2014年09月13日



2015年10月7日に In Deep は http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。




火山性ガスを噴き出すアイスランドの火山……美しさ……転生……感覚的世界……人生を体験していること



Iceland-02.jpg

▲ 9月2日のアイスランドのバルダルブンガ火山の氷底噴火の地上の様子。Mashable より。記事の下のほうで少しふれます。


子どもの不明熱と空が思い浮かばせてくれた「私たちは体験している」という感覚

今回の記事は何だか変なタイトルですが、最初に下の余談を書いているうちに、本題とのつながりがバラバラ気味の「変な記事」となってしまいましたので、タイトルも変にしました(苦笑)。

実はうちの子どもが2日ほど不明熱みたいなのを出していて、とはいえ、つきっきりで看病するほどのものではありません。ただ、最近、体調的に優れなくなることが多く、うちの子どもはもともと強くないですけれど、やはり不安になることもあります。

ところが、今日、道を歩いていて空を見ていましたら、自分の子どもより、その親である自分自身が本当に虚弱で、どうにもならない粗末な肉体を持つ子どもだったことを思い出したのでした。

しかし、結果的には、その人生のお陰で、私は他の人たちが知らないような多くの「この世の現実」を体験したり、見てくることができたことも思い出します。そういう意味では、他の人から見れば、奇妙に見える私の人生(自力では何もできない私の人生は、一種の奇蹟の連続のように偶然の出来事が起き続けて、そのために私は生きて体験し続けられています)も、その私のあまりにもダメな肉体と精神を「偶然」が助けてくれていたものであり、無宗教の私は誰に感謝していいのか具体的にはわからないですが、空を見上げながら、

「本来ならオレはもっと(何かに)感謝しなければならないんだ」

と考えて歩いていました。

健康で健全に生き続けているだけでは「死ぬまで体験することも、見ることもできない」であろう現実はこの世にたくさんあります。

そして、健康で健全であるからこそ、体験できることも数多くあります。

どのみち、1度の人生では、体験できるこの世の出来事は多くはないわけで、仮に人生が何度も何度も転生されて繰り返されるというようなことがあるとすれば、何十億回とか、そういうように転生が繰り返されれば、もしかすると「地球の人類としてのすべての体験」ができる時もくるのかもしれないなあ、というようなことも思います。

全部ではなくとも、この世の多くの存在や考え方とか、あるいは、「善と悪」とか「陰と陽」などの多くの対立軸の両面を知ることもできるのかもしないわけで、私はそれほど魂とか輪廻転生を心の底から信じているというわけでもないですけれど、シュタイナーが、


かつて、あなたたちは全員、感覚的な世界から高次の世界のための力を取り出すという仕事をはたすために、感覚的な世界のなかに降りなくてはなりませんでした。


というように、肉体を持った理由というのは、

すべての人間が高次の意識を持つためにこの現実の世界の中で肉体を持ち、体験したり考えたり、あるいは修行するため

だとすると、経験というのは、それがいいものであろうと、それが悪いものであろうと、「多いほうがいい」とも考えられるわけです。

自分の人生を振り返ってみると、本当に肉体的なものにも、精神的なものにも恵まれませんでした。


・幼少時は恐ろしいほどの虚弱体質で小児ぜんそく
・少年時代も運動がまったくできない(逆上がりが結局1度もできないようなタイプ)
・大人になっても常識的行動ができないまま
・ある種の学習障害(これの詳細は書きません)
・ハタチを過ぎて発症し、今も続く神経症とパニック障害



こんな希に見る脆弱な肉体と精神(あるいは神経)を持つ人間が、それでもわりと「どちらかというと幸せで楽しかった」という人生を送ることができて、今に至っている。

しかも、その理由は、ほとんどが奇蹟のような偶然が続いていたことによるもの。
これで(誰かに)感謝しないほうがおかしいです。

体験としての記憶は、悪いものもずば抜けて悪いですけれど、それらの悪い体験も糧となって、他の人が知り得ない体験をしたり、あるいは一生の付き合いとなる人たちとの出会いに繋がってきました。

最近たまにふれることのあった『チベット死者の書サイケデリックバージョン』の中に、


ゆったりとくつろぎ、やってくるものはなんでも受け入れよ。あらゆるヴィジョンが、幸福なものも不幸なものも、美しいものも醜いものも、喜ばしいものも恐怖を誘うものも自分の心によって作り出されていることを思い出せ。


という一節があります。

そうそう簡単に「恐怖までも、ゆったりとくつろいで受け入れる」という心境にまで至ることはできないでしょうけれど、今この瞬間も、確かに、

「私は体験している」

という実感を今日ふいに感じたのでした。

不安・・・それは常にあります。

しかし、もう、今では、転生というものを素直に信じる。つまり、たとえば、ラマ・アナガリカ・ゴヴィンダという人の書いた『チベット密教の真理』という本にある、


実際、死から戻ってこなかった人や生き物など一人も(一匹も)存在しない。今生の肉体として生まれてくるまえに、実際にすべての人間は多くの死を死んできたのだ。


というようなことを素直に信じて、体験を体験として、そして、出来うるのなら、「ゆったりと、やってくるものはなんでも受け入れよ」と少しでも思えるように生きていけば、自分が死ぬこと自体はそんなにいやなことでもないかもしれないなあ・・・というようなことを空を見ながら思っていました。

うーん、ちょっと軽い前振りで書いたことですけれど、またも、やや重い感じですかね。本当にいろいろと考えることが多いのは、年齢のせいなのか、時代のせいなのか。




磁気嵐が作り出した見事な光景と火山活動が作り出した見事な光景

前回の、

太陽フレアが地球を連続して直撃し始める中、アメリカが誇る歴代の大統領たちの顔もうっすらと雪景色
 2014年09月12日

という記事の中で、太陽の活動状況などを比較的リアルタイムで更新している米国のスペースウェザーが「表示されにくい状態」になっていることを書いたのですが、今朝(9月13日)アクセスをしますと、トップページが下のような表示に。

spaceweather-912.jpg

いろいろとあるサイト関係のトラブルで、このような表示は見たことがないです。


稼働中!

これはこのサーバのデフォルトページです。
サーバのソフトは稼働していますが、まだコンテンツがありません。



みたいなことが書かれてあるようで、いずれにしても、何らかのトラブルに見舞われたようです。

ちょうど、先の記事にも書きましたように、太陽フレアによる CME (コロナ質量放出)の太陽嵐、つまり「磁気の嵐」が地球を包みこんでいた時でしたので、「それでサーバがやられたのかな?」とも正直思いました。

太陽活動とフレア予測を出しているサイトが、太陽の影響でシャットダウンしてしまったのなら悪いギャグだなと思いましたが、数時間後に復活していまして、そこには以下のような文章が冒頭に書かれてありました。

spaceweather-service.gif
Spaceweather


上のように「太陽活動が原因ではありません」と太書きしているあたりは、多少気にしていた面もありそうです。

全体としては、下のようなことが書かれています。


サービス停止:今年最も強い磁気嵐の中にあった 9月 12日にスペースウェザーのウェブサイトは 12時間以上に渡ってサービス停止となっていました。皮肉なことに、このサービス停止は太陽活動が原因となったものではありません。

私たちのプロバイダのネットワーク内のハードウェア障害が、最悪のタイミングでウェブサイトの機能が停止してしまったのです。


そころで、今回の地球の磁気嵐が強いものだった証となるものかどうかはわからないですが、この磁気嵐は、通常に比べて明らかに美しいオーロラを各地に残し、アメリカ北部でも下のような、ちょっと非現実的な色彩の複数色のオーロラが観測されました。

aurola-12-sep.jpg

▲ 磁気嵐に包まれていた 2014年 9月 12日に米国メイン州カスコ( Casco )で撮影されたオーロラ。スペースウェザーより。


グリーン、ブルー、紫、そして、オレンジ・・・あるいは色の名前が表現できないもの。
停電や通信障害を引き起こすと共に、このような美しさも作り出すのが磁気嵐でもあります。

スペースウェザーのオーロラギャラリーを見ても、これだけいろいろな色が同時に現れる虹のようなオーロラはそうそう出現するものでもなさそうです。

そういえば、「見事な光景」という意味では、先月の記事の、

アイスランドの火山の状況のその後と、チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星
 2014年08月29日

などで、アイスランドのバルガルブンガ山が氷河の下での噴火を始めたことについて記しました。 8月 29日の時点で、下のように氷河の下から噴煙を起ち上げる様子が示されていました。

bar-001.jpg


それが今どのようになっているか・・・というのが冒頭に載せた写真です。




二酸化硫黄警報が出され続けるアイスランドの火山噴火

火山の噴火ですから、本来的には自然災害であり、脅威を感じるべき出来事に分類されるものなのでしょうけれど、「美しいとしか言えない」光景となっています。

このブログのサイズでは、大きな写真を表示することができませんが、この写真を掲載している、

11 Photos of Iceland's Bardarbunga Volcano Erupting That Are Just Unreal
(非現実のようなアイスランドのバルダルブンガ火山の11枚の写真)

というサイトに非常に大きなものがありますので、そちらでご覧いただきたいと思いますが、何枚か貼っておきます。

Iceland-09.jpg


Iceland-11.jpg


この噴火が今後どうなるのかよくわからないですが、現時点でも、アイスランドの気象庁からは、噴火による二酸化硫黄 (SO2)による大気汚染に関しての警報が出ていて、今後、広い地域でこの二酸化硫黄による汚染の可能性を除外できないとあります。

上の写真では、溶岩のすぐ近くまで近づいて写真を撮っている人などもいますけれど、二酸化硫黄は結構な毒ですので、こういう行為も危険かもしれないですね。下は Wikipedia の記述です。


二酸化硫黄 - 毒性

二酸化硫黄は呼吸器を刺激し、せき、気管支喘息、気管支炎などの障害を引き起こす。

0.5 ppm 以上でにおいを感じ、30-40 ppm 以上で呼吸困難を引き起こし、100 ppm の濃度下に50〜70分以上留まると危険。400 ppm 以上の場合、数分で生命に危険が及ぶ。高濃度の地域に短時間いるよりも、低濃度地域に長時間いる場合の被害のほうが多い。



また、火山でこわいのは二酸化硫黄も含まれている場合がありますが、火山ガスというもので、3年くらい前の記事、

英国史上最大の自然災害はアイスランドからやってきた: 1783年のラキ火山の噴火
 2011年09月07日

で、 BBC の記事をご紹介したことがありました。

わりと長い翻訳記事ですので、全体は、上のリンクからお読みいただけると幸いですが、1783年にイギリスから数千キロも離れたアイスランドのラキ火山が噴火した後、下のようなことがイギリスで実際に起きていたのです。

2007年の BBC の When a killer cloud hit Britain (殺人雲が英国を襲った時)という記事の翻訳からの抜粋です。


火山煙がイギリスに到達したのは、1783年 6月 22日のことだった。

噴火したのはアイスランドのラキ火山で、イギリスから数千キロも離れた場所での噴火であるにも関わらず、数週間、西ヨーロッパの多くをその噴煙で飲み込んだ。

そして、噴煙と共に、何百万トンもの有毒な火山ガスがスカンジナビア半島の果てまでも流れ、そしてついに風によって英国にまで運ばれたのだ。

この 1783年のラキ火山の噴火では、アイスランドでは全人口の約3分の1が死亡したことが文書に残っている。

ウェールズにあるアベリストウィス大学のジョン・グラタン教授は、10年を費やして、1783年のラキ火山での英国の被害についてを調査した。これは、地区の教区の記録をひとつずつ調べていったものだ。

その結果、各々の教区で記録されている死者数は、最初は数百に上り、そして、調査が進むにつれて、死者数は数千、そして、数万へと膨れあがった。

最終的にグラタン教授は、イギリス全土で、ラキ火山の噴煙と火山ガスによって 23,000人の人が亡くなったと見積もった。これは、現代の英国史の中で最も大きな被害の自然災害となる。



この「火山ガス」というのは、火山ガス - Wikipedia によれば、

主成分は水蒸気、二酸化炭素でほかに二酸化硫黄も含まれる。通常は少量の水素ガス、一酸化炭素、硫化水素、塩化水素が含まれる。

酸素の欠乏時や毒性をもつ成分が多いときは、動植物の生命に大きな危害を与える。吸った動物や人間が、その場で死亡することも珍しくない。また、中毒に気づかず、手遅れとなり死亡することもある。

というもので、このような有毒ガスが、今から 230年前にアイスランドからの火山から数千キロ離れたイギリスで数万人の人たちを死に追いやったわけで、ヨーロッパの他の国でも同様の被害が出ていたとのことです。

・噴煙
・火山ガス
・溶岩
・火砕流
・破局噴火


火山の噴火というのは、周辺の「生き物」を殺すためのありとあらゆる要素を持つ存在であることを改めて感じます。それでも、その噴火は、ときに、冒頭のように「人間の美的感覚」に訴える光景を現出させる場合があることも事実だったりします。

そういえば、今、ハワイでは、キラウエア火山の溶岩が住宅地に迫っていて、9月 4日から非常事態宣言が出されています。

hawaii-img-declare.gif

▲ 2014年9月4日のロサンゼルス・タイムズより。


今日あたりの報道でも溶岩の接近は進んでいるようですので、非常事態宣言は現在も解除されていないと思われます。


さて、ちょっと唐突な区切りですが、時間的な問題がありまして、ここまでとさせていただきます。

何だか、全体的につながりがあるのかないのかわからない記事になっていますが、先日から書いておりますような、今になって急激に活発な活動を見せる太陽、そして、噴火を含む地質的変動。

もちろん、病気も戦争的な出来事も含めて、何か「巨大な状態」が近づいているような気がしています。それは、もしかしたら、多くの方も感じていることなのかもしれません。

何かが起きるというようなことではなく、「何らかの状態になる」というようなイメージなんですけれど、それが良いと感じる状態なのか、そうではない状態なのかはわからないながらも、記事の最初のほうに書きましたように、この地球に「肉体を持つ人類として生きていることの義務」として、私たちは「体験して思考する」という試みを続けて生きていかなければならないのかもしれません。

それは転生というものがあろうがなかろうが、です。

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