2014年01月02日



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海外で囁かれる「日本で1月に巨大地震が発生する」という「噂」を否定できるのか、それともできないのか



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▲ 海外のウワサの一例。 YouTube より。
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昨年の末頃から、海外で、「日本で1月10日前後に巨大な地震が起きる」ということに関して、 YouTube や、あるいはサイトなどで、やや「ウワサ」されています。


このことを書こうかどうかは迷っていました。


「どうせ当たらない」という理由ではなく、こういう災害予測系の話というのは、一部の人たちにとっては、非常にイヤなインパクトの記事になり得るからです。特に、地震の予測とか予知の話というものは、 2011年 3月 11日以降、日本と日本人にとっては非常にセンシティブな問題となっていると考えています。


なので、その日以来、基本的には一度も地震の予測や予知といったものに関係した記事は、それが海外の記事であっても取り上げなかったですし、何より、私自身が「地震の予測」という可能性に対して非常に懐疑的です。

科学的な側面からも、あるいはオカルトやスピリチュアルな面からも、地震の予知というものに対しては現段階では曖昧なものだと思っています。

それにも関わらず、今回はタイトルに記しましたように、「地震の予測」に関しての海外の記事をご紹介することにしました。東北の震災以来、こういう記事を書くのはこれが初めてです。


そして、これはその予測に信憑性があるとか、信頼できるとか、そういうことが理由ではありません地震の予測など私自身は信じません。それよりも、どちらかというと、「今年、氾濫するかもしれない災害の予測情報」への接し方というというようなものを考えたいと思ったのです。







漠然としていながらも、災害が増えると予測し得る 2014年に

上に、「今年、氾濫するかもしれない災害の予測情報」という書き方をしましたが、それでおわかりかとも思いますが、私自身は、確かに、今年 2014年は自然災害が昨年に続き多発して、それはさらに拡大すると思っています。

自然災害のなかでも、地質的なもの、つまり地震や火山の噴火に関しては、これはもうすでに、現実として活発です。

富士火山帯を中心として考えてみると、その東南には新しい島ができたり、あるいは、やはり富士火山帯の北方の彼方に位置する千島列島(クリル諸島)の火山活動の激しさは、過去数十年単位(あるいはもっと)でも最高のレベルに達しています。

下のは 2013年に「火山帯」とされる場所で起きたことの中で、パッと適当に思いだしたものを地図にしたものですが、このどれもが、決してよく起こるというものではなかったということは言えます。

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▲ 過去記事「大地を飲み込もうとしているかのような地球の上で: 世界中で頻発する巨大な地崩れ」。そして、過去記事「日本にも出現した新しい島に乗って「深海のトライポッド」が地上に姿を現す夢想の中で」などより。

上に、「関東での地震」の記述がありますが、この1ヶ月の関東でのマグニチュード 4.5以上の地震は以下のようになります。これだけで、多いとか少ないとかは言えないのですが、「少なくはない」と思います。

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アメリカ地質調査所より。



仮に、このような地質活動の活発化が 2014年にさらに拡大していくということになった場合、特に懸念される日本での地質的災害の筆頭は、いわゆる「破局噴火」で、

・富士山のカルデラ噴火
・阿蘇山のカルデラ噴火
・姶良カルデラの噴火


などのように、地域を一掃してしまうような、死者数十万人から数百万人クラスの壊滅的な火山の噴火が最も凄まじいものだと思われます。これは大げさな表現ではなく、群馬大学の早川由紀夫教授の書かれた「現代都市を脅かすカルデラ破局噴火のリスク評価」には以下のようにあります。


都市の近くでカルデラ破局噴火が発生すると、数十万から数百万の人命が数時間で失われる。火砕流に飲み込まれた地域の住民はひとり残らず灼熱の風に焼かれるか、厚い砂礫の下に埋まる。これは、地域住民のふつう数%以下だけが犠牲になる地震災害と大きく異なる。




たとえば、私は現在、埼玉県に住んでいますが、富士山がカルデラ破局噴火を起こした場合は、直線距離で「山梨 - 東京 - 埼玉と3つの県をまたいでいる距離」があっても、過去の阿蘇山でのカルデラ噴火(下の図)から計算すると、富士山が破局噴火を起こした場合は、私は噴火の1時間後くらいに死ぬと思います。

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▲ 「日本の火山」(1987年)より。


さらに、カルデラ噴火での火砕流の速度は時速 100キロメートル以上で、高さも数十メートルから100メートル以上になると言われています。文字通り、「あっという間に半径数十キロを焼き尽くす」のです。そこには「文明」は何も残りません。


このようなカルデラ破局噴火は、上の早川教授によれば、


・全世界ではこの1万1700年の間に28回発生(数百年に一度)

・日本では、この12万年間に18回発生(数千年に一度)



という頻度で起きているもので、数千年に一度起きるという頻度から考えると、むしろ「いつ起きるか」という次元に現在あるという見方も存在します。

日本で最後に起きたのが、 7300年前に九州・屋久島の海中で起こったアカホヤ噴火という噴火だそうで、それから起きていません。ちなみに、その時の噴火で地表に出たマグマは「1兆3000億トン」と見積もられているのだとか。数値が大きくてよくわからないですが、大変なものだったということは言えます。


このカルデラ噴火と比べると、実は地震というものは規模の大きな災害ではないのですが、それでも、大きな地震での被害や、あるいは津波による被害の痛ましさは、私たちはほんの3年ほど前に目の当たりにしているわけで、やはり大きな自然災害だと思います。


気づくと、なんだか別の方向の話となっていました。

今回の本題に入ります。

とはいっても、それを詳細に書くということではなく、「こういうような理屈で、その日に地震が発生する」と述べているということを短く書こうと思います。さきほども書きましたが、私自身はこのような理論や予測を信じません。しかし、占星術などの関係の人などを含め、確信している人たちは多く、また、データ上でも「いくつかについては」確かに符号します。







惑星直列と地球の近日点

ここでは、比較的そのことを丁寧に説明している 12月28日に YouTube にアップされたひとつの動画をご紹介しておきます。

動画は、英語ですが、

Planetary Alignment/Earthquake Watch January 6-10, 2014


にあります。

そのページを最初に見て気になったのは、下の部分です。

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閲覧者数自体は 4800人と多くはないですけれど、指を上にあげる、いわゆる「イイネ」の数が 10パーセント近くに達しているのでした。

ご存じの方はご存じかと思いますが、一般的に、この「イイネ的」なものの率というものはかなり低いもので、また、特にこのような災害予測系、あるいはスピリチュアル系などには、大抵同じ数ほどの「悪い」ほうの評価もつくものなのです。

しかし、この場合は、ほとんど「良い」評価に行っている。
それだけ人を納得させられる内容だということは言えるのかもしれません。


内容は簡単に書きますと、昨日の記事、

スーパームーンで1年が始まる 2014年の最初のメモ
 2014年01月01日

の1月1日のスーパームーンの後、1月4日に地球が太陽の近日点(軌道上で最も太陽に近づく)に位置し、そして、続いて、


01月05日 太陽 - 地球 - 木星の直列
01月07日 太陽 - 金星 - 木星の直列
01月11日 地球 - 金星 - 太陽の直列



などがあり、この投稿者の主張では 1月 9日か 10日に日本の東北から千島列島で最大でマグニチュード8程度の大きな地震が起きるというものです。

動画の内容としては、下のような順番で説明されています。




1月4日から10日までに起きる惑星直列の解説

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太陽と地球の距離についての一般的解説

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過去の惑星の直列とその際の地震発生のデータ

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▲ これ以外にも事例が載せられています。




過去のデータから地球で影響を受ける地域の特定

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結果として予想日時と場所が導き出されています

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大まかにはそのようなものですが、基本的に現在の科学では、いかなる惑星の直列も、あるいはスーパームーンも地球の地質に影響を与えることはないとされています。

たとえば、「惑星直列」を Wikipedia で見ますと下のように書かれています。


惑星が一直線に並ぶと多くの惑星の総合された重力が太陽に異変を起こし、地球にもその影響が及ぶとの主張があり、オカルト雑誌などで取り上げられることがある。

しかし地球科学の立場からは、惑星直列による重力の変化は、月と太陽による潮汐の何十万分の一以下であるため、問題にならないとされる。




私もそのように思います。

従って、スーパームーンや惑星直列(だけの理由)で地震が発生するようなことは考えられないことだと思いますけれど、惑星直列はともかく、スーパームーンは潮位に関係するので、まったく関係ないことはないとも思います。

いずれにしても、上の動画の人は、相当時間をかけてこの作業をやっているようで、その労力に対しても、一言で「無意味なこと」と言うような失礼な気持ちもありません。

この人(たち)の考えが合っているのかもしれないですし、それは後のデータが揃うまではわからないです。





日本へのウワサの存在

繰り返しになりますけれど、今回、このようなものをご紹介した理由は、現在の海外では、他にも多くの「日本に関しての災害のウワサ」が存在するからです。

今でも「 Fukushima 」(フクシマ)という単語が英語サイトでは夥しく飛び交っているというような事情もあるのかもしれないですが、かつてに比べて、特に現在のアメリカの人々は、「日本での災害」に敏感になっているように感じます。

もちろん、「災害のウワサ」は、数だけでいえば、アメリカのものの方が圧倒的に多いですけれど(これもそのうちご紹介したいと思います)、日本に住んでいる日本人である私が、いくらウワサでも、そういうのを鼻で笑うというように割り切れないのは、最初のほうにも書きましたけれど、私の中に、「何らかの大きな変動は近いかもしれない」という思いが確かにあるからかもしれないとも思います。


ただし、また繰り返しになりますが、私自身はこのようなアプローチでの地震の「日付け指定の予測」は基本的にはできないと思っています。

それは、私が、地震の発生の「トリガー」を宇宙線(あるいは電離層を刺激させるほど強い宇宙からの影響を出しうるもの)に求めているからですが、それは別の話となりますので、過去記事をリンクしておくに留めます。

コラム・地震のトリガーについて
 2011年05月21日


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▲ 2011年3月08日の電離層の電子数の分布図。過去記事「衝撃のデータ: 3月11日の地震の前に観測された日本上空の赤外線と電子量の急激な変化」より。


大地震の直前に、はるか高層圏の上空の電離層の電子数が急速な変化を見せているという事実は、地震の発生が何らかの「宇宙からの干渉」を受けているからであり、地球の地下だけでの事象として語ることのできるものではないとは思っています。

なんだか、新年2日目から物騒な記事ですみません。

しかし、予知や予測とは関係なく、予告なしに「いつか」は何らかの災害が起きるのが地球というものですので、ほんのささやかでも「備え」(物質面だけではなく、精神面でも)を考えることは悪いことではないのかもしれないとも思います。