2015年05月01日



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着々と「太陽黒点ゼロ時代」へと進んでいく中、この先の時代はどのようなものになるかをチジェフスキー博士の研究に求めてみました


「地球上のあらゆる生物の発達は太陽宇宙因子の直接的影響下に進んだものであり、人類もその例外ではない」 - アレクサンドル・チジェフスキー ( 1897 - 1964年)


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▲ 2015年04月30日のスペースウェザーより。



太陽活動の最大期も終わりに向かい

2015年5月1日現在の太陽は上のようになっていまして、パッと見た目には、「黒点ゼロ」のような太陽となっています。

実際には、エネルギーの弱い黒点群がふたつありますが、2、3日くらいのうちには、太陽の裏に回りこむか、このまま消滅すると思われます。この間に、新しい黒点が出現しなければ、昨年 7月17日以来の「黒点ゼロ」になる日が訪れるかもしれません。

2014年7月17日の太陽
2014-ss-zero.gif
Spaceweather


いずれにしましても、今後、太陽は、黒点数を徐々に減らしていき、歴史的に活動の弱かったとされるサイクル24の太陽活動最大期が静かに終わっていくということになりそうです。

もっとも、平均値としては、太陽活動の減少は「徐々に」でありまして、NICT によりますと、今後1年間で、下のような感じの黒点数の推移(月の平均数)を示していくという予測となっています。

nict-2015-0501.gif
NICT


減少の勢いは(現在の太陽活動の時間的サイクルはすでに異常なために)その時になってみなければわかりませんが、太陽黒点は今後は減っていき、太陽活動は小さくなっていきます。

そして、冒頭に、ロシアのチジェフスキー博士の言葉を載せましたが、「人類もその社会も太陽の影響を直接受けている」ということがあるとすれば、私たちは、これからの太陽活動の低下からも何らかの影響を受けるはずです。

太陽活動が低下していくと、地球の人々はどのような状態になっていくのか。

これに関しては、チジェフスキー博士の「太陽と社会」の研究の内容が、2010年01月29日のヤスの備忘録の記事に書かれています。




太陽黒点「減少期」の社会の特長

チジェフスキー博士は、太陽活動を、

1. 黒点最小期
2. 黒点増加期
3. 黒点最大期
4. 黒点減少期


と4つの期間(状態)にわけて、世界の過去( 1920年代まで)の歴史を詳細に分析し、それぞれの時に「どのようなことが起こりやすい傾向にあったのか」ということについてを徹底的に調査し、 1920年代に論文にまとめました(後に、この「人間は太陽に支配されている」という説が、スターリンに嫌われることとなり、チジェフスキー博士はシベリアの収容所に送られてしまいます)

ちなみに、現在は、

4. 黒点減少期

に入ったところですが、まず、これまでの2年間ほど続いていました「太陽活動最大期」、つまり、上の分類の、

3. 黒点最大期

の期間にはどんなことが起きやすいとチジェフスキー博士はその研究で述べていたか。

この期間は、この1〜2年ほど過ごしてきて、「今終わりつつある期間」です。

Alexander_Chizhevsky-23c.jpg
・アレクサンドル・チジェフスキー

以下は、ヤスの備忘録からの抜粋です。


第3期(黒点最大期)

この時期は、戦争などの国家の狂気が実行されやすい時期であり、また偉大な事業が達成される時期でもある。歴史を決定的に転換した大戦争や大革命などは大抵この時期に起こっている。この時期の特徴は以下の5点に集約される。

1)政治的、思想的な指導者が出現し大衆に大きな影響を与える
2)大衆に大きな影響を与える思想の出現
3)思想の中心センターのようなものが出現し、大衆を鼓舞するようになる
4)大衆運動の拠点が多数出現する
5)大衆は結集して団結し、自己主張を始める


第2期には何をやっても関心を示さなかった大衆が、指導者の一挙手一投足にも敏感になり、指導者が指示を出すだけで巨大な軍隊が動く。

このような特徴の結果、この時期には歴史に残る政治指導者や精神的な指導者、または建国の父などのような突出した人物が多数出現する。

この時期になると、ほんの2〜3年前までまったく注目されなかったような思想にいきなり多くの人々がとりこになり、これに基づく社会運動が勃興する。

大衆ははるかに気が短くなり、自分たちの目標の実現の障害となるものはすべて破壊し突っ走る。暴動、革命、衝突など流血を伴う惨事が相次ぐ。



として、


チェゼセフスキーは、黒点最大期にはこのような特徴の結果として、革命、暴動、大殺戮、戦争、新しい指導者の出現、反乱、社会変革、専制政治への反発、移民、処刑などの激しい現象が発生するとしている。


と記されています。

> 暴動、革命、衝突など流血を伴う惨事が相次ぐ。

とか、

> 革命、暴動、大殺戮、戦争、新しい指導者の出現、反乱、社会変革、専制政治への反発、移民、処刑

などのキーワードは、昨年、 ISIS や様々な宗教的過激派のおこなったことや、紛争、各地での暴動などを含めて、この2年間ほどに起きたことを思い出しますと、まさに上の文字そのものといった時代(時期)ではなかったでしょうか。

ちなみに、その前の太陽活動周期の同じ黒点最大期( 13〜14年前)は、アメリカ同時多発テロから、中東の混乱に一気に突入していった時期です。

なお、私は、このチジェフスキー博士の「革命、暴動、大殺戮、戦争、反乱、社会変革、移民、処刑」などに加えまして、

「大事故、精神的病気の拡大、肉体的病気の拡大」

を加えたいと思います。

「大事故」は「黒点の多い時に事故が起きやすい」という、多くの過去の研究からの連想ですが、嶋中雄二さんの『太陽活動と景気』に、そのうちのいくつかが載っています。

ロシアのデヴァトフは、黒点の出現から2、3日間の自動車事故の件数が、黒点の少ない時の約4倍に増加したと報告した。

というものとか、あるいは、

イリノイ大学の電気工学及び生物物理学教授F・ダンとベル研究所のJ・グリーンは、超低周波( ELF )として知られる、ある種の強い電磁気による音波が、自動車事故の発生率を高める作用をもつことを見いだした。

ドイツのR・ライターは、2年間にわたり 36万 2000件の産業事故を分析し、ELF波(太陽活動に伴う超低周波)の乱れた日に、20〜 25%事故が増加することを発見した。

など、太陽の電磁気による「音波」が、人間に事故を誘発させることが、過去の研究で、かなり明確になっています。

(以降、この手の研究がおこなわれていないのは、なぜなんでしょうかね。人命に関わることなのに・・・)

考えてみれば、特に昨年 2014年は、それぞれの事故の真相はわからないながらも、「とにかく大きな事故が多かった年」ではありました。

下のは、あくまで一部ですが、歴史的といってもいいほどの大事故が相次いだ年でした。

airplane-ac-2014c.gif
過去記事より。


大ざっぱに書きますと、


黒点が増えると、どんな事故も起こりやすくなる。


ということはいえるようです。

あと、

・精神的病気の拡大
・肉体的病気の拡大


については、やはり、過去の研究でいろいろなことがわかっています。

これは、

21世紀も「太陽が暗くなる時」を経験するのか?…
 2013年07月15日

という記事で記したことがあります。

『太陽活動と景気』には、かなりの量の、太陽と健康に関しての研究が載せられていますが、下はその中からの抜萃です。


『太陽活動と景気』 太陽活動と健康・精神 より

マリンとスリーヴァスターヴァは、1979年に、 1967年から 1972年の6年間にわたって、2つの病院に入院した 5000件の救急心臓症例を、毎日の地磁気活動指標と関係づけた。季節調整済で月次データの比較を行った結果、彼らは、相関係数 0.4から 0.8の範囲の有意な相関を見いだした。

二人のドイツ人研究者、B・デュールとT・デュールは、 50年ほど前に、黒点、磁気嵐オーロラといった太陽活動と人間の自殺との関係について、太陽活動が特に活発な日には自殺が約 8パーセント増加することを見いだした。

1963年、アメリカの整形外科医R・ベッカーは、精神病院への入院が太陽フレアと相関していることを見いだした。後に彼は、地磁気の乱れと入院中の精神患者の行動の乱れとの間に、相関を見いだした。さらに、磁場や宇宙線の放射量が変化すると、患者の反応時間や課題遂行にも影響があらわれることを報告した。

中枢及び末梢神経系への地磁気の効果としては、精神病や神経反応との関係が調べられている。

太陽活動や地磁気撹乱は、ヒトの精神活動を乱すことが知られており、精神分裂病の患者数は、約 10年の周期的変化を繰り返していることがわかっている。



(この手の医学研究も、その後はまったくおこなわれていないのは、なぜなんでしょうかね。わりと明確に結果が出ていることなのに・・・)

ま、それはともかく、これまでの2年くらいの間というのは、人々は、

・興奮しやすく
・熱狂しやすく
・暴力的になりやすく
・短気で短絡的になりやすく
・精神的におかしくなりやすく


という状態になりやすいと言えそうで、これは、シュタイナーに言わせれば、「そんなんじゃダメです」と言われるような感じの人間だと思いますが、多くの人がそういう傾向を持つ。

そのため、その時期の社会は、

> 革命、暴動、大殺戮、戦争、新しい指導者の出現、反乱、社会変革、専制政治への反発、移民、処刑、大事故、精神的病気の拡大、肉体的病気の拡大

という傾向を持ちやすいとは言えると思います。

これは今の太陽活動周期と照らしまして、大体、2013年〜 2015年くらいの間の時期だとしますと、今回の太陽活動周期の最大期も、おおむね上のような感じだったと思います。

とにかく「荒くて、とても野蛮だった」という印象がかなり強く残ります。

具体例は挙げませんけれけども、国内の個人の犯罪などでも、そういう感じは多くありました。

そして、今、そのような社会を生み出した(かもしれない)太陽活動最大期が終わり、私たちは、これから、

4. 黒点減少期

に入ろうとしています。

この時期に、人々はどのようになるか。

ふたたび、ヤスの備忘録から抜萃します。


第4期(黒点減少期)

第3期(黒点最大期)に始まった大衆のさまざまな運動は大きな転換点を向かえる。

これまでの情熱が消えうせ、その代わりに無関心と無気力が支配し、社会変動にあきあきした大衆の間では平和への機運が高まる。「気力の喪失」というのがこの時期を特徴ずける言葉だろうと博士はいう。



と、黒点最大期に比べると、説明は短いですが、要するに、

「興奮と激情の中にいて、頭も少しヘンになっていた人たちが冷静に戻る」

というような言い方をしてもいいかと思われます。

また、上の記述には、

> 無関心と無気力が支配し

> 平和への機運が高まる


などがあります。

平和への機運が高まる、とあるならいいのではないかと思われる方もいらっしゃるかもしれないですが、良い面だけではなく、「民衆が支配される」可能性もある時期です。

それは、人々に「無関心と無気力」の気持ちが強く出てくるからですが、人々が巧妙に支配される可能性を持つ時期に入っていくとも思われます。

たとえば、この「4. 黒点減少期」が進みますと、ついに黒点は消えて、太陽活動の最小期となりますが、その時期にはどうなるか。


第1期(黒点最小期)

この時期の特徴:

・大衆の統合性の欠如
・大衆は政治的、軍事的な問題に関心を示さない
・穏やかで平和的な大衆
・寛容で忍耐強い大衆

こうした特徴のもたらす結果:正しい思想を守るために戦うことの情熱の欠如。闘争を放棄し簡単に断念してしまう。

この時期に現れる社会的な現象:平和条約の締結、降伏、占領、問題解決の場としての議会の活発化、独裁や専制の強化、少数エリートによる統治の強化



というように、

> 占領

> 独裁や専制の強化

> 少数エリートによる統治の強化


とありますように、「興奮の時代(太陽活動最大期)に出現した支配者たちが、無気力な人々を冷徹に支配し始める」という時代にもなりやすいようです。

チジェフスキー博士の研究から見れば、これからの何年間かは、そのような時代になる可能性が高いことを示しています。

「冷静に領土拡大がはかられる」のもこの時期だと思われます。



自然環境も変わりやすい

ちなみに、これはあまり関係ないですが、「太陽活動が低下すると、地震や噴火が増える」という説は、常にあります。

ジャパン・ビジネスプレスの 2014年08月01日の「太陽活動の低下がもたらす地球の異変」という記事の冒頭には、埼玉大学名誉教授の角田史雄さんの論文の内容にある、


太陽の弱活動期と相まって、地球内部の熱エネルギーはどんどん蓄積されて増大し、これが解放されれば、破壊的な地震や噴火などの大きな災害を引き起こすのは間違いない。


という言葉が載せられています。

このことに関しては、もう4年前になりますが、

太陽活動と地震・噴火の活動に関しての2つの考え方
 2011年02月17日

という記事にも「太陽活動が弱まると地震や噴火が増えるメカニズム」について、記したことがあります。

これは、

地震や噴火は宇宙線がトリガーとなっている。

という仮説からなるものですが、そうだとした場合、

1 太陽活動が強い → 太陽風などが多く、それに遮られて、宇宙線が地球にあまり届かない

2 太陽活動が弱い → 太陽風などが少ないので、宇宙線が地球にたくさん届く

ということになり、宇宙線が地震や噴火のトリガーとなっているのだとすれば、今後太陽活動が弱まり、地球に到達する宇宙線の量が増えてくると、地震や噴火も起こりやすくなるかもしれないという「仮説」です。

まあ、太陽活動との関連はともかく、実際のところ、地震は増え続けています。

下のはアメリカの地震の累積数での年平均発生回数のグラフです。

earthquake-data.gif
Costarica News

これを見ますと、

1970年から 2014年の間の地震の年間平均発生数は 21回

だったのに対して、

1990年から 2014年の間の地震の年間平均発生数は 31回

となっていて、「2008年から 2014年の間の地震の年間平均発生数」に至っては、

151回


と、年間平均数が、以前の5倍とか、それ以上になっていて、これはアメリカのグラフですが、いかに地震が増えているかがわかるものです。

このことについては、

世界中で地震と火山噴火が一貫して増え続けている
 2015年04月30日

という記事に書いています。

まあしかし、地震は実際に発生するまで予測できるものでもないですし、噴火も、噴火の種類にもよりますが、基本的には直前まで予測できないことが多いですし、こればかりは、

「いつ起きてもいいようにしておく」

ということ以外には仕方ない感じがします。




人間だけではなく、あらゆる生物は太陽の影響を受ける

ところで、冒頭に載せましたチジェフスキー博士の言葉は、「地球上のあらゆる生物の発達は太陽宇宙因子の直接的影響下に進んだものであり、人類もその例外ではない」というものでして、

> 人類もその例外ではない

というように「人類も」とありますが、「多くの生物が太陽の下では平等に影響を受けている」ことを示すグラフには、たとえば下のようなものがあります。

京都大学名誉教授だった前田坦(ひろし)さんの『生物は磁気を感じるか―磁気生物学への招待』にあるグラフです。

これは、「マウスとポテトとニンジンとマメの呼吸活動度の1日のリズム」で、これは「地磁気の変化」と相関しているようです。つまり、動物たちの呼吸活動は太陽と関係していることを思わせるものでもあります。

異なる生物の呼吸活動度の1日リズム
mouse-poteto.gif
・ブラウン Jr. 1969年

ここには、ヒトはないですが、多分同じような曲線を描くのではないでしょうか。
植物も動物もヒトも、「何らかの全体を支配する法則」で生きているようです。

上の研究をした米国ノースウェスタン大学のブラウン教授は、

「すべての生物は、地球物理学的な空間と時間で正確に方向づけられ、磁場が重要な役割を果たす単一統合システムの一部である」

と言っていまして、平たくいえば、

すべての生物は磁場に支配されている。

ということのようで、あるいは、すべての生物は太陽の支配下にある、ということかもしれません。

そんなわけで、これから、私たちの社会は、少しずつ「太陽黒点減少期」に入っていきます。

しかも、

眠りにつく太陽:過去1万年で最も速く太陽活動が低下していく現状に、マウンダー極小期の再来を予測する英国の科学者たち
 2014年11月16日

という記事などでふれましたように、ただでさえ、歴史的に弱い太陽活動だった現在の太陽活動周期は、さらに劇的に弱くなっていく可能性も指摘されています。

その時期は、どのような時代と社会になっていくのでしょうかね。

ある程度のイメージは湧いても、具体的には手探りで進むことになりそうです。

ただ、基本的に冷静になりやすい時期ではありそうですので、自分のことや他人のこと、そして、自然のことや地球のことや太陽のこと、神様や見えない様々なことなど、いろいろなことを考えるためにはいい時期ともいえるのかもしれません。


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