2014年06月25日



2015年10月7日に In Deep は http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。




“フローズン”に人々が殺到する中で、自然現象も同調して凍えていく初夏の地球



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▲ 2014年6月25日のオーストラリア news.com.au より。オーストラリアの周辺は、過去数十年でも最大の規模となる可能性のある巨大雪嵐に見舞われています。タイトルでは「メガブリザード」と書かれてあります。


うちの奥さんに聞くまで知らなかったのですが、『アナと雪の女王』という映画が大ヒットしているのだそうで、うちはまあ・・・子どもも男の子ですし観に行くこともなさそうですが、アナと雪の女王 - Wikipedia を見てみましたら、


累計の観客動員数はすでに1601万人を超え、日本歴代3位となり記録的な大ヒットとなっている。



ということで、最近は 1700万人を突破したとかなんとかで、まあ多くのリピーターもいるのでしょうけれど、何だかスゴイ数ではあります。単純に映画を見に行ける年齢層での人口で考えると、「数人にひとりは観ている」ということになりそう。

でまあ、そのことはともかく、 Wikipedia で見ると、この映画、原題は Frozen なんですね。フローズン。

つまり、凍結とか厳寒とか、そういうような「凍る系」の意味のタイトルの映画のようです。

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▲ アナと雪の女王』の原題のポスターより。


なるほど、これは太陽活動極小期を見据えた氷河期に生きる女性の話なのかもしれないなあ」(そんな映画じゃヒットしないって)とかなんとか思いつつ、映画の内容は知らないのですが、その中で、昨日(6月24日)、東京の三鷹市や調布市などに降った雹(ひょう)のことを思い出しました。

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▲ 2014年6月24日の毎日新聞より。東京都調布市の光景。


東京の三鷹は、以前住んでいた西荻窪から二駅の場所で、もっとも近しい場所のひとつでした。それだけに、昨日の様々な写真や映像には驚きました。

下のも調布市の様子ですが、上の写真と共にほとんど「雪」に見えます。

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▲ 2014年6月25日のスポーツ報知より。


また、ツイッターに投稿された様々な写真がこちらのサイトに載せられていました。

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▲ 車のフロントガラスに穴が開いた光景だと思いますが、すごいですね。 中にはかなり大きな雹もあったのかもしれません。


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▲ 雹が降っている時の様子。大きさがピンポン球よりやや小さいほどある雹だったようです。


これらの写真を見ながら、

「エリトリアみたいなのが日本に降ったらどうなるのだろう」

とふと思ってしまいました。

これは今年3月の過去記事での、

直径1メートル以上のヒョウ(というより氷爆弾)が雨あられと降り注いだエリトリアの光景を見て思う「母なる自然の最後の勝敗」
 2014年03月18日

でご紹介しました、「エリトリアに降った雹」の光景なのです。
下の写真です。

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▲ 雹の嵐が過ぎ去った後のエリトリアの首都アスマラ。3月16日。


こうなると、雹という範疇のものではなく、「空から巨大な氷の塊がそのまま降って来た」というような状態であるわけですが、しかし、同時に思う、

この世で「たった一度だけ起きる現象」というのはそんなにないはず


という考えからすると、またこのエリトリアの雹みたいなものもどこかに降るのかもしれません。
いや、必ず降ると思います。


話を日本の昨日の雹に戻しますけれど、いったい、6月にどうしてこんなことになってしまったのかというと、

毎日新聞の「天気:関東甲信大荒れ続く 局地的に雷、大雨やひょう」という記事によりますと、


関東甲信地方では24日、上空5500メートル付近に氷点下12度以下の寒気が流れ込んだ影響で、局地的に雷を伴った大雨やひょうが降った。



「6月にマイナス 12度の寒気?」と驚きましたが、それが理由だったようです。

そして、このような異常なほどの寒気の流入が今後も続けば、「荒い天候の梅雨」から「荒い天候の夏」へ突入していく可能性もあるのかもしれません。

ゆっくりとですが、太陽活動も小さくなっていきますし。





夏と冬の間で

今、南半球は冬に向かっているのですが、それだとしても、「まったく異常な雪の嵐」がオーストラリアやニュージーランドを襲っています。

冒頭の記事の最初にある「これがまさに今のオーストラリアだ」という文章と共に載せられていた写真がこちらでした。

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news.com.au より。


ツイッターにもこんな投稿が。

au-car.jpg


それでもオーストラリアは今、冬に向かっているわけで、確かに今の時期としては「度の過ぎた雪」ではあるにしても、これらの雪は理解できなくもないですが、実はこの6月は北半球でも、いろいろなところで雪が降っているのです。

季節外れの雪が降った時には、来たるべき地球の形に、メモ的に書き留めているのですが、少しご紹介したいと思います。



北半球の6月の雪の記録

6月22日 ノルウェー・トロムソ周辺(6月の降雪は観測史上初めて)

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▲ 「ノルウェーで降り続ける6月の雪。同日にノルウェー各地で過去36年間で最大の降雨」より。写真は 2014年6月22日の IceNews より。


6月19日 ロシア・トヴェリ地方(6月の降雪は観測史上初めて)

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▲ 「モスクワ近郊のトヴェリで観測史上初めて6月に雪が降る。低温記録も60年ぶりに更新」より。写真は、ロシア RG より。


6月17日 エストニア( 6月の降雪は 32年ぶり)

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▲ 「エストニアで32年ぶりに6月の降雪の記録」より。写真は、ルーマニアTVより。


6月13日 トルコ・リゼ地方

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▲ 「トルコのリゼで6月中旬に大雪」より。写真は hurhaber より。




過去一度も雨の降ったことのない場所に降った雪

あと、これは南半球にある場所ですけれど、「過去に雨が観測されたことのない場所に雪が降った」という出来事が5月の末にありました。

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▲ 「過去、一滴の雨も観測されていない南米チリ・カラマを見舞った5月の雪に驚く住民たち」より。


このカラマという場所は、 Wikipedia にも、

今まで一滴も雨の観測はされていない。


と記されている場所なのですが、「ほんまかいな」と思いまして、カラマの5月の平均降水量を見てみましたら、下の通り。

チリ・カラマの5月の平均気温と平均降水量

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MSN天気予報 チリ・カマラの5月の平均値より。


見事に降水量0ミリメートルが続きます。

そういう場所で、雨どころか「雪が降った」ということになってしまったのでした。

しかも5月に。






自然の現象が変化していく段階に生きる中で

確かにいろいろなことが起きています。

天候の現象には、すべてにおいて説明できる「原因」や「状態」が存在しているはずですが、「どうしてそれが起きるのか」ということについて、完全にわかっていることはほとんどありません

どうして風が吹くのか

どうして雨が降るのか

どうして雲ができるのか


そのような、とても基本的なことも、表面的な部分に関してはわかっていても、実際の「根本の部分」はわかっていないことが多いです。

雲や雨に関しては、過去記事の、

「宇宙線が雲を作るメカニズム」の一部を欧州原子核研究機構 CERN が解明
 2011年08月26日

という記事に「雲の生成と宇宙線の関係」を証明できそうなところにまで進みつつあるよあなことを書きましたけれど、その後、その CLOUD という実験がどうなっているのかはわかりません。

宇宙線と雲の関係は、スベンスマルク効果という仮説に基づいていて、 Wikipedia の説明だと、


スベンスマルク効果とは、宇宙空間から飛来する銀河宇宙線が地球の雲の形成を誘起しているという仮説である。

2005年の実験で、空気中において宇宙線によって放出された電子が雲の核形成の触媒として作用することが明らかとなった。このような実験により、スベンスマルクらは宇宙線が雲の形成に影響を与えるかもしれないとの仮説を提案した。




というようなものです。

しかし、いろいろな研究はなされていっても、それでも、「自然の現象」が起こる根本的な原理は、実は今後もわからないままのような気がしています。

たとえば、仮に、上の「スベンスマルク効果」という仮説が正しかったとした場合は、

私たちが毎日見ている「雲」は、宇宙の果てからやって来る宇宙線と関係している


ということになり、ならば、昨日の雹や豪雨も、「はるか宇宙の果てからやって来た宇宙線」と関係していることになるわけで(雲が生成されない状態で雹や豪雨はあり得ないですし)、あるいは、毎日そよいでいる風も、その原因を「根本の根本の根本」まで突き止めれば、それは、とんでもなく巨大で永遠ともいえるシステムの働きかもしれないです。

突き止めることなど不可能な奇跡的なシステムがすべての些細な現象の根幹になっている可能性はあります。そういう意味では、自然そのものも自然の現象も奇跡のかたまりだとは言えます。


そして、そのこととは別に、今はその「自然の現象が(もしかすると根本から)変化していく」というフェーズにあるのだという感じを強く思います。私たちがそれらの「自然の変化」に慣れていくことができるのか、あるいは、慣れることさえできないほどの巨大な変化が先に待っているのか、それはわからないです。

さて・・・。

今日も関東は荒れた天候となるそうなのですが、私は今日の夜に東京の都心方面に外出しなければならない用事があります。

エリトリアみたいな1メートルだとかの雹が降るのだけは勘弁してください。

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