2014年02月25日



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そこではいろいろと動いている:火星探査機の周辺での「出現したり消滅する岩」の話題とその歴史のこと



最近、 NASA の火星無人探索キュリオシティが送信してきた写真の中に、下のようなものがあったことが話題となっています。


2014年2月21日に火星探査機キュリオシティが撮影した写真 SOL 549

curiosity-1.jpg

▲ オリジナル写真は NASA のこちらに。


翌日の2014年2月22日に火星探査機キュリオシティが撮影した写真 SOL 550

curiosity-2.jpg

▲ 昨日の写真にはなかった岩が写っています。オリジナル写真は NASA のこちらに。


これは、つまり「前日になかった岩のようなものが、その日に出現していた」というものです。


まあしかし、「岩が自然に動く」なんてことは地球でも起こっていることで、例えば、米国のデスバレーなどでは普通の現象ですので、まして遠い火星でそういうことがあっても特別不思議なことでもないのかもしれませんが、これが大きく取り上げられるというのは、やはり最近「いろいろと続いている」ということがあるようです。

death-valley.jpg

▲ 岩が自然に動くことで有名な米国カリフォルニア州のデスバレー国立公園。なぜ巨大な岩が自分で動くのかについては、諸説ありますが、完全な解明には至っていません。つまり、これはこれで相当なミステリーであることは事実です。こちらで、多くの写真を見ることができます。



2月のはじめに、やはり、火星での同じような現象が、世界中のあらゆるメジャーメディアで報道されたことがあります。それも「なかったものが、次の撮影の時にあった」というものでした。こちらは、無人探査機のオポチュニティーのほうです。

下は「その理由が判明した」ことを報じた米国ワシントン・ポストの記事からです。

ws-mars-01.gif

▲ 2014年2月15日のワシントン・ポスト Mystery of ‘jelly doughnut’ Martian rock solved より。


科学者たちは、その前後の画像を分析した上での結論として、「オポチュニティーのホイールが、大きな岩を壊した際にできた破片が転がったもの」だとしたようです。


しかし、今回の上のもののようにわかりやすい例でなければ、以前から「出現したり消えたりする岩」というのは火星の写真では多く見ることができていました。





走行できなくなったスピリットが残してくれた写真に見える光景

たとえば、下は火星探査機スピリットが撮影した「写真番号 Sol 1830 」というものです。

spirit-001.jpg


上の写真の「丸い部分」をその後に撮影された Sol 1833 と Sol 1836 という写真と共に3枚並べてみます。この Sol 1830 とかいうのは写真番号です。

スピリットは、2009年に火星上で走行できなくなり、通信が途絶えた 2010年5月まで「動かずに定点から画像を送って」くれていました。

ですので、同じ地点から撮影された写真が多くあります。

なお、スピリッツに関しては3年くらい前に、

ありがとう、スピリット: 火星の真実を自らのボディで示してくれた無人探査機の引退
 2011年05月26日

という記事を書いたことがあります。

spirit-23.jpg

▲ 火星の青空の下で探査をおこなうスピリット。

このスピリットが撮影した写真に「動いているものの存在」を示唆する写真がいくつかあります。



3枚の同じ場所の写真より

オリジナルのリンクも示しますので、お確かめ下さるとわかるかと思います。

白く丸で囲んだ部分が、「他の写真にはないように見える」部分です。


Sol 1830

sol-1830.jpg

▲ オリジナルは NASA のスピリット・サイトのこちらに。



Sol 1833

sol-1833.jpg

▲ オリジナルは NASA のスピリット・サイトのこちらに。



Sol 1836

sol-1836.jpg

▲ オリジナルは NASA のスピリット・サイトのこちらに。


それぞれ撮影の角度が若干違いますので、そのせいということもあるかもしれないですが、しかし、見ればみるほど、「これらは移動している」というようにしか見えない部分はあります。

何しろ、火星から送られてくるものには「動画」がない(あるいは私たちは見られない)ため、静止画から状況を判断するにはこのような方法しかありません。


そして、その理由や正体はわからないながらも「火星には何が動いているものが存在する」ということは多分、間違いないと私自身は考えています。

それがデスバレーのような岩などが何らかの原因で動くようなものなのか、あるいは、生物「的」な自主的に動く存在があるのかどうかについてはわからないですが、火星の写真を昔から膨大な量見ている私には、ある程度「火星の上の状態」というものが自分の中では固まっているのですが、最近はそのことについて書くこともなくなりました

火星の実際がどうであれ、声を上げて人様に主張するようなことでもないと気づいたからです。


そしてまた、その真実のようなことが多分、今後もわからないだろうなあと思うのは、情報を統括している NASA が真剣に伝えようという気がないようにしか思うことができないからです。 NASA から何らかの報告が出ることは諦めています。




2013年のトカゲ騒動の時の NASA の狼狽ぶり

たとえば、以前、「火星の写真にトカゲのような形の岩がある」ことがインターネットなどで話題になったことがありました。下のようなものです。普通に見ても、単なる岩だと思います。

tokage.jpg


その際に、 NASA はわざわざ、「それは生物ではなく岩である理由」として、説明するためのプレスリリースまで出したのです。

上のようなものが火星の写真に写っていたことがインターネットで話題となってから、わりとすぐに、 NASA は、プレスリリースを出しました。

以下はそのプレスの英語の部分を日本語にしたもので、かつて、地球の記録の「火星のトカゲの岩について NASA が不可解ともいえる公式説明書類をリリース」という記事に載せたものです。

nasa-explain-2.jpg

▲ 2013年2月11日に NASA が発行したプレスリリースより。


上の調子で数ページにわたる説明をしています。

放っておけば、誰でも「単なる岩じゃん」と思うようなものに対して、 NASA がこんなに必死に釈明というか、説明をし始めるという態度に、むしろ「なんか怪しいのか?」と思ってしまったほどでした。

何かこう・・・ NASA という組織は「否定をする際には非常に熱心になる」という部分が強く感じられるのですが、それでも、「人々が宇宙人幻想を完全に捨てると NASA への興味も失う」ので、それは NASA にとっては不本意なはずです。

なので、適度に「宇宙へのロマン」のフレーバーを振りまきます。そして、何らかの場合には躍起になって否定する、というようなのが最近の NASA の宇宙探査プログラムの人々の特徴にも見えます。


そういえば、これらとは関係ないですが、最近、 Google Earth の火星写真に「建物っぼいもの」が写っていることが話題になったりもしています。

mars-google-01.jpg


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▲ 共に Google Earth の火星写真より。


ちなみに、太陽系に関しては、最近、いろいろなことが起きています。月で観測史上最大の隕石の衝突での爆発が起きていたり、金星では「自分の惑星サイズほどの巨大な爆発的気象現象」が起きていたりしています。それらも、少しずつご紹介したいと思います。


この数年続いている太陽系の異変は、もしかすると少しずつクライマックスに近づいているのかもしれません。

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