2014年04月05日



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米国のイエローストーンがどうなろうと、ロシアのウラジーミルさんは帝政復活の序章として「フィンランド併合」まで突き進む心づもりであるらしい



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▲ 2014年3月29日の英国インターナショナル・ビジネスタイムズ Vladimir Putin 'Wants to Regain Finland' Says Close Adviser より。





イエローストーンの騒動と議論は拡大中

最近、

イエローストーン国立公園から動物たちが逃げ出している
 2014年04月02日

など、イエローストーンに関しての記事をご紹介することが多かったのですが、今はアメリカをはじめとして、英語圏のニュースはイエローストーンの報道であふれかえっています。

下の米国タイム誌のように、この噂を打ち消すタイプの記事も数多く見られます。

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▲ 2014年4月3日の TIME No, A Super Volcano Is Not About To Erupt In Yellowstone より。


しかし一方で、ロシアの声などの「煽り方」は下のようにさらに激しくなっていたりしています(このタイトルはすごすぎ)。

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▲ 2014年4月3日のロシアの声「2014年、超火山イエローストーン噴火で世界崩壊」より。


ロシアの声の内容は以下のようなものです。


米国の地震学者らはイエローストーン火山に注意を傾注している。この火山は28日に目覚め、この4日間で60回鳴動した。

最後の揺れは震度4.5で、付近の動物たちが逃げ出した。すべての近隣地区から住民が避難するには至っていないが、いつの時点で事態が急変するとも知れない、とCNN。

もし大噴火があれば核爆弾に匹敵する威力となるという。米国は全土が灰で覆われ、地球の気温は 21度下がる。視界はどこでも20cmが限界になるという。




上のうちの、

・米国は全土が灰で覆われ
・地球の気温は 21度下がる
・視界はどこでも20cmが限界になる


というあたりなどは完全に科学的説得力を欠いていて、もはや報道というようなものでもなくなっている感じもありますが、こういうのも、あるいは今のロシアとアメリカの関係を表したりしているものなのですかね。


今回の「イエローストーン騒動」の発端としては、

3月30日に過去 30年で最大となるマグニチュード 4.8の地震が起きた

イエローストーン国立公園からバイソンの大群が逃げている(ように見える)ビデオの存在

理由は不明ながら、イエローストーンから他の大型動物の数も減っていること

などの理由がありました。

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YouTube より。


冷静に考えてみれば、それだけの話なのですが、物議の対象がイエローストーンだということもあり、大騒動となっているようです。

上のタイムの記事の内容もご紹介しておきます。
多分、こちらが冷静な現状だと思います。



イエローストーンは超巨大噴火になど向かっていない
TIME 2014.04.03

イエローストーン国立公園からバイソンたちが逃げていく光景の動画がウイルスのように世界中に拡散しているが、国立公園の関係者は、この超巨大火山が噴火する兆候はないと語る。「どれも普通の自然現象で、噴火の兆候などではありません」と公園の広報担当者は言う。

イエローストーン国立公園の当局は 4月 4日に、火山に噴火が差し迫っていることについて公式に否定し、また、バイソンの群は火山活動から逃げているのではないと説明している。

噴火の噂はイエローストーンの北西部で 3月 30日に発生したマグニチュード 4.8の地震の頃から出始めた。この地震は過去 30年あまりで最大の地震だった。

しかし、科学者たちは、火山噴火が起きる可能性はほとんどないとしている。

イエローストーンから逃げているように見えるバイソンの大群については、公園の広報担当者は、「彼らは単に走っていただけです」と語る。当日は春の陽気に包まれた暖かい日であったため、そのような時には普通に走るものだと語った。




ということです。

とはいえ、報道の数としては「噴火の不安」について記述する記事が圧倒的に多く、アメリカ人たちにとり、やはりイエローストーンというのは特別な存在なのだと知ります。

もちろん、イエローストーンが噴火した場合、影響を受けるのはアメリカだけではないです。

そういえば、

極東ロシアで発見された「白いシャチ」から浮かび上がるエスキモーの予言
 2012年04月24日

という記事に、「エスキモー女性の予言」と呼ばれているものを載せたことがあります。

その中の以下のくだりを思い出します。


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シャチは冬にやって来ました。
そして、救世主が来る日が近いと私に言ったのです。

マンモスと呼ばれる山が爆発する時、青い太平洋の海は冷たくなります。

シャチはこう言いました。

「太平洋の水が最も冷たくなった時、そして、太陽の輝きが氷のように冷たくなった時、人々がマンモスと呼ぶ巨大な山が噴火し、そして大量の煙と炎を空中にはき出すのだ。そして、山は火に包まれ、雪は溶ける」。

そう言ってシャチは去りました。




そして、そのエスキモーの女性の予言の中には以下のような下りもあります。


ロシアは共産主義に戻ります。
民主主義は一掃されて、2000万人以上が強制収容所で亡くなります。
スターリンの像がロシアの国にもう一度建てられることでしょう。




というわけで、冒頭のウラジーミル・プーチンさんにここで繋がりました。





「ウラジーミルの栄光」は拡大していくのか

上でエスキモー女性の予言を載せたりしていますけれど、他に予言といえば、

「ウラジミールの栄光」や「ロシアのアラスカ編入」のキーワードから連想するババ・バンガの言葉や、お釈迦様の予言、そして、マザーシプトンの隠された予言
 2014年03月23日

という記事でも、まとめたりしていましたが、ババ・バンガ(Baba Vanga)という 1996年に亡くなったブルガリアで最も有名だった女性の予言者は以下のような言葉を残しています。


「すべてのものが、氷が溶けるように消え去るが、ウラジミールの栄光、ロシアの栄光は残る唯一のものである。ロシアは生き残るだけではなく、世界を支配する」



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▲ ババ・バンガさん。 Vangelia Pandeva Dimitrova より。


というわけで、また、プーチンさんの話ですが、トップに貼りました「プーチン大統領はフィンランドを取り戻したいと思っている」という報道を最初に知りましたのは、ギリシャのサイトで、そちらはもっと刺激的なタイトルでした。

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▲ 2014年3月31日のギリシャ Protothem より。


こちらはプーチン大統領の写真も勇ましいものが使われています。

それにしても「フィンランドを取り戻す」とありますが、そういう歴史があったのかどうか調べてみました。

何しろ、私はフィンランドのことをほとんど何も知りません。知っていることといえば、歴代最高の射撃手であったシモ・ヘイヘ先生くらいで、他はよくわかりません。


あ、でも、そうだった。


このフィンランド人のシモ・ヘイヘさんが史上最多の確認戦果 505名射殺の記録を残した相手はソ連軍だったことを思い出しました。

シモ・ヘイヘ - Wikipedia から抜粋します。


シモ・ヘイヘ(1905年 - 2002年)は、フィンランドの軍人。フィンランドとソビエト連邦の間で起こった冬戦争では、ソビエト赤軍から“白い死神”と呼ばれ恐れられた。スナイパーとして史上最多の確認戦果 505名射殺の記録を残している。



シモ・ヘイヘは、1939年から1940年にかけて起こったソ連軍との戦争の中の「コッラーの戦い」という戦闘で、4000人のソ連軍を、たった 32人のフィンランド軍が迎撃し、拠点防衛に成功したという、奇跡といわれる戦いの中で、その奇跡をなし得た中心人物です。

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▲ 冬戦争の時のシモ・ヘイヘ。身長は 152センチという大変に小柄な人物でした。ちなみに、銃の長さは 120センチ。戦後、彼は森の奥で狩猟などをしながら暮らし、96歳で亡くなりました。





ロシアとフィンランドの因縁の歴史

フィンランドの歴史を Wikipedia で調べてみますと、1809年に ロシアとの戦争で敗北し、それから 1917年まで、フィンランドはロシアの支配下にあったことを知りました。

Wikipedia から抜粋いたしますと、


1809年春にロシア軍はフィンランドの全域を制圧。ロシア皇帝アレクサンドル1世は、フィンランド大公となり、フィンランドを立憲君主制の大公国とした。



そして、その後、フィンランドは「ロシア化政策」というものを進めていくことになったようです。


1899年にニコライ2世が署名した二月詔書には「フィンランドの自治権廃止宣言」(ロシア化政策)が含まれており、フィンランド人の自治は剥奪され、フィンランド語も禁止され、公用語としてロシア語が強要された。



結局、1917年にロシア革命で帝政ロシアが消滅するまで、実に 100年以上も、フィンランドはロシアの支配下にあったようです。

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▲ ロシアとフィンランドの位置関係。





同じ頃の日本では

フィンランドがロシアに併合された 1899年頃の日本といえば、

日本人自らが撮影した 120年前の日本の光景
 2011年09月17日

120年前の日本の光景に見る「私の中のパラダイス」
 2012年03月28日

のふたつの記事に、「日本人の手により撮影され彩色された 1897年の日本の光景」を載せたことがあります。

下は、ほんの一部ですが、上の記事などに数多く載せています。

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「グローバル」なんて言葉と無縁の頃の、世界から隔絶されていた日本の風景の何と美しく、また穏やかであることに感動したものでした。

グローバルと言われる今の世の中は、西欧や周辺国の緊張が「ウイルスのように」伝わってきて、たちまち影響されます。今では国も人々も疲れていて、自分の価値を証明する手段は資産かビジネス上の立場や名声くらいのものとなってしまいました。

そんなこともあり、私は「鎖国」という言葉に憧れてきましたけれど・・・まあ、そのことはいいや。


そして、ウラジーミルさんの方は帝政ロシアの頃への道を辿ろうとしているのかもしれません。

トップに貼りました英国のインターナショナル・ビジネスタイムズの記事をご紹介しておきます。




Vladimir Putin 'Wants to Regain Finland' Says Close Adviser
International Business Times 2014.03.29

ウラジーミル・プーチンは「フィンランドを取り戻したがっている」と近い顧問は語る


ロシアのプーチン大統領の最も近い元顧問のひとりは、KGB の元エージェントであった人物(プーチン大統領のこと)は、最終的にロシアはフィンランドに対して返還を要求したいと願っていると主張している。

2000年から 2005年までプーチン氏の経済顧問を務め、現在はカト・シンクタンクの上級研究員であるアンドレイ・イリアロノフ氏( Andrej Illiaronov )は、プーチン氏は「グルジア、ウクライナ、ベラルーシ、バルト三国、フィンランドの一部はロシアが所有権を持っていると主張している状態だ」と述べた。

「プーチン氏の見解は、彼と彼の時代の以前にロシアに属していたものを保護することだ」とイリアロノフ氏は言った。

イリアロノフ氏がプーチン氏に「あなたは、最後のロシア皇帝ニコライ2世の時代のロシアに戻りたいと希望しているのですか?」と尋ねた時、プーチン氏は、「もしそれが可能になった時には、そのようにしたい」と述べたという。

イリアロノフ氏は、現時点ではフィンランドはプーチン氏の主な関心事ではないことは認めるが、東欧の他の場所で現在起きている問題が解決しない場合、この問題は、一気に浮上すると述べる。

ロシア軍は現在ウクライナとの東部国境付近に集結している。

「プーチン氏は、ボルシェビキ(レーニンが率いたロシア共産主義者たちの一派)と共産主義は大きなミスをおかしたと何度も語っていた。ボルシェビキが 1917年にフィンランドに独立を与えたことはロシアの国益への反逆だったと彼はよく語っていた」と、イリアロノフ氏はスウェーデンの報道メディアに述べた。

フィンランドは、北大西洋条約機構( NATO )のメンバーではないため、フィンランドに対しての、いかなる侵略も、ワシントン条約第5条の元での攻撃(報復)の対象とはならないだろうと思われる。