2014年07月17日



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「太陽から突然黒点が消えた日」 : 過去1年半の中で太陽黒点数が最低数を記録



太陽活動のピークを越えて急速に黒点が消えていく太陽

今日のスペースウェザーを見ましたら、トップの記事は下のものでした。

blank-sun-2014.gif

▲ 2014年7月16日の Spaceweather BLANK SUN より。


原文の英語は「空白の太陽」というような意味ですが、空白を作りだしているのは「少ない黒点」ですので、そのような訳として入れています。

実際にはひとつもないのではなく、非常に小さな弱い黒点群が下のようにあります。

sunspot-17-jul-14.gif


そして、黒点そのものも全部で 11個存在していますが、ほとんど見えません。

この「減り方」なんですけど・・・たとえば、ほんの1ヶ月ほど前の記事で太陽黒点のことを取り上げた際の黒点数は以下のようなものだったのですね。太陽の表面は黒点だらけで、黒点数も 276個と、この数年で最も多い日のひとつを記録していたのでした。

sunspot-14-jun-14.gif


記事は、

太陽はサイクル24最後の巨大活動に入るのか : 3回連続のXフレアを噴出した後に、急速に活動が活発化している太陽
 2014年06月14日

というもので、特に、その記事を書いた頃には「1日で 70個も黒点が増える」という激しい太陽活動が続いていたのでした。

ss-02.png


ちなみに、こちらの記事に記していますが、アメリカ海洋大気庁( NOAA )などが、太陽黒点の数が多い少ないという基準にしていますのは、下の数の区切りです。

・ 40 個以下は「少ない」
・ 40 - 80 個は「やや多い」
・ 80 - 120 個は「多い」
・ 120 個以上は「非常に多い」


ということになっていますが、何よりも今回のこの太陽黒点数が、太陽活動周期としてのサイクル24の「終焉」を物語る意味を持つかもしれないこととしては、この「 11個」という数は、

この2年半で最も少ない太陽黒点数

だということです。

下は、アメリカ海洋大気庁の 2012年 12月 29日から 2014年 7月 17日までの、黒点数の記録です。

縮小していますので、見づらいかと思いますが、見方としては、

40 個以下は青(黒点が少ない)
40 - 80 個は緑(黒点がやや多い)
80 - 120 個は黄色(黒点が多い)
120 個以上は赤(黒点が非常に多い)


となります。

2012年12月29日から 2014年17日までの、黒点数の記録

2012-2014-sunspot-number-02.gif
NOAA Sunspot Number


2013年 6月 11日に「 14個」という数を記録して以来の少なさとなりますが、今回は「減り方」も急激なものでした。下のような減り方をして、11個にまで到ったのです。

nict-0707-0719.gif
NICT 黒点情報


およそ1ヶ月ほど前の 6月 14日の記事には、「 2014年6月に入ってからの黒点の増加ぶり」についての表を載せました。

sunspot-2014-06-13.gif


その1ヶ月前の時は、55個の太陽黒点が2週間ほどかけて 276個にまで増えていく様子を示したくて載せたものでしたが、今回、つまり、現在の黒点の減り方はその時の増え方よりも急激な感じで、200個前後あった黒点が、数日のうちに 11個にまで減ってしまったということになるわけです。


地球に面している太陽の黒点は、太陽の自転に伴って、地球から見れば太陽の裏側へと移動したり、あるいは、消えていきます。その際、太陽活動が活発な時には、太陽の裏側から次々と「新しい黒点」が地球に面したほうに回ってきたり、それが成長していったり、突然出現したり、というようなことが数多く起きるものなのですが、今回はその兆しは見られません。

なので、あと2日くらい、太陽の裏側から新しい黒点が出現しない場合は、一時的ですけれど、

数年ぶりの「黒点ゼロ」の状態


が見られることになるかもしれません。

ちなみに、 NOAA によりますと、2009年から現在まで「1年間のうちで太陽黒点がゼロだった日」は次のようになっています。


太陽黒点が出なかった日数

2009年  260日 (黒点が出なかった日は年間の 71%)
2010年  51日 (黒点が出なかった日は年間の 14%)
2011年  2日 (黒点が出なかった日は年間の 1%)
2012年  0日 (黒点が出なかった日は年間の 0%)
2013年  0日 (黒点が出なかった日は年間の 0%)
2014年  0日 (これまでのところ黒点が出なかった日は 0%)




となっています。

ですので、もし仮に、今後数日のうちに「黒点ゼロ」の日がやってきますと、2011年以来ということになりそうです。





今の時代は早めに黒点が消えていったほうがいいのかも

5月の記事に、

歴史的に弱い活動のままピークを迎えた太陽活動サイクル24の中、大洪水がボスニア・ヘルツェゴビナ紛争の悪夢の記憶を呼び覚ます
 2014年05月21日

というものがありましたが、そこに NOAA の太陽周期の専門家が、

「5月に、太陽活動は最大期に達したと思われる」

と述べたことなどを書きました。
つまり、太陽活動はピークを打ち、後は少しずつ弱くなっていくという予測です。

いずれにしても、多分、太陽活動は今後少しずつ静謐の状態になっていくわけではありますけれど、それでも、今回のような「急減」には少し驚きました。

もちろん、太陽活動は全体として見れば徐々に活動が弱くなっていくものですので、今回の「急減」は一時的なもので、まだしばらくの間は増減を繰り返すのでしょうけれど、過去記事の、

太陽と社会混乱 : 直近2年半の中で最も強い太陽黒点活動だった時に起きていたウクライナ紛争、タイのクーデター、イラクへのISILの侵攻…
 2014年06月20日

に「最近の、特別に太陽黒点が多い期間が続いた時に社会ではどんなことがあったのか」というようなことを書いたりしていますけれど、今の混沌とした社会の紛争などの状況を見ていますと、


「もう、このまま黒点が急速に消えていってくれたほうがいい」



と思う面もあります。

もっとも、黒点が消えたからといって、戦争や殺人がなくなるわけではないですけれど、そこから「暴力性」や「興奮性」そのものが多少減ると思われます。

ちなみに、この 200年くらいの間の「大きな戦争、あるいは流血を伴う革命」で、「太陽活動が最大の時に起こったもの」は以下の通りになります。



・第 5太陽活動周期(1790年前後がピーク) フランス革命(1789年)
・第 9太陽活動周期(1838年前後がピーク) アヘン戦争(1840年)
・第10太陽活動周期(1850年前後がピーク) 太平天国の乱(1851年)
・第11太陽活動周期(1860年前後がピーク) アメリカ南北戦争(1861年)
・第14太陽活動周期(1895年前後がピーク) 日清戦争(1895年)
・第15太陽活動周期(1918年前後がピーク) ロシア革命(1917年)
・第17太陽活動周期(1940年前後がピーク) 第二次世界大戦(1939年)
・第18太陽活動周期(1948年前後がピーク) 第一次中東戦争(1948年)
・第19太陽活動周期(1959年前後がピーク) ベトナム戦争(1960年)





近代の歴史に残る大きな戦争で、太陽活動の最大期に起きなかった戦争は「第一次世界大戦」くらいのものだと思います。

ちなみに、近代の戦争での「死者数」を見ますと、多さの順では、下のようなことになっているようです。

war-deaths.jpg
・TBS News Bird

上のうち、第一次世界大戦以外の4つの戦争は、コンゴ内戦 なども含めて、すべて太陽活動の最大期間に始まっています。

それと共に、よく載させていただくことのある 20世紀初頭のロシアの科学者、アレクサンドル・チジェフスキー博士の「黒点数の増加は、人間の興奮度や暴力行為の増加と比例する」ことを調査で突き止めた下のグラフも、それを裏付けるものとなっています。

sun-human-2014-fb4cd.gif
過去記事より。


今は世界中で、戦争や紛争で人の命が粗末になっているという状況となっているという事実がありますけれど、太陽活動が低下していく、つまり太陽黒点が減っていくことにより、「そのような戦争や紛争などの新しい発生は減る」ということにはなると思います。

ただ、今の書き方に注意されてほしいのですが、

新たな戦争や紛争の発生が減る


というように「新たな」という言葉を入れています。

すなわち、既存のあらゆる戦争・紛争、あるいは国や民族同士の対立や憎悪が消えるということではないですし、「人に愛の心が芽生える」なんてことも特にないと思います。

あるとすれば、「人間が"興奮"によって暴力的、あるいは突発的な行動に走ることが少なくなる」というだけだと思いますので、むしろ、

今度は計算尽くの上で冷徹に計画や攻撃が淡々とおこなわれる

という段階に入っていく可能性もあります。

それでも、人々が「冷静になる」ということは悪いことではないとも思います。


シュタイナーは、真実の自意識に目覚めたいと思う人の思考や行動として、

「最も不要なものは怒り、差別、憎しみ」

としていて、さらに、

「興奮やヒステリックな心」

「迷信やオカルトや妄想にふけること」

は、すべて高い人間性の意識に対して「邪魔なもの」だと断言しています。

つまり、怒りや憎しみや差別、そして、興奮、あるいは曖昧な妄想を持つことは非常に良くないことだとしているようです。

シュタイナーは「明晰で冷静で、そして曖昧な部分のない考え方の思考の中でのみ真実は開ける」と記述していますが、そのような状態になるには、人間はある程度冷静な状態でないと難しいことのようにも思います。

これから数ヶ月かけて、太陽活動は沈静化していき、そして、無意味な怒りを誘発するような興奮性は人々から消えていきますが、それと共に、地球では自然と環境の激変の時代に突入することは避けられなくなっているはずで、そして、社会生活上の問題も増大こそすれ、減ることはない過酷な時代となっていく可能性もあります。

そのタイミングで私たちは冷静になれるのですから、これからの期間は宇宙が私たちに「考えたり覚醒するきっかけを与えてくれる可能性のある」最後のチャンスかもしれません。

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