2014年08月19日



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[番外]ウインドウズのアップデートの不具合による「パソコン起動不能」のトラブルを防ぐ方法


sad-mac.png


パソコンの OS として多く使われているウインドウズには「月例パッチ」というものがあります。

これは、マイクロソフト社が毎月公開するウインドウズの「脆弱性の修正プログラム」で、セキュリティ上、この更新を定期的におこなっておくことは大事です。

しかし、現実としては、「自動的にアップデート(自動で脆弱性が修正される)される」設定となっている場合も多いと思いますので (例えば、購入したままの状態のパソコンでは、ほとんどの場合、既定で自動更新が有効になっていますので、自動でアップデートされています) 、多くの方の場合は意識しなくともウインドウズはアップデートされているはずです。

これで本来はセキュリティ上は安心・・・なのですが、ところが、8月 12日にリリースされた、この本来はウインドウズを守るための「月例パッチ」が、深刻なシステムエラーを起こすことが、マイクロソフトから発表されました。

マイクロソフトの月例パッチに不具合 -- 一部アンインストールを推奨
CNET 2014.08.18

Microsoftの月例パッチが米国時間8月12日にリリースされてから、複数のアップデートによって深刻なシステムエラーが生じるという報告が同社に寄せられている。これを受けて同社は、ダウンロードセンターから複数のアップデートを取り下げ、削除方法に関するアドバイスを提供した。あるケースに対しては、アップデートのアンインストールを推奨している。


深刻なシステムエラーとは簡単にいうと、

・起動しなくなる
・ブルースクリーン表示となる


などです。

この「ブルースクリーン」というのは、ウインドウズのシステムに深刻なダメージが発生し、起動できない時に表示される下のような画面です。

blue-screen.jpg


今回の問題は、Windows 7、あるいは Windows 8 で起き得るもので、しかも結構、症状が厄介なもののようですので、現在、起動しないなどの症状が出ていない方でも、マイクロソフトは、公式ブログにおいて、

特に問題が発生していないコンピューターでも、予防的処置のために、これらの更新プログラムをアンインストールすることを推奨します。

と記していますので、されたほうがよろしいかと思います。

すでに、起動不能、つまり、ブルースクリーン状態となってしまっている場合、復旧はできますが、かなり面倒なことになりますので、症状が出ていなくともアンインストールしておいた方がいいと思われますので、その方法を記しておきます。

下は Windows 7 での場合です。




1. 問題のプログラムがインストールされているかどうかを確認する

画面左下の「スタート」から「コントロールパネル」を選びます。

s-1.gif


そして、コントロールパネルから「 Windows Update 」(ウインドウズ・アップデート)という項目を探します。

コントロールパネルが下のような表示となっている場合は、右上の「表示方法」を「大きいアイコン」か「小さいアイコン」のどちらかに変更して下さい。

s-2.gif


どこかに「 Windows Update 」の項目がありますので、それをクリックします。

s-3.gif


さて、下のは私のパソコンの今朝( 8月 19日)の「 Windows Update 」の表示です。

s-4.gif


s-5.gif


このように、8月13日以降に「 Windows は最新の状態です」と表示される場合は「問題あり」ということになります

問題の月例アップデートは 8月12日のものですので、つまり、現時点で「最新の状態です」と表示されるということは、

問題のあるアップデートがインストールされている

と考えていいと思います。

つまり、変な話ですが、

現時点では「最新の状態」が「最も危険な状態」

なのです(笑)。


このような場合、このアップデートプログラムを削除しなければなりません




2. 問題のあるアップデートを探して削除する

「 Windows Update 」の左下にある「インストールされた更新プログラム」をクリックします。

s-6.gif


これまでインストールされたアップデートプログラムの一覧が表示されます。

s-55.gif


この中の「 Microsoft Windows 」と青文字で書かれた下の部分から探します。

s-7.gif


Microsoft Windows (KB2982791) などの文字がズラーッと並んでいますが、この (KB2982791) などの数字の番号から問題のあるプログラムを探していきます。

見づらいようでしたら、右上にある四角のボタンを押しますと、「全画面表示」に拡大されますので、少しは見やすくなると思います。

s-8.png


今回、問題のあるプログラムは以下の「4つ」です。
番号で区分されていますので、間違いのないようにお探し下さい。
わかりやすいように KB を入れておきます。

KB2982791
KB2970228
KB2975719
KB2975331


基本的には、上から 10番目くらいまでにはあると思いますので、探すのはそれほど大変ではないです。

このうち、Windows 7 と Windows 8 など、システムのバージョンによって、インストールされているプログラムも違いますが、上に該当するものが見つかった場合はすべて削除(アンインストール)します。

ちなみに、私は Windows 7 を使っていますが、

KB2982791
KB2970228

のふたつがありました。

s-9.gif


削除するプログラムを選び、アンインストールをクリックします。

1度にひとつしか削除できませんので、ひとつずつこの作業を行います。

s-10.gif


アンインストールをクリックするたびに、「このコンピューターからこの更新プログラムをアンインストールしますか?」と表示されますので、「はい」をクリックします。

s-11.gif


プログラムが削除された後に、下のように再起動を促す表示が出ますが、すべての削除が終わってからの再起動でいいです。

s-12.gif


すべて終わるまでは「後で再起動する」をクリックし、すべての問題のあるプログラムの削除が終わりましたら、「今すぐ再起動する」をクリックします。






以上ですが、もし、すでに起動不能やブルースクリーンの状態になってしまっている場合は、上の画面に行き着くこともできませんので、その場合の復旧手順はマイクロソフトの公式セキュリティブログの記事、

【リリース後に確認された問題】2014 年 8 月 13 日公開の更新プログラムの適用により問題が発生する場合がある

の中で「復旧方法」として詳しく説明されています。

マイクロソフトは「まだ問題が出ていない場合でも、速やかにアンインストールすること」を薦めていますので、しておかれるほうがよいかと思います。


私もこれまで、 Windows でのブルースクリーンなどは日常茶飯事ですが、比較的安定している Mac での同様の状態(昔は Sad Mac というものがあり、今ではカーネルパニックと呼ばれる状態)など、パソコンの致命的なトラブルは数限りなく経験してきましたけれど、やっぱり精神的に良くないですので、避けられるトラブルは避けたいところであります。

まあ、今回はその種を蒔いたのがマイクロソフト自身というのはあれですが。

ところで、今回のアップデートの内容ですが、

・KB2982791 は「カーネルモードドライバのセキュリティ更新プログラムについて」

・KB2970228 は 「 Windowsでのロシアルーブルの新しい通貨記号をサポートするためのアップデート」

・ KB2975719 は 「 Windows RT 8.1、Windows 8.1、およびWindows Server 2012 R2用のアップデートのロールアップ」

・ KB2975331 は「 Windows RT、Windows 8、および Windows Server 2012用のアップデートのロールアップ」


とあるのですが、興味深かったのは、ふたつめの、

「ロシアルーブルの新しい通貨記号をサポートするためのアップデート」

でした。

「ロシアルーブルの新しい通貨記号?」と思い、調べてみると、昨年12月の投資関係の記事にそのことがありました。

国民投票で選定されたロシアルーブルの通貨記号が制定
Forex Magnates 2013.12.12

ロシア中央銀行がウェブサイト上でルーブルの通貨記号の投票結果を発表、¥、$、£、€に加え、ロシアルーブルの記号が新たに制定された。

選ばれた記号は、キリル文字の「P」に横線を加えたもので、“この二本の平行線はロシアルーブルの確固たる地位を象徴する”という。ロシアルーブルは、登場してから初めて公式な通貨記号を手に入れた。



ということで、ロシアルーブルは、

初めて公式な通貨記号を手に入れた

ということらしいのですね。

つまり、これまで、ロシアのルーブルには、たとえば、¥(円)とか、$(ドル)のような通貨記号はなかったということらしく、昨年はじめて制定されたということのようです。

そのロシア・ルーブルの通貨記号はこちらです。

ruble.png


そして、このロシア・ルーブルの通貨記号をサポートするためのウインドウズのアップデートが「深刻なトラブルを招いた」というのは、何だか今の世界を象徴するようで印象深かったです。

というわけで、今回は番外記事でしたが、パソコンが起動しなくなってしまうと、ブログも閲覧していただけなくなりますし、書かせていただきました。

次回からは通常の記事の更新をします。

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