきてしまいましたが、イルカの大量死というのも、ひとつの重要な環境の変化を告げる事柄かもしれませんので、イルカの大量死についての記事をロイターからご紹介しておきます。





U.S. declares 'unusual mortality event' as dolphin deaths rise
ロイター 2013.08.08


イルカの死亡数の上昇につき、米国は「異常な大量死の事象」と宣言


連邦政府所属の科学者たちは、アメリカの東海岸におけるバンドウイルカの異常に高い死亡数を調査した。海岸に打ち上げられたイルカの死体の数は、通常の7倍の率に上っている。

東海岸のニュージャージー州からバージニア州では、6月からだけでも 120頭以上の死んだ動物が打ち上げられているのが見つかっていると NOAA は述べる。連邦政府の科学者たちは、この出来事を「通常ではない大量死事象」だと宣言し、その原因を調査している。

NOAA によると、有毒な藻類の繁茂、感染性ウイルス、あるいは、船舶に衝突したことによる負傷などがイルカに死をもたらす原因となるという。

現在のところ原因は判明していないが、早期の組織分析では、一頭のイルカが感染性病原体のモルビリウイルスに陽性だったことを示した。

7月だけでも、東海岸では 28頭のイルカが死亡して海岸に打ち上げられている。

米国の海岸での海洋生物の大量死の記録としては、25年前、1987年にモルビリウイルスに感染した 740頭の動物がニュージャージー州からフロリダへの海岸に打ち上げられたことがある。

科学者たちは、死亡した動物たちが感染症にかかっている可能性を考慮し、米国民たちに、死んだイルカを見つけた場合でも触れないように警告している。