2013年11月28日



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アイソン彗星は死んでいなかったけれど、世界のほうはすっかり死んでるみたいな



volcano-2013-11-26.gif

▲ 昨日11月27日、九州南の海域にある諏訪之瀬島で噴火が起きたことによって、世界で噴火している火山の総数は 35 と大変に多くなっています。「世界の火山の噴火状況 2013年11月 : 全世界で35の火山が噴火中」より。




上の地図のように火山などもいろいろと激しくなっているのですが、今回は昨日の記事の続きといってもいいと思います。





実際にはさらに驚異的だったアメリカの「子ども」の行方不明者数

昨日の記事、

アイソン彗星が死んだかもしれない
 2013年11月27日

の後半の「アメリカでは毎日2300人が消えている」というセクションの最後のほうに、


> アメリカでは毎年、約 10万人の子どもたちが生存の可否の問題を持つような消え方をしている


というようなことを書いたのですが、それどころではないことがわかりました。

最近のニュースで、10月22日の米国 CNN にアメリカの子どもの行方不明についての記事があったのですが、そこからアメリカ司法省のデータに行き着くことができました。

cnn-mss.gif

▲ 2013年10月22日の CNN より。


この冒頭には、統計情報として、


推定で毎年約 800,000人の子供たちの行方不明が報告されている。 2002年にアメリカ司法省によって発表された調査では、この1年間だけで アメリカで 797,500人の子供たちの消息が途絶えたことが報告された。

そのうち、203,900人は家族によって拉致されている。 58,200人が家族や親族ではない人物により拉致され、 115人が見知らぬ人物より拉致・誘拐された。




とあり、アメリカ司法省が 2002年に発表した資料へのリンクが示されていました。

その資料には下のような統計が出ています、

us-justice-01.gif

National Estimates of Missing Children: An Overview より。


これは、サイズを小さくすると、さすがに注釈を入れても読みやすいものではなくなりそうですので、こちらで主な項目を表組みしてみました。


us-miss-2002.png


最も多いのが、「家出」と、「親が子どもを捨てる」という場合だということにも、いろいろと考えるところはありますけれど、しかし、それ以上に、

> 理由が不明の行方不明  340,500人

に何とも表現のしようのない迫力を感じます。


これが「1年間の話」で、しかも、「子どもだけ」のケースです。

ちなみに、上では「理由が不明の行方不明」としたのですが、この訳で合っているかどうかちょっとわからない面もありまして、アメリカ司法省のデータの原文は、「 Missing benign explanation 」となっていて、私は「 benign 」という単語を見たこともなかったのですが、辞書を引いて普通に訳すと、「良い説明が見あたらない」ということになります。まあ、「理由が不明の行方不明」で差し支えないのではないかということで、そのようにしました。


いずれにしても、昨日の記事で、私は、


> アメリカでは 10年間で 100万人近い数の子どもたちの存在が消えているかもしれないという話なのかもしれません。


などと悠長なことを書いていましたけれど、10年単位でのアメリカの子どもの行方不明の数はそれどころではないかもしれません。


ここまでの数となると、よく使われるような、

「病んでいる」

とか、

「深刻な社会問題」

というようなレベルを少し越えているのではないかという気もします。


そして、昨日の記事のタイトル「アイソン彗星が死んだかもしれない」というものを思い出しながら、


「ああ・・・死んでいるのはこっちかもしれない」


と思ったりした次第でした。

こっちというのは、天と地の「こっち」のほうですね。

このアメリカのことは、アメリカにデータが存在しているから明らかになっているだけで、データの揃わない国などを含めた「全世界」を考えると、どうなっているのかわからない部分があります。


そりゃ、日本にだって、確かに行方不明の子どもはたくさんいます。

今年の8月に、産経新聞に、

跡形もなく消える子供たち…「居所不明児童976人」という日本社会の“現実”
 msn産経ニュース 2013.08.17

という記事が出たことがあります。

「居所不明児童」と呼ばれる子どもが日本全国に 976人いるという記事でした。


確かに大きな問題ですし、こういうことは「数」で比較してはいけないこともわかります。

しかし、1年間に「数十万人」の子どもが行方不明になるアメリカという国。



まあしかし、この問題はとりあえずここで終わらせておきます。


それにしても、ふと思うと、上の CNN の報道は最近の記事なのに、引用している司法省のデータが 2002年のものということは、それ以降、アメリカ司法省は、子どもの行方不明データを発表していないということなのでしょうかね。そこはやや疑問でした。


アイソン彗星の報道についても、ここから追記しておきます。





消滅するどころか明るさを飛躍的に増しているアイソン彗星

昨日の記事で、アイソン彗星の分子輝線というものが薄くなり、「彗星の核が崩壊したのではないか」と懸念している天文学者たちの記事を載せましたが、その後、すぐにスペースウェザーでも続報があり、アイソン彗星は「生きている」ようです。

それどころか、「爆発的に光を増している」のだとか。

スペースウェザーの記事をご紹介します。




COMET ISON UPDATE
Spaceweather 2013.11.28


アイソン彗星の最新情報


アイソン彗星は、太陽の大気に突入して急激にその光を増している。 11月28日、アメリカの感謝祭の日の最接近時にはアイソン彗星は太陽の表面から数百万キロメートルの距離に位置する。

アイソン彗星の氷の核付近の温度は、華氏 5000度まで上昇すると見られ、その中で、アイソンが生き残ることができるかどうかは誰にもわからない。

NASA の太陽観測衛星 SOHO からの最新の 27時間の映像では、アイソン彗星は少なくとも4倍、最大で 10倍その明るさが増している。このことについては、アイソン彗星が、赤色超巨星アンタレスよりも強く輝いて見えていることなどで比較していただければと思う(赤色超巨とは、明るさが太陽の数千倍以上ある恒星)。


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研究者たちは、 太陽からの CME (コロナ質量放出)が、アイソン彗星に当たった場合にどうなるかを検討し続けていた。しかし、今日のうちにその疑問に対しての答えが出るかもしれない。写真では、 CME が太陽の周囲に渦巻いていることがわかるが、現在のアイソン彗星の軌道は、この CME との接触を回避することは難しいと思われる。

アイソン彗星が最も太陽に近づく時には、 NASA の太陽観測衛星ソーラー・ダイナミクス・オブザーバトリー( SDO )が高解像度の画像を撮影するだろう。





(訳者注)そんなわけで、光が弱くなったり、また爆発的に光を増したり、話題を提供し続けているアイソン彗星ですが、太陽に近づくタイプの彗星は最も太陽に近づいた後に、彗星の核が崩壊して消滅することが多いですが、アイソン彗星は生き残るでしょうか。


それより何より、私たちの社会は生き残るのですかねえ。



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