2014年06月22日



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煙と消えゆくビッグバン理論。そして名誉・賞・資金の獲得への過当競争の中で「科学の意味」を見失いつつある科学界



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▲ 2014年6月20日のロシアのプラウダより。


今回は、ロシアのプラウダに上のようにとても興味深い記事を見つけまして、それをご紹介したいと思います。

ところで、最近の、

ポールシフトに関する最近の緊迫(1) : 磁場の反転時には「地球から大量の酸素が消滅する」とする科学論文の発表。そして、日本で西之島が「新しいアトランティス」となる時
 2014年06月16日

という記事で、中国科学院の科学者たちを中心とした研究身グループが、磁場のポールシフト、つまり、地球の磁場が反転する時に、「酸素が地球から外へと流出していく」というシミュレーションの研究発表をしたことを書きました。

上の記事に翻訳がありますので、細かいところはそちらを読まれていただければ幸いですが、大ざっぱに書きますと、


・地磁気の逆転は、実質的に地球の大気の保護を弱める。

・地球の磁場が弱くなると、酸素イオンが太陽風により地球外に流出する。

・過去の大量絶滅時の大気レベルの低下の原因もこれで説明できる可能性がある。




という感じのことでした。

現実的な話として、現在はリアルタイムで、すでに磁場の大幅な移動が起きているわけで、それがさらに進行している可能性について、上の続きの記事でもある「ポールシフトに関する最近の緊迫(2)」に書きました。


過去約 420年間の磁場の移動距離(単位はキロメートル)の変化
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まあ、中国科学院の論文はひとつの推測として「そういうものもある」という認識でいいと思いますが、最近、知人の方に「日月神示にそのようなことが書いてある部分がある」ということを教えていただきました。

日月神示の五十黙示録 / 第07巻 / 五葉の巻にある「第十五帖」に下のように記されているそうです。


今に大き呼吸(いき)も出来んことになると知らせてあろうが、その時来たぞ、岩戸がひらけると言ふことは【半分のところは天界となることぢゃ、天界の半分は地となることぢゃ】、今の肉体、今の想念、今の宗教、今の科学のままでは岩戸はひらけんぞ、今の肉体のままでは、人民生きては行けんぞ、一度は仮死の状態にして魂も肉体も、半分のところは入れかえて、ミロクの世の人民としてよみがへらす仕組、心得なされよ、神様でさへ、この事判らん御方あるぞ、大地も転位、天も転位するぞ。



息ができなくなる時が来て、それで、人々は一度「仮死」のような状態になると。
そして、とにもかくにも、大地も天体も「変転」すると。

そのようなことが書かれてある下りでした。

何となく「なるほどねえ」と思いましたので、ご紹介しておきました。

ちなみに、上の日月神示の中に「今の科学のままでは岩戸はひらけんぞ」とありますが、今回はそっち方面の話となります。





消えた「初期宇宙の重力波の証拠」

「宇宙のインフレーション理論」というものがあるそうで、インフレーションというのは、「膨張」という意味ですが、 Wikipedia の記述によりますと、


宇宙のインフレーションとは、初期の宇宙が指数関数的な急膨張を引き起こしたという、初期宇宙の進化モデルである。ビッグバン理論のいくつかの問題を一挙に解決するとされる。



とあります。

ここの、

> ビッグバン理論のいくつかの問題を一挙に解決する

とあるところに注目していただきたいのですが、ここを読むだけで、ビッグバン理論には「いくつかの問題」があるということが、まずわかります。

そして、その「いくつかの問題」に関しては、この宇宙のインフレーション理論を完全に証明させれば、ビッグバン理論にある多くの矛盾や問題が一気になくなる可能性があるということです。

逆にいうと、これらが証明されない限りは、あるいは「この理論が崩壊すれば」、ビッグバン理論そのものの存在が危ういということにもなりかねないようです。

今回ご紹介するプラウダの翻訳記事で報道の内容そのものは大体わかると思うのですが、「出来事の経緯」について少し補足として記しておきたいと思います。





米国の天体物理学者たちの「大発見」の真偽

今年3月に、アメリカのハーバード・スミソニアン天体物理学センターなどの研究グループが非常に大きな発見をし、それは世界中のメディアで報道されました。

下は日経サイエンスの当時の記事からのものです。


実は存在、ビッグバン以前 宇宙誕生の痕跡を初観測
日経サイエンス 2014.04.26

宇宙誕生直後に起こった現象として「ビッグバン」はよく知られている。このビッグバン以前に、極小だった宇宙全体が一瞬で急膨張する「インフレーション」現象が起きていたとする説が、宇宙誕生の謎を説明する理論として有力視されている。

米ハーバード・スミソニアン天体物理学センターなどの研究グループは3月、このインフレーションが起きていたことを示す証拠を発見したと発表、世界的な大ニュースとなった。そのインパクトは昨年のノーベル物理学賞の受賞テーマであるヒッグス粒子の発見を上回るともいわれる。




しかし、3ヶ月経った現在、この研究グループの科学者たちの大発見は、「間違っていた可能性」が極めて大きくなっていて、ロシアのプラウダは「意図的にも近い作り話」であるような、やや悪意のあるニュアンスで記しています。


それにしても、今回の問題だけではないですが、科学の世界で、なぜこういうようなこと、つまり、「間違い、あるいはものによっては、ねつ造だとすぐにわかってしまうような科学発表がなされるのか」ということに関しては、上の日経の記事にありますように、初期宇宙の重力波の発見という「偉業」がなされた場合、


「そのインパクトは昨年のノーベル物理学賞の受賞テーマであるヒッグス粒子の発見を上回る」


のだそうで、そして、プラウダの記事にあります、


「専門家たちは、重力波に関しての発見者は、ノーベル賞の重要な候補となるとされている」


というようなことを踏まえて考えるとわかりやすいかと思います。「名誉」、あるいは「野心」といったものと関係していることは想像に難くなく、さらに、過去記事の、

ビッグバン理論での宇宙の誕生より古い「 145億年前の星」が観測された報道を見た日に(2): 破局の回避という奇跡があるとすれば
 2013年03月09日

に、フレッド・ホイル博士が、『生命はどこからきたか』(1995年)という著作において、「科学者たちが歴史に残るような大きな業績を残したい」と考えることについての「意味」について書いています。

たとえば、ニュートンによる力学の飛躍的な進歩がその後の天体力学の発展や現代の量子力学を導いてきたように、ある科学者の偉大な発見により、その後の科学が大きく変わることがあるという事実を記した後に、みんなそのような科学者となりたいと願うのは当然であるとして、しかし、フレッド・ホイル博士は以下のように記しています。


これらの進展に貢献した科学者各人の称賛に値する業績は偉大であり、その名は永く刻まれるようになっている。科学者たちが大進展の主役になりたいと野心を持つのは当然である。ある者はその才能により成功し、ある者は幸運に恵まれ、さらにある者はけしからんことに作り話で成功を収めた。そのやり方は、何もないのに大進展があったかのように振る舞うのである。



この「けしからんことに作り話で成功を収めた」というのは、ここではビッグバン理論のことを言っているのですけれど、いずれにしても、

名誉

もっと具体的にいえば、

ノーベル賞を筆頭とした様々な賞

のために、世界中の科学者たちが奮闘していて、中にはほんの一部ではあろうとも、そのために「科学者としての本質を逸脱する人もないではない」というようなことを書いています。

さらに、最近では日本の何とか細胞などの話も含めて、科学の世界では「論文のねつ造」だとかコピペだとか、あるいは発見の偽り申告などが常に存在しますが、それは上に述べた名誉や「賞」や「名誉」だけではなく、さらに切実な問題が内在していることは、過去記事の、

「暗黒物質は存在しないかもしれない」 : 王立天文学会の総会で発表された科学界にとっては衝撃的な新学説
 2014年02月13日

の最後に「現代科学の何が問題なのか」というセクションに記したことがあります。

そこでは、英国のノンフィクション作家のピート・デイヴィスという人が、1918年のスペイン風邪について書いたノンフィクション『四千万人を殺したインフルエンザ』の中の以下の部分を抜粋しています。


科学者たち --- ことに、どんどん財源が縮小されつつある公的資金に頼っている人々 --- は、熾烈な競争の中で活動している。そこにはたらくシステムを一言でいえば、「発表するか、消えるか」である。研究助成金を獲得するためには、自分の勤勉さ、意欲、創意を示すことになる論文の数を増やしていかなければならない。



多くの科学者が科学者として生き残るためには研究助成金が必要で、そのために「より多くの論文を発表すること」(内容の探求よりも、論文の数が必要)が科学者の情熱の中心となっていることを問題だとしています。

名誉

資金

の争奪戦の中で科学の世界は進行していて、もちろん、その競争が良い方向に向くことも多いでしょうけれど、間違いも多々起きてしまいます。

ビッグバンのような過誤も。





初期宇宙に「すでに物理の法則が存在していた」理由

しかし、そのような科学の世界の問題はともかくとして、「宇宙のはじまり」という概念について、何よりも私たちが考えなければならないのは、次のことのように思います。

それは、最近の記事の、

「なぜ何かがあるのか」の考えに今日一日私を取り憑かせた悪感情の余韻から改めて知るアレニウスたち19世紀の「賢者」たちの高み
 2014年06月17日

の中に、初期宇宙のインフレーション理論を提唱した人物として知られるアメリカのアラン・グースという宇宙物理学者が記した『なぜビッグバンは起こったのか ― インフレーション理論が解明した宇宙の起源』という本に以下の文章があることを記したことがありますが、それ自体が「この世の最大の謎」だと思います。

それは、


宇宙の創造が量子過程で記述できれば、一つの深い謎が残る。何が物理法則を決定したのか。



という部分です。

上のほうに抜粋いたしました日経サイエンスには、宇宙のインフレーション理論というのは、


このビッグバン以前に、極小だった宇宙全体が一瞬で急膨張する「インフレーション」現象が起きていたとする説



という記述があります。

もう一度抜粋しますけれど、「ビッグバン以前に」です。

ということは、 ビッグバンというものがあったと仮定した場合、


・ ビッグバン以前に

・ 量子過程で記述できる物理法則が存在していた



ということになってしまう。

つまり、「まだ宇宙はなかったのに、現在に通用する物理法則が存在していた」ということになってしまうと解釈せざるを得なくなるのです。

これは多分、科学では解決しようのない謎というのか、「宇宙が生まれたという概念そのものを否定せざるを得ないような現実」があったことになります。

いずれにしても、余談が長くなりすぎました。
ここからプラウダの記事です。




Big Bang theory goes up in smoke
プラウダ 2014.06.20

煙と消えゆくビッグバン理論


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▲ 南極点での宇宙観測の拠点BICEP2望遠鏡。


ビックバンによって宇宙に初期重力波が生成されたことを証明する証拠を持っていたと、かつて述べたアメリカの天文物理学者たちは、今以下のように述べている。

「私たちはそのような証拠の発見をしていない」。

もし、彼らがその理論の過ちを証明した場合、現在のビッグバン理論での重力波の出現の問題は無期限に延期されることになる。

そして、30年以上前にこの重力波についての論文でノーベル賞を受賞したロシア人科学者も、彼がその理論を確認することができない場合、ノーベル賞受賞に適格ではないように思える。

話は、今年3月に世界中のメディアで報道された「大発見」にさかのぼる。

それは、米国ハーバード・スミソニアン天体物理学センターの専門家たちが、南極に設置された BICEP2 (宇宙観測望遠鏡)により「インフレーション(宇宙の急膨張)理論での初期重力波の証拠を発見した」ことを発表したのだ。

この出来事は、「ビッグバン理論とインフレーション理論の完全な証明である」として、世界中のメディアで報道され、多くの喝采と議論を巻き起こした。

しかし、最近、事態は新たな方向に動き出した。

重力波の証拠を発見した南極の望遠鏡 BICEP2 の観測基地の科学者たちが、彼らの研究結果を、科学誌『フィジカル・リサーチ・レターズ( Physical Research Letters )』に論文を発表した。この論文は「センセーション(大事件)」と呼ばれた、記事には、この研究の中に死角が存在することが指摘されている。

米国ミネソタ大学の教授であり、 BICEP2 の代表的な物理学者の一人であるクレム・プライケ( Clem Pryke )博士は、ロンドンでの講演の中で、「状況が変わったことを認識している」と述べた。

ビッグバン理論では、巨大な爆発が起きた後、急激な宇宙の膨張と、宇宙の連続的な急拡大が起きたとされている。この段階の存在の証拠は 2006年に発見された。

ロシア人科学者を含め、世界の多くの科学者たちが「巨大な重力波がこの段階に登場し、宇宙の膨張を可能とした」と説明する。この理論によると、重力波により、原子レベルの小さな変動は、銀河を形成した巨大な騒乱の種へと変化する。

アメリカの科学者たちは3月に、CMB (宇宙マイクロ波背景放射)地図上に、重力波の痕跡を発見したと発表した。

彼らが発見したと「されるもの」は、BICEP(Background Imaging of Cosmic Extragalactic Polarization / 銀河系外の偏光背景画像) という望遠鏡によって、なされた。この望遠鏡の目的は、「宇宙が生まれた時」の宇宙マイクロ波背景放射の偏光を測定することにある。

その数ヶ月後、この研究に対して調査をしていた研究家が、このアメリカの科学者たちが発見した「偏光の変化」は、むしろ、初期の重力波ではなく、他の原因によって観測される可能性があると述べた。

そして、プランク望遠鏡(宇宙背景放射を観測するための人工衛星に搭載されている高機能の望遠鏡)から受信されたデータが公表された後、このアメリカ人科学者たちの「発見」に対しての批判は大幅に増加した。

量子物理学の創始者であるマックス・プランクにちなんで名付けられたこのプランク望遠鏡は、放射線自体の温度に関する独自の情報を入手することができ、そのデータは非常に信用できるものとされている。

このプランク望遠鏡の最新データと BICEP2 のデータが異なっていたのだ。

欧州の科学者たちは 2014年中にプランク望遠鏡のさらなるデータを開示することを約束した。

いずれにせよ、3月にアメリカの科学者たちが、初期の重力波の存在の証拠を見つけたという報告は、実際には作り話といってもいいことだったのかもしれない。

以前から専門家たちは、このような重力波に関しての発見者は、ノーベル賞の重要な候補となることを示唆していた。

インフレーション理論は、 1979年にソビエト時代の若き科学者アレクセイ・スタロビンスキ( Alexei Starobinsky )によって表明された。そして、1981年にアメリカのアラン・グース(Alan Guth)が「インフレーション理論」という用語としてこの理論を提唱した。





(訳者注)ここまですが、記事の中にちょっと皮肉に思えた部分がありました。

上のほうでご紹介しました、「宇宙のインフレーション- Wikipedia 」のページの最後の1行は下のような文章で終わっています。


今後は、プランク衛星や南極点衛星などによって、更なる精密探査が行われる事によって、この未解決の問題についての一定の見解が得られるのではないか?と期待がもたれている。



皮肉にも、冒頭に貼ったプラウダの記事は、ここに出てくる、

・プランク衛星
・南極点衛星 BICEP2


の、それぞれのデータの矛盾によって、アメリカの科学者たちによって発表された、「大きな発見」が間違い(ブラウダの書き方では「ホラ話 ( hoax ) 」)だった、ということが明らかになってしまったことが書かれています。

皮肉は皮肉ですが、しかし、これにより「現実」があぶり出されたわけで、これらのふたつの存在は重要なものだったのかもしれなかったとも思います。

それにしても、どうやらビッグバン理論の崩壊(最初は「修正」)の時期はもうすぐのようです。

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