▲ YouTube より。オリジナル映像はロイターの報道。
何もかも三角とピラミッドに覆われたサミット
私は変なニュースは多少知っていたりするのですが、いわゆる一般的なニュースはあまり知らなくて、数日前、オランダで「核サミット」というものをやっていたということも知りませんでした。
核サミット閉幕:プルトニウム減量に初合意 共同宣言採択
毎日新聞 2014.03.25
オバマ米大統領が主導し、核テロ対策などを話し合う「核安全保障サミット」が25日、オランダ・ハーグで閉幕、共同宣言「ハーグ・コミュニケ」を採択した。
核兵器に使われる可能性のある高濃縮ウランだけでなくプルトニウムの減量にも初めて合意した。また、核施設などへのサイバー攻撃対策強化にも取り組む。次回は2016年にワシントンで開催する予定。
上の毎日新聞には、会議終了直後の出席者が並んだ下の写真が出ています。
写真の出席者の胸や襟元に丸をつけたのは私ですが、ここから、ロイターが撮影した、会議場での参加者の何人かの写真を載せてみます。
すでに上の写真で丸をつけていますので、ここからの写真は丸をつけたりはしません。
襟や胸元をご覧になれば、共通点はおわかりだと思います。
習近平(シー・ジンピン / 中国 国家主席)
デーヴィッド・キャメロン(イギリス首相)
潘基文(バン・ギムン / 国連事務総長)
朴槿恵(パク・クネ / 韓国大統領)
安倍晋三(日本 内閣総理大臣)
他にも各国のいろいろな方々がいらっしゃるのですが、確認できない人もいますけれど、見えている国の代表としての参加者は、ほぼ全員がこのように胸に三角のマークをつけていたのでした。
まあ、この会議のシンボルそのものが、下のようなスローガンの書かれたピラミッド型のものですので、三角のバッジを「全員」がつけること自体はそれほど不思議なことでもないとは思うのです。
どんな会議にもシンボルやロゴデザインは存在します。
▲ 共に、ロイターの映像 より。
これらの様子はロイターが撮影した会議直前の下の動画でもわかります。
2014年 核安全保障サミット / ハーグ
主要国のトップ人物で「ピラミッド・シンボル」を胸につけなかった「ふたりの首脳」とは
なお、下の方は、ウクライナ情勢の時と重なったため、この核サミットには出席していません。
▲ Google 検索の ウラジーミル・プーチン より。
なので、主要国の中で、ウラジーミル・プーチン大統領だけが唯一、三角バッジはつけなかったということになりそうです。
・・・・・と言いたいところなのですが、三角バッジをつけなかった世界の首脳がもう一人いるのです。
下の写真は、会議前に安倍晋三総理大臣と何やら話し込んでいるオバマ大統領です。
安倍総理のほうは先の写真のように三角バッジをつけていますが・・・・しかし、オバマ大統領の胸元にあるものは・・・。
アメリカの国旗バッジなんですね。
参加者全員を調べたわけではないですが、自分の国の国旗バッジをつけていた人は、オバマ大統領だけだったように見えます。
つまりは、
・アメリカのトップ
・ロシアのトップ
主要国ではこの二人だけが三角バッジをつけなかったと。
いずれにしても、「主催級人物であるオバマ大統領だけが違うものを身につけていた」ということもあり、このことは、さまざまなサイト上で、一種の陰謀論的な響きを含みつつ、たとえば下のように語られています。
▲ 2014年3月26日の The American Dream Shocking Video Of World Leaders Wearing The Symbol Of The Pyramid At Major International Meeting より。
三角といえぱ、話題の渦中のウクライナの紙幣にも使われていたりしたことをご紹介したことがあります。
ウクライナ500フリヴニャ紙幣
▲ 2013年12月6日の過去記事「とても驚いた「中国の猫の王様」の事実。そして、そこから見える「私たちの毎日はとても馬鹿にされているのかもしれない」と思わせる今の世界」より。
地球の様々な場所のピラミッドの存在。あるいはそのようなもの
過去記事に「ピラミッドそのもの」についてもずいぶん登場していたような気がします。
アムンゼン・スコット基地(アメリカの南極基地)のピラミッドらしきもの
下は横からの写真と、マヤのピラミッドを比べたものです。
▲ 2013年8月20日の過去記事「南極の各地に建造されているピラミッドように見えるもの。そして、クトゥルフ神話の「この世の旧支配者たち」が目覚めるとき」より。上の南極の写真の Google Map の URL はこちらです。
ポルトガル沖のアゾレス諸島の深海で見つかったピラミッドのようなもの
▲ 2013年9月28日の過去記事「世界各地で見つかる「失われた大陸」:大西洋のポルトガル領海沖でピラミッド状の建造物が確認される」より。
アメリカ東海岸沖の海底にあるピラミッドらしき形状をしたもの
▲ 2012年12月19日の過去記事「アメリカ東海岸とバミューダ海域の間の海底にグーグルアースで確認できる「ピラミッド型の何か」」より。Google Earth での座標は 32°25'55.70" N 72°04'38.03" W です。
どれも単なる地形の可能性も高いでしょうが、ただ、最後のアメリカ東海岸沖のその周辺には、他にも同じような形状の地形、あるいは物体がたくさんあるんですよね。周囲は基本的に砂場のなだらかな海底だけに、違和感を感じるのは確かです。
しかし結局は、核サミットのバッジや全体のデザインのことにしても、世界各地のピラミッドのようなことも、どう考えてみても推測の域は出ないわけで、ここでまたしても、「何が起こっているのかわからない」という方向にまたしても進むという現代の社会。
英国のロックスター、デヴィッド・ボウイの 1980年の『イッツ・ノーゲーム・パート1』という曲に入っている日本人女性による日本語のナレーションにある、
俺は現実から締め出され
何が起こっているかわからない
どこに教訓はあるのか
人々は指を折られている
こんな独裁者に卑しめられるのは悲しい
何が起こっているかわからない
どこに教訓はあるのか
人々は指を折られている
こんな独裁者に卑しめられるのは悲しい
というフレーズがあります曲は、YouTube にあります)。
この「何が起こっているかわからない」という感覚が何年も持続しています。