▲ 2015年1月14日の THE WATHCERS より。
砂糖の有害性の科学的確認
私たちの口に入るものの中で、「有害(かもしれない)」物質として、少し前の記事、
・胎内で200種類以上の汚染物質に包まれながら成長して生まれてくる赤ちゃんたちのサバイバル。そして、生まれてからはフッ素で松果体を破壊される子どもたちのサバイバル
2015年02月01日
には「フッ素」(あるいはその化合物)が出てきましたけど、今回は「砂糖」であります。
「白砂糖が悪い」と言われていることは、ずいぶんと昔から聞いたことがあるのですが、それは何となく曖昧な感じでした。
このことは、砂糖 - Wikipedia にも書かれています。
砂糖 - 健康問題
マクロビオティックなど、科学にもとづかない食餌にまつわる信仰を主張する者たちなどによる、砂糖は多くの病気・疾患の原因になる食品として問題視すべきだという主張が後を経たない。
日本における古い例としては、マクロビオティックの提唱者として有名な思想家桜沢如一が1939年に『砂糖の毒と肉食の害』を著している。
また砂糖は「毒」であるとして、ロバート・ラスティグら米国の小児科医師たちが、健康への悪影響を挙げ、砂糖の害はたばこや酒と共通しているとして、同じように税を課すべきであるとの指摘を英国の科学雑誌ネイチャーに発表した。砂糖を有害物質として規制すべきと一部の専門家たちは指摘している。
上に「科学にもとづかない」と書かれているように、これまでどちらかというと、砂糖が人体に有害であるということについて、科学や医学的な「統一見解」が存在しなかったような感じがあったような気もするのですが、冒頭にあるように、最近、アメリカのカリフォルニア大学の研究者チームが、過去の 8,000あまりの科学論文を精査したのでありました。
その結果、
砂糖は毒である
とする結論を導き出したという報道をご紹介しようと思います。
▲ カリフォルニア大学のカーステン・ビビンズ-ドミンゴ( Kirsten Bibbins-Domingo )教授が率いる「シュガーサイエンス」ウェブサイトのトップページ。
今まで曖昧だった「砂糖=有害」説が実証された可能性があると思います。
そして、私も今まで曖昧だったのが、これでやっと「ああ、やっぱり有害なんだ」と認めたような感じもありました。
私自身は、どちらかというと、甘いものはどうでもいい人で、ふだん甘いものを食べることはあまりないのですが、しかし、後で報道に出てきますカリフォルニア大学の「シュガーサイエンス」という研究プロジェクトの調査では、アメリカの話ですが、
「パッケージ食品の 74%に砂糖が添加されている」
ということなどが明らかになっていて、また、その量も予想以上に多いのです。
そんなこともあり、甘いものが好きではなくとも、私たちは知らない間に多くの砂糖を摂取している可能性がありそうです。
それと共に、今回もっとも意外に思ったのは、
白砂糖だけではなく、精製糖は全部が有害
いう結論です。
要するに、精製された白砂糖だけではなく、黒砂糖もハチミツもメープルシロップも同じく「毒」だと。
これには「うーむ」と思ってしまいましたね。
砂糖の種類は、後でいくつか記しますが、61種類もあります。
甜菜糖、コーンシロップ、ココナッツシュガー、蜂蜜、黒砂糖、メープルシロップ……他いろいろ全部が毒……というのはちょっとショッキングな感じがしまして。
それでご紹介しようと思いました。
ところで、ちょっとだけ余談を書いていいですか。
砂糖とは関係ないんですが。
久しぶりの胃の検査で思い出すこと
今朝、胃の検査をしてきました。
内視鏡(胃カメラ)です。
私は 10年くらい前に、胃潰瘍になったことがあるんです。
その時は自分が胃潰瘍になっているとは知らずに、「何だか最近胃が痛いなあ」と、しばらく過ごしていましたら、大吐血しまして、緊急搬送→手術→入院ということを経験したことがあり、そのトラウマ以来、胃にはやや神経質になっています。
今年は、年末あたりの暴飲暴食……いや、私は暴食はしないですので、「暴飲」だけですが、それ以来、胃の調子が非常に悪い日々が続いていて、それで、何年かぶりに内視鏡を受けてみたのでした。
ま、何ともなかったので、精神的なものかもしれません。
胃の病気の問題点というか、厄介なところは、
・胃炎
・胃潰瘍
・胃がん
・ストレス等での胃の痛み
・機能性胃腸症
などの症状が、時によって同じであることで、場合によっては、上の中で胃炎が最も激しい症状を示したりすることもあるというようなところにあります(上で「死」に至る可能性があるのは、胃がんと胃潰瘍だけです)。
あるいは、いろいろと他の人の体験談などを読みますと「胃がんなのに何の症状もない」なども普通のことで、胃の病気は症状と深刻度が釣り合わないものが多いです(私は他の方のブログを読むことはあまりないのですが、胃の病気の方の体験談だけは熱心に読むことがあります)。
現代の医療全体としては進歩しているのか、進歩していないのかわからないような面はあるにしても、「胃潰瘍」の分野に関しては劇的に進んだ面はありまして、過去の私のように極端に悪化させない限り、ほとんどの場合、治療は薬だけ(H2ブロッカーという、かつては病院だけでの処方でしたが、今はガスター10など市販薬でもあるもの)で良くなることがほとんどです。
胃潰瘍の原因は、感覚的には、ピロリ菌7割、鎮痛剤( NSAIDs )2割、その他といったところだと思いますので、その原因さえ取り除けば、そもそも胃潰瘍になる理由が消えます。
かつては胃潰瘍は恐ろしい病気だったことは知られています。
昔住んでいた東京の西荻窪で行きつけだった個人医院の院長さんは、かつて東京の有名な大学病院の外科部長をやっていた方ですが、私に「昔の胃潰瘍患者の話」をし始めたことがあります。
「昔はね、あなたくらいの吐血をした場合は、死ぬ場合も多かったんですよ。何しろ、内視鏡での処置ができないから胃を見るには開腹するしかない。大出血をしているのに、開腹でまた出血ですからね。死んじゃうんですよ。昔は胃潰瘍って大変だったんですよ。夏目漱石も胃潰瘍の吐血で亡くなりましたよね」
というようなことをニコニコと嬉しそうに(苦笑)私に話していました。
「死んじゃうんですよ。ハハハハ」みたいな感じで。
その夏目漱石は、胃潰瘍で苦しむ日々の中で、生前述べていたこととして、
死ぬ時は苦しみに苦しみ、『こんなことなら生きているより死んだ方が良い』と納得してから死にたい。
と言っていました。
現在の「胃潰瘍」とは、程遠く感じる苦悩を語っていますが、現在は、夏目漱石のこの苦悩も、H2ブロッカーで確実に進行は止められて、そして、ピロリ菌(胃の中に住む細菌)の退治でほぼ完全な予防となるのです。
ガンの直接的な原因は、ほとんどがわかっていないものばかりですが、ピロリ菌は胃がんの要因としてわかっていて、 Wikipedia にも、
細菌の中でヒト悪性腫瘍の原因となり得ることが明らかになっている唯一の病原体である。
と記されているように、(間接的な要因を一応除外して)胃がんの直接的な原因はこのピロリ菌であることはほとんど疑う余地はなくなっています。
ただ、胃がんは別として、胃が荒れたり、胃潰瘍になる原因として、ピロリ菌に加えて、NSAIDs(どこにでもある普通の鎮痛剤のほぼすべて)があります。これは胃をムチャクチャ荒らして、場合によっては死に導きます。実は、私も経験者です。
NSAIDs は非ステロイド系消炎鎮痛剤の略ですが、薬局で買う鎮痛剤、病院で処方される鎮痛剤のほとんどがこれに該当します。
アメリカでは、この種類の鎮痛剤による消化器の疾患(潰瘍など)での被害の統計が明らかにされていて、非ステロイド性抗炎症薬 - Wikipedia には、
アメリカでは年間に10万人以上が入院し、1万6500人が死亡している。また、薬剤が原因の救急患者の43%をNSAIDsが占めている。
とあります。
くどいようですけど、NSAIDs は特別な薬ではないです。
アスピリン、バファリン、ロキソニン、ボルタレン、カロナール、すべて NSAIDs です。このような NSAIDs だけで、(上のアメリカの例から計算すれば)世界で毎年何十万人が消化器の潰瘍などで死亡していることになるのかもしれません。
私も胃潰瘍で吐血する前にボルタレンを服用していて、間接的にはピロリ菌、直接的には鎮痛剤で胃潰瘍を発症したものと思われます。私の場合は「胃の4カ所から同時に出血」という水芸のような状態だったのですが、 NSAIDs には、そのような状態をもたらす可能性は常にあります。
ですので、「痛み止め」というのは、確かにとても有効なものですが、「気をつけて服用する」必要があると思います。
話がそれましたが、NSAIDs を除けば、胃の病気の大半はピロリ菌ですので、ピロリ菌が胃からなくなるだけで、胃の疾患の可能性は劇的に少なくなります。
ただ、ピロリ菌の除菌は、極めて大量の抗生物質を1週間服用し続けるというもので、副作用も人によっては大きいです。なので、問題もあるでしょうが、わりと長く胃で苦しんで、私のように死にかけた人たちにとっては「血を吐いて死ぬよりはマシ」ということで、大変にありがたいものではあります。
このあたりは、胃で苦しんでいた私は特に、医学の進歩として認めたいところでもあります。
夏目漱石の苦悩も理解できたり
ちなみに、夏目漱石は 42歳で胃潰瘍を発症して、49歳で胃潰瘍の出血で亡くなっていますが、日経メディカル 「病と歴史への招待」の 2007年3月号「夏目漱石の胃潰瘍はピロリ菌の仕業」に、夏目漱石の病状が書かれています。
・夏目漱石(1867-1916年)
明治43年6月、42歳のとき東京・内幸町の長与胃腸病院で胃潰瘍と診断され、6週間の入院治療をした。
退院後は修善寺温泉ヘ療養にいったものの、宿に入って 8日目の 8月17日に 100gの吐血、そして、 19日に 180gの吐血をみた。 24日にはゲエーと無気味な音を立て 500gの血を吐き人事不省となり(略)
鏡子夫人によれば、度重なる胃病のため晩年は痩せが目立ち、髪や髭もすっかり白くなって老け込んだという。
大正5年秋、4度目の胃病が生じた。 12月2日の午後、排便の際自ら腹圧を試みた瞬間、また急に倒れて昏睡状態に陥った。絶対安静をはかるも 12月9日午後 6時に危篤状態となり、不治の客になった。享年49。
翌日、病理解剖が行われ、胃潰瘍からの大量出血による失血死と判明した。
この中の、
> 大量出血による失血死
の「感じ」については 10年前に私は経験しているのですが、上の中で、夏目漱石が、
> 晩年は痩せが目立ち、髪や髭もすっかり白くなって老け込んだ
とあるのは、「またいつ血を吐くかもしれない」という恐怖からのストレスでしょうね。胃潰瘍そのもものに、このように人を衰えさせる症状はなく、ストレスからの精神的衰弱だと思います。
今なら、
「そんなあなたにガスター10!」
とお勧めしてくれる人も出てくるでしょうけれど、当時はそのような環境はなかったわけで、かつては胃潰瘍でたくさんの人たちが亡くなっていたと思います。 作家の永井荷風も、胃潰瘍の吐血で亡くなっています。
えーと、長々と逸脱した話を書いてしまいましたが、そういえば、夏目漱石は「甘いものが大好き」だったことが有名です。当時、「甘い物は胃に悪い」とされていたようで、甘いものが大好きな漱石は、家族に隠れてでも甘いものを食べていたのだそう。
というわけで、砂糖と話が結びつきました(そうか?)。
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白砂糖だけではなく、精製されたすべての砂糖は有害だという結論
砂糖の話に戻りますが、その内容の大まかなものは、今回ご紹介する報道でもおわかりかと思います。
そして、その「シュガーサイエンス」と命名されたカリフォルニア大学の研究プロジェクトのページには、アメリカでの分類でしょうが、「砂糖」に属する 61種類の名称をすべて挙げています。
全部挙げるのは、意味がないでしょうし、一部を挙げてみます。
これらも含めて、すべて「砂糖」となっています。
アガベシロップ、バルバドス糖、大麦モルト、大麦麦芽シロップ、甜菜糖、ブラウンシュガー、サトウキビ汁、キャラメル、ココナッツシュガー、コーンシロップ、デキストリン、ブドウ糖、フルクトース、フルーツジュース、濃縮果汁、グルコース、マルトデキストリン、マルトール、マルトース、マンノース、メープルシロップ、糖蜜、黒砂糖、パーム糖、粗糖、サッカロース、ソルガムシロップ、蔗糖
全部ダメと。
フルクトースは果糖のことで、グルコースはブドウ糖のことです。
あと、マルトールとかマルトデキストリンとかは、食品添加物に使われる甘みや甘い香りの成分です。
それにしても、「ダメ」な項目にフルーツジュースと濃縮果樹があるのには驚きます。
何か翻訳でも間違っているのかなと思ったりしましたけど、やはりいくら見てみても、 Fruit juice の訳はフルーツジュース以外はなさそうと思います。
そして、アメリカの基準(アメリカ心臓協会の基準)では、1日に摂取が好ましいとされている砂糖の量は、
・成人男性 ティースプーン9杯( 38グラム)以下
・成人女性 ティースプーン6杯( 25グラム)以下
・子ども ティースプーン3杯から6杯( 12-25グラム)以下
となっているのですが、その中で、たとえば、市販されている食品にどのくらい砂糖が添加されているかというものの例として、これもアメリカですが、
・あるトップメーカーのヨーグルトには1食あたりティースプーン7杯の砂糖
・「本物の果実」と「全粒穀物」で作られた朝食スティックには砂糖 15グラムが添加
・クランベリー果汁製品には 220ml(コップ一杯)に 30グラムの砂糖
など、シュガーサイエンスには、他にいろいろと例が挙げられていますけれど、ある種のヨーグルトなどは、1食分だけで、女性や子どもの1日の砂糖摂取量としては「リミット越え」してしまう、というほど砂糖が加えられているようです。
これは「自分で思っていないところで大量に砂糖を摂取している」とことが多いことを示唆します。
いわゆる「健康系の食品」でも、多くがかなりの砂糖を含んでもいるようです。
何だかまあ、いろいろと「病気の時代」であることは否定できないのですけれど、病気の増大の原因のひとつが「現代の文明」であるということも次第にはっきりしてきた感もないではないです。
ただ、私はそんなに砂糖を悪者にしたくはないです。
甘いものは今も昔も多くの人を幸せな気分にする力はあると思っています。
私の小さな頃は「甘いお菓子」、特に洋菓子なんてものは滅多に食べられませんでした。そして、たまに甘いお菓子やアイスクリームを食べられた時の幸福感は大変なものだった記憶があります。今でも子どもにとって甘いものは嬉しいもののひとつだと思います。
結局、何でもあまりにも簡単に格安に手に入りすぎることになってしまったことが原因なのかも。
何でも大量に食べてしまう。
たまーに、ほんの少し食べる砂糖に、それほど深刻な有害性があるとも思えません。
現代は確かに便利な時代ですけれど、「時代の便利さと、ガンや認知症などの病気の増加が比例している」というように見えるわけで、ほんの少しだけ「不便な時代」に戻った方が、健康的にはよかったりして(でも、お酒が手に入らない時代はいやだなあ)。
しかし、「今は私たちはとにかく病気になりやすい時代に生きている」ということを自覚したり、あるいは、子どもたちの世代にどう伝えるかということは大事かもしれません。うちの子どもも甘いものは大好きですし。
そんなわけで、シュガーサイエンスに関しての報道です。
この報道のタイトルは「精製白砂糖」とありますが、上にも書きましたように、シュガーサイエンスでは「精製白砂糖」に限らないことが書かれています。
8000 scientific papers link refined white sugar to chronic disease
THE WATHCERS 2015.01.14
8,000に及ぶ科学論文が、慢性疾患と精製白砂糖との関連を示す
あなたが、自分の体に対しておこなうことのできる「最も悪いこと」のひとつは、砂糖を摂取することだ。これは果実などに含まれる天然の糖分のことではなく、精製された砂糖のことになる。
米国カリフォルニア大学の科学者チームは、砂糖の摂取が身体に対してどのような影響を与えるかに関して、これまで発表された 8,000以上におよぶ科学論文を精査した。
その結果、科学者チームは、砂糖は肥満につながるということだけなのではなく、慢性的な疾患につながるという結論を出した。
この研究プロジェクトは、シュガーサイエンス( SugarScience )と呼ばれている。
シュガーサイエンス・プロジェクトは、代謝性疾患の形成における主要な要因が砂糖であることを暴き出し、また、心臓病及び、2型糖尿病の発症の条件をもたらす可能性を明らかにした。
プロジェクトの主執筆者であるローラ・シュミット( Laura Schmidt )教授は、カリフォルニア大学医学部の教授だ。シュミット教授のチームの調査結果は、砂糖が、身体、そして肝臓を含む重要な臓器に対して、極めて有毒であることがわかりやすく示している。
砂糖は通常、61の異なる名前の下に表示されており、そこには、高果糖、コーンシロップ、ブドウ糖、サトウキビジュースやショ糖を蒸発させたものも含まれる。
しかし、これらの付加的な糖を識別することはしばしば困難であり、また、現在の規制用件(アメリカの食品規制用件)では、自然の砂糖と、これらの精製された砂糖両方において、それらの日々の摂取量の規制値は定められていない。
砂糖の 61種類共通の名称の完全なリストは欄外に示してある。(訳者注 / さきほど上に記したものがその一部です)
研究の結果が示すことは、現在の(アメリカの)何千万人もの人々が、必要量をはるかに上回る砂糖を消費しているということだ。
現在のままの状態は、代謝症候群(メタボリック・シンドローム)や慢性疾患の危険因子に分類される要因の誘発へとつながり、それは、肝不全や心疾患、血塊の原因となったり、他の様々な生命を脅かす条件からの早期の死亡につながる可能性を持っている。
シュガーサイエンス・プロジェクトは「カロリーはすべて平等である」という神話が科学的欺瞞であることを明らかにする
砂糖の問題の一部は、多くの人びとが、実際に自分たちがどのくらいの砂糖を消費しているかに気づいていないということだ(どんな商品にどれだけの砂糖が含まれているかを知らない)。
医学雑誌メディカル・エクスプレスによると、平均的なアメリカ人は、毎日、ティースプーン 20杯、あるいは 75グラムもの砂糖を摂取している。これは、アメリカ心臓協会( AHA )が推奨する最大レベルよりもはるかに多くの量だ。
350ml の缶ソーダには、ティースプーンで9杯に相当する砂糖が添加されている。グラムでいえば 36グラムとなり、これはアメリカ心臓協会が成人男性に推奨される1日の砂糖摂取量の最大値だ。
成人女性で推奨される砂糖の最大値は、ティースプーン6杯、あるいは 24グラム以下。子どもの場合は、さらに砂糖を制限する必要があり、ティースプーン1日3〜6杯、グラムで 12から 24グラム以下となる。
このように、市販の食品・飲料だけで容易に砂糖の最大摂取量をオーバーする。
砂糖を摂取する最良の方法は当然ながら、果物、野菜、未処理の乳製品から摂取することだ。
野菜や果物には植物繊維などの栄養素が含まれており、それらは、膵臓のような器官がインスリンを生産するために過剰に働くことから守ってくれることにより、砂糖が早く処理される手助けとなる。
シュガーサイエンスの研究は、一般的に考えられている「すべてのカロリーは同じである」という考え方を改めた。カロリーはカロリーであるということではなく、そのカロリーの源を決定し、それぞれがどのように代謝されるかを説明している。