2014年04月21日



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やはりロシアは騒がしい:隕石がまたも大爆発。カムチャッカでは5個の火山が同時に噴火。そして、半獣半人サテュロスの遺骨まで発掘され



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▲ 2014年4月19日のロシア・トゥディ Spectacular fireball from space explodes over Russian city より。あとで動画も載せます。




科学の変遷史で見つけたロシアのさらに偉大な「ウラジーミル」

考えてみますと、記録に残されているこの数千年の世界の歴史というのは、ずっと栄華が続いた帝国というものは存在せず、世界の中心がどんどんと移動しながら時間が進んできたという当たり前の事実があります。

政治や軍事といったものが注目されますけれど、科学もです。

たとえば、下のグラフは『日本の科学技術100年史』という本からのもので、16世紀から 20世紀までの科学的繁栄の中心地の移動を示したものです。

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▲ 湯浅光朝著『日本の科学技術100年史 (下) 』( 1984年)より。


おもしろいことに、「ちょうど 100年くらいごとに繁栄の中心地が移動している」ということがわかります。科学の繁栄というは、その国の政治力や経済力と連動する部分がありますので、多分、政治や経済の中心も上の移動と似たような状況を見せていたのではないかと思います。

上の図では「 1900年代の初頭にアメリカが台頭して、世界のトップに立った」ところで終わっています。そして、そのアメリカが台頭してきてから、そろそろ 100年が近づこうとしている時期が今でもあります。

アメリカの次がロシアなのかどうかはまだよくわからないですが、ただ、ロシアという国の科学は、上の図にあります「世界の科学」の中心の変遷とは関係なく、独立して科学が進んでいた部分も多いように感じます。

私たちに残されたかすかな「破局の回避」の可能性のために(1): 「人類のひとりと宇宙は同一のもの」
 2013年03月24日

という記事など、過去記事に何度も出てくる、ロシアの科学者アレクサンドル・チジェフスキー博士のような人が所属し、


地球上の生命現象は、宇宙の「物理的な現象」とつながっている。

神経節のように、ひとつひとつの生きた細胞は宇宙の情報に感応し、大宇宙はこの情報を細胞のひとつひとつに浸透させている。




というような思想を持っていた「ロシア宇宙主義」という学問が存在したりしていました。

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▲ アレクサンドル・チジェフスキー(1897 - 1964年)。


あるいは、やはり過去記事の、

春になると私に訪れる「狂気の空気」を少し救ってくれたロシア発のパンスペミア説
 2013年03月18日

で、ご紹介した「ロシアの声」の記事で、


地上の生命は宇宙から運び込まれたものではないのか、との説が登場したのは、19世紀末のこと。この説を唱導したのはロシアの偉大な科学者ウラジーミル・ヴェルナツキーであった。今年は折しも、その生誕150年に当たる年である。



と紹介されていたロシアの科学者のウラジーミル・ヴェルナツキーというような人もいたりします。この人は、アレニウスや、フレッド・ホイル博士など西欧社会より先にパンスペルミアを提唱していたようです。

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▲ ウラジーミル・ヴェルナツキー(1863年 - 1945年)。ロシア NOW より。


上のロシア NOWの記事によれば、ウラジーミル・ヴェルナツキーという人は、ロシアの科学の多くの分野の創始者となった人だそうですが、後年にはその学説も複雑になったようで、


ヴェルナツキーによれば、地球の“膜”をなしている生物圏(バイオスフィア)は、やがて、人間の精神活動により、精神圏(ヌースフィア)なるものに進化するという。

あらゆる生物と物質を一元的、包括的に、一つのシステムとして把握するのが、ヴェルナツキーの宇宙学の基本的特徴だ。




というものだったようです。

今気づきましたが、この人も名前が「ウラジーミル」ですね。

先日、

生者と死者の「2人のウラジーミル」 : カザフスタンでの国際会議上で「レーニンの霊」との意見交換がおこなわれていた
 2014年04月15日

というような記事を記したことがありましたけれど、この会議に、さらにもうひとりのロシア科学の始祖であるウラジーミルの霊も加わると、やかましいことになりそうですねえ。

ウラジーミルのひとりであるレーニンが、

「全世界で共産主義社会を実現することにあるとする世界革命」を叫び、

そして、ウラジーミル・ヴェルナツキーは、

「地球の膜をなしている生物圏は、人間の精神活動により精神圏に進化する」などと叫ぶ

というカオスな国際会議というのも見てみたいような気もします。




アラスカは併合するには寒すぎる

そして、「生きているほうのウラジミールさん」は、最近、「ジョークを言った」ことが報じられていました。

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▲ 2014年4月18日の AFP 「アラスカは併合するには「寒すぎる」、プーチン大統領が冗談」より。


愛国心に突き動かされたロシアの国民たちは帝政時代に米国に売却された米アラスカ州を取り戻してほしいとウラジーミル・プーチン大統領に懇願している。だがプーチン氏の返答は、「アラスカは寒すぎる」というものだった。



というような出だしで始まる記事ですが、「冗談」という見出しの文字が薄ら寒く見えたりもして、いろいろな意味で寒いニュースですが、最近のロシアは、他にもいろいろなことが起きています。





環太平洋地震帯の地震とカムチャッカ半島の火山の活性化

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地震活動が活発な環太平洋地震帯にも位置するカムチャッカ半島では「1度に5つの火山が噴火した様子」を NASA の衛星が捉えています。

カムチャッカ半島で同時に噴火した5つの火山

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▲ 2014年4月16日の Watts Up With That? Satellite captures five volcanoes erupting at once on the Russian Kamchatka Peninsula より。写真は NASA の衛星写真。噴火したのは、シベルチ山、クリュチェフスカヤ山、ベズイミアニ山、キジメン山、カルムスキー火山。


カムチャッカ半島は、常に何らかの火山活動が起きている世界で最も火山活動が活発な場所のひとつですが、上の記事によれば、地質学的な歴史で、これまで地球で噴火した 1550の火山のうちの 113はカムチャッカ半島の火山だそう。

それほど広大な面積というわけではない地域での数としては、なかなかのものだと思います。


この「環太平洋地震帯」なんですが、最近、地震がかなり活発なのですね。

下の図は 4月 20日までの1週間で発生したマグニチュード 4.5以上の地震なのですが、総数 170回近くの非常多くが環太平洋地震帯で起きているものです。

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アメリカ地質調査所( USGS )より。

中でも、

4月19日 マグニチュード 7.5 バブアニューギニア
4月13日 マグニチュード 7.4 ソロモン諸島
4月18日 マグニチュード 7.2 メキシコ


のように1週間でマグニチュード7以上の地震が3度起きているというのは、なかなかの頻度だと思います。


太平洋火山帯の活性化については、3月にも下のような記事を書いています。

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▲ 2014年03月16日の記事「2014年 3月 15日に環太平洋火山帯で「同時多発的な連鎖発生」を起こした中規模地震群」より。


・地政学
・地質学

と並べると、あまり差のない漢字となりますけれど、そのどちらもが、ロシアだけではないですけれど、ロシア絡みでもいろいろ不安定なところがあるようです。




何だか話がバラバラ気味ですが、最近のロシアの話題を一気に詰め込もうとしたのが間違いでした。

トップに貼りました、ロシアのムルマンスク市の様々な場所で 4月19日に目撃された「火球の爆発」の動画をここに貼っておきます。

ロシア・ムルマンスクで目撃された隕石の爆発のような発光現象




ちなみに、この爆発は「アメリカのスパイ無人機が撃墜されたものだ」というような陰謀論もすでに出ていて、何だか最近の話題は追加情報でお腹いっぱいになりやすいものが多いです。





ロシアのサテュロス

さて、タイトルにした「サテュロス」なんですが、これは別の機会にもう少しきちんとご紹介しようと思います。下のようなロシアのテレビ報道だと思われるものが英訳された YouTube にアップされているのですが、調べてみないと、どういう内容なのかわからないですので、リンクだけにしておきます。

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▲ YouTube Satyr skeleton Second found by Russian scientists より。


このサテュロスというのは Wikipedia によれば、


サテュロスは、ギリシア神話に登場する半人半獣の自然の精霊である。(中略)

彼等は悪戯好きだったが、同時に小心者でもあった。破壊的で危険であり、また恥ずかしがりやで臆病だった。ディオニューソス的な生き物として、彼等はワインと女性と男性(美少年)を愛した。




というものらしいです。

ロシアというのは、

・政治
・オカルト
・科学
・宗教
・現実生活

が混在しているのが「普通のこととして報道される」というのが、何とも奇妙にも見える一方で、あるいは、そのような融合は何らかの未来への可能性と関連するものなのかもしれないと思う部分も少しあります。

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