▲ シベリアで最初に発見されたクレーターに向かうロシアの調査団。人との比較で、クレーターのおよその大きさがわかると思います。2014年7月17日のシベリアン・タイムズより。
過去記事、
・気温40度の中に降った爆撃のような雹。そして、「世界の終わり」という地名がつくシベリアに突然開いた巨大な穴 : 「ウラジーミルの栄光の国」を襲い続ける異常な気象と現象
2014年07月16日
から何度か取り上げている「突然シベリアに現れた巨大なシンクホール」ですが、その内部の様子などの詳細な写真や映像が報道され始めています。
また、シベリアではその後「2つめ、3つめの穴」が発見されたりしていまして、そのこともご紹介したいと思いますが、「シベリア」という言葉から思い出した最近のニュースを貼ってから、話を進めてみたいと思います。
上の記事で取り上げました、スミソニアン学術協会のニュースサイトの 7月 14日のニュースです。
・Smithsonian Smart News
このように、シベリアは「今後、北極となっていく」(磁極としての北極)ということを念頭に置いてから、シベリアの「地質の異変」についてお読みいただければ幸いです。
このことは、欧州宇宙機関による地球の磁場の測定によって判明したことですが、やや「不思議」に感じ続けていたことがあったもので、後半そのことについて書かせていただこうかと思っています。
まず、シベリアの穴の最近の写真などをまとめてみます。
シベリアのヤマルで見つかった「第1の」クレーター、あるいはシンクホール
地上からクレーターに近づくと、冒頭の写真のような光景で、草原などもあるなかなか綺麗な風景ですが、穴そのものは空中から見ると、下のようなものです。
そして、地上から近づくと、以下のような風景が現れます。
大きさはまだ正確な計測はおこなわれていませんが、シベリアン・タイムズによりますと、
・楕円の短いほうが 50メートルくらいで、長いほうが 100メートルほど
・深さは 50メートルから 70メートルと推測
とのこと。
中を覗くと、内部の壁はこのような質感です。
そして、その底。
これは、写真だけではちょっとわかりにくいかもしれないですので、動画をアップしておきます。
シベリア・ヤマルに出現したシンクホールの内部の映像
なんというか、この壁の垂直性と、表面の滑らかさは、なんとなく自然にできたものではないような感じさえ受けますが、この最初の調査では、この穴は人工的なものではなく、「自然に形成されたもの」ということが確認されたそうです。
人工的という意味は、それまでいろいろと噂に出ていたような、
・天然ガスのガス田開発の影響
・飛行体、あるいは UFO などが落下した
というような説です。
どちらも、その可能性はないようで、通常の地質活動として説明できるようです。
調査隊のひとり、ロシア科学アカデミーシベリア支局のアンドレイ・プレハノフ( Andrey Plekhanov )博士は、シベリアンタイムズに対し、
「不思議なことはここには何もありません。単純に、内部の圧力と温度の変化によって発生した自然の法則による現象です」
と答えています。
ただ、調査隊隊員で、やはりロシア科学アカデミーシベリア支局の科学者、マリーナ・レイブマン( Marina Leibman )博士は、
「塩とガスの混合物によって起きた地下爆発により形成された」
と考えているようです。
そして、2つめ、3つめと見つかる「シベリアの穴」
その後、昨日(7月28日)のシベリアン・タイムズでは、「シベリアでさらに2つの新たな穴が発見された」ことを報じています。
こちらと、
こちらです。
・Siberian Times
それぞれヤマルで発見された第1の穴と比べると小さなもので、上のほうが直径 15メートルほど。
下のほうは、直径 4メートル程度。ただ、こちらの小さなほうは、深さは 60メートルから 100メートルほどあるとされているとのことです。
そして、むしろ、こちらのふたつの方が原因がはっきりしないとのことで、どちらも、専門家たちは、
・人工的に作られたものではない
としながら、
・しかし、自然に形成されたようにも見えない
というような、読んでいるこちらもどうすればいいのかわからないような意見などが掲載されていますが、上のほうの穴に関しては、昨年(2013年9月27日)、その場所で、光と爆発の目撃情報があるので、天体などの衝突の可能性もあるかもしれません。
そんなわけで、どんどんと穴が開いていくシベリアですが、最初のほうに書きましたように、現在、このシベリアに「北極(磁極としての北極)が向かっている」のですけれど、かつての記事などを読みながら、以前から、やや疑問に思っていたことがありますので、書いておたきいと思います。
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21世紀になって移動の「方向」を変えた北の磁極
3年前の「米国フロリダのタンパ国際空港が磁極の移動の影響で滑走路の閉鎖へ」(2011年01月08日)という記事で、当時の英国デイリーメールの記事をご紹介しました。
その記事には、
最新の磁極の移動は、前世紀(1900年代)から実は非常に劇的な変化となっている。磁極は、 1904年に1年につき 14キロメートル程度のスピードで北東への移動が開始されたが、2007年以降は1年間に少なくとも 56キロメートルのスピードで、シベリアへ移動し続けている。
とあります。
しかし、同時に、
最新の計測では、北の磁極はカナダ北部のエルズミア島にあると記録されている。
とあります。
ここで、地理としての北極点を中心とした地図を見てみます。
・Mysterious Universe
エルズミア島は、上の地図ではグリーンランドの上のほうにある島です。
ここは北極点から見ると、シベリアとは逆の方向です。
もう少し詳しく、
「現在( 2011年のものですが)の磁極としての北極の位置」
と、
「地理としての北極点の位置」
を示しますと、下のようになります。
つまり、20世紀は「北極は、シベリアとは逆の方向に向かって、1100キロも移動していた」ことになります。
ところが、先日の欧州宇宙機関( ESA )の観測では、磁極はシベリアに向かって、移動していることがわかり、また、上の 2011年のデイリーメールにも
2007年以降は1年間に少なくとも 56キロのスピードで、シベリアへ移動し続けている。
という記述があります。
下のような移動方向へと「方向チェンジ」したと理解できます。
つまり、北極は、21世紀になってから磁場の移動の方向を変えたということになるようです。
私は「磁場の移動は同じ方向に移動していき、結果としてポールシフトにいたる」と漠然と考えていました。下の図は、1831年から 2001年までの 170年間の北の磁極の移動の方向と距離です。
上の図のように一直線に進むものだと思っていたのですが、どうやら、そういうものではなく、
・磁極は方向を変更しながら地球を移動する
というようなことのようです。
なんというか、「さまよえる北極」というような言葉がふと浮かんできますが、もうすぐ北の磁極がシベリアに到達すると予測が正しいのであれば、方向の変化はともかくとしても、
・移動のスピードが以前とは比較にならないほど増している
ということもわかります。
それは、さきほど載せました下の図で、北極点とエルズミア島、そしてシベリアの距離などを見ると、漠然ではありますが、感覚的に理解できるのではないでしょうか。
北の磁極が、北極点の近辺からエルズミア島にまで移動するのに「100年」かかっているのに対して、そこにあった「北極」は、現在、数年間から十数年間ほどで、シベリアに向けて、その何倍かある距離を何倍もの短い期間で移動しようとしているわけです。
上の方で、ロシア科学アカデミーの科学者が、シベリアのクレーターと地下爆発の関係について述べていましたけれど、あまりにも急速な磁極の移動が、地下や地質活動に何の影響も与えないと考えるのも、また難しい感じもします。
ロシアのシベリア地方は人里離れた場所が多いですので、実際には現状で、さらにいろいろな現象が起きているかもしれないですが、今後、北極からシベリア周辺ではさらに様々な現象が起きるかもしれません。
そういえば、最近の記事では、日月神示にふれることが何度かありましたが、以下のような下りもあります。
第04巻 天つ巻 第十四帖
海一つ越えて寒い国に、まことの宝隠してあるのざぞ、これからいよいよとなりたら、神が許してまことの臣民に手柄いたさすぞ、外国人がいくら逆立ちしても、神が隠してゐるのざから手は着けられんぞ、世の元からのことであれど、いよいよが近くなりたら、この方の力で出して見せるぞ、びっくり箱が開けて来るぞ。八月の七日、ひつくのか三。
「海一つ越えて寒い国」というと、ロシアっぽいですが、そこに神が隠した(多分日本にとっての)宝があるというようなことが書かれてあるらしきくだりです。 8月 7日とありますが、そこらあたりに何かわかるのですかね。まあ、 8月 7日は毎年やって来ますけれど(ちなみに私の誕生日)。
いずれにしても、仮に現在、地球の変動が何らかのクライマックスを迎えているというのだとすれば、こういう「異常な速度での磁極の移動」なども多少関係することかもしれません。そして、それは最終的に「地球の磁場の反転」という一大現象へとつながる可能性もあると考えます。