2015年02月26日



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気温の均衡を失った2015年の初春にシベリアに新たに数多くのシンクホールが開きまくり、その地球は磁極も磁場も変化している渦中



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▲ 2015年2月23日のシベリアン・タイムズより。写真のクレーターは昨年発見されたものです。今年新しく出現したクレーターには、まだ調査員は近づいていません。






 


高いか低いかはそれぞれながら、カオスな世界の気温

今日は、昨年何度か記事にした「シベリアのシンクホール(クレーター)」の話題の続編というか、最近になり、またシベリア地方に「数十」のシンクホールが出現しているらしきことが衛生写真や、空中からの撮影で確かめられていまして、そのことについてご紹介したいと思います。

私は体がどうも本調子ではないのですが(今日はめまいより吐き気がひどい)、安静に、とはいわれましても、人間、そんなに安静にしていられるわけでもなく、何かしていたほうが気が紛れます。

ところで、先日、北海道の母親から電話があった際に最近の天気を聞きましたところ、

母親 「それがすごく暖かいのよ。ちょっと異常なほど」
わたし「そうなの?」
母親 「道路の雪が溶けてるくらいで、こんなの2月では見ないわね」


とのことで、「へえ」と思って、ニュースを見てみますと、下のような報道などもあり、北海道は各地で暖かい冬となっているようです。


2月の網走 48年ぶり10℃超える
読売新聞 2015.023.24

23日の道内は、南から暖かい空気が入り込んだ影響で、気温が今年初めて10度を超え、3月下旬から4月下旬並みの陽気になった。網走市ではこの日の道内で最も高い10・2度を記録し、2月としては48年ぶりに10度を超えたほか、江別市や中標津町など計5か所で2月の観測史上最高を更新した。

札幌管区気象台によると、各地の最高気温は、173ある観測地点のうち、平年のデータがある169地点すべてで例年を上回った。



北海道の気温を聞いて、「へえ」と思ったのは、最近のアメリカ東部の異常な寒波のことが頭にあったためでもあります。北海道あたりも寒いのかなと思っていましたら、そうではないようです。

そのアメリカ東部は相変わらず寒波が続いているようでして、その景観も終末的というのか、アナと雪の女王的というのか、大変な光景が各地に出現しています。

凍ったナイアガラの滝

Niagara-River.jpg

▲ 2015年2月20日の AP 通信 より。


噴き上がった形のまま凍ったレッチワース州立公園(ニューヨーク州)の湧き水

Letchworth-water.jpg

▲ 2015年2月25日の THP より。


アメリカ東部では、平年より 15℃から 25℃も低い気温が続いているようで、シカゴは2月の気温が 1875年に観測された低温の記録を 140年ぶりに更新するかもしれないことなどが報じられています。

chicago-140-break.gif

▲ 2015年2月24日の NBC ニュースより。


他の国や地域でも、雪と寒波の被害は、アフガニスタン(報道)、スペイン(報道)、カナダ(報道)、中国北部(報道)、サウジアラビア(報道)、フランス(報道)などで報じられていて、先週は、イスラエルやトルコ、ギリシャなども大雪の被害を受けています。

イスラエルのエルサレムや中東諸国、そしてギリシャのアテネでも珍しい大雪
 2015年02月23日

このように寒波と大雪に見舞われている国や地域があるいっぽうで、たとえば、北海道が数十年ぶりの暖かい冬を迎えているということは、他にもそのように「異常に暖かい地域」も数多くあるのだと思いますが、寒いにしても暖かいにしても極端な感じです。




まるでシベリアの地盤が崩壊していくように陥没し続ける大地

さて、昨年何度か取り上げることのあった「シベリアのクレーター」ですが、それを最初に記事にした時も「異常気象とのセット」でした。

その記事は、

気温40度の中に降った爆撃のような雹。そして、「世界の終わり」という地名がつくシベリアに突然開いた巨大な穴 : 「ウラジーミルの栄光の国」を襲い続ける異常な気象と現象
 2014年07月16日

でしたが、これは、2013年2月に隕石での被害を受けたロシアのチェリャビンスクという場所で、

真夏なのに、しかもこの土地では珍しい40℃という猛暑の中で突然、巨大な雹(ひょう)が降り始めた。

という現象をご紹介した記事の中で、シベリアのシンクホールをご紹介したものでした。

その時の雹の動画を再度、載せておきます。
最初は人々の楽しそうな声が響きますが、30秒頃から人々の笑い声が消えていきます。

ロシア・ウラル地方で7月のビーチを突如襲った雹の嵐




この出来事とセットで、シベリアの、地元では「世界の終わり」という地名で呼ばれている場所に開いた巨大なシンクホールの記事を小さく載せました。

なぜ「小さく」かというと、その後に続々とシベリアにシンクホールが開くとは思っていなかったことがあります。

しかし、その後、2つ目、3つ目のシンクホールが確認された際に、

シベリアでさらに次々と見つかるクレーターと「現在北極がシベリアに向かって猛スピードで移動している」という状態から浮かびあがる「ポールシフト」の概念
 2014年07月29日

という記事を書きました。

シベリアの3つのクレーターの位置関係
map-crater2.gif


その際には、

現在(過去100年)、地球の磁極がシベリアと逆の方向に移動している。

ということと絡めまして、それと関係あるか、実際のところわかりようがないのですが、「シベリアのシンクホールと急速に進行している可能性が高いポールシフトとの関連」のことを記しました。

pole-shift-before3.gif


そして、現地に調査団が到着して調べた写真を見ますと、特に最初のクレーターなどは、一見すると自然現象とは思えないほど「クレーターの壁が滑らか」であることに驚いたりもしました。

最初に発見されたクレーターを上から撮影した写真
hole1-top3.jpg
whatdoesitmean


また、調査隊の撮影した写真では、クレーターの外側の形状もわかり、これが「普通のシンクホール(単に地面が沈下するもの)ではない可能性」を見出すこともできます。クレーターの周囲が盛り上がっているために、単に陥没したということではないかもしれない、というような予測もできる不思議なクレーターの入口の形状となっています。

また、写っている人物との比較でも、クレーターの巨大さがわかります。
赤い丸で囲んだのが人物です。

inside_yamal_crater.jpg
Siberian Times

そして、その後、ついには、

ロシア国防省が報告したという「シベリアの穴と地球の磁場反転の関係」。そして「未知の大気物質」の存在
 2014年08月11日

という記事では、その報告書の真偽は不明ながら、「ロシア国防省は、これらの穴に未知の大気が存在すると判断」したとして、


今回のロシア国防省の報告書は、最近のシベリアの穴から排出された「謎の」大気物質が、「大惨事が発生する何らかの早期の警告の状態である」ことを否定することはできないと結論づけている。


というような大ごとにまで拡大してしていきました。

記事では、ロシアはこの事象を「特に重要な潜在的なロシア国家と国民の脅威として分類」し、「このような事象が次々と起きることは国家の脅威」だとしていました。


そして、今、その「脅威」が起き始めているかもしれません


また、次々とシベリアにクレーターが出現し始めているのです。

2015年2月23日のシベリアン・タイムズには、衛星写真で撮影されたクレーターや、「ガスの噴出する湖」の様子が収められています。

新しく発見されたクレーターの一部(黒い穴すべて)

crater-2015-01.jpg


ヤマル湖では湖底からのガスの噴出が空中撮影で確認される

yamal-lake-2015.jpg


このガスの噴出は、衛星画像などにより、ロシア北部の各地で確認されていて、この地下からのガスの噴出とクレーターが何らかの関係を持つのではないかとはされていますが、記事では、研究チームのメンバーのロシア人科学者、ヴァシリー・ボゴヤヴレンスキー( Vasily Bogoyavlensky )教授の、

「今の時点では、この新しいクレーターで何が起きているのかは誰にもわかりません」

という言葉を紹介していて、新しい調査を進めることが必要だとしていますが、ただ、安易に近づいて良い状態なのかどうかの判断も難しい部分があるようです。

そんなわけで、原因は今のところはわからないながらも、ロシア北部での地質的な異変は続いている、あるいは拡大している可能性もあります。

今、地球は磁場も変化している(弱くなっている)ことが確認されていまして、そのあたりは、

地球の磁場が弱くなっていることを欧州宇宙機関の地磁気観測衛星(SWARM)が確認
 2014年06月30日

という記事に書きましたが、このふたつの大きな「地球の磁場」に関係する出来事、つまり、

・磁極の移動
・地磁気が弱くなっている


が地球の地質に影響を与えるものかどうかわからないですが、しかし、過去には、

ドイツの科学研究法人が「急速なポールシフトと気候変動と超巨大火山の噴火が同時に発生していた」ことを証明
 2012年10月18日

で記しましたように、41,000年前の地球では、

・地球の磁場の急速な逆転
・急激な気候変動
・超巨大火山の噴火


が同時に起きていたことが、ドイツ地球科学研究センター の研究で確認されていまして、それが「いつでも必ずしも連動する」ようなたぐいのものなのかどうかはわからないにしても、「磁極の変化と気候変動と地質変動が同時に起きた」という地球の過去の歴史を見れば、磁極と磁場に変化が起きている今、たとえば、地震や火山の噴火を含めての、地球規模での地質イベントの連動となる可能性もないとは言い切れません。

そういう意味でも、この「磁極の移動の現場に近い」ロシアの地質異変の進行は気にしていていいものなのかもしれません。