2014年04月06日



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赤い月と黒い太陽: 2014年から 2015年まで「4回連続する皆既月食」がすべてユダヤ教の重要宗教祭事の日とシンクロ。そして、過去の同じ現象の時に「イスラエルの建国」があった



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このことを知ったキッカケは昨日のロシア・トゥディの下の記事を読んだことから始まりまして、気軽な気持ちで調べていましたら、何だか次第におおごとになってきまして、うまくまとめられるかどうかわかりません。

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▲ 2014年4月5日のロシア・トゥデイ 'Blood moon' rising: Total lunar eclipse on April 14-15, first in rare series より。


今回は、最初にこの記事の翻訳を載せたいと思います。



'Blood moon' rising: Total lunar eclipse on April 14-15, first in rare series
RT 2014.04.05

血の月が浮き上がる:4月15日から始まる珍しい皆既月食の連続

今年 4月 14日から 15日にかけて、血の色のように赤く染まった皆既月食が夜空に現れることに対して、科学者たちは興奮しているが、クリスチャンの中には、この世の終わりを怖れている人たちもいる。

この赤い月は 2014年の最初の皆既月食であると同時に、ここから「4回連続する皆既食」の始まりの月食だ。

しかし、キリスト教徒の小さなグループは、これが時代の終わりをもたらす聖書の予言の兆候だとして今後の出来事を説明している。

著作『4つの血の月:何かが変わる方向に向かっている ( Four Blood Moons: Something Is About to Change )』を記した作家のジョン・ハギー氏( John Hagee )は、旧約聖書「ヨエル書」2章11節にある「太陽も月も暗くなり、星も光を失う」という部分を引用している。

また、この聖書の予言の支持者は、 4月15日から始まる4回の皆既食がユダヤ教の重要な祝日である「過越(すぎこし)」と「仮庵の祭り(かりいおのまつり)」の日と一致することを指摘する。

しかし、EarthSky の記者ブルース・マッキュアー( Bruce McClure )とデボラー・バード( Deborah Byrd )は、ユダヤ歴というのは、結局は太陰暦であるので、満月がユダヤ教の重要な祝日と一致することは不思議ではないと述べる。

「過越や仮庵の祭り時期から考えれば、その時に満月となる年もあるだろう。しかし、皮肉なのは、これから4回連続で起きる皆既月食のうち3回はイスラエルにおいては見られないことだ」と彼らは言う。

そして、4回連続して皆既月食が起きること自体は、極めて希というほどの現象ではないという。2001年から 2100年までの 100年間にこの「4回連続して皆既月食が起きた」ことは8度あった。最後に起きたのは 1967年から 1968年にかけてだった。




さてさて、もうまったくわからない言葉が次々と出てきますので、まず、訳しながら調べました「ユダヤ教に関する用語」を記しておきたいと思います。今回重要なのは、記事の中に出てきます、


4月15日から始まる4回の皆既食がユダヤ教の重要な祝日である「過越(すぎこし)」と「仮庵の祭り(かりいおのまつり)」の日と一致することを指摘する。



ということについては、下のようなことになっています。「過越」なんて漢字は、どうやっても「かえつ」と読んでしまう私ですが、「すぎこし」と読むのだそうで、他にも上のユダヤ教の重要祭事について、 Wikipedia などから抜粋します。


過越(すぎこし)
聖書の命令に従って、ユダヤ教では今日でも過越祭を守り行っている。 このユダヤ暦のニサン15日から始まる一週間はペサハと呼ばれるユダヤ教の三大祭りのひとつであり、ほとんどのユダヤ教徒がこれを祝う。






仮庵の祭り(かりいおのまつり)
仮庵の祭りは、過越と七週の祭り(シャブオット)とともにユダヤ教三大祭の一つ。




それぞれがどんな祭事なのかはともかくとしても、この「過越」と「仮庵の祭り」の日は、どちらもユダヤ教において大変に重要な祭事の日であることがわかります。

そのことを前提として、下の図をご覧下さい。 4月 15日から来年の 9月 28日までのユダヤ教の宗教的祭事と4連続する皆既月食(途中で皆既日食が一度あります)の関係を示したものです。4連続する皆既月食は「テトラッド / tetrad 」とも呼ばれるようです。

2014年4月15日から2015年9月28日までのユダヤ教の宗教的祭事と4連続する皆既月食の関係

▲ 2011年6月19日の Americas Last Days 2014 - 2015 blood moons, solar eclipses and lunar eclipses on jewish feast days The future of Israel より。


文字にしますと、下のようになります。

2014年から 2015年にかけて起きる月食、日食とユダヤ教の祭日の合致

2014年04月15日 皆既月食 過越の初日
2014年10月08日 皆既月食 仮庵の祭の前夜祭
2015年03月20日 皆既日食 ユダヤ宗教歴の大晦日
2015年04月04日 皆既月食 過越の初日 
2015年09月13日 部分日食 ユダヤ政治歴の大晦日
2015年09月28日 皆既日食 仮庵の祭の初日


つまり、これらのユダヤ教徒にとって、非常に重要な祭や宗教的関係の日と「血の月の日」が重なるということを示します。

しかも、「4回連続して皆既月食が起きる」という、それなりに珍しい現象と、その日がすべて「過越」と「仮庵の祭」(前夜祭含む)と一致するということが、話題というのか、いろいろと言われています。

このことはずっと以前から言われていたことのようで、今回調べたサイトの中には 2008年の記事などもありました。

つまり、ずいぶんと以前から 2014年から 2015年の今回の「イベント」は、少なくとイスラエルの関係の人々と、ユダヤ教の関係の人々の間では、「大きなとき」として待ち受けられていたようです。


なぜか?


それは「過去に同じ現象が起きた時に、ユダヤ教とイスラエルにとって最大の出来事が起きていたから」なのでした。


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▲ 2008年 5月 13日の watch.org Four 'blood-red' total lunar eclipses will fall on Passover and Sukkot in 2014 and 2015, the same back-to-back occurrences at the time of 1492, 1948 and 1967 より。





イスラエル国家が形成された時にも同じことが起きていた

上の記事のタイトルには、1492年と 1948年、そして、1967年という年代が書かれています。

まず、1948年は「イスラエル独立戦争」が始まったと上の記事に書かれています。「そんな戦争聞いたことないなあ」と思って調べてみますと、イスラエル独立戦争というのは、イスラエルでだけの呼び方で、一般的には、第一次中東戦争と言われているものです。

第一次中東戦争 - Wikipedia によれば、アラブ側では「大災害」と呼ばれているのだとか。

いずれにしても、1949年まで続いたこの戦争で、イスラエルは勝利し、イスラエルは独立国としての地位を固めたということで、イスラエルの歴史上で最も重要な年といえそうです。

そして、1967年には第三次中東戦争が起こります。このイスラエル側の呼び方は「六日戦争」だそう。第三次中東戦争 - Wikipedia によれば、


この戦争の結果として、イスラエルはガザ地区とヨルダン川西岸地区の支配権を獲得してパレスチナを統一、シナイ半島とゴラン高原を軍事占領下に置いた。戦争の結果は現在まで中東の地政学に影響している。



ということで、現在のイスラエルの存在につながることだったようで、重大な年だったようです。

このどちらの年も今年から始まる月食の連続と同じように「4回の皆既月食が連続した」ときだったのでした。見てみると、実際は 1949年からとなっていますが、記します。


イスラエル独立戦争(1948-1949年)

1949年04月13日 皆既月食 過越
1949年10月07日 皆既月食 仮庵の祭り
1950年04月02日 皆既月食 過越
1950年09月26日 皆既月食 仮庵の祭り





六日戦争の年(1967年)

1967年04月24日 皆既月食 過越
1967年10月07日 皆既月食 仮庵の祭り
1968年04月13日 皆既月食 過越
1968年10月06日 皆既月食 仮庵の祭り




ちなみに、記事の 1492年というのは「スペイン異端審問」が始まった年だそう。


話を戻しますと、過去にはこのように「4回連続した皆既月食とユダヤ教の重要祭事が重なったことが過去2度あり、そのどちらもイスラエルにとって、最も大きな出来事が起きた」ということのようなのです。


今回の場合、途中で「皆既日食」まで挟みます。

adar-solar.gif

つまり、

・血の月の連続

・黒い太陽


が同時に訪れるということで、ここに至って、「聖書」が登場してくるのです。




赤い月と黒い太陽

ところで、この「過越」というユダヤ教の祭のことを知ったのは、昨年の、

聖書に記載されているユダヤ教の祭の直前にイスラエルへ向かった3000万のイナゴの大群
 2013年03月05日

という記事を書いている時に調べている中で知ったものでした。
過越を「すぎこし」と呼ぶことに驚きながら、今回も読み方を忘れていました。

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▲ 2013年3月5日の news.com.au より。


その上の記事では、旧約聖書の「ヨエル書」というものを取り上げています。

このヨエル書というのは、ヨエル書 - Wikiepdia によれば、「ユダヤ教でもキリスト教では預言書に分類される」ものだそうです。

そのヨエル書には以下のような下りが散見されます。


ヨエル書 3章4節
主の日、大いなる恐るべき日が来る前に
太陽は闇に、月は血に変わる。



ヨエル書 2章 11節
地はおののき、天は震える。
太陽も月も暗くなり、星も光を失う。


確かに、皆既月食や皆既日食自体は珍しい現象でもなく、それなりに起きるものではあります。

しかし、今年の 4月 15日から比較的短いスパンで連続で起きる皆既月食が、すべてユダヤ教の宗教的な重要な日と重なるということと、過去のイスラエルの歴史の一致を見ると、偶然は偶然にしても、

「単なる偶然」

というように「単なる」という言葉を入れにくい偶然のようにも思います。


ところで、なぜ、皆既月食を「血のように赤い月」と呼ぶのかというと、「皆既月食は色の程度の差はあっても、ほぼ赤くなる」からだということのようです。このあたりの説明は国立天文台の「皆既月食中の月面が赤くなるしくみ」などに記載がありますが、波長の長い赤い光が月面を照らすため、赤黒く見えるのだということです。

理屈はともかく、下の皆既月食の写真で「血のように赤い月」という意味が、感覚的にもおわかりになるかと思います。

2000-blood-moon.jpg

ぐんま天文台ウェブサイトより。

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奇跡でありつつも不吉な皆既月食と皆既日食が連続して起きる今後の世界

ちなみに、月食というのは、少なくともアジアなどの神話では「不吉なもの」とされています。

ずいぶん昔の記事ですが、

月食を司る不滅の魔神 ラーフ
 2011年12月13日

の中に、英語版 Wikipedia を訳したものがあります。

それによりますと、インド神話などでは、


ラーフは、アーユルヴェーダ占星術でいうナバグラハ(9つの惑星)のひとつとされており、ラーフの影響を受けている時間(日食と月食)であるラーフ・カラは不吉であると考えられている。



というようなことになっているらしいです。

タイなどの東南アジアの国々でも月食は不吉なものとされ、「月食の空の現象を見ることは不吉」と信じている人が多いです。

西欧の中世の絵画でも「赤い月」は不吉な現象との関係として描かれる傾向があるようです。


16世紀の『奇跡の書』より黒い太陽と血のような月

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▲ 2014年2月17日の記事「突然ドイツに現れた 16世紀の『奇跡の書』という名のアルマゲドン書物」より。キャプションには「キリストの生誕から1009年目の年に、太陽は暗くなり、月は血のような色となった。そして、巨大な地震があった。空から得体の知れない音や雑音が大音量で鳴り続き、聖火は燃えつきた」と書かれてあります。


そして、そもそもが月食にしても、日食にしても、完全な奇跡であることも確かなのです。

やはり過去記事ですが、

私たちは太陽系システムの奇跡にそろそろ気づかなければならない
 2012年06月05日

という記事の中で、

日食と月食の科学サイトの月と太陽の偉大な一致というページにある、


月の直径は太陽の1/400で、月の平均距離は太陽の1/389です。そこで、月と太陽は地球上から見ると同じ大きさに見えます。もし月の直径が273kmも小さかったり、もう少し地球から遠かったら、我々は皆既日食を決して見ることができなかったのです。

月の大きさも地球の衛星としては異常な大きさです。
普通、木星ほどの巨大惑星が月ほどの大きさの衛星を従えているものです。

こうして惑星レベルで比較すると、皆既日食が起こること自体が非常に驚異的で珍しい現象なのです。




という文章を抜粋させていただいたことがあります。

下のようなふたつが、共に「同じ大きさでお互いを隠す」なんてことが現実に頻繁に起きている。

sun-moon-23.gif


太陽の直径 約 140万キロメートル。
月の直径  約 3500キロメートル。
大きさの差 約 400倍。




皆既月食や皆既日食は、とんでもない奇跡です。
しかし、奇跡でありながら、神話では「不吉」とされる。

そして 2014年から 2015年にはそれが4回連続して起きる。
わかっている中では、過去2回起きて、その時にはイスラエルが形成されて完成しました。

今回は何が?

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