2014年01月23日



2015年10月7日に In Deep は http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。




この世は黙示録の世界か、それともイザヤ書の世界か : 世界各地で果てしなく拡大する「まるで内戦の状態」



収集のめどがつかない、ウクライナ、タイ、ルーマニア、エジプト、イラク、トルコ、ギリシャ、イラク、シリア、ロシアなどの混乱状態


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▲ もはや内戦状態といっていいウクライナ。 2014年1月22日のロシア・トゥディより。



今は真夜中なんですが、夢で目がさめてこれを書いています。

夢は、どこかの駅での大規模な爆発と戦闘に巻き込まれる夢で、非常に疲れて目覚めましたが、最近はこのような夢がとても多いです。

しかし、現実のほうに目を向けますと、そんなような夢とさほど大差ない現実が並んでおりまして、そんな世界に住んでいるのだから、そんな夢を見続けるのも当然なのかもしれません。

今回は、現在進行している世界のいくつかの社会的混乱の概要をご紹介します。

それらの混乱や暴動の個別の社会的背景の詳しいところはわからないことも多いですので、あくまで表層的なご紹介です。






聖書の世界にたとえられる現在の世界の中で

今年の元旦頃に、アメリカの BBS で、

「私たちは聖書のイザヤ書 17章の世界にいる」

というタイトルの記事を読んだことがあります。イザヤ書 17章とは下のようなものです(抜粋)。ちなみに、ダマスコというのはシリアのダマスカスのことだそう。


イザヤ書 17章からの抜粋

見よ、ダマスコは都の面影を失い/瓦礫の山となる。

ダマスコからは王権が絶える。アラムに残るものは/イスラエルの人々の栄光のようになる」と/万軍の主は言われる。

その日が来れば、ヤコブの力は弱まり/その肥えた肉はやせ衰える。

お前は救い主である神を忘れ去り/砦と頼む岩を心に留めていない。それなら、お前の好む神々にささげる園を造り/異教の神にささげるぶどうの枝を根付かせてみよ。

ある日、園を造り、成長させ/ある朝、種を蒔き、芽生えさせてみても/ある日、病といやし難い痛みが臨み/収穫は消えうせる。

災いだ、多くの民がどよめく/どよめく海のどよめきのように。国々が騒ぎ立つ/騒ぎ立つ大水の騒ぎのように。

国々は、多くの水が騒ぐように騒ぎ立つ。だが、主が叱咤されると彼らは遠くへ逃げる/山の上で、もみ殻が大風に/枯れ葉がつむじ風に追われるように。

夕べには、見よ、破滅が襲い/夜の明ける前に消えうせる。これが我々を略奪する者の受ける分/我々を強奪する者の運命だ。




ここに出てくるヤコブというのは Wikipedia によりますと、


> 旧約聖書の創世記に登場するヘブライ人の族長。別名をイスラエルといい、イスラエルの民すなわちユダヤ人はみなヤコブの子孫を称する。


だそう。


そして、現実は、聖書の舞台となった中東という範囲をはるかに越えて、

> 国々は、多くの水が騒ぐように騒ぎ立つ

という状態になっています。

というわけで、現在、暴動が起きている国の中からいくつかの報道の概要です。シリアやイラク、エジプトなど中東に関しては多く報道されていると思いますので、他の国について取り上げます。



ウクライナ

ウクライナでは反政府デモから、次第に「内戦」の様相を呈してきています。

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▲ ウクライナの首都キエフで暴動に参加する市民。すでに市民側も銃やガスマスクで武装している様子がうかがえます。ロシア・トゥディより。


ちなみに、ロイターによれば、ウクライナの国債も大きく下落(利回り 9.40%)しているようで、いろいろな意味でウクライナという国家そのものの存亡の際にいるような感じです。




タイ

タイで起きている暴動というか、抗議デモについては、日本の報道でもわりと報じられているのですが、 1月 13日に「首都閉鎖」というスローガンを掲げてヒートアップしている抗議デモに対して、 1月 21日にタイ政府は非常事態宣言を発令しました。

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▲ 2014年1月21日の NHK より。


非常事態が宣言されると、集会などに対して強制的な阻止や排除等が可能となりますので、これで少しはタイの情勢も鎮圧されるかと思った人もいました。

そして、下はタイの首都バンコクの非常事態宣言の翌日の報道です。



22日もバンコクで反政府デモ 首相脱出、航空局閉鎖
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▲ 2014年1月22日の newsclip より。

タイ政府がバンコクなどに非常事態宣言を発令した初日の22日、バンコクの主要交差点を占拠している反政府デモ隊は非常事態宣言を無視して占拠を続けた上、バンコク都内各所にデモ行進し、政府の命令を無視する姿勢を鮮明にした。

デモ隊の1団約500人はインラク首相兼国防相らが執務していたバンコク郊外ムアントンタニの国防次官事務所に押し寄せ、首相とスラポン副首相兼外相は裏門から脱出した。





要するに、非常事態宣言の発令は何の抑止効力もなかったということになります。次におこなうとすれば、武力的な阻止ですが、そうなるとタイは混乱の極みにいたる可能性もあります。

ちなみに、報道では、在タイのアメリカ大使館は、バンコク首都封鎖が始まる3日前の1月10日に、タイの自国民(アメリカ人)に対して、現金1週間分と、食料、水、医薬品を2週間分備蓄することと、また、携帯電話を準備するように助言しています。


アメリカは外国の自国民に対しての警告を迅速に、また数多くおこなう国でもありまして、オリンピックがおこなわれるソチにも明確な「警告」を発しています。テロの発生が続いていることによるものなので、当然といえば当然の注意喚起ですが、下のはアメリカ国務省のウェブサイトに1月10日に掲載された文書です。

アメリカ国務省が発令した「オリンピック観戦でソチへ渡航する人たちへの注意情報」

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▲ アメリカ国務省 Russian Federation Travel Alert より。


これはテレビなどでも繰り返し報道されてます。このようなこともあって、もともとロシアにまでオリンピックを観戦しに行くアメリカ人が多いとは思えませんが、さらに減るものと思われます。

日本では次第に報道が少なくなっていますが、ロシア南部の連続テロは収まっていないようで、 1月 18日にもレストランが爆破されています。

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▲ オリンピックが開催されるソチの属するロシア南部にあるダゲスタン共和国のマハチカラで1月17日に起きた爆破。警戒中の警官を含め、7名が負傷。2014年1月17日のロシアの LENTA より。


さらには、


ソチ五輪を前にハンガリーにテロ脅迫状
nikkansports.com 2014.01.22

ソチ冬季五輪を前に、ハンガリーのオリンピック委員会は22日、同国代表団が五輪に参加すればテロ攻撃を加えると脅迫する電子メールを受け取ったことを明らかにした。国際オリンピック委員会(IOC)やイタリア、ドイツ、スロベニアのオリンピック委員会にも同様の脅迫状が届いた。



というようなことも起きていて、国際オリンピック委員会は「イタズラ」だと即断していますが、治安の専門機関ではない国際オリンピック委員会の即断はあてにならない気もします。



とはいえ、日本人にはソチオリンピックは大人気のようで、産経ニュースの「ソチ五輪 高額、不便…でも行きたい 堅調ソチツアーに「東京」効果?」という記事によれば、


100万円前後の高額旅行でロシア入国のビザが必要。ソチ五輪観戦ツアーは過去の大会と比べ「気軽に行きやすい」とは言えないハードルの高さが特徴で、不振も心配されたが、旅行会社各社によると「販売は堅調」。日本のメダルラッシュへの期待に加え、2020年東京五輪開催決定で関心が高まったようだ。



ということで、ソチへ行く日本人の方は多いようです。

このことに関しては何も言うことはないですが、楽しい旅になることをお祈りします。

もちろん、最大の安全策は取られたほうがいいです。今回の場合は「生きてソチから帰って来る」ことが最大の目的となりそうですので、一般的なサバイバル本を一読されてからソチ・オリンピックに向かうというのもいいかと思います。



さて、話が逸れましたが、他にも、見出しにしましたように、ルーマニア、トルコ、ギリシャなどで市民暴動の嵐が吹いています。

以下、報道とタイトルの羅列となりますが、ご紹介しておきます。


トルコ

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▲ 2014年12月27日のロシア・トゥディより。


このトルコの反政府デモは、ややお祭り騒ぎの感じのあるタイのデモなどとは違い、「市民の装備に完全性が見られる」という点で本気度が伺えます。

下の写真の人は、ガスマスクをつけていますが、この直前に警察隊の放水車の放水を受けながらピースサインを出した後にゆっくりと歩いて戻ってきている様子です。

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RT より。

後ろに写っている人も、ガスマスクとリュックサックを背負っていて、この光景などは 2009年 1月に起きたギリシャの若者たちによるデモを思い出します。 2008年の暮れから始まったギリシャの抗議デモは、若者が警官に撃たれて死亡したことから始まったものでしたが、参加者たちはインターネットを使って、「理想的なスタイル」を共有します。それは、

パーカー
リュックサック
ガスマスク

の3点で、この格好で行動することを推奨していました。

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▲ 2009年1月のギリシャの学生たちによるデモ。多くの若者たちが上の「3点セット」で参加しています。リュックには水と食糧、医薬品などが入れられます。パーカーはどこでも眠ることができるためです。


そのギリシャでは、現在も市民による抗議運動が連日のようにおこなわれているようなのですが、しかし、それは当時とは内容が違い、現在のギリシャは、「アンチ・ファシズム運動」の報道が多いです。

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▲ 2014年1月17日の YouTube より。


現在のギリシャの政治は詳しくないのですが、どうやら現在のギリシャでは極右のファシズム的政党が大きく台頭しているようです。

下のは、黄金の夜明けというギリシャの政党だそうで、 AFP の 2013年 11月の記事によりますと、ギリシャで支持率を大幅に伸ばしているとのこと。

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The Greek far right より。


しかも、すでにギリシャの国会にはこの党から 18人の国会議員が在籍しているということで、なかなか、先行きとして波乱含みではあります。

前回の記事のタイトルに、「荒れ狂う地球の姿がはっきりしてきた」と入れましたけれど、天候や環境のこととして入れたのですが、「人間そのもの」も十分に荒れ狂っているとはいえそうです。

私個人も、心身共にあまり好調とはいえないですけれど、まだまだ激しい夢を見る日が続きそうです。

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