2015年03月12日



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地球の「文明のリセット」の兆しの中で : トンガ沖の海底火山が完全な島となって姿を現した



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▲ 2015年3月11日のデイリーメールより。






 


たった3ヶ月ほどで完全な島となったトンガの海底火山

今年 2015年の最初の記事は、元旦に書きました、

全宇宙を崩壊させたテュポンの封印が解かれる日:トンガの海底火山フンガ・ハーパイと、イタリアのエトナ島の大噴火で終えた2014年
 2015年01月01日

というものでした。

これは、昨年の12月、トンガから北西方向に 60キロメートルくらいの場所に位置する「フンガ・トンガ=フンガ・ハーパイ」( Hunga Tonga-Hunga Ha’apai )という名前の海底火山が噴火していることが地元の漁師たちに目撃され、空中撮影により噴火が確認されたことを記事にしたものでした。

さらに、この海底火山の噴火が「新しい島」を形成し始めていたことは、

大陸の隆起の時代 : トンガ沖の「新しい島」や西之島が急拡大している中、アトランティスやレムリア大陸の幻想は現実になる?
 2015年01月27日

という記事に記したことがあります。

しかし、1月時点では、フンガ・トンガ=フンガ・ハーパイ・・・うーん、ちょっと火山名が長いので、以下、「トンガの海底火山」ということで話を進めさせていただきます。

話を戻しますと、上の記事の時点では、トンガの海底火山ではまだ下のように激しい噴火が続いていました。

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THE WATCHERS

上の状態からまだ1ヶ月半ほどしか経っていないのですが、冒頭のデイリーメールの記事は、何と、

「すでにこの島に上陸した人がいる」

ということと、その人たちが撮影した写真を掲載して記事でした。

噴火の収束から、たった1ヶ月半後に見せた光景は「まさに新しい島が作られた」という雰囲気のする感動的なものでした。

遠くから「島」を撮影した光景

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船で近づく

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上陸

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2つの島をはじめて陸上から撮影

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人物との比較で島の高さがわかる写真

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すごいと思えるのは、昨年の 12月に海底火山の噴火が確認されてから、たった3ヶ月ほどで、これほどの規模の島になったということもありますが、同時に、

「ほんの1ヶ月ほど前まで噴火が続いていた場所に人が立っている」

ということです。
しかも、上陸した人たち(3人)は短パンにTシャツというラフな格好です。

つまり、どれだけ激しい噴火や近く変動で新しい島や大陸が出現しても、

「わりとあっという間にそこは人間の生存可能な空間となってしまう」

ということに対して、感慨というほどのものではないですが、少し思うところがあります。

上の写真の感じですと、鉄腕!DASH!! の DASH 村のごとく開拓すれば、あっという間に住むことができる場所にできてしまうような雰囲気さえあります。

この2年くらいは「新しい島」に関係した報道をよくご紹介した気がします。




2013年頃から目立ち始めた「新しい島」の誕生

ここ2〜3年で、海の異変関連で取り上げた記事などを少し振り返ってみたいと思います。

海の異変として取り上げたものとしては、大体、下の地図に記載したような感じでしょうか。

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この中でも印象深かったのは、2013年にパキスタンに「地震と共に」浮上した島です。


パキスタンの新しい島と西之島の今

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▲ 2013年09月25日の記事「パキスタンでの「クリスチャン追放活動」の渦中で発生した大地震と共に海底から浮上した「新たな島」」より。


この島は、現地では「ザルザラ・コー( Zalzala Koh )」と呼ばれていますが、日本語では単純に「地震島」という名称となっています。

そして、上の小見出しに「パキスタンの新しい島の今」としたのですが、これが実はよくわからないのです。その後に関しての報道が全然ないのです。

地震島 - Wikipedia には、


パキスタン国立海洋研究所所長アリ・ラシード・タブリーズ博士は、この島が出現した原因は海底のメタンガスの噴出である、と話した。タブリーズ博士は「このような島は過去にも現れたことがある…この新しい島もまた、長期間は存在しないだろう」と語った。



とありますが、英語版 Wikipedia には、このタブリーズ博士の談話は現在は見当たらず、しかし、現状についての具体的な記述はありません。

加えて、英語版 Wikipedia には、


島の表面には生物は住んでいないが、島の周囲の海域は、海洋生物たちの新しい生態系を作り出している。これは地元の漁師たちの手助けともなっている。


とあり、この島は健在していて、「新しい生物たちの生態系を作り出す場」となっていることを感じさせます。

また、List of islands of Pakistan (パキスタンの島のリスト)からも、地震島は削除されていませんので、まだ存在しているようです。


2013年11月に誕生した西之島も、新島の登場から1年以上を過ぎた今でも、なお拡大を続けているというのは、こちらも「将来の大陸」の予感をいまだに感じさせる存在です。

今はこの島は「西之島」と呼ばれていますが、最初、この新しい島は、「本来の西之島の隣に出現した小さな島」に過ぎませんでした。

それが「親島であった西之島を飲み込み吸収してひとつになる」という遊星からの物体X的な成長を続けています。

2013年11月から2015年11月までの西之島の拡大の様子

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▲ 2014年11月19日の産経新聞「西之島「新島」出現1年 面積は8・6倍、体積は400倍超 専門家「数百年残るのでは」」より。


そして、最近の報道、たとえば、3月5日の朝日新聞「西之島で溶岩のトンネル確認 噴火間隔は10秒前後に」などを読みますと、火山活動はますます活発化しているようです。




地質学的に繰り返されてきた地球の大きな変化は「いつ」起きるか

基本的に、今は陸地の方でも、いろいろ不安定な状態が続いているわけでして、たとえば、先日の「シベリアに新たに数多くのシンクホールができている」ことをご紹介した記事などや、あるいは、少し前の話ですけど、スウェーデンのとんでもない規模のシンクホールを含めた巨大なシンクホールだとか、規模の大きな地質変化の報道をよく目にします。

とにかく、いろいろと「地質の変化」の兆しはあるわけですが、それは海底の地質でも同じような状態になっている可能性があるのかもしれません。

それに、先日の、

イヌイットの長老たちが NASA に地球の地軸がズレたと告げる
 2015年03月09日

にも書きましたが、イヌイットの長老たちが、「地球の軸が大きくズレた」と感じていたり、あるいは、2011年3月11日の地震で、地球の軸が 10センチメートル程度ズレたと共に、過去 100年で地球の磁極が大きく移動しているということなどもありまして、「地球に大規模な地質変化の時代が迫っている」と考えても、それほど無理でもないということも言えなくもないです。

そして、今回のトンガの島で思うのは、

地殻変動にかかる時間は短い。

ということです。

私たちの地球というのは、何千万年とか、何億年とかいう期間などを経て、その形が変わっていくのではなく、おそらく、どれだけ巨大な地球上の変化でも、その開始から終了までは、ほんの数日から数ヶ月程度で完了してしまうもののように思うのです。

その場合、どうしても極端な変化を伴いやすいということにはなりそうで、人類を含めた多くの生物が死滅することもあるでしょうけれど、その代わりに、別の多くの生物が住みやすくなるのかもしれないですし。




文明は常にリセットされてきた

人類の文明は、たとえば、日本だけでも、この数千年程度の比較的短い期間でも、何度か大きな環境変化を経験しています。

たとえば、破局噴火(カルデラ噴火)で「西日本の文明が消えた」のは、7300年前とされています。
当時、西日本では、華やかな文明が栄えていたと思われます。

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NHK 「カルデラ噴火! 生き延びるすべはあるか?」

東大名誉教授で、火山噴火予知連絡会会長の藤井敏嗣氏によれば、この 7300 年前の噴火後、九州から四国にかけては以下のような状態になったと予測されています。


南九州から四国にかけて生活していた縄文人は死滅するか、食料を求めて火山灰のない地域に移動し、1,000年近く無人の地となったようです。

というのも、この火山灰層の上下から発見される縄文遺跡の土器の様式が全く異なっているからです。



栄えていた縄文文明が一瞬で途絶え、次の 1000年間ものあいだ、そこに文明が発生することもなかったというのです。

破局噴火のことと「地球の文明のリセット」については、過去記事の、

カルデラ破局噴火の報道で「地球には同じ系統の文明を継続させないメカニズムがある」ことに気づき、同じ日に「新たに数千以上の海底火山の存在が確認された」ことも知り
 2014年10月25日

という記事に、わりと長く書かせていただいたことがあります。

また、同じ記事には、2014年10月3日のロサンゼルス・タイムズの記事の「何千もの海底火山の存在が新しい海底地図で明らかに 」という記事の翻訳を載せています。

その中には、


研究を主導したカリフォルニア大学サンディエゴ校のデヴィッド・サンドゥエル( David Sandwell )教授は、「海底には 5,000 以上火山の海底火山があると思われていましたが、今回の解像度の地図では、10,000 以上の古い海底火山を見ることができます」と述べた。


というように、海底は「火山だらけ」ということが最近になってわかったということです。

これだけの海底火山があるということは、今回のトンガの新しい島の出現のようなことは、いつでも、あるいは次々と起きる可能性もあるのだと思います。

陸上の火山噴火は明確に増えているのですから、海底での火山活動が増加しても不思議ではないです。

ところで、今回のトンガの島は南太平洋にありますが、その言葉や「日本に近い太平洋」という言葉なども出て来る「コナン・ドイルの予言」と言われて伝わっているものを、ふと思い出しました。

これは 2013年2月13日の「聖マラキの予言とコナン・ドイルの未来感の時間軸」という記事に載せたものですが、今いちど記しておきたいと思います。




A period of natural convulsions during which a large portion of the human race will perish - Sir Arthur Conan Doyle


「人類の大部分が滅びる間の自然の激動の期間」
 アーサー・コナン・ドイル

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人類の大部分が滅びる間の自然の激動期間。
ひどい規模の巨大地震、そして巨大な津波が発生するだろう。
戦争はその期間の初期の段階でのみ現れるが、これが危機の信号となるように思われる。
危機は瞬間的に訪れるだろう。
文明生活の破壊と転位は信じられないほどのものとなる。
多少の復興が続く中、短い混沌の期間があるだろう。
この激動の合計期間は概ね3年となる。
激動の中心地は地中海の東部沿岸となるだろう。
少なくとも、5つ以上の国家が完全に消滅してしまうだろう。
また、大西洋上に巨大な大陸が浮上し、アメリカとアイルランド、そして西ヨーロッパの沿岸に大きな災害を招くだろう。この際、イギリスの低地はすべて波に飲み込まれると思われる。
南太平洋でも非常に大きな変動があり、日本に近い太平洋でも大きな変動がある。
人類は、自らの精神的な存在に戻ることによってのみ、生き残ることができる。