2014年10月07日



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地球最古の兄弟ウィワ族の精神的指導者たちの命は何に奪われた? 偶然? それとも、私たちはみな今起きている「何か得体の知れない存在同士の戦い」に巻き込まれている?



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▲ 10月 8日は「4回連続する皆既月食」の2回目が発生し、また、ユダヤ教の重要祭事「仮庵の祭り」が同日から始まります。その前日の 10月 7日には、イスラム教最大の行事のひとつのハッジと呼ばれる大巡礼が終わります。



今日から明日にかけては上のような日なのですね。

このことに関してましては、今年4月に記しました、

赤い月と黒い太陽: 2014年から 2015年まで「4回連続する皆既月食」がすべてユダヤ教の重要宗教祭事の日とシンクロ……
 2014年04月06日

から、わりと何度も取り上げていることで、関係記事は、こちらのリンクで表示されると思います。

そして、今まで気づいていなかったのですが、今年は、上のユダヤ教と重要な祭事と、イスラム教の重要なイベントが、

「皆既月食の日に向かって収束するように進んでいた」

ことに昨日気づきました。

先日の記事、

イスラム国によるアメリカへの「エボラウイルス・自爆テロ」は実行されるのか
 2014年10月05日

で、イスラム教の最も重要な宗教的行事のひとつであり、数百万人のイスラム教徒たちが集う「大巡礼」は、今年 2014年は 10月 2日から 7日までおこなわれることを書きました。

そして、その大巡礼が終わった翌日の 10月 8日。

この日に、ユダヤ教の重要祭事である「仮庵の祭り」(あるいは、スコット)が始まります。
そして、それと共に、皆既月食が発生するのです。

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・10月 7日までイスラム教の重要行事
 ↓
・10月 8日からユダヤ教の重要祭事
 ↓(同時)
・皆既月食


と、まるでバトンタッチするかのように、ふたつの相反する宗教の重要行事が続きます。

ちなみに、どちらのイベントも現代の暦でおこなわれているものではなく、イスラム教の行事はイスラム暦、ユダヤ教では太陽暦をもとに行われるので、それぞれ、毎年行われる日が違うのです。

つまり、こんなことが毎年起きているわけではないです。

たとえば、ユダヤ教の「仮庵の祭り」は、今年は 10月 8日からですが、昨年 2013年は 9月 18日からでした。

あるいは、大巡礼ハッジは、今年は 10月 2 - 7日の日程ですが、来年は、9月 21 - 26日と、毎年ずいぶんと違うようです。

それだけに、今年のイスラム教の重要行事からユダヤ教の重要祭事への流れが、

「まるで皆既月食(血の月)にバトンタッチするかのようにきれいに流れていく」

という今年の時間に何か因縁めいたものを感じないでもないです。




コロンビアの先住民ウィワの精神的指導者たちの命を消し去った雷

御嶽山の噴火は、その山頂付近にある「聖」や「信仰」に関係するものや、あるいは人の命を容赦なく破壊しましたが、またも「容赦ないなあ……」と思った出来事がありました。

先住民の儀式中に落雷、11人死亡 コロンビア
AFP 2014.10.07

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南米コロンビア政府の6日の発表によると、同国北部の山岳地帯で先住民ウィワ(Wiwa)の精神的指導者たちが儀式を行っていたところ落雷に遭い、11人が死亡、15人が負傷した。

落雷があったのは同国北部マグダレナ州のシエラ・ネバダ・デ・サンタ・マルタ山脈。コロンビア先住民族全国組織(ONIC)によれば、集まっていたウィワの部族の指導者たちが儀式を行っていたところ、稲妻に打たれたという。

これって、「精神的指導者たち」が儀式を行っていたということですから、単なる部族の伝統行事ではなく、このウィワ族という人たちの、多分は神聖な儀式だったわけですよね。

そして、コロンビアの先住民族の人口を考えると、このウィワという先住民の人口も多くはないと思われます。その中の「精神的指導者たちの人数」というのもそれほど多くはないと思うのですけれど、その中の 11人が亡くなっている。

しかも、昔から「神の怒り」のような表現もされることもある落雷によって……。

上の AFP の記事の写真を見ると、建物の原型はなく、焦げた柱が少し残っている程度で、建物全体が雷によってほぼ完全に破壊された様子がうかがえ、壮絶な落雷だったことがわかります。

ところで、この、コロンビアのウィワ族とはどのような先住民なのか。

名称自体も初めて聞くのですが、調べると情報が少ない。

日本語でも英語でも本当に少なく、 IC Magazine という英語のサイトででやっと見つけました。翻訳します。

WIWA
IC Magazine

ウィワ族は、コロンビア北部サンタマルタのシエラネバダに住んでおり、ウィワという名称の他に、アルサリオス(Arsarios)やマラヨ(Malayo)とも呼ばれる。

彼らは山岳地帯に住む4つの先住民族のなかのひとつで、ウィワは自分たちを、地球に現れた人間の中で最も古い兄弟だとしている。

コロンビアの文化省によると、ウィワ族の人口 13,627人。このうちの 12,803人は農村部で暮らしており、都市部には 824人が住んでいる。全体の約 79%が 30歳未満で、 60歳以上は 2%に満たない。

ウィワは、「文明化した世界」との接点を断つことによる独自の生存戦略を持つため、世界でも、西洋社会との歴史的な接点が最も少ない先住民のひとつでもある。

しかし、今日、彼らは、コロンビア革命軍( FARC )や国民解放軍( ELN )といったような不法武装グループとコロンビア政府との紛争に巻き込まれている。

ということで、自称とはいえ、

地球で最古の兄弟

であり、そして、

西洋文明との接点を断った独自の精神文化を持つ

といったような、本来なら「これからの世の中に一番残っていてほしかったようなタイプの民族」の精神的指導者たちが「自然現象によって大量に死んでしまう」。

やりきれない……というより、冒頭に書いたように、「容赦ない」というような形容詞が浮かびます。

ちなみに、ウィワは下のような人たちのようです。

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IC Magazine


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First Peoples


なお、さきほどの翻訳記事にあります「紛争」に関しては、アムネスティ・インターナショナルの「コロンビア:先住民族が生存の危機」という記事などに書かれてあります。

詳しいところは上のアムネスティの記事をお読みいただきたいですが、

「コロンビア先住民族全国組織(NIOC)の統計によれば、2009年だけで少なくとも114人の先住民族の男女や子どもが殺害され、数千人が強制的に立ち退かされた」

とのこと。

どうして「最古の兄弟たち」が、ゲリラなどのターゲットになっているかというと、

コロンビア先住民族たちが住む多くの地域は、生物多様性に富み、鉱物・石油などに恵まれた土地に住んでいるため、拠点として狙われやすく、その場から追い出されるか殺されている。

ということで、これだけではないですが、たとえば、このような理由により存続が危ぶまれているようです。

ただ、これらは人為的な事ですけれど、今回のウィワの件は「雷」ですからね。

人口約1万3千人(そして、その中の 80%が 30歳未満)のウィワ族の中に精神的指導者が何人くらいいるのかわかりませんが、60代以上の人口比率が 2%未満ということは、長老的な存在は多くはなさそうです。この落雷によって1度に 11人が亡くなり、15名が負傷したというのは、部族の精神的な伝統の上ではかなりの痛手なのではないでしょうか。

なんかこう、特に最近の「落雷」は信仰の種類を問わず、「精神的」あるいは「宗教的」なものを直撃します。



自然現象 vs 聖なるもの

今年1月には、ブラジル・リオデジャネイロで、落雷がイエス像を直撃し、像の指が破損しました。

ブラジル・リオデジャネイロ 2014年1月16日

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Gizmodo


昨年は、前ローマ法王ベネディクト16世の退位の発表の直後に、バチカンの聖ピエトロ大聖堂に稲妻が何度も何度も落ちるという出来事も。

バチカン 聖ピエトロ大聖堂 2013年2月11日

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▲ 2013年2月13日の過去記事「最後の法王と呼ばれ続けたベネディクト16世: 聖マラキの予言とコナン・ドイルの未来感の時間軸」より。


また、昨年 12月には、アフリカのマラウイ共和国にあるキリスト教の教会に雷が直撃して、8名が死亡するという出来事もありました。

マラウイの首都リロングウェ 2013年12月29日

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Independent


そういえば、雷ではないですけれど、つい先日の台風18号では、横浜のお寺(成田山水行堂の仮本堂)が倒壊して、1人が不明になっています。

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▲ 倒壊した寺。2014年10月6日の毎日新聞「台風18号:横浜で寺倒壊、1人不明」より。

他の建物なども数多く壊されたならともかく、今回の台風18号で、横浜で建物と人命に関わる被害を受けたのは、報道で知る限りは、他に共同住宅が1軒だけだと思います。


どうもこう……聖なるものや人物(と、その地で言われるもの)が「自然現象に狙われている感じ」がしたり……。


そういえば、今年の1月には、イタリアで、崖から転がり落ちてきた岩石が、他の建物を一切損傷させず、カトリック教会所有の建物「だけ」を押しつぶしたというようなことがあったのも思い出しました。

イタリア・トラミン 2014年1月29日

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Independent


御岳山の白川大神の頭部の破壊も含めて、この「自然 vs 神聖」の構図が続いているのは気にはなります。

日本・御嶽山 2014年9月27日

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過去記事


「たすけて……」

と言いたくなったりしても、変に TASUKETE なんて文字にしますと、過去記事、

ローマ字「 TASUKETE (たすけて)」から偶然導かれた日月神示や神様と悪魔の関係。そして、バチカンに正式に承認された「国際エクソシスト協会」の存在
 2014年07月26日

にありますように、日月神示に行き着いたりしてしまって、この世は何が何やら。

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Weblio TASUKETE


上の意味はよくおわかりにならないと思いますが、ご興味のある方は、上のリンクの記事などをお読み下されば幸いです。

ちなみに、上の日月神示の日本語訳(?)は、

「仏もキリストも何も彼もはっきりたすけて七六かしいご苦労のない代が来るから みたまを不断に磨いて一筋の誠を通してくれよ。いま一苦労あるが、この苦労は身魂をみがいて居らぬと越せぬ、この世初まって二度とない苦労である。」

になるのだとか(ひふみ神示データー ひふみ神示 第01巻 上つ巻より)。

その仏やキリスト、あるいは「神」を象徴するものが自然からムチャクチャに「やられて」いる。




悪の意味。善の意味

これらのことは、いわゆる「偶然」がどんどんと積み上がっただけなんでしょうか。

それとも、こちらの記事の「「善は悪から生まれる」と同じことを述べる日月神示とメリン神父」というセクションに書きましたように、このような破壊や、あるいは最近続けて起きまくっている「悪」としか言いようのない出来事も、小説『エクソシスト』の中で、メリン神父の言う

「このような悪からでさえ、善が生じてくる。なんらかの方法でだ。われわれには理解できず、見ることもできない何らかの方法でだ。……おそらく、悪こそ、善を生み出す『るつぼ』であるからだろうな」

「そしておそらく、大悪魔(サタン)でさえもが −− その本質に反して −− 何らかの意味で、神の意志を顕示するために働いているともいえるのだ」

や、あるいは、日月神示の第21巻 空の巻 第八帖にある、

悪も元ただせば善であるぞ、その働きの御用が悪であるぞ、御苦労の御役であるから、悪憎むでないぞ、憎むと善でなくなるぞ

というように、「悪」が生じない限り善はないという理解で、この世界を眺めるのがいいということなんでしょうか。

そのようにしていれば、日月神示・第21巻 空の巻 第十帖にある、

此の方 悪が可愛いのぢゃ、御苦労ぢゃったぞ、もう悪の世は済みたぞ、悪の御用 結構であったぞ。早う善に返りて心安く善の御用聞きくれよ。

という気持ちでいられる世界になるということなんでしょうか。

この4月頃から半年以上見続けている、

・大量死
・完全な悪
・犠牲


というような概念は、私が思っている「4回続く皆既月食」の考え方でいえば、来年の9月が終わる頃まで続くことになります。

メリン神父や日月神示のような心境でその間を生きていけばいいのかもしれないですけれど、それより前に精神的に疲弊して、その時代を走り抜けることへの自信を失ってしまう人も多く出てしまいそうな気もします。

もちろん、私も含めて。


TASUKETE ……(それを書くと複雑なことになるからやめなさい)。