2013年11月14日



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アイソンより明るく光るラブジョイ彗星が見られる地球上では、ヒトデとイルカに続いて、ウミガメたちのかつてない数の謎の大量死



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▲ 11月12日に米国ニューメキシコ州のアマチュア天文家が望遠鏡で撮影したラブジョイ彗星(正式名 C/2013 R1 )。スペースウェザーより。




2011年以来、ふたたび「別の巨大なラブジョイ彗星」がやってきた

先日の記事では、アイソン彗星のことについて書いたのですが、スペースウェザーの今朝の記事に、「この彗星はアイソンより明るい」というタイトルの記事があり、それは「ラブジョイ彗星」という彗星でした。

このラブジョイ彗星という名前。

あるいは、ご記憶の方もあるかと思いますが、2年前のこのブログで何度か出てきた名前です。

2011年11月、「突然出現して太陽に飛び込んだ彗星」がラブジョイ彗星で、しかも、太陽に飛び込んだ後に「生還した彗星」としても大きな話題となりました。


下は、2011年12月15日に太陽に飛び込んでいくラブジョイ彗星( C/2011 W3 )です。

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そして、その後、太陽に最も近づいた後に、消滅せずにサバイバルを果たしたラブジョイ彗星の姿が NASA の太陽観測衛星によって捕らえられました。それが下の写真です。

lovejoy-15-023.jpg


それらの記事は、

突然出現して太陽に飛び込んでいった巨大な彗星。その名は「ラブ&ジョイ」
 2011年12月14日

史上最大の太陽接近型彗星「ラブジョイ」の太陽からのサバイバル
 2011年12月16日

にあります。


そして、その2年後の 2013年 11月。

再び、非常に巨大な彗星「ラブジョイ」が、地球から見える場所を飛んでおり、それは上のスペースウェザーのタイトルをお借りすれば、現時点でのアイソン彗星よりも明るいのだそう。

しかし・・・これがまたややこしい話なのですが、このラブジョイ彗星は 2011年のラブジョイ彗星とは、また違うラブジョイ彗星なんです。2011年の彗星の正式名は「 C/2013 R1 」で、現在のラブジョイ彗星の正式名は「 C/2011 W3 」です。


なんで、こういうややこしいことになるかというと、彗星の名前は、基本的に、「発見した人の名前かチーム名がつけられる」のです。

つまりこの「ラブジョイ」というのは発見した人の名前なのですね。発見したオーストラリアのアマチュア天文家テリー・ラブジョイさん( Terry Lovejoy )という方の名前がつけられています。

terry-lovejoy.jpg

▲ ラブジョイ彗星を発見したテリー・ラブジョイさんと、愛用する8インチ望遠鏡。Astronomy Magazine より。



それにしても、ラブジョイさんはいい名字をお持ちだったものです。


ラブ&ジョイ・・・これは、日本語にすれば、「愛と喜び」さん


私のパソコン環境では、変換の際に「ラブ女医」となったこともあり、これもこれで大変なことだなあと思った次第ですが(よくわかんないな)、いずれにしても、こういう名前の方が次々と巨大彗星を発見しているということがあり、天文の歴史に「愛と喜び」という名前の彗星が次々と夜空を綾取っているということになっています。


これが、もし発見した人の名前が、たとえばですけど、ヘルレイザーさんとか、デーモンさんとか、ポル・ポトさんとかだった場合は、そういう名前の彗星になる可能性も高いのです。

ちなみに、アイソン彗星( ISON )の名前の由来は、アイソンという人がいたということではなく、発見した研究チームの頭文字とのこと。発見者のロシア人たちが所属していた、「国際科学光学ネットワーク」 ( International Scientific Optical Network ) の頭文字とのことです。


ちなみに、先日の記事に載せました現在の空で観測できる彗星は、

・ラブジョン彗星
・リニア彗星
・エンケ彗星
・アイソン彗星


となっています。

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▲ 2013年 11月 12日の夜明け前の東の空の様子。






2013年は太陽に飛び込む彗星の意味がわかればいいなと

正確には「飛び込む」というのとは違っても、「太陽に飛び込む彗星」、あるいは「太陽に飛び込むような軌道を持つ彗星」というのは、わりとあるのですが、そのことについて、2年くらい前の、

バチカンの希望の砦は「宇宙人という神」の登場
 2011年11月02日

という記事に「太陽に飛び込む彗星の意味」というセクションを記したことがあります。

sun-comet-g7.jpg

バチカンの希望の砦は「宇宙人という神」の登場(2)より。


2011年の10月だけでも2度以上、太陽に彗星が飛び込んだのですが、上の記事で、私は下のように記していました。



太陽に彗星が飛び込む事象を「単なる偶発的なこと」と考えてしまうと、私は自分の書いていたことを否定してしまうことになります。私は「彗星は宇宙で重要な生命の運搬の役割を持っている」と考えています。

前回の記事に、ジョルダーノ・ブルーノの言葉として、

 > 彗星は神の意志を伝える役割をもって天界から到達する

というものを紹介していますが、「神の意志を伝える役割をもって天界から到達したもの」が、「事故のように太陽にクラッシュしてその人生を終える」というのは何なのだろうと。

私にとって、これらを偶発的な事故と考えることには無理がある。

結局、私自身では「太陽に彗星が突っ込んでいくことには大きな意味がある」と考えるしかないのです。





などと書いていました。

今年は、アイソン彗星が、太陽に非常に近い場所まで接近しますが、「間違って」突っ込んでいったりした場合はどんな光景が見られるのかなとかも思います。


さて、彗星の話で長くなりましたが、今回は彗星の他にもうひとつの記事をご紹介しておきたいと思います。


中南米で「ウミガメが次々と死亡して打ち上げられている」というニュースです。

sea-turtles-die-off-01.gif

Extinction Protocol より。






またひとつ「海の象徴的な生き物」が消えていく

今年は、

心地よい「死の園」からの帰還後に気付いたイルカの大量死と人間の大量死をつなぐ曖昧なライン
 2013年08月10日

米国の海に広がる衝撃的な光景 : まるで絶滅に向かおうとしているような「ヒトデたちの自殺」
 2013年11月07日

などの「アメリカ周辺での海洋生物の異常な大量死」について記させていただいたことが多かったのですが、こちらの記事では、


> 最近は、「人間にとって、海のイメージとして印象深い生物が大量死している」という感じは受けます。


と書いたのですが、「ウミガメ」というのも人間にとって、とても印象深い生物のひとつではないでしょうか。

そのウミガメが中米で謎の大量死を起こしています。

今回は AFP の報道を引用記事をご紹介して締めたいと思います。




Central America Hit By Mass Die-Off of Sea Turtles
newser 2013.11.11


中米でウミガメの膨大な大量死が発生している


Green-Sea-Turtle-swimming-over-Coral-Reef.jpg



9月後半から10月中旬の間に 114匹のウミガメが、エルサルバドルの海岸に死亡して打ち上げられた。

そして、この事態が起こっているのはエルサルバドルだけではない。
中米全体で同じことが起きているのだ。

グアテマラでは今年 115匹の死亡したウミガメが発見された。
コスタリカでは 280匹。
昨年末には、パナマで 200匹のウミガメが死亡した。

ニカラグアではウミガメの大量死に加えて、産卵のために海岸にやってくるウミガメたちの到着も遅いことが確認されている。

さらに不吉な出来事があった。
死んだウミガメの肉を食べたイヌがその直後に死亡したのだ。

AFP によれば、科学者たちはウミガメたちに何が起きているのかわからないという。しかし、大量死を起こしているウミガメの一部が絶滅危惧種であることもあり、この事態に科学者たちは警戒している。

ひとつの可能性としては、藻類の大量発生で起きる赤潮で、藻類によって生成されるサキシトキシンと呼ばれる神経毒がウミガメを殺しているのではないかという説。

しかし、赤潮はほぼ毎年起きるが、今年のように悲惨な状況を作り出したことはかつてないという。

ある生物学者は、気候変動の影響ではないかと考えている。

しかし別の問題も存在する。それは、ウミガメの出生率が大きく減少しているということだ。ホンジュラスでは、ウミガメの出生率が 40パーセント落ち込んだ。

ウミガメの孵化と再生の問題が中米で続いている。


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