2013年09月09日



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ついに地球が本格的な「寒冷化時代」に突入した可能性



global-cooling-top.gif

デイリーメールより。
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昨日の英国デイリーメールで、上のような「時代は地球寒冷化へ」という見出しの記事が出るほどまでに、最近の数々のデータは「冷えていく地球」について明らかにしている感があります。

特に、私はこれに関しては書くべき責任もあるようにも思います。

何しろ、過去記事で、

2013年の夏 : 北極の氷は溶けて「湖」に変貌し、南極での氷床の溶解は予想を遙かに上回るスピードであることが判明
 2013年07月28日

というようなタイトルの記事など、極の氷床の崩壊や、あるいは「地球全体の氷が減少している」という感じさえ漂う記事を書いてしまっていたからです。しかし、この概念は明らかに間違いだったことが次第にはっきりとしてきました。


その後、各国の気象局や、あるいは国際的な調査データにより判明した事実は、少なくとも、南極の氷は観測史上最大レベルの増加を続けているということでした。今回、上のデイリーメールの記事をご紹介しますが、その前に「南極」に関しての資料を掲載しておきます。

ほとんど一目瞭然です。




南極は崩壊していない


まずグラフですけれど、あまり面倒くさいものではなく、「見ただけでわかる」ものを2つほど。下のグラフはコロラド大学の集計データで、 1979年から 2013年までの南極の海氷の面積の拡大を示したグラフです。

ant-extent-2013.png


このグラフでは、 2013年がこの 30年あまりで最も南極の氷の面積が多くなっているのですが、他のデータセンターにも同じことを表すものがあります。

下のグラフは、雪圏の観測とデータの管理を行っているアメリカ国立雪氷データセンター( National Snow and Ice Data Center )のグラフで、そこから2つのデータをご紹介します。

下は「南半球の面積の変化(偏差)」とあるのですが、南半球で土地の面積が変化するのは南極大陸の氷の部分だけを意味しているわけで、つまり「南極の氷の面積の変化」を表しているグラフと考えていいと思います。

anta-02.png



下は、 今年 4月から 8月までの南極の氷の範囲。
すべての月において、平均値を上回って推移していることがわかります。

1981-2010.png

▲ どちらも、アメリカ国立雪氷データセンターより。


他にも同じことを意味する数多くのデータがあるのですけれど、それでも一方で、南極の氷の融解に関しての記事が多く出るのも事実です。私も上のようなデータを見るまで、正直、南極の氷の状態はどちらなのかよくわからない部分はありましたけれど、データを見る限り、「南極の氷は増えている」ということが言えそうで、また、デイリーメールの記事によれば、北極の氷も増えているということになりそうです。


いずれにしても、仮に地球が本当に比較的長期間の寒冷期に入っているとした場合、生活に関しても、農業や漁業などの面など、あるいは通常生活の様々な部分において、予期しないような厳しい局面などを経験したりすることになるのかもしれません。


正直、 2020年が「期待通りの日本の光景」である確率はそんなに高くない気もします。


というわけで、ここから、デイリーメールの記事を。




And now it's global COOLING! Record return of Arctic ice cap as it grows by 60% in a year
Daily Mail 2013.09.07


そして今、時代は「地球寒冷化」へ! 北極の氷冠が1年間で60パーセントの増加を記録


寒い今年の北極の夏が 100万平方キロメートルに近い海を氷で覆い尽くしている。これは、昨年の夏と比較して 60パーセントも増加していることになる。

英国 BBC は、2007年に「地球温暖化により、2013年の夏には北極の氷は消えているだろう」という内容の記事を出したが、それから6年後の今、氷面積は増加している。氷面積は減るどころか、氷床はヨーロッパの半分以上の大きさに達しており、それはカナダの島々からロシア北部の海岸にまで拡大している。


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nasa-ant-extent-2013.jpg


大西洋から太平洋への北西航路は今年1年を通して氷により遮断された。また、そのルートでの横断を予定していた 20以上のヨットやクルーズ船は引き返すことを余儀なくされている。

今、著名な科学者たちの中には、地球が寒冷化に向かっていると確信している人たちが多くいる。この地球寒冷時代は、少なくとも今世紀の半ばまで終わらないとされるものだ。

地球温暖化に関しての科学的な議論の後、メール紙において、気候の専門家たちによる地球温暖化に関してのコンピュータモデルが予測に失敗したことが報道された。

それによると、地球温暖化は「1997年にストップした」ことが明らかにされている。この報道により、 90パーセントの確率で気温が平均より下がっていくことを予測していたことが明らかにされた。

わずか6年前に、BBCは 2013年の夏に氷はないであろうと報告した。
下は 2007年の「地球温暖化」に関しての BBC の報道だ。
これらの予測には明らかな欠陥が示されている。



bbc-2007-2.jpg



この BBC の報告では、スーパーコンピュータでのシミュレーション・モデルと、ウィースロウ・マスロウスキー( Wieslaw Maslowski )教授の見解を基に温暖化説を記した。また、ケンブリッジ大学の専門家ピーター・ワドハムス( Peter Wadhams )の言葉も引用されている。

国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC )」は、今年 10月に第5次評価報告書の公開を開始する予定だった。これは6〜7年毎に発行される膨大な報告書だ。メール紙にリークされた文書によると、 IPCC に資金を提供する各国政府は、「政策立案者のための要約レポート」に 1,500カ所以上の変更を要求していることを示している。

報告書案では、 IPCCは「地球温暖化は人間によって引き起こされたことを 95パーセント確信している」と述べている。これは 2007年の 90パーセントより上昇した表現だ。

この「地球温暖化が人間によって引き起こされた」とする主張は何度も議論されてきた。

米国の気候専門家ジュディス・カレー( Judith Curry )教授は、「実際には不確実性が高くなっています。今のモデルがあまりにも二酸炭素に過敏になっていることは明らかなのです。 IPCC が確信をさらに高めているという理由の根幹が私には理解できません」と語る。

ウィスコンシン大学のアナスタシオス・ソニス( Anastasios Tsonis )教授は、海洋サイクルを調査した最初の科学者の1人だ。教授は以下のように言う。

「私たちはすでに寒冷化の時代に突入しています。そして、これは少なくとも、次の 15年間は続くと考えられます。疑いの余地なく 1980年代と1990年代の温暖化傾向は停止したと言えます」。

北極の氷の増減のレベルには「周期が存在する」という証拠がある。気候歴史家が発見したデータによれば、 1920年代と 1930年代に大規模な溶融があったことが示されている。

カレー教授は今後5年間の氷の動向、特に北極海の氷の指標が今後の気候を理解するために非常に重要だと言う。また、これは今後の各国政府の将来の政策にとっても重要だと述べた。








(訳者注) デイリーメールの記事では、同じ英国の BBC のかつての記事をかなり批判しています。しかし当然ながら、 2007年頃の学説は「地球温暖化」だけではありませんでした。

たとえば、下は 2006年の記事です。


地球は「ミニ氷河期」に=太陽活動が停滞 - ロシア天文学者
時事通信 2006.02.07

ロシアの天文学者、アブドサマトフ天体観測研究所研究員は、太陽活動の停滞から、6〜7年後に世界の気温が次第に低下し始め、17〜18世紀に続く「ミニ氷河期」に入る可能性があると予測した。ロシア通信とのインタビューで語った。



というものです。

2006年の時点からの「 6〜 7年後から」というのは、このロシアの科学者は、今の 2013年頃からミニ氷河期に入ると主張していたということになります。

いずれにしても、米国を中心とした西側諸国が一斉に温暖化説を説いていた一方では、いろいろな学説がきちんと存在していたことは事実です。

しかし、その多くは温暖化という言葉に掻き消されてしまいました。

この消され方は、大局的にみれば、アンチ・ビッグバン理論や、アンチ進化論説などが掻き消されてきた状況と似ています。地球温暖化説のような「学説とされるもの」がどのように定着していくかを、フレッド・ホイル博士は最晩年の自著『生命はどこから来たか』(1995年)の冒頭の章に記しています。

過去記事の

ビッグバン理論での宇宙の誕生より古い「 145億年前の星」が観測された報道を見た日に(2)
 2013年03月09日

の中で抜粋していますので、その中から記しておきます。


フレッド・ホイル著『生命はどこから来たか』 第一章より

科学者たちが大進展の主役になりたいと野心を持つのは当然である。ある者はその才能により成功し、ある者は幸運に恵まれ、さらにある者はけしからんことに作り話で成功を収めた。そのやり方は、何もないのに大進展があったかのように振る舞うのである。

このようなニセの効果がうまくいくには、一人の孤立した科学者ではなく、科学者の陰謀団のほうがよい。声を揃えることで、陰謀団は各々の科学者の口を封じ、科学雑誌に発表される論文の内容に圧力を加え、ついには反対意見を一掃してしまうことができる。

こんなことは全くの作り話ではうまくいかない。初めには、ゲームでいうところの「ツキ」があったに違いない。すなわち初めには、事実は陰謀団の言う理屈に合っているかのように見える必要がある。

陰謀団はのちにその理論に合わない事実がわかってきたときに現れ、科学雑誌を自由に操ることを通して慎重にこの事実を葬り去ってしまう。さらに陰謀団の理論が、教育課程に侵入し、常に難しい試験の連続に追い立てられ、自らを失っている数多くの生徒たちに教え込まれると教義は確立してくる。

学会は誤った知識の領域を持つことになり、その損失はもとより、その周辺領域すべての進歩を阻害してしまう。このことが同時に、多方面に影響し、人間社会の衰退、そして最終的には破滅へと導くのである。



上の記述にある、

> 陰謀団はのちにその理論に合わない事実がわかってきたときに現れ、科学雑誌を自由に操ることを通して慎重にこの事実を葬り去ってしまう。


ということが、地球温暖化説においても繰り返されてきたという可能性は上のデイリーメールの記事からも感じます。

また、これについては、3年ほどの前の記事、

地球温暖化と米国物理学会のありかたを非難して学会を脱退した科学者の辞表の全内容
 2010年10月10日

を参考にしていただければ幸いです。

ここには、カリフォルニア大学の物理学の名誉教授だったハロルド・ルイスという方が、アメリカ物理学会を脱退した時に理事にあてた手紙の内容について記した英国テレグラフの記事を訳したものです。


私はアメリカ物理学会から脱退する辞意を君に表名したい。もちろん、大きな原因は地球温暖化詐欺だ。

こいつは文字通り、何兆ものドルを産みだし、数多くの科学者たちを堕落させた。そして、物理学会もその波に飲み込まれてしまった。

物理学者としての長い人生の中で、私はこれほど成功した巨大な疑似科学的な詐欺を見たことがない。ほんの少しでも疑いを持つ人がいるなら、クライメイトゲート(気候研究ユニット・メール流出事件)の文書を読んでみるといい。

物理学会はこの問題に直面した時に何をしたか?

なんとこの腐敗に協力することを決め、地球温暖化を国際基準としたのだ。



というようなことが書かれています。

当時は、良心的な科学者たちの多くが大変に苦しんでいたことが伺えます。今も科学のさまざまな分野で真実を言えずに苦しみ続けている方々がいるはずです。

苦しみから解き放たれる日が来ますように。

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