2014年03月08日



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太陽系の状態も何かおかしい中、土星ではオーロラが踊り出し、911には月面で観測史上最大の爆発が発生していた



habble-asteroid.gif

▲ 2014年3月6日の欧州宇宙機関 ハッブルサイトより。





小惑星が突然崩壊して群団化していく

最近、宇宙関係のニュースで最も話題となっているもののひとつが上のニュースで、「何も理由が見当たらないのに、小惑星が突然 10個の断片に分かれた」というようなことが起きたのだそう。

私などは「そんなことはよくあるんじゃないの?」などと思っていたのですが、そういうものではないらしく、上の報道に出てくる、今回の報告をおこなった、ドイツのマックスプランク研究所・太陽系研究所のジェシカ・アガルワル( Jessica Agarwal )博士によれば、


「これは本当に奇妙な観測光景です。かつて、誰もこのようなことを見たことがないのです」


ということですので、大変珍しいことが起きたということのようです。

もちろん、理由も原因もわかっていません。

詳しくは下のように「崩壊」していったのだそう。
小惑星の名前は、C/2013 R3 と名付けられています。

C2013-R3.jpg


この残骸は、200万トンの重さがあり、そのまま流星化するとのこと。


これを見て思うことがありました。
昨日の、

太陽も天体も何かおかしい
 2014年03月07日

という記事で、最近の小惑星の活発な地球への接近のことなども記しました。

そして、小惑星が写真のように崩壊して、「それぞれの断片が、そこからコースが変更してしまう」ということになるのなら、計算上で地球から遠いコースを通過する予定の小惑星でも、「崩壊して、突然コースが変わる」という可能性を初めて知りました。

もし、それが巨大な小惑星だった場合は、例えば、雨あられと降ってくる可能性さえありそうな感じで、まさに 38億年前などの「天体の重爆撃」時代を彷彿とさせるものがあります。

後期重爆撃期の想像図

heavy-bombardment-asteroids.jpg

▲ ナショナル・ジオグラフィック「太陽系 激動の過去」より。



そんなわけで、最近は太陽系の惑星や宇宙空間も動きが激しくなっています。

最近の宇宙関係の報道をいくつかご紹介したいと思います。






土星の「六角形の輪」の実際の色彩の驚異と「踊るオーロラ」の存在


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▲ 2013年12月4日の Space.com より。


土星の両方の頂点(北極と南極の部分)に、巨大な六角形で渦巻く嵐のような自然現象が存在していることはかなり以前から知られていました。

これは、過去記事の、

木星・土星などに続いて「金星の極点」でも確認される奇妙な巨大渦巻き
 2013年03月26日

でご紹介したこともあります。
そこで下のような写真を載せました。

satrurn_polar_2013-2.jpg

▲ こちらは土星の「極点」で渦を起こしている部分をハイライトした画像。



earth-size-012.jpg

▲ 大きさを表したもの。


最近、 NASA の土星探査衛星カッシーニが、新しい映像を撮影したのですが、それが上の Space.com の見出しにありますように、「驚異的」な様相を見せていました。

下が動く姿です。


土星の頂点で渦巻く巨大な六角形の嵐




こういうものが土星の両極に渦巻いているということなども含めて、最近は「太陽系の惑星に関しての今までの概念が次々と覆されている」というような部分もあります。




土星ではオーロラも踊っている

さらに、 NASA は 2月11日に、土星の表面で「オーロラが渦を巻く」様子を撮影した映像を公開しました。

NASA は、動画のタイトルに「土星のオーロラ・ダンス」とつけました。

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▲ 2014年2月11日の NASA NASA Spacecraft Get a 360-Degree View of Saturn's Auroras より。


下が動画の一部です。

土星の「踊るように回る」オーロラ




土星に関しては、さらに「驚くべき光景」が撮影されています。




土星の「輪」が消える時

土星の輪というものは誰でも一応は知っているものですが、その大きさや厚さなどについてはよくわからないような感じで、私も知りませんでした。

国立科学博物館サイトの「宇宙の質問箱 - 土星編」には、土星の輪について、以下のようにあります。


土星の輪はひじょうに大きく、A環の外側の半径は13万7600kmと土星本体の2.25倍もあり



とのことです。地球の直径が約 12700キロメートルですので、土星の輪は直径だと地球が10個以上入りそうな巨大な大きさに広がっているわけですが、問題はその「厚さ」。

同じ「宇宙の質問箱 - 土星編」から抜粋させていだきますと、


輪の厚さはひじょうに薄く、1km以下だと思われます。じっさい、ボイジャー探査機によれば、輪の厚さは数十mでした。



というものなのだそうです。

要するに、地球の何倍もあるような巨大な直径に対して、厚さはたった数十メートルというものなのだそうで、これ自体が何とも奇跡な感じもしますが、その土星の輪が見せた「まさに奇跡の光景」をやはり、カッシーニが捕らえたのです。

saturn-ring-disappear.gif

▲ 2014年3月2日の io9 より。


これは要するに、土星の輪に対して完全な水平状態で撮影することに成功した時に、厚さ数十メートルしかない土星の輪は「ほぼ消えたような状態になった」というものです。

上の io9 には NASA の作成した動画もありますが、写真で示しますと、下のような感じです。


土星の輪が「消える」まで

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土星なんてのは、ふだんあまり気にかけることのない惑星だったりもするんですけれど、考えれば不思議な惑星だと思います。


ただ、昔から土星って、なぜだか「悪役」なんですけどね。

今から2年ほど前のものとなりますが、

日食の前に知っておきたい現在の太陽系の構図。そして神話のラーフとケトゥ。あるいは、ニビル
 2012年05月18日

という記事で、アジア神話の月食を司る不滅の魔神ラーフのことを書いているのですが、その記事の中では、インド神話では、ラーフ、ケートゥ、土星の3つが凶星とされていることにふれています。

また、映画時代初期の映画監督のジョルジョ・メリエスというフランス人が、1912年に撮影した『極地征服』というメルヘン調の映画では、土星「だけ」が、悪い顔で登場します。

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▲ 『極地征服』(1912年)より。悪い顔をして笑っているのが土星。


何かここまでの話題がほとんどが土星だけで費やされてしまいました。



あと、最近では「月で観測史上最大の爆発が発生した」という報道もありました。





911に発生した「月面の大爆発」

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▲ 2014年2月24日の PHYS.ORG Astronomers spot record-breaking lunar impact より。


これは起きたのは昨年のことなのですが、発表は最近になってから行なわれました。

地球からでも肉眼で見えるほどの大爆発だったそうで、隕石などの衝突のものだとされているようですが、興味深いのは、この「大爆発」が 2013年 9月 11日に発生しているということでした。

その前年の 2012年 9月 11日には、米国カリフォルニアの周囲 100キロに「腐臭が漂う」という出来事が起きたことなどを紹介したことがありました。

2012-9-11.gif

▲ 過去記事「赤く染まるユーラシア大陸最大の川と、カリフォルニアの周囲 100キロに漂う9月11日の腐臭」より。



もう少し他の惑星のことなどもご紹介したかったのですが、最近の太陽系の惑星の出来事について1度でご紹介するというのは無理でした。少しずつ報道や記事などをご紹介できたらと思います。


いろいろなことが起きていますけれど、地球も太陽系の惑星のひとつではあるわけで、他の惑星で起きている異常は、じきに地球でも共有するものなのかもしれません


月面の大爆発なんてのは、結構近い場所での話で、今回の最初に書きました「崩壊した小惑星」と重ねて考えるてみると、それなりに私たちは緊張した状態の中にいる可能性もあります。

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