米国オレゴン州では州当局が住民に地震への準備を勧め、インド災害局はヒマラヤ地震で数十万人が死亡する可能性に言及
▲ パキスタンで「新しい島」が出来た9月24日から10月12日までの間だけでマグニチュード6以上の地震が8回発生しています。データは、多くの部署が閉鎖中のアメリカ地質調査所より。
最近、比較的大きな地震が多い感じなんですよ。
パキスタンで先月起きた「新しい島」ができた大地震のことは、
・パキスタンでの「クリスチャン追放活動」の渦中で発生した大地震と共に海底から浮上した新たな島
2013年09月25日
という記事などに記したことがありましたが、この頃からマグニチュード6とか7程度の地震が、かなり頻繁に発生し続けているような感じを受けます。
そのことを少し書こうと思いますが、ちょっとプライベートのことで思ったことがありまして、そのことを少し書かせていただきます。
「 100歳の誕生日」に思うデフォルト後の世の中
私は埼玉の所沢というあたりに住んでいるのですが、思えば、ここに越してきて、そろそろ2年になります。この所沢市というところは特徴として挙げられるようなことは何もないところですが、特徴といってはアレですが、「振り込め詐欺の発生が非常に多い」ということが挙げられそうです。
下のグラフは埼玉県警のサイトにあるものですが、最近は川口市に座を奪われていますが、埼玉県の中でもコンスタントに上位にあるのが所沢市です。
▲ 埼玉県警察公式ホームページより。
そういうことがあるせいか、毎日のように、スピーカーから「振り込め詐欺にご注意下さい」と流し続けている警察車両が走り回っています。
まあ、それだけ年配の方が多いということでもありそうですが、私が2年前にこちらのほうに越してきた理由も、この「高齢者に関しての問題」が主な原因でした。
具体的にいうと、うちの奥さんの実家が「 70代が 90代を介護する」といういわゆる老老介護の状態になっていて、「心配だから実家のそばに引っ越したい」という奥さんの希望もあり、彼女の実家に近い今の場所に来たのでした。
その介護を受けている奥さんのおばあちゃんは基本的にはほとんど寝たきりのままなのですが、先日、「 100歳の誕生日」を迎えまして、普通に考えればおめでたいことではあるのですけれど、日本国中のいたるところで、「おめでたい、ありがたい」とだけは言っていられない状況が非常に多く存在しているのだろうなあと思います。
介護している奥さんの母もすでに 70代中盤で、もしこの先、介護される側が 105歳、110歳と年を重ねていくと、介護するほうも 80歳、85歳となっていくわけで、「共倒れ」に対しての漠然とした不安はうちの奥さんには常にあるようです。
それにしても、ご老人たちが医療にしても介護にしても、福祉関係のサービスをある程度受けられていられるのも現在は政府の予算が機能しているからで、つまり、たとえば「デフォルトなどした場合」は、こうはいかなくなるはずです。
今はアメリカのデフォルトのことが言われていますけれど、今回乗り切っても、アメリカがいつかはどうにもならなくなるのは誰の目にもあきらかで、そして、日本も一蓮托生というのか何というのか、下手すると、デフォルトする米国本国より大変なことになるのかもしれないですし。
下のは Walk in the Spirit さんの US はデフォルトするの?という記事にあったものです。
そして、銀行より何より、日本自体がアメリカ国債を110兆円も保有しているわけで。
10月4日のロイターの「シナリオ:米国初のデフォルトはどう起こるか」という記事に下のような表現がありました。
<11月1日>
この日をもって、米政府は未踏の領域に入る。
この「未踏の領域」というのは、他の多くの国の政府も同様の領域に踏み込んでいくのだろうなあと。
そして、くどいようですけれど、今回このデフォルトが回避されても、1700兆円近くの借金を持つアメリカがこの問題から逃れることはできないのだろうなあとも思ってしまうわけで(実際はよくわからないですけれど)。
▲ 日本円換算は大ざっぱな数値です。US Government Debt より。
アメリカは今回はデフォルトしなくとも、確かにいつかはしてしまいそう。
「そういう時って、どうなるんだろう?」と 本来ならおめでたい「高齢者の 100歳の誕生日」に思った次第なのでした。
本題にしようと思っていたこととと離れてしまいました。
久しぶりに地震が気になりだして
そのアメリカは政府機関が閉鎖中ですが、全世界の地震のデータを参照する際に使っているアメリカ地質調査所( USGS )も、リアルタイム地震情報のページにアクセスすると下のような表示が出ます。
政府機関一時帰休
連邦資金の失効のため、USGS の地震ハザード・プログラムは、そのオペレーションのほとんどを停止しました。 USGSは、地震のモニタリングは継続し、地震活動についての報告はしますが、地震情報に関しての精度だけでなく、いくつかのページの機能の適時性はオペレーションレベルの低下の影響を受ける可能性があります。
というわけで、一応、地震の速報は続いていますが、上に書かれてある状態のようです。
その USGS のデータからですが、新しい島ができた 9月 24日のパキスタンの地震以来の今日までのマグニチュード6以上の地震はページの一番上に挙げたようになっていますが、文字だけではどのような感じで発生しているのかわかりづらいですので、地図に印をつけてみました。
黒い線は「プレート」の境界ですが、こう見てみると、ほぼすべての地震がプレートの境界上とその近辺で起きていることがわかります。そして、地域的な偏りなく全世界でまんべんなく起きているように見えます。
同じようなことが、今年の1月の終わりから2月の始めにかけてあって、2013年 1月 27日から 2月 2日までの5日間でマグニチュード6以上の地震が9回発生したということがありました。
この時のことは、過去記事で書いたことがあります。
・2013年の夏に起きる「天の川銀河中心での大規模な衝突」は銀河系全体に何かをもたらすのか
2013年02月03日
▲ 上の記事の「 2013年1月27日から2月2日までの5日間の M6級の世界の地震」の図。赤い点が地震の発生場所です。
でまあ、どうして地震の話題になったのかというと、最近どうも、世界中で、「当局からの大地震に対しての警告」的な報道が多いのです。
これは、日本での「〇〇地震が起きた場合には××地域では△△万人死亡する」といったようなシミュレーション的な話とはやや違うタイプのもので、「来る」という断定的な感じのものが多いところが気になるところなのです。
自然の混乱と政治経済の混乱が同時に訪れたらこの世はどうなる?
下のは、10月 10日のインドのメディア。
▲ India West より。
この警告を発したのはインドの国家災害管理局ですが、見出しを見たときには、「ヒマラヤ山脈でマグニチュード8の地震なんて起こらないだろう」と思ったのですが、記事を読むと、何と、ヒマラヤでは、50年より短い間隔でマグニチュード8クラスの地震が起きているのだそうで、1897年、1905年、1934年、1950年に、それぞれマグニチュード8クラスの地震が起きているのだそう。
そして、その 1950年以降、 50年以上も地震が起きていないということが今回のこのような警告となったようです。
そして、現在、政府機関が閉鎖しているアメリカのオレゴン州災害局は先月、「巨大地震がいつ起きてもおかしくない」と住民たちに警告を発しました。
▲ 9月21日の オレゴン州のメディア MailTribune より。
アメリカでは、非常事態に相当するような大規模な災害が発生した際の担当部局は、緊急事態管理庁( FEMA / フィーマ)ですが、もともと FEMA は、国土安全保障省ができるまでは、「予算執行を含む」強力な指揮命令権を有していた機関らしいですので( Wikipedia より)、政府機関の閉鎖などは関係しないものなのかもしれないですが、政府がデフォルトなんかした場合にはどうなるのだろうかなあ、とも思います。
ちなみに、上で抜粋した Wikipedia によりますと、以前の FEMA は、
大統領から非常事態宣言、またはそれに準ずる命令等が発令された場合、現地に派遣されたFEMA係官は自身の判断で当該災害等に関するあらゆる措置を口頭で「大統領命令」として執行することができ、書類等の事務手続きは事後処理でよかった。
というほど強力な命令権を有していたようです。
ちなみに、この FEMA は、アメリカの人気テレビドラマだった「Xファイル」で、アメリカの影の政府として描かれて以来、そういう方面でも話題となった時期がありました。
▲ 映画化された「Xファイル ザ・ムービー」( 1998年)より、ドラマの中で FEMA のメンバーに上のようなことを言う FBI のモルダー捜査官。
なんだか長くなってきましたので、上に書きましたオレゴン州のことなどに関しては次に書こうかと思います。
今回は上の「ヒマラヤの地震」の報道についてご紹介しておきます。
私自身、ヒマラヤ山脈というのがそんなに巨大地震が多く発生していた場所だとは知らなかったこともありますので、短い報道ですが、衝撃的なものでした。
ちなみに、ヒマラヤ山脈の場所も曖昧にしか把握していませんでしたので、地図で調べてみました。
上のように日本列島の距離と匹敵するほどの広範囲に渡っているようです。
800,000 Could Die from Magnitude 8 Quake in Himalayas
India West 2013.10.10
ヒマラヤ山脈でマグニチュード8の地震が発生した場合、 80万人が死亡する可能性がある
地震活動が活発なヒマラヤ山脈のジャンムー・カシミール州からアルナーチャル・プラデーシュ州で、マグニチュード8の地震が発生した場合、 80万人以上の人々が死亡する可能性があると国家災害管理局の副局長は警告している。
ヒマラヤ山脈帯は地震活動が非常に活発で、 1897年から1950年の 53年間の短い期間にマグニチュード8以上の大地震が4回も起発生しており( 1897年にはシロンで、 1905年にはカーングラで、 1934年と 1950年にはアッサムで)、そのたびに地域は壊滅的な被害を受けてきた。
国家災害管理局の副局長レディ氏は以下のように述べた。
「そのような大きな地震は、 1950年以降発生していないのです。最近の研究は、ヒマラヤ地域では、マグニチュード8以上の地震が発生する可能性のある緊張が蓄積されていることを示しています。仮に、そのようなマグニチュード8以上の大地震が発生した場合、 80万人から 90万人の人の命が奪われてしまう可能性があります」。
しかし、いつどこで地震が発生するかという予測はできないため、現状での最善の方法は地震に強い社会を作ることだと副局長は言う。