2015年05月12日



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「ガン発生のメカニズムも、また人間に与えられた優れた機能」だということをほんの少しだけ書かせていただきます



時間や太陽や病気

なんだかこう、いろいろとゴタゴタとするような感じのこともあったりなかったりで、まとまった記事を書く時間がとれません。

いろいろと重なる時は重なるものですが、そんなこともあり、昨日は更新できませんでしたが、今日も短い記事になるかもしれません

体調やメンタルのほうも、なんだかんだといろいろあったりなかったりなんですが(どっちだよ)、まあ、この心身面に関しては、太陽の黒点状況がものすごいことになっていて、ついに 188個にまで増加したという状況になっています。

ss2015-05-12.gif
Spaceweather


上の数字が重なっている黒点活動領域 2339というのは、かなり大きな黒点群となっていて、それぞれの活動領域が、地球の大きさを上回っています。

ar2339.jpg
Spaceweather

それに加えて、大きなコロナホールとよばれる領域が通過していて、地球の地磁気も多少乱れていまして、体調や、メンタルも、なんとなく不安定になりやすい状態かもしれないですね。

ところで、最近、

「ガンもまた、人間に備えられた優れた仕組みである」

というようなことを知り得ました。







 



ガンもまた自然良能だった

以前、

人間にとって最も日常的で慈悲深い治療者は「風邪ウイルス」かもしれないこと。そして、薬漬け幼児だった私がその後の十数年経験した「免疫回復戦争」の地獄体験記
 2015年04月21日

という記事で、「風邪は体を治すためにかかる」ということを知り得たことを記したことがありますが、今度は「ガン」です。

このことは、なかなか複雑な話でもありまして、またいずれ、きちんとした形でも書きたいと思いますが、新潟大学医学部の名誉教授であり、日本自律神経免疫治療研究会の理事長の安保徹さんいう方が述べられていたものです。

キッカケは、偶然 YouTube で、安保さんの講演会を短くまとめたものを目にしたのです。
その中に、以下の文字がスクリーンに映し出されていたのですね。

ガンの仕組.png


ここには、

発がんは不利な内部状態を克服する解糖系への適応応答である

とあり、つまり、安保さんは、ガンは体を守る反応だと言っているのでした。

もう少し正確に書きますと、「ガンは遺伝子の失敗ではなく、人間が過酷な内部環境に適応するための現象」とおっしゃっています。

ちなみに、この安保名誉教授は、サイトのプロフィールにあります通り、過去において、「ヒトNK細胞抗原CD57に関するモノクローナル抗体」というものを作製したり、「胸腺外分化T細胞を発見」したりといった、よくはわからないですが、超エリート医師で、英文論文も 200以上発表している方です。

そして、研究の中で、次第に、

白血球の自律神経支配のメカニズム

というものを解明していき、少しずつ「病気と免疫の関係」を明らかにしていく中で、どうやら、「ある日、悟っちゃった」みたいなんですね。

講演会の中で、

「夜中、15分くらいの間に、ガンのできる仕組みが全部わかっちゃたんです」

というようなことを言われています。

ちなみに、この超エリート医学者である安保名誉教授の現在の、「最善のガンの治療法」というのは、

・病院に行かない
・体を温める(体温を上げる)


と、これだけでした。

また、早期発見の重要性について、早期発見はいいかもしれないけれど、現代のガン医療の治療法そのものが間違っているので、早く見つけないほうがいいとしています。

ところで、私が、この安保名誉教授をとても好きになったのは、講演会でのしゃべり方なんですね。下が私の見た講演会の光景です。




安保さんは青森出身だそうですが、その青森弁を丸出しにして、ゆっくりと話し、また、各所に脱力した笑いを散りばめていまして、話を聞いているだけでも、ストレスがやわらぐような方です。

とにかく「緊張感がまったくない人」なのです。

緊張感のない人が好きなんですよね。
私も緊張感がないので。

こういう方から、

「ガンになったら、病院には行かないで、体を温めていればいいわ」

と青森弁で言われると、「ガンってそんなもんか」と、妙な安心感が与えられるのでありました。

この「人に安心感を与えられる資質」というのは、治療者として大切なことだとも思います。

でも、その講演の内容には、

人類にとって生殖の意味は、20億年前の生命の歴史をやり直している。

というような、難しい話も含まれていまして、うまく説明できないのですが、とてもいい話が後半に多く語られています。10分過ぎからの後半5分間あたりの内容は、単なる医学演説にはとどまらず、「人類とは何か」ということにも踏み込んでいるようなものです。

ちなみに、ガンに対して、(西洋医学の)病院には行かないほうが良くても、「何もしない方がいい」とは言っていません。

安保さんが理事長をつとめる日本自律神経免疫治療研究会に所属する医師たちの治療は、「原則として薬を使わない」となっていて、その方向性は、日本や中国の東洋医学などの概念で免疫を上げるということに主眼が置かれているようです。

抗がん剤や、あるいは他のさまざまな薬剤が免疫を落とすことは、こちらのリンクににあります、「薬」に関しての過去記事などで最近書くことがありましたが、抗がん剤を含めて、薬は人間の免疫を落とす作用があるわけで、人間の自然治癒力を著しく削ぐものだと思われます。

多くのガン患者が抗がん剤で助からない原因は、人間の免疫システムを考えてみれば、当たり前のことなのかもしれません。

日本のガンの死者数の増加が止まらないのも、「早期発見」にも関係があるかもしれません。早期に見つけられて間違った治療(三大療法など)を受けることで、本来なら簡単に治るはずのガンに対抗する免疫力を、患者が失ってしまうというメカニズムで理解できます。

それにしても、今回の「ガンも人間が持つ病気を治すシステム」だということを知って、人間の持つ免疫能力の優秀さをさらに知ります。

人間の身体には無駄な機能はひとつもない、とは以前から思っていたわけですが、まさか「ガンまでも」と思うと、感慨深いものがあります。

同時に、現代医学の本質的な問題も再び浮かび上がります。

現代医学は、病気と症状を、「すべて悪いものとして排除する方向」だけで進んできたわけですが、野口晴哉さんやナイチンゲール(過去記事)が言うように、

「病気とは回復過程なので、自然による回復過程の邪魔をしないことが大事」

という原則の「反対」を、現代医学は進んできたといえます。

紀元前5世紀のギリシャの医師のヒポクラテスも同じことを言っていました。こちらのサイトには、ヒポクラテスの言葉として、


古代ギリシャの医学祖『ヒポクラテス』の言葉に、治療においては『人間は自ら治す力をもっている。真の医療とは自然治癒力を発揮させることであり、医者はこの自然治癒力が十分発揮される条件を覚えるだけである。』と言っています。


というものが紹介されています。

2500年前にはすでにあった医学的見識が、2500年かけて「後退してしまった」のかもしれません。そして、私たちの医療概念は、再び 2500年前へと進化しなければならないところまで来ているような気がします。

というわけで、中途半端な記事となってしまいましたが、今回のことはぜひ書きたいと思ってましたので、書かせていただきました。