・スウェーデンの欧州伝説での妖精フルドラ。 Huldra より。
ネット上で冒頭の絵を見まして、これがえらく私を惹きつけました。これがスウェーデンの妖精(のたぐい)であることを知り、ふと思い出したのが、スウェーデンという国はヨーロッパで最も「反ユダヤ的」な態度を持つ人が少ないということでした。
▲ アメリカの「名誉毀損防止同盟」の調査による、世界各国の反ユダヤ的態度を持つ人数の全人口中の割合を示すサイト ADL GLOBAL 100 より。「名誉毀損防止同盟」は後でご説明します。
上のそれぞれに関連があるわけではもちろんないのですけれど、ただ思い出したというだけの話です。
何かの関連性も、調べて「よく考えれば」出てきそうな感じはするのですが、現在ちょっと頭の思考活動があまり循環していない感じなんです。
ここ2日ほどは何だかひどい倦怠感・・・いや、単なる疲れなのかもしれないですが、そういうものに包まれていまして、昨日はついに記事を書くこともできませんでした。
この疲れの原因は「夢」なんです。
秩序化した夢の世界
ここ数日、早朝4時から5時くらいに何度も夢によって起こされるのです。特別に悪夢というわけではないですけれど、とにかく起きてしまうような夢を見るのです。それも数十分おきに。
当然、4時とかの早朝では、まだ眠くて起床できるものではなく、時計で時間を確認してまた眠る。
すると、わりとすぐに夢で目覚める。
また時計を見る。
20分くらいしか経っていない。
それでなんだかんだと、いつも起きる6時30分頃まで、そういう繰り返しになっていて、しかし、寝不足の疲れというのではなく・・・うーん、どう書いていいものなのかわからないですが、変にオカルト的にとらえられるのはいやなのですけれど、
「その夢の内容が続いているか、あるいは統一性がある」
のです。
眠るたびにバラバラの内容の夢を見るのではなく、次に眠るときには「そこは他の世界ではありつつも、その場として、いつも同じような生活圏と時間軸、そして同じような人間関係のある状況がスタートする」のです。
つまり、
・起きている時の世界
と
・眠っている時の夢の世界
が、それぞれ別でありながらも「平行するふたつの世界」のように、共に秩序を持って進行している……と説明すればいいのかどうか……。
夢のほうの世界は所詮は夢なので、多少現実的ではないことも起きることは起きます。
霊的なもの(と思えるもの)も出現するし、人間の容姿の変異なんかも起きますけれど、でも、そこで私はその世界で仕事もしていて、人との付き合いもあり、引越をしたり、親戚の家に行ったりと、あちらはあちらで普通に「生活」しているわけです。
こういうように「夢の内容に統一性が出てきた」のは、この数日というわけではなく、ずいぶん以前からなのですが、以前は曖昧だったのが、次第に明確になってきたというか。
以前、
「眠ると前日の夢の続きからのように始まる」
ことに気づいた時に初めて「夢がちょっと変化している」とは感じましたが、その後、「昼間起きている世界での日常と、眠っている夢の中の日常がそれぞれの規律性を持って、同時に進行している……ような感覚」を受けてはいます。
まあしかし、夢の記憶は後になれば曖昧なものも多いですので、一部は錯覚かもしれないですけれど、全体としてはそういう状態となっている感じはあります。
・laghash
昏睡時の日常
そういえば、私自身はその本を読んだことがないのですが、有田直子さんという方の書かれた『昏睡Days』という本の内容を以前、ネットで読んだことがあります。
いろいろと書評などありますが、内容的には、大学生の時に、くも膜下出血で倒れて、意識を失い、その後 22日間も昏睡状態に陥った後、大きな後遺症を残しつつも目覚めた経験をした方の、
「昏睡中」の手記
なんです。
目覚めた後の手記ではなく、「昏睡していた時の日常」を書いています。
有田さんのお話を聞きに行ったというメグノメさんの記事の表現だと、
昏睡の中では、とってもおだやかで、スケジュール帳に書き込んでいた予定通りの、いつもと変わりない日常を送っていた…とのこと。
”昏睡の世界は痛みもなく明るかったよ”
という昏睡状態の経験を語っていたそう。
考えれば、私自身も、時間的にはもっと短いですけれど、9年前に吐血により緊急手術を受けた時に、手術中、何度も何度も意識を失ったのですが、
「意識を失うたびに、必ず同じ場所にいる」
のでした。
なので、朦朧とした意識でしたけれど、意識が戻るたびに、「今見ていたのは単なる夢ではない」と感じていたりしました。このあたりは、7〜8年前に書いて放置したままのサイトのページですが、こちらのページに書いてあります。
そんなわけで、この数日はとにかく早朝に夢で強制的に起こされることが多く、その疲れで、1日ぼんやりしていて、今日もあまりちゃんとした思考ができなそうですが、すみません。
なにか悪いもんにでも憑かれてでもいるんですかね。
スピリチュアル能力ゼロな人なので、そういうのがわからないし、感じることができないもので。
妖精フルドラを生んだ国の数字
▲ 画家ベルナード・エヴァンス・ワード( Bernard Evans Ward )の 1909年の作品「フルドラ」。 Wikipedia より。
冒頭にも載せました、この「フルドラ」ですが、これは北欧伝説に出てくる妖精に属するもののようなんですけれど、日本語での説明はほぼネット上にはなく、英語版の Wikiedia に Hulder という項目があるにはあるのですが、日本語版でいう[要出典]という注意書きが多いもので、自己解釈的な部分が多いようです。
日本語のエルフ - Wikipedia (ゲルマン神話に起源を持つ、北ヨーロッパの民間伝承に登場する種族)の中に、作家アンデルセンの『妖精の丘』について書かれてあり、それは、
この物語のエルフは、デンマークの伝統的な民間伝承に似て、丘や岩場に住む美しい女性であり、男たちを死ぬまで躍らせることができる。かの女たちはノルウェーとスウェーデンのフルドラのように、前から見ると美しいが、背中から見ると木の洞のような姿をしている。
ということで、「丘や岩場に住む美しい女性」で、ただし、フルドラは、
前から見ると美しいが、背中から見ると木の洞のような姿をしている。
という妖精としての女性のようです。
かのように、北欧伝説というのは、文字でも絵画などでのイメージでも「白人的美しさ」に満ちているわけですけれど、そのあたりから、冒頭の2枚目に貼りましたような「反ユダヤの人口比の統計」というものを思い出してしまう私もどうかと思いますが、そういう調査をしたサイトがあるということだけでも知っておいていただいてもいいかなと思い、ご紹介いたします。
2013年から2014年に全世界101カ国で行われた「反ユダヤ思想を持つ人口比」調査
下のようなサイトがあります。
・The ADL GLOBAL 100
これは、名誉毀損防止同盟という団体が、2013年 7月から 2014年 2月にかけて、世界 100カ国に、「ヨルダン川西岸・ガザ地区を加えた実質世界 101カ国」において、「その国においての反ユダヤ的態度を持つ人の割合」を調査したものです。
統計方法は基本的に対面でのインタビューのようですが、大手のリサーチ会社( Anzalone Liszt Grove Research )に依頼しておこなったもので、ある程度は信憑性がありそうです。
さて、この調査を依頼した「名誉毀損防止同盟」とは何か。
名誉毀損防止同盟 - Wikipedia の説明では、
名誉毀損防止同盟(ADL)とは米国最大のユダヤ人団体。ブネイ・ブリス(世界最古のユダヤ人の互助組織)に起源を持ち、反ユダヤ主義と合法的に対決することを目的としている。
というもので、つまり、ユダヤ人団体によっておこなわれた調査なのです。
そして、ザラッと見た中で、ヨーロッパでもっとも「反ユダヤ的態度を持つ人が少なかった」のが、4パーセントのスウェーデンだったのでした。
世界全体の地域区分の数値は下のようになっています。
欧州西部というのは、北欧、英国からドイツ、フランスやギリシャなど「いわゆる、私たちが俗的な意味でヨーロッパと呼んでいる場所」です。その全域での「反ユダヤ的態度」の人の数の率は 24%ですので、スウェーデンの高さは際立っているといえそうです。
同じ北欧でも、
・ノルウェー 15%
・フィンランド 15%
となっていて、地域的な問題ともまた別のようです。
ヨーロッパで、スウェーデンについで低いのは、オランダの5%でした。
ちなみに、この地域で
・ダントツに反ユダヤ的態度の人口比が多い国
は、どこか想像できるでしょうか。
それはギリシャです。
なんとギリシャでは全人口の 69%の人が反ユダヤ的態度を持っているのでした。
ところで、上のほうでは、
> ヨーロッパでもっとも「反ユダヤ的態度を持つ人が少なかった」のが、4パーセントのスウェーデン
というように、「ヨーロッパで」と書きましたけれど、全世界では、もっと低い国があります。
フィリピンなど3%ですし、ラオスに至っては、なんと「 0.2% 」。
ただ、これは思想的云々とは関係ないことだと思います。
ふだんユダヤ人だとか何だとか、そういうようなことを考えたこともないような国はたくさんあります(これは悪い意味ではないです)、国によっては、こういう統計そのものにあまり意味がない国も多そうです。
それにしても、こんなことを思い出したのも、やはり先日の、
・「3000人のアメリカ人」を新たにエボラウイルスの最前線に向かわせるという行為の中で再び思い出す「生物兵器」というキーワード
2014年09月17日
の中でもふれましたけれど、これからユダヤ教の祭日が目白押しの時期だからです。
さんざん既出ですが、来年の 9月 28日まで、以下のように続きます。
▲ 2014年04月06日の記事「赤い月と黒い太陽: 2014年から 2015年まで「4回連続する皆既月食」がすべてユダヤ教の重要宗教祭事の日とシンクロ。そして、過去の同じ現象の時に「イスラエルの建国」があった」より。
今回ご紹介した「国家別の反ユダヤの統計人口比率」と、これから起き得る事件や出来事が関係するとまでは思いませんけれども、それぞれの国の持つ「ある面」というのをこの統計は教えてくれるような気がします。
それは、「前から見れば美しい」けれど「背後から見るとそうではない」妖精フルドラのような国もあるかもしれないということでもあります。
ところで、日本と関係する話として、この「反ユダヤ的態度を持つ人」の数に関して、
「日本と韓国」
ではどちらが多いと思われますか。
私は、見るまでは「比率としては似たようなもんだろう」と思っていたのです。
結果は下の通りです。
理由は私にはよくわからないですが、韓国で「反ユダヤ的態度」を持つ人口比は、日本の倍より多いのでした。
うーん・・・。フェリー・・・いやいや、関係ないですね。
(参考記事:「神の意志、あるいは悪魔の輪郭」 : 北緯 33度線にある韓国の済州島。そして「血の月」の連続と共にユダヤ教では祭りに突入)
いずれにしても、これからの時代、ユダヤ人というかユダヤ教というのか、あるいは「それ的なもの」というか、どう表現していいのかわからないですけれど、そういうものと「これから起きるかもしれないこと」の関係が見えてくる可能性もあるかもしれないです。
それにしても、頭の中のこの倦怠感はどう表現するといいのでしょうかね。そして、これは周囲の多くの人が言うことですけど、「とにかくあっという間に時が過ぎていく」毎日。
何もできずにまた次の日を迎えるだけのような感じになっています。
年を取るとこんなもんなんでしょうか。