
昨日の記事、
・宇宙の創造…ひも理論…432Hz…528Hz…ライアー…:数々のシンクロの中で、この世の存在は「音そのもの」であるかもしれないことに確信を持てそうな春の夜(1)
2015年03月22日
では「次は 432 Hz の音についての記事を書きます」というように書いたのですが、今朝、いくつかニュースを見ていましたら、上の「パラレル・ユニヴァース」というような言葉が入っている報道を見ました。
最近、この「パラレル・ワールド」という言葉や会話とよく出会います。
そういうシンクロがある時には素直に従ったほうがいいと思いまして、こちらを記事にすることにしました。
そして、もうひとつ気になったのは、この実験が、
ブラックホールの生成実験
ということなんですね。
それほど理解していないながらも、ちょっと気にもなりましたので、ご紹介したいと思います。
ジュネーブに極小ブラックホールが出現するか
スイスにある CERN (欧州原子核研究機構)で稼働している、世界最大規模の科学装置ともいえそうな、大型ハドロン衝突型加速器( LHC )というものがあります。
これは「陽子をものすごいスピードで衝突させて、高エネルギー宇宙を再現する」という大がかりなもので、その目的は、コトバンクによりますと、
主な狙いはヒッグス粒子や超対称粒子の発見。最近のブレーン宇宙の理論から、4次元時空を超える隠れた次元探しや微小ブラックホールの探究にも期待がかかるようになった。
とありまして、私は知らなかったのですが、最近の物理学の世界では、
4次元時空を超える次元探し
などがおこなわれているのですね。
「しかし、ブラックホールの生成って何か問題になっていたような気がする」
と、大型ハドロン衝突型加速器 - Wikipedia を読んでみますと、
余剰次元理論からの計算によれば、極小ブラックホールが生成される可能性があり、危険であるという理由から、フランス高等裁判所及び、欧州裁判所に実験の中止を求める訴訟が起こされている。
(略)
しかし、たとえ理論が正しかったとしても、LHC程度のエネルギーでは極小ブラックホールは生じない可能性が高い。
ということで、また仮にブラックホールが生成されても、瞬時に蒸発してしまうとのこと。
いずれにしても、今回は、その「極小ブラックホール」を科学者たちが作ろうとしている報道です。
先に報道の翻訳を載せます。
Scientists at Large Hadron Collider hope to make contact with PARALLEL UNIVERSE in days
Express 2015.03.20
大型ハドロン衝突型加速器の科学者たちは、いずれ「パラレル・ユニヴァース」とコンタクトすることを願っている

・CERN
CERN (欧州原子核研究機構)の大型ハドロン衝突型加速器( LHC )で驚異的な実験を行っている科学者たちは、パラレル・ユニヴァース(平行宇宙)へのコンタクトの希望を持っている。
スイス・ジュネーブの CERN にある驚くほど複雑な「原子衝突器」 LHC は、これまでにない高エネルギーでの素粒子反応を起こすために、陽子ビームを加速しての正面衝突実験を行っている。
その目的は、様々な検出と、そして「極小ブラックホール」を生成することだ。
この実験が成功したなら、完全に新しい宇宙が明らかにされ、物理学の書だけではなく、哲学書も書き換えられることになる。
実験が成功した場合、私たち自身の宇宙の重力が、パラレル・ユニヴァースへ「流出する」可能性さえあると LHC の科学者たちは言う。
LHC の高エネルギー粒子加速実験は、当初、批判的な立場の人たちから非難されていた。彼らは、実験によってブラックホールが生成され、私たちの宇宙が消滅してしまう可能性を挙げていた。しかし、そのようなことは起きておらず、ジュネーブは現在も無傷で残っている。
実際、LHC の実験は成功している。科学者たちは、宇宙のビルディング・ブロックであり「神の粒子」とも呼ばれるヒッグス粒子の存在を証明した。
そして、今は、いまだに検出されていない「暗黒物質(ダーク・マター)」の検出に進もうとしている。暗黒物質は、宇宙の大部分を占めると考えられている、私たちには認識できないとされる物質だ。
しかし、来週行われる実験は、内容がやや異なるものだ。
実験チームのひとり、ミール・ファイザイ( Mir Faizal )氏は以下のように語った。
「これはちょうど、たくさんの紙が平行に積まれているようなものです。それらには、[幅と長さ]という2次元オブジェクトが[高さ]という3次元の中に存在している。そして、パラレル・ユニヴァースは、さらに高い次元(余剰次元)に存在しているという可能性があるのです」
「私たちは、重力が余剰次元に流出することを予測しています。そしてもし、それが起きた場合、極小ブラックホールが LHC で作られるでしょう」
「通常、人びとが多次元を考える場合、量子力学の多世界解釈(エヴェレットの多世界解釈)を考えます。これは、どこにでもその可能性があるというものです。しかし、この多世界解釈は実験できるものではないので、科学というよりは、むしろ哲学です」
「それらは、私たちが述べるパラレル・ユニヴァースではありません。私たちが述べるパラレル・ユニヴァースは、余剰次元に現実として存在する宇宙のことです」
「これは、LHC での極小ブラックホールの検出によって、私たちの宇宙の重力が、余剰次元の宇宙へと流れていく可能性についてテストするものなのです」
「私たちは、極小ブラックホールの検出の期待が持てるエネルギーを計算しました。それは[重力の虹](gravity's rainbow)という新しい科学理論による計算です」
「もし、この算出されたエネルギーで、私たちが極小ブラックホールを検出した場合、その後、[重力の虹]理論と余剰次元理論が正しいことを知ることになるでしょう」
LHC の発射エネルギーは、テラ電子ボルト( TeV )を計測している。テラボルトは、1,000,000,000,000ボルト、あるいは、100京(けい)電子ボルトなどレベルのエネルギーだ。
今まで LHCは、5.3 テラ電子ボルトより低いエネルギーレベルで、極小ブラックホールを探索してきたが、最近の研究では、これではエネルギーが低すぎることがわかった。
その研究では、少なくとも、6つの次元で 9.5テラ電子ボルト、10の次元で 11.9テラ電子ボルトのエネルギーレベルで、極小ブラックホールが形成されると予測されている。
というようなものです。
ちなみに、この記事には、「ヒッグス粒子の証明」とありますが、「確定」という意味では、まだなされていないです。ヒッグス粒子 - Wikipedia で、ヒッグス粒子関連の時間軸を見ますと、以下のようになっています。
・2011年12月、実験データの中に、ヒッグス粒子の存在を示唆するデータがあることを見つけ、ヒッグス粒子は 「垣間見えた」と発表した。これは「発見」の発表ではない。
・2012年7月4日、「新たな粒子を発見した」と発表された。だが、この「新しい粒子」が、捜し求めていたヒッグス粒子であるのかそうではないのか、ということについては確定的には表現されず
・2013年3月14日にCERNは、新たな粒子はヒッグス粒子である事を強く示唆していると発表
というように、現在まで「垣間見られた」か「示唆している」で何年も止まったままです。
しかし、このヒッグス粒子問題は今回は関係ありません。
異次元との接触と異次元への脱出
今回の実験のは量子力学での概念での多次元宇宙との接触ということではなく、
「リアルな別次元宇宙」
を見つけ出し、
「その別次元の宇宙とリアルに接触する」
というところまでを目指しているらしいのですが、ちょうど、最近、少しずつですが、読んでいるミチオ・カクさんの『パラレルワールド―11次元の宇宙から超空間へ
これは、何らかの理由で、私たちが私たちの宇宙から脱出しなければならなくなった際に、他の次元の宇宙へ「逃げる」ことのできる可能性があるかどうかを述べていて、そこには全部で 11 のステップが「可能性」として書かれていますが、その中のひとつに、
「ブラックホールをつくる」
という項目があり、
「巨大な粒子加速器を建設する」
という項目があるのでした。
その 11のステップは、下のようになっています。
それぞれの見出しの後に膨大な説明がつくのですが、ここでは見出しだけを。
他の次元への宇宙への脱出方法
ステップ1 万物理論を打ち立て検証する
ステップ2 自然に存在するワームホールやホワイトホールを見つける
ステップ3 ブラックホールに探査機を送り込む
ステップ4 ゆっくりとブラックホールを作る
ステップ5 ベビーユニバースを作る
ステップ6 巨大な粒子加速器を建造する
ステップ7 爆縮機構を生み出す
ステップ8 ワープドライブ・マシンを作る
ステップ9 スクイズド状態による負のエネルギーを利用する
ステップ10 量子論的な遷移を待つ
11番目は「それらがダメだった場合」というものですので、ここでは除いています。
聞いたこともない科学用語がいくつかありますが、特に「爆縮機構」と「スクイズド状態」がわかりませんので、調べてみますと、
・爆縮は、「全周囲からの圧力で押しつぶされる破壊現象のこと」
・スクイズド状態は、「量子力学の基本原理とされる真空のゆらぎが人工的に制御された状態」
だそうです。
上の中で、「ブラックホールを作る」とか「巨大な粒子加速器を建造する」というところは、今回の実験の内容と重なります。
なお、この本は 2006年に発行されたもので、まだ、大型ハドロン衝突型加速器が稼働していない頃です(稼働は 2008年から)が、建設はされていたので、文中にも出てきます。
その部分を抜粋します。
『パラレルワールド』 第12章より
われわれの宇宙は一枚の膜で、わずか1ミリメートル離れた超空間に別の平行宇宙が浮かんでいるかもしれない。
もしそうなら、大型ハドロン型加速器で今後数年以内にその平行宇宙が発見される可能性がある。われわれは、タイプT文明に進歩を遂げる前に、この隣り合った宇宙の性質を探るテクノロジーを手に入れているのではなかろうか。
となれば、平行宇宙と接触するというのもそれほどとんでもない考えではない気もする。
2006年から「数年以内」に、多次元宇宙と接触するということは行われていないわけですけれど、それにしても、ブラックホールが実際に生成されたら、何がどうなるのでしょうかね。
全然関係ないんですが、ふと、「ブラックホール」という言葉から、この数年の「あまりにもキレイな壁面を描くシンクホール」を思い出したりしてしまいました。
2010年6月1日 グアテマラシティのシンクホール

2010年7月19日 グアテマラシティのシンクホール

・中南米の「地殻変動ライン」
2014年のシベリアのクレーターのなめらかな壁面

・ロシア国防省が報告したという「シベリアの穴と地球の磁場反転の関係」。そして「未知の大気物質」の存在
上の記事の、英語のニュースサイトの引用には、以下のような部分があります。
これらの3つの穴の相互の関係から推測すると、このそれぞれの穴が、「確定できない / あるいは未知の《大気》」によって作られたと結論づけることができる。
これらの「確定できない / あるいは未知の《大気》」を「活性化させたトリガー」について、報告書では、6月にコペンハーゲンでの会議で、欧州宇宙機関( ESA )が、前例のない磁気の揺らぎがシベリア領域に渡って発生していることを観測したことについてふれられている。
今回のロシア国防省の報告書は、最近のシベリアの穴から排出された「謎の」大気物質が、「大惨事が発生する何らかの早期の警告の状態である」ことを否定することはできないと結論づけている。
とあり、まあ、今回の記事の内容とは関係ないのですけど、「未知の大気」とか、「前例のない磁気のゆらぎ」とか、地球自身でもいろいろなことが起きている可能性もあるかもしれず、そして、このシベリアのクレーターなどは、どう考えても自然現象として不自然な感じもあります。
グアテマラのシンクホールの「キレイな円」も何となく奇妙に思い続けているものでもあります。
地球のほうにもいろいろな「未知の力」が存在しているんでしょうね。
そして、空間とか宇宙のほうにも、地球に「不思議に見える現象」を発生させるような様々な「未知の何か」がありそうな。もしかすると、その原因の一部は、ブラックホールみたいな得体の知れないものが宇宙からきたりするものなのかもしれないですし。
今回の大型ハドロン型加速器の「ブラックホール生成実験」も、何か予想外のことなどが起きる可能性などもあるのですかね。