
▲ 2014年9月7日のパキスタン Daily Times より。
世界各地で雪が降りまくる晩夏
昨年あたりから、気候や現象の報道を見るたびに思い出すフレーズがあります。
日月神示 第12巻夜明けの巻
天の異変気付と申してあろが 冬の次が春とは限らんと申してあろが。
夏雪降ることもあるのざぞ。
人民の邪気が凝りて、天にも地にも、わけの判らん虫わくぞ。
訳の判らん病ひどくなって来るのざから、書かしてある御神名分けて取らせよ。
旧九月八日までに何もかも始末しておけよ。
それでまあ、「夏の雪」がいろいろなところで降っておりまして、上の記事のように、パキスタンのギルギット・バルチスタン州というパキスタン北部の地域で、「大雪のために、動物の放牧をしていた農家の人たちなど 174人の方々が行方不明になっている」というニュースを目にしました。
「大雪で多数の人が行方不明」というのは一見奇妙な響きですけれど、つまり、安否の確認をするための捜索隊が現場に向かうことさえできないほどの暴風雪に見舞われているということのようです。
短い記事ですので、記します。
ギルギット・バルチスタン地方を激しい気候が襲い、174名が行方不明
174人の人びとが、ギルギット・バルチスタンのデオサイ平野とカラパニにおいての秋の大雪とブリザードの嵐の中で行方不明になっている。
詳細な情報によれば、452人が彼らが飼育している動物と共にに雪のブリザードに見舞われて、身動きが取れなくなってしまった。親族による情報で、当局は 280人を保護し、安全な場所へと移動させることができたが、まだ 174人が動物共々、行方がわかっていない。
現在、同地区では非常に過酷な気象条件となっており、捜索活動を開始する目処が立っていない。当局は、天候が回復次第、行方不明者の捜索と救出活動を速やかに開始すると述べた。
それにしても、いくら北部とはいえ、パキスタン。
9月の初旬に捜索活動もできないほどの暴風雪(猛吹雪)などが降るような場所なのだろうか・・・とは素直に思いました。
ギルギット・バルチスタン州というのは、下の位置で、アフガニスタンと中国とインドとも国境が隣接している州です。

このギルギット・バルチスタン州の州都である「ギルギット」の平均気温は以下のようなものです。

・ZenTech
「これって、最高気温に関しては東京より暑いのでは?」
と思いまして、東京の平均気温を見てみますと、下の通りでした。

ただ、ギルギットは、9月の平均気温が、
・最高気温 31.6 度
・最低気温 12.7 度
と、気温の差が激しい場所のようです。
冬はかなり寒いようで、夏と冬の気温の差もかなりあります。
としても、9月の平均最高気温が 30度を越える土地の周辺で「9月の暴風雪」というのは、まあ、一応は「普通のことではない」とは言えそうです。
ところで、パキスタンでは、他の地域では「記録的な大雨による大洪水」が発生していて、これも過去数十年で最大の洪水被害を出しています。

・NHK
インド・パキスタンの洪水被害 死者360人超
NHK 2014.09.08
インドとパキスタンでは、大雨による洪水の被害が広がっており、死者はこれまでに両国で360人を超え、現地を視察したインドのモディ首相は、国家レベルの災害だとして地元州政府への支援を表明しました。
洪水が起きている川は、パキスタンを南北に縦断するインダス川と合流するため、今後、インダス川の流域でも被害が拡大するおそれがでており、パキスタン政府は、地元州政府に対策を強化するよう呼びかけています。
インドもパキスタンも近年は大規模な洪水が多いですが、近年の大きな洪水をはるかに上回る規模のようで、被害は今後さらに拡大するおそれがあります。
パキスタンは、一方で暴風雪、そして一方では、熱帯性暴風雨による洪水というふたつの両極端な災害の渦中にあります。
雪といえば、カナダのカルガリーでも「今週、雪が降るかもしれません」という天気予報が出されています。
3日間で「最高気温が22度も下がる予測」のカルガリーの9月

▲ 2014年9月7日の Weather Network より。
このカルガリーの気温のすごいところは、その気温の下がり方の急激さなんですね。
上の天気予報が報じられた 9月 7日の午後の最高気温は下の通り。

昨日の日曜日は、最高気温 25度だったんですね。
それが、
・月曜には最高気温 10度
・火曜には最高気温 4度
・水曜には最高気温 3度
と、雪崩を打つかのように気温が下がる予測となっていて、その日の前後に「雪が降るかもしれません」という予測になっています。
ただ、カルガリー - Wikipedia によりますと、ここは気候の荒い場所のようで、
冬のカルガリーは、フェーン現象の一種でチヌークと呼ばれる太平洋から吹く季節風の影響で、暖かく乾燥した風が吹くため、数時間で気温が最高15℃上がり、冬の半分は一日の最高気温が0℃を超え、場合によっては15℃まで届くこともある。一方、北極からの強力な寒気団に覆われると、マイナス40℃近い気温が観測されることも珍しくなく、同じ冬の間でも寒暖の差が非常に激しい。
また、夏は、
標高が高く乾燥しているため、夏でも夜になると気温が下がりやすく、最低気温が8℃まで下がることもある。このため、年間を通して冬でも夏でも霜がおりる可能性がある。また一般的ではないが、夏の7月と8月でも雪を経験したことがある。
ということで、かつて、「夏の雪」を経験したことがある場所のようです。

・カルガリーの位置
ちなみに、カルガリーの過去の最高気温と最低気温の記録は、
・最高気温 1919年の 36度
・最低気温 1893年のマイナス 45度
という非常に上下の幅が大きい場所であるようです。
都市の名前は知っていましたけれど、こんな気候だとは知りませんでした。
そして、アメリカでは、各地で「8月の雪」も報告されています。
カオスな気候分布がひとつの国家に収まっているアメリカ
下の写真は、ワイオミング州のアルタというリゾート地で、8月31日に撮影されたものです。

・Daily Mail
英国のデイリーメールは、下のようなタイトルで、9月のアメリカの7州に大寒波がやってくることを報じています。

・Daily Mail
北極からの大気の渦は極循環( polar vortex )と呼ばれている現象だそうで、要するに、今回の場合は、「北極から冷たい空気がアメリカ大陸にやってくる」ということになるようです。
そして、そのアメリカの気候分布予測ががすごいのです。
下は Accu Weather という天候サイトの今年のアメリカの秋の天気状況の予測です。

・Daily Mail
東海岸周辺にある「熱帯の衝撃のリスクが極めて高い」という直訳は、自分で書いていても意味がよくわからないのですが、熱帯ストームのリスクというようなことなのかもしれません。正確なところがわかりません。
いずれにしても、広い面積のアメリカとはいえ、あまりにも傾向の違う気候分布予測は、まさに「カオス」といった気配を感じます。
ちなみに、北極からのアメリカにやってくるこの寒波は「暴風を伴っている」ことも特徴で、9月 6日には、下のように、大木が倒されるほどの強風がミシガン州などで吹き荒れました。

・場所はミシガン州カラマズーという場所
そういえば、少し前の、
・アイスランドの火山の状況のその後と、チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星。そしてジミヘンの「417Hz周波数」の曲を発見などを少しずつ
2014年08月29日
という記事のラスト1行は、
9月頃には雪もありですかね(おいおい)。
と締めていますが、北半球のかなりの地域で上のように、すでに降るところでは降っていますので、日本も降っても不思議ではないかもしれません。
あとは、最初に載せました「日月神示」の
天にも地にも、わけの判らん虫わくぞ
と
訳の判らん病ひどくなって来るのざから
のことにもふれようと思いましたが、ちょっと気候の記事で長くなりすぎましたので、昨年からの過去記事で、「わけのわからん虫」のことにふれた記事をリンクしておきます。
虫の大量発生関係の過去記事
・京都:アメリカ人の観光地ナンバー1になって以来「わけのわからん虫が湧く」やら、オオサンショウウオも地面を歩き出したり
2014年07月09日
・奇妙な虫にモスクワが侵略されている
2013年05月22日
・聖書に記載されているユダヤ教の祭の直前にイスラエルへ向かった3000万のイナゴの大群
http://oka-jp.seesaa.net/article/342697919.html
2013年03月05日
・昆虫アルマゲドンの渦中のアメリカ : 南東部では前代未聞のシロアリの大群に見舞われる
2013年05月25日
・地球上での共生の崩壊 : 動物のエサになる人間。そして世界の町々は昆虫に占領されて
2013年05月12日
▲ 2013年5月にサラエボの首都を占拠したハエ(またはカゲロウ)の大群。
訳の判らん病ひどくなって来るのざから
の「訳の判らん病」という部分は、最近の状況をリアルに思い起こすことができます。
そして、
旧九月八日までに何もかも始末しておけよ
と書かれています。
この旧暦 9月 8日というのが、今年なのか 100年後なのか、あるいはもっと先なのかはわからないですけれど、2014年の旧暦 9月 8日は、計算サイトで計算しますと、2014年 10月 1日となるようです。
ちなみに、この日は仏滅(苦笑)。
私自身は始末するものがあるのかないのかもわからない状態ですが、「日月神示」の記述はともかくとしても、世界のカオスは、気候から生き物、紛争、戦争、そして、人間の感情の乱れ(のようなもの)など広範囲にわたっているように私には思えます。
昨日の記事でも書きましたけれど、こうなってくると、
「カオスを恐れてはいけない。混沌に身を預けよ。混沌に加われ」
というフレーズの解釈を今一度考えてみたいところです。