・The Twin Powers
講演会の打ち上げの席で
3月と5月におこなわせていただきました講演会では、打ち上げもたくさんの方が残ってくださったのですが、実は結構多才な顔ぶれというのか、いろいろな職種や立場の方々が来てくださっていました。
とはいえ、あまりそれらのことを具体的に書いてしまうと、会社や顧客の方などから、
「あのような頭のおかしなブログを毎日読んでいるのは少し困りますね」
と、野口晴哉さんふうの叱責等を受けては申し訳ないと思いまして、具体的なことは極力書きませんでした。
最初の3月の講演会の打ち上げで、その中に、かのライブドアの最初の立ち上げ人のうちのひとりという方がいらしたんですね。
私の前に座られていたので結構いろいろとお話しをしたのですが、私が「今はどんなお仕事をされているんですか?」とお聞きましたら、いろいろと説明してくださったのですが、その時には、私の頭ではどうしても理解できませんでした。
そうしましたら、最近、メディア「トカナ」に、その方のインタビューが掲載されていたのです。それを読みまして、やっと何となくではあっても、その方のお仕事が漠然とわかったのですが、その記事は、
・ライブドア立ち上げメンバーが語る「悟りとコミュニケーションの科学」! 大手企業が注目する、石山喜章の最新ビジネスとは?
TOCANA 2015.05.26
というものです。
この中に出てくる石山さんという方がその方でした。
石山さんは何年も In Deep を読んでくださっているようで、恐縮な限りですが(あと、講演会の打ち上げで知ったのは、震災直後頃から読まれていただいている方が多いということでした。何だか本当にありがとうございます)上の、インタビュー記事の中に、「あ、これ知りたい」と、非常に惹きつけられる内容のことが書かれてあったのです。
そこには、まさに、私にとっての「恐怖から解放」への道筋として模索していることに対しての、何らかの形で提示されていると感じたのです。
今回はその上の記事について少しご紹介したいと思います。
ところで、数日前のスペースウェザーにギョッとするようなデータが掲載されていました。
そのことをちょっと記しておきます。
地球上空の火球に何が?
下は、NASA の全天火球ネットワーク( NASA’s All Sky Fireball Network )という、地球上空を通過した火球に関しての報告データが毎日掲載されているものですが、2015年06月09日の火球報告が、
「 148 個」
という、ちょっと信じがたいものとなっていました。
▲ 2015年06月09日の Spaceweather より。
現在は流星群はなく、148個のほぼすべてが「独立した火球」ということになります。
これについては、ふだんはどの程度の数かといいますと、流星群などのない通常では、数個から多くても 20とかその程度のものです。
たとえば、6月に入ってからの火球の報告数は下のようなります。
2015年06月01日から09日までの火球の報告数
6月1日 22個
6月2日 11個
6月3日 13個
6月4日 10個
6月5日 3個
6月6日 5個
6月7日 14個
6月8日 4個
6月9日 148個
6月1日 22個
6月2日 11個
6月3日 13個
6月4日 10個
6月5日 3個
6月6日 5個
6月7日 14個
6月8日 4個
6月9日 148個
そして、翌日の 6月10日の表示は・・・。
▲ 2015年06月10日の Spaceweather より。
このデータが利用不可になるのを見たことがないですが、現在も表示は上のままです。不思議なのは、スペースウェザーも NASA 全天火球ネットワークも、このことに言及していない点です。
機器の故障等なら一言あってもいいと思うのですが(これは一応 NASA の正式部門です)。
毎日見ているデータだけに、消えてしまうのは寂しいですが、それ以上に、6月9日の 148個の火球について、説明してくれるといいなあと思っています。
通常時の多さとしては異常ですし、それに、6月9日のデータは図と数が一致していないなど奇妙な点が多いですが、これも単に何かの故障などに関する話かもしれません。
まあ、復旧待ち、コメント待ち、ということにしておきたいと思います。
恐怖からの解放メソッドX
何が「メソッドX」なのかわかりませんが、最近、たまにこの「恐怖からの解放」ということをテーマに書いています。
この「恐怖からの解放」シリーズは、最初の記事が、
・自分が「今生」に生まれた理由がやっとわかったのは嬉しいけれども、恐怖と不安からの解放の前に立ちはだかる「西洋科学的思考」
2015年04月17日
というもので、この頃、中村天風さんの講演の本を読んでいるうちに、ふと、
「私が生まれた意味」は「自分の根源的な恐怖と対峙して、これを消し去る」こと
だということに、何となく気づいたことから始まります。
その後、
・「恐怖からの解放」についてのメモ
2015年04月29日
・「恐怖からの解放」についてのメモ(2):現在の地球の人間は何によってコントロールされているのか
2015年05月25日
というようなタイトルで書いていますが、下のほうの「地球の人間は何によってコントロールされているのか」に至っては、自称プレアデス人の方の言葉まで飛び出して、
「私たちが見たり聞いたり感じたりしている現実は本来は存在しないかもしれない」
というような混沌とした段階に突入しています。これはつまり、私たちが恐怖する対象自体が創作されているものであり、現実ではないかもしれないというようなことです。
しかし、いずれにしても、私個人の恐怖からの解放はまだまだであります。
先日もちょっと思うところがありまして、「恐怖からの解放」シリーズを書こうとしていたのですが、その時、タイトルを書いた瞬間にタイプミスで、
「強風からの解放」
と打ってしまい、「強風から解放されてどうする」と、そこでプッと吹きだしてしまい、恐怖やら何やらわからなくなって書くのをやめたということがありましたが、このタイプミスはなかなかの示唆をしめしてくれております。
たとえば、一歩間違えますと、
「京風からの解放」
という、初夏の京都の小旅行からの帰り道、ふと食べた江戸前寿司が美味しくて・・・という風情も醸し出すという何とものどかな初夏であります(何の話だ)。
ともかく、そんな中で、先ほどの石山さんのインタビューを目にしたのでした。
潜在意識を自分の力でコントロールする
それにしても、最近の企業研修はずいぶん変化しているのですね。
先ほどのインタビュー記事の出だしの本文は以下のように始まっていました。
グーグルやインテルなど欧米の大手企業がこぞって社員研修に瞑想を取り入れていることが広く知られるようになってから、日本の大企業でも瞑想を取り入れる流れが進んでいる。
最近では、楽天のグローバル人材育成研修に瞑想プログラムが取り入れられるようになり、日本郵船の幹部研修でも3日目には京都のお寺で一日座禅を組むようになった。
大手企業では研修に「瞑想」を取り入れているところが多いのですねえ。
知らなかったです。
それはともかく、先ほどのインタビューの4ページ目から、下のような文章が続きます。
石山氏は「宇宙のはじまりより前に存在していたサムシング・グレイトや5次元世界のことが、論理とイメージで明確に説明できるようになる」という観術(ノ・ジェス創案)を取り入れ、人材育成や組織開発に活用するようになったという。
石山「認識を次元上昇させて、物の見方を変えるんです」潜在意識を自分の力でマネージメントできるようになる。そうなれば、うつ病やノイローゼにそもそもかからないし、かかっている人やその恐れがある人は自分で治療できてしまう。それが「心を経営する」というキャッチコピーに込めた想いだそうだ。
石山「自ら潜在意識をマネジメントできる人が増えれば、もっとワクワクする世界が始まると思うんですよね」
これを読んで、「うーむ」と唸りました。
この中の、
> 潜在意識を自分の力でマネージメントできるようになる
について、私が目指したいと思っているのは、まさにここなんです。
また、この概念は、言葉や表現は違いますが、シュタイナーが「自分の意識を完全に自分のコントロール下に置くこと」(眠っている間の意識や夢さえもコントロール下に)として非常に大事なこととして語っていることと同一のものでもあります。
私自身は、そのやり方について完全に行き詰まっていた面があります。
私は、
「認識の次元上昇」
という概念とか、あるいは、
「悟り」
という呼び方でもいいのでしょうけれど、これらを「計算的にくくれないもの」として捉えていたわけで、あるいは、これらを「右脳的なもの」として認識しすぎていました。
もちろん、これらは確かに右脳的なものなのかもしれないですが、自称プレアデス人の方の話などにも出てくるのですが、実際には、ある程度、理路整然としているものかもしれないとは思うこともありました。
それは映画『美しき緑の星』での、たとえば、宇宙人たちの高度な通信手段にしても「切断プログラム」などの特殊能力にしても、それらは一見、右脳的に見えたとしても、彼らが「空間数理学」などと呼ぶものなど、高度な学校教育の末に体得しているものであって、自然に身につくものではないとして描かれているあたりにも感じます。
▲ 映画『美しき緑の星』より。草原で空間数理学の授業を受ける子どもたち。
あるいは、「洗剤意識」(洗剤に意識持たしてどうする)、もとい、「潜在意識」のコントロールは、中村天風さんや野口晴哉さん、そして森田博士などの本で「頭の中ではわかっている」のですけど、具体的な手段が漠然としかわからない。
イメージとしてはわかるけれども、「ここから先の一歩」のようなものが非常に曖昧な像としてしか描けずに、進むことができないでいるというような面はあります。
なので、上の石山さんがおっしゃっているような、
「サムシング・グレイトや5次元世界のことが、論理とイメージで明確に説明できるようになる」
というようなことができればですね、それは確かに痛快なわけです。
講演会はともかく、いろいろな方とも、「また飲み会はやりたいですね」と、打ち上げの時に話していたりしたので、また石山さんとお会いした時には、何かお聞きできればと思っています。
なお、上との関連で、石山さんは、
・theAnswer
というサイトを 2008年にまとめられているようです。
ところで、このインタビューが掲載されたトカナ編集長の角さんも講演会の打ち上げに参加してくれました。角さんはとてもかわいらしい感じの素敵な女性でした(不思議なほど見た目が若いのです)。
いずれにしましても、若い時から長く強迫性の不安神経症やパニック障害を持っていた私は、この「潜在意識のコントロール」を切望し続けていた感もあり、もしかすると 30年来の試みになっている気もするのですが、こういう形で、もしかしたら、何かのキッカケになるかもしれないことと面したのは驚きです。
何だか最近は、自分の行動と周囲、とか、自分の願望と環境、などに比較的良いシンクロが起きている感じが、ほんの少しですが、いたします。このシンクロは素直に嬉しいです。
人類のカルマ
ところで、恐怖や不安を誘発する要素というのは、いろいろとあるわけですが、その傍には多くの場合、「死」という観念があると思います。
本当はそういうように「負」の面ばかりにとらわれることは良くないとはわかっていても、病気にしろ、災害にしろ、この「死」が見え隠れするものはどうしても気になる。そして、そこには恐怖と不安がつきまいやすい。
最近たまにご紹介しますシュタイナーの『天地の未来―地震・火山・戦争』という本ですが、ここに「人類のカルマ」という項目がありまして、もし私たちが自然災害の被害に遭うのだとすれば、その仕組みというようなものが書かれています。
この本は、これからの、もしかすると、やや激しい時代となるかもしれない中では、ためになる部分もありまして、お勧めしたいのですが、現在は Amazon でも価格が高騰しているようでして、ちょっと気軽にお勧めできない感じです。
そんなこともあり、気になった内容はできるだけご紹介したいと思っています。
今回は「人類のカルマと災害」を書いた部分の一部を抜粋しておきたいと思います。
この記述の中にある、アーリマン、アトランティス、レムリアについては、わからない部分もあるかと思いますので、それぞれの説明を Wikipedia から掲載しておきます。
アーリマン(アンラ・マンユ)
ゾロアスター教に登場する悪神。善悪二元論のゾロアスター教において、最高善とする神アフラ・マズダーに対抗し、絶対悪として表される。
アトランティス
アトランティスは、古代ギリシアの哲学者プラトンが著書『ティマイオス』及び『クリティアス』の中で記述した、大陸と呼べるほどの大きさを持った島と、そこに繁栄した王国のことである。強大な軍事力を背景に世界の覇権を握ろうとしたものの、ゼウスの怒りに触れて海中に沈められたとされている。
レムリア
神智学協会創設者の1人、ブラヴァツキー夫人によって1888年に刊行された著書『シークレット・ドクトリン』において登場した。レムリア大陸における文明が地球上の他の文明より盛んであった時代は、第3根本人種、レムリア時代などと呼ばれるなどと述べた。
シュタイナー『天地の未来』 人類のカルマ より
光輝く善良な存在たちが全世界に幸いをもたらしたころ、地球との関連から押し出された存在に結び付いたさまざまな力が地球に作用しました。
私たちは、かつて人間から取り上げられた火の働きの余韻を、火が引き起こす恐ろしい自然現象のなかに認識できます。
アトランティス時代以来、人類のカルマと関連しているアーリマンのカルマをとおして引き起こされたものに襲われた者たちに何らかの罪があるのだ、と言うべきではありません。それは人類全体のカルマに関連しており、個々人もそのカルマを共に担ったのです。
太古の人類の破局の名残りのように思われるものを、私たちは目にします。レムリア時代に、火に働きかける力が人間から取り上げられました。
それ以前は、人間は火に働きかけることができました。そのため、レムリアは人間の火のような情念によって崩壊しました。今は地下にある火が、昔は地表から下方に退いたのです。
原初の火から抽出されたのが、今日の無機的な火、鉱物的な火です。この火は、空気と水をとおって進む力、人間の情念をとおしてアトランティスの破局を引き起こした力と結び付きます。
これがアトランティスの大災害を呼び起こした、人類全体のカルマです。その名残りが残っています。この名残りが、アトランティスの大災害の余韻を呼び起こします。火山噴火と地震は、アトランティスの大災害の余韻に他なりません。
このような災害に遭った人に向かって、「たとえ一部分であっても、あなたに原因がある。私は同情すべきではない」と言わないようにする必要があります。
その人はみずから運命を招いたのだと考えて、その人を助けないのはよくありません。カルマが私たちに求めるのは、私たちがその人を助けることです。
私たちの助けがその人のカルマのなかに書き込まれ、その人のカルマが好都合な方向に向かうのは確かです。
カルマに基づく世界の見通しが、私たちに同情心を呼び起こすにちがいありません。人類全体のカルマに、個々人が苦しむのです。全人類がそのような出来事を引き起こすのです。
私たちはそのような運命を自分自身の運命と見なす必要があります。
こうして、不幸に苦しむ人々や、災害に見舞われた人々に対する同情的な理解が生まれます。
「私たちは自由意志で行動しているので、人を助けない」と言うのではなく、「私たちは人類のカルマのなかにいる。人類に責任のあることは、私たちにも責任がある」と知るべきなのです。