2014年09月10日



2015年10月7日に In Deep は http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。




「 13年目の 9月 11日」に地球を直撃するCME。そして、太陽活動サイクルが崩壊の気配を見せる「病気の時代」の中で、WHOはエボラの死者が今後半年で2万人に増加する予測を発表



太陽活動は相変わらず活発で、昨日は、Mクラスの太陽フレアが発生しました。

cme-0909.gif
Spaceweather


規模こそ中規模ですが、このフレアによって発生した CME (コロナの放出)が、

・地球への直撃コースをとっている

ということで、日本時間で 9月 12日前後くらいに地球もこの磁場の影響を受けると思います。

上の記事をご紹介しておきます。


LONG DURATION FLARE AND EARTH-DIRECTED CME
Spaceweather 2014.09.09

長時間の太陽フレアと地球方向への CME

9月9日の早朝、黒点群 2158 はその磁場の頂点から6時間以上も続いた爆発を発生させた。このフレアはピーク時に M4 の規模に達した。

長時間続くフレアの発生時は鮮明な CME を作り出す傾向にあるが、このフレアも例外でなく、太陽圏観測衛星 SOHO は、フレアの発生した地点で、秒速 1,000キロメートルの CME が噴出したことを観測した。

今回の CME の磁気の嵐や雲は、すべてではないにしても、そのほとんどが地球と太陽を結ぶラインの北に向かっている。この弱い CME は 9月 11日から 12日に地球の磁気圏をかすめるように直撃すると思われる。



とはいえ、上の太陽フレアと CME そのものは、大した出来事ではないです。地球に向かっている CME 自体は強いものではなく、いわゆる「直接的」な影響というのは、ほとんどないものと思いますけれど、何が問題かというと、

この 9月 11日前後、地球が強い磁場の影響を受ける

ことと、

今なお強い太陽活動が続いたまま

というのが問題だと思うのです。



太陽活動が「人間の興奮」と「病気の増加」に関係していることを今再び思い出す

これまで何度か取り上げていることですが、

太陽活動の強さと社会的な混乱(戦争・暴動など)が比例すること

そして、

太陽活動の強さと「感染症を含めた病気の拡大時期」が比例すること

は、黒点観測が始められた 17世紀からの期間においては、疑う余地のないところではあります。

ロシアで20世紀初頭に「太陽生物学」を研究していた、アレクサンドル・チジェフスキー博士は過去記事に何度も登場していただいている方ですけれど、

太陽と社会混乱 : 直近2年半の中で最も強い太陽黒点活動だった時に起きていたウクライナ紛争、タイのクーデター、イラクへの「イスラム国」の侵攻。あるいは、セウォウル号の沈没とマレーシア機の消息不明
 2014年06月20日

という記事の冒頭に、嶋中雄二さんの『太陽活動と景気』が、チジェフスキー博士について述べている以下の部分を記しています。

チジェフスキーは、地球上のあらゆる生物の発達は、太陽宇宙因子の直接的影響下に進んだものであり、人類もその例外ではないと考えた。彼は、戦争や革命など人間の不穏状態に関する徴候、あるいは「大衆の興奮も太陽の周期に従っている」とした。

上の記事では、この中の、

「大衆(つまり人間)の興奮も太陽の周期に従っている」

という部分に関係したことを特に書きました。

alexander-chizhevsky.jpg
・アレクサンドル・チジェフスキー( 1897 -1964年 )


さらには「人間の興奮」だけではなく、「太陽活動と病気」の関係も加えて、

「その原因は何か?」

ということについて、現在の科学の領域で判明し始めたのが、地球の磁気との関係なんです。

これは、過去記事の、

世界中で蔓延する「謎の病気」の裏に見える太陽活動と白血球の関係
 2014年05月04日

という記事にわりと詳しく書いたことがありまして、お読みいただいていない場合、お読みいただけると嬉しいのですが、上のチジェフスキー博士を含めて、下のような科学者の人びとが実験により「太陽活動と人間の体内の変化の関係」について突き止めています。

チジェフスキー博士
動物の血液、リンパ液、原形質等のコロイド電気変化が、太陽活動の変化やバクテリアの成長と平行関係にある(比例している)。

ビッカルディ博士(1985年)
太陽活動の変化に伴って、コロイド溶液の沈殿物が変化することを突き止める(人間の体液は基本的にコロイド溶液)。

高田蒔教授(1951年)
血液中のアルブミン水準を検査する指標である「高田反応指標」が太陽活動の変化により変動することを発見(アルブミンというのは、血液の凝固を促進する有機コロイド)。


さらにこれらの研究と共に、下の相関関係が見出されています。

sww-1957.gif
・嶋中雄二『太陽活動と景気』より


上のグラフが何を意味しているのかというと、「太陽活動が活発になると、白血球減少症の患者が増加する」ということです。

そして、白血球の 50〜 60%は「好中球」というもので、これは、

好中球は感染を防ぐ機能に重要な役割を担っているので、好中球が減ってくると、とくに細菌や真菌に感染しやすくなります。コトバンクより)

というもので、つまり、

太陽活動が活発になると、人間は、感染症に対して防御が弱くなる

といえそうなのです。

1971年にヤゴディンスキーという科学者が発表した論文には、赤痢、天然痘、猩紅熱、ポリオの発生が、太陽活動と比例しているグラフが掲載されています。

mag-des.jpg


また、そもそもが、人間の血液自体が磁気に反応する性質を持っているということがあります。血液のヘモグロビンは、ヘムという鉄とグロビンという反磁性からできていて、これが磁気に反応するのは非常に自然なことだといえます。



世界中で蔓延し続けるさまざまさな病気は拡大傾向に

上にリンクしました記事「世界中で蔓延する「謎の病気」の裏に見える太陽活動と白血球の関係」は、タイトルの通り、「謎の病気」が世界中で次々と出現しているというものでした。

そして、この記事を書いた5月の時点で、西アフリカでは、3月から本格的に流行が始まったエボラ出血熱の増加が「本来なら減少に転じると考えられていた時期」にも関わらず、増加が続いていて、感染拡大がコントロールしきれない状況に陥りつつある時でした。

ちなみに、9月 8日の時点で、エボラ出血熱の死者が 2300人に近づいていることが、 WHO の資料に掲載されていますが、これまでも書きましたけれど、リベリアなどでは、正確な実数はあまり把握できていないと考えられます。

さらに、9月 9日の米国ワシントン・ポストには、

Oxford study predicts 15 more countries are at risk of Ebola exposure
(オックスフォードの研究は、さらに15カ国がエボラ出血熱の曝露の危険性に晒されると予測する)

というタイトルの記事が掲載されていました。

これは、オックスフォード大学の研究者たちが、コウモリの移動により病気が拡大する可能性や、あるいは、そのコウモリを含めた野生動物を食べるアフリカの食習慣などでの感染のリスクなどを計算したものです。

下の図が、そのオックスフォード大学が予測した「危険に晒される可能性」を示した地図で、赤い部分が、その地区の動物がエボラに感染している可能性が高いと考えられる地域です。

ebola-animals-africa.jpg


オックスフォード大学の研究で、今後、エボラ感染の危険性のある国を具体的に書きますと、現在すでにエボラ患者が発生している国を含めて、

ナイジェリア、カメルーン、中央アフリカ共和国、ガーナ、リベリア、シエラレオネ、アンゴラ、トーゴ、タンザニア連合共和国、エチオピア、モザンビーク、ブルンジ、赤道ギニア、マダガスカル、マラウイ。

とのことです。


さらには、オーストラリアの news.com.au は、今朝のニュースで、

World Health Organisation says Ebola will claim 20,000 lives in next six months
(世界保健機構 WHO は、エボラが今後6ヶ月で2万人の命を奪うだろうと予測)

という記事を報じていました。

ちなみに、下の写真はその記事にあったもので、リベリアの首都モンロビアで少女とヘルスワーカーが写っている写真ですが、場所は隔離地区です。

ebola-girl.jpg
news.com.au


つまり、この女の子はエボラ出血熱に感染してしまった女の子なのでした。


笑顔で写真に応じているのを見るのは心情的に苦しいところですが、それでも、考えてみれば、現在流行しているエボラ出血熱の致死率は地区により違うといっても、全体として6割程度ですので、この女の子も治療で治ることを期待したいです。



デング熱が急増しているアジアの各国

最近の病気の話題といえば、デング熱もありますが、これもまたアジア各地で、例年にはない規模で拡大しています。日本では 70年ぶりということですが、毎年患者の出るタイやマレーシアでも、その数の増加が問題となっていて、そして、今年は中国の広東省でも拡大しています。


マレーシアでデング熱感染が急増、死者は前年の4倍に
ウォールストリート・ジャーナル 2014.09.04

マレーシアでデング熱の発生件数が急増し、今年に入ってからのデング熱による死者は前年同期の4倍近くに上っている。

マレーシアでは今年、8月30日時点でデング熱関連による死者は131人、感染者は6万8144人。前年同期は死者は38人、感染者は1万8923人だった。



タイのデング熱感染、1―8月2・3万人 23人死亡
newsclip.be 2014.09.09

タイ保健省によると、1月1日―8月31日に報告があったデング熱、重症型のデング出血熱とデングショック症候群の患者数は合計2万2903人で、このうち23人が死亡した。



中国:広東省でデング熱流行、広州市だけで1021人感染
newsclip.be 2014.09.09

広東省でデング熱感染の拡大が懸念されている。広東省疾病予防控制センターは5日、流行期に入って以降、今年はデング熱感染と確認された患者の数が4日までの累計で1145人に達したと発表した。うち広州市だけで1021人を数える。

省全体の患者数は、すでに例年のレベルを超過。うち31人は重篤が症状を呈している。重症者のほとんどは広州市内で感染した。ただ、死亡はまだ報告されていない。今後数カ月は感染が増大する見通し。



ここまで、病気のことを書いてきましたけれど、過去記事の、

崩壊したかもしれない太陽活動 : 周期の「法則」はどこへ?
 2014年07月30日

の中に書きましたように、

そもそも現在の太陽活動はサイクル自体を含めておかしい

のです。

上の記事に、「太陽活動の 11年周期はどこへ?」というセクションがありますが、これまでは、太陽活動周期は「 11年周期」のサイクルを持つという状態が長く続いていました。これは太陽活動のサイクルの期間についての一般的な説明ともなっています。これは、約 11年ごとに太陽活動の最大期が訪れるという意味です。

しかし、前回の太陽活動の最大期は「西暦 2000年」でした。

それから、すでに 14年が経過しているのに、いまだに太陽の黒点活動は冒頭のフレアの様子のように活発なままなのです。

今年の 7月 17日には、下のように1日だけ、「黒点がゼロ」になったことがあります。

sunspot-zero-4fbeb.gif
Spaceweather


そのまま減少傾向を示すのかと思いましたら、この夏は、黒点の多い状態が続いていて、昨日は下のような調子です。

sun-spot-154.gif
Spaceweather


太陽黒点の数の多さの基準としては、

・ 120 個以上は「非常に多い

と考えていただければよろしいかと思います。

このような状態が、2011年頃からずっと続いているのです。

NASA はこれについて、9月3日に、このような長期間に及ぶ太陽活動サイクルと、その変化について、太陽観測衛星ソーラー・ダイナミクス・オブザーバトリー( SDO )での観測の多様化について言及する記事を出しています。

Researchers Discover New Clues to Determining the Solar Cycle
(研究者たちは太陽周期を決定する新しい手がかりを発見)

この中に以下のような下りがあります。


太陽活動サイクルの理論は、次の太陽活動の最少期と、そして最大期がいつになるのかという予測のための最も適切な試験となる。

今回の研究論文では、太陽は2017年の中頃に最少期に入り、2019年の終わり頃には、次のサイクルの黒点が出現するだろうと予測する。

しかし、研究者のひとりは、「研究者はそれぞれが太陽活動サイクルの始まりと終わりを予測する。それらは、2019年かもしれないし、2020年かもしれない。あるいは、誰かの予測は正しくて、他の予測は正しくないかもしれない」と述べる。


まあ、結局は、予測は誰にもできるものではなく、「太陽まかせ」ということになるのかもしれないですが、今のままの活発な黒点活動が続けば続くほど、人びとの白血球の減少傾向が続き、病気に対抗する抵抗力を生み出す好血球が大きく減少していく人が多くなる可能性もあるかもしれません。

その状態が続けば続くほど、つまりは「病気にかかりやすい状態の体の人が増える」ということです。

太陽が人間を苦しめているわけではないでしょうが、太陽と地球の関係が科学的にはそのようになっているわけで、今後の太陽活動次第では、病気の増加のこと、あるいは「戦争や暴動的なことが増えること」に関しても気になるところではあります。

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