2015年06月23日



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世界は振動からできている:微細な震えの積み重ねからできている「日常の隠された風景」が MITの研究者による新しいビデオ解析で明らかに



Hidden-World-top.gif

▲ 2015年06月21日の Vice より。



超否定的な態度の末から生まれるかもしれない新しい宇宙

さきほど、昨日の記事「「革命」(1)」を読んでいて、「うーん・・・」と唸っていました。

というのも、昨日の午前中は風邪でまだ結構ボーッとしていて、その時に書いたせいなのか、何を書いたか内容をあんまり覚えていないんですよ。

それで読み直したりしていましたが、まあ・・・これは「勢い」ですね。

その勢いの源はどこにあるかというと、何ともわからないです。
得体の知れないものですね。

まあしかし、源はわからないとはいえ、私は格別、心の弱い人間ですから、いつもそこからの脱肛、じゃくて、脱皮を求めて生きているという部分はあります。

掲示板を見ましたら、

自分は子どもの頃から、臆病で
心の闇の暗がりに、いないはずの鬼を見て恐れてばかり。
空に輝く星や、虫の声に目を向ければ
暗闇も楽しんで、朝がくるまで安らかに眠れるのに。
いないはずの鬼もいると思い込むことで
その時から存在してしまう。

と書き込まれてくださっている方がいらっしゃいまして、「ああ、私の子どもの頃も同じだったなあ」と、つくづく思いました。

私も、かなり小さな時から、暗闇の中には魔物しか見ないタイプで、そこにいる星や鳥たちの姿は魔物に消されるタイプでした。

「肯定的態度」という言葉がありますが、逆ですね。

否定。

この世に対しての徹底した否定的態度。
もともと、私はそこが出発点となっています。

エジソンは「1+1=2」だと教師に主張して怒られましたが、私は、「1+1は?」と訊かれたら、「否」と、回答そのものを拒否するタイプでした。

この「全否定」という態度は、前回の記事で書きました埴谷雄高さんも似ていて、長編小説『死霊』(しれい)は、

「AはAではない」(私は私ではないし、これはこれではない)

という「自動律(同一律)の全否定」から始まるもので、小説そのものの出発点が否定です。

その埴谷さんの目指しているものは「存在の革命」という言葉で表されるもので、埴谷さんは、自分のやりたい(やりたかった)ことを次のように表現しています。



NHK教育 ETV特集 埴谷雄高 独白「死霊」の世界(1995年) より

埴谷 全部基本の基本からひっくり変えそうとしているわけですけれども、それがうまくいくかどうかそんなことはわかりません。ただ、気迫としては社会革命にも通じるようなものをここではやっているわけです。

存在の革命は、社会革命も除いてはいないわけですよ。ただし、その社会革命家のインチキもいろいろ弾劾しているわけですよ。ただ、弾劾するほうが多くて大変なんですよ。

いま少しわかってきたということは、なんとか言っておかないと駄目だということです。偶然、ソビエトの崩壊の場合は僕が生きている間にあった。

この『死霊』は、僕が死んでから出るアンドロメダの兄弟がやってくれるかどうか分かりませんけれども、だれかにもう少しやってもらいたいですね。

無限の夢想から、無限の夢からこうなりたいと思う無限の夢、夢想から今度は新しい宇宙が生まれるということですね。ただし、うまくいけばの話で、それこそアンドロメダの向こうからだれかがやってきて、それがうまくいけばですよ。




自分はとにかく全否定して、すべて(の既存の概念)を破壊する」ので、次にやる人は、そのゼロのところから、

「無限の夢想から新しい宇宙が生まれる」

というところまでやってほしいと。

そのように言って、埴谷さんは、この放送の2年後に 87歳で亡くなっています。

で、この「次にやる人」なんですけどね、

「それは全員」

ということが、前回の「革命」というタイトルの記事だったのだと思います。

「ひとりひとりが自在に考えること自体が革命そのものだ」と。

というわけで、何となく無意識的に書いた記事を読んで、いろいろと思ったのでありました。

今回は、冒頭の科学ニュースをご紹介したいと思います。
多少、最近のいくつかの記事と関連する部分もあるかもしれないです。




世界が周波数からできているのなら

3月に、

宇宙の創造…ひも理論…432Hz…528Hz…ライアー…:数々のシンクロの中で、この世の存在は「音そのもの」であるかもしれないことに確信を持てそうな春の夜
 2015年03月22日

という記事を書いて以来、

周波数、あるいは音がこの世を作っているのではないか

ということを思っていました。

周波数によって水面に浮かぶ様々な紋様
water-sound-0623.jpg
・『ウォーター・サウンド・イメージ


何だか、微生物くらいなら周波数で一発で生まれてきそうな(そりゃ無理そうですが)。
それでもその気配を漂わせる微生物たち。

さまざまな海中のプランクトン
plankton-001.jpg
オーストラリア博物館


それで、最近では、プレアデスなどという大層な存在までも絡んできまして、

プレアデスという場所の人も「世界は音によって完全に変えることができる」と言っていたことから改めて思う「周波数と世界の関係」
 2015年05月26日

のタイトルにありますように、周波数で「すべて」を変えられるというような主張もあるわけです。

「すべて」というのなら、それはすべてのはずで、つまり、「意志や自我や精神も周波数なのかもしれない」ということも考えられないわけではないような気がするのです。

それなら、「良い周波数は個人からでも発せられるはず」というような話になりますと、前回の記事「革命(1)」などとも通じる話になってしまうのですが・・・ああ、そうか、全然意識していませんでしたけれど、

世界は周波数からできている

というのと、

考えることの重要性

というのは、ここらで結びつくような、結びつかないような・・・。

思考はおそらくは何らかの周波数を伴っていそうなわけで、こう考えると、

「雰囲気」

などというものがどうして出現するかとか、どうして生じるのかよくわからない「感情の共有性」というものも理解できるのかもしれないという気もします。

おそらくですが、

ひとりが良い感情(周波数を)も持つことは、全体に広がっていく可能性がある

ということなのかもしれません。

もちろん、「悪い感情(周波数)」も同じだと思われます。

このあたりも「考えること自体が革命になる」という、まあ、やや無意識に書きました説の補強に・・・なっているのかいないのか。

そろそろ今回の記事にいきますが、これは、マサチューセッツ工科大学のふたりの教授が、ビデオ解析の新しい方法で、


この世は、ふだんは私たちには感じることもない、目で見ることもできない微細な振動、あるいは、ゆらぎで構成されていることを視覚化することに成功した。


というものです。



この世は無数の小さな「揺れ」の重なりで構成されている

記事のタイトルは、「新しいアルゴリズムが、通常では感知できない動きの隠された世界を明らかに」というもので、「アルゴリズム」というような言葉が出てきて、これはよくわからないのですが、国立情報学院研究所の「アルゴリズムってなんでしょか」というページでわかりやすく解説されています。


「アルゴリズム」というのは、コンピューターで計算を行うときの「計算方法」のことなんですが、広く考えれば、何か物事を行うときの「やり方」のことだと言っていいでしょう。

その「やり方」を工夫して、より良いやり方を見つけよう、というのが、アルゴリズムの研究です。同じ計算を行うんだったら、いい方法でやればより速く計算できますね、ということです。



という、つまり、何かについての「やり方」ということのようです。

ですので、ビデオ解析「新しいやり方」を取り入れたことにより、「見えない世界」が見えてきた、ということになりそうです。

翻訳の前に一応どんな感じのことを言っているのということを写真と動画で示しておきますと、たとえば、下は、マサチューセッツ工科大学の教授たちによる、「ダイナミック・ビデオモーション倍率」という手法の説明の一部です。

何かの料金所のようなごく普通の風景ですが、ゲートは普通に見ると揺れてはいません。

DVMAG-original-1n.gif
YouTube


これが私たちが普通に見る光景です。
それをいろいろと解析したり分離したりします。

magnified-foreground-01.gif


いろいろと説明がありますが、細かいところはともかく、普通の風景の中にあるこの料金所のゲートは、現実の世界は、下のように、とんでもない微細な「揺れ」の繰り返しを続けていて、そして、これこそが現実の風景のようなのです。



この世にある、おそらくは「何もかも」が、このように小さな揺れによって成り立っていて、それが大きな動きの根底にあるということのようです。

ここから記事です。

例によって、科学記事は間違いが多いと思います。
そのあたり勘案されまして、お読みいただければ幸いです。



A New Algorithm Reveals the Hidden World of Imperceptible Motion
Vice 2015.06.21

新しいアルゴリズムが通常では感知できない動きの「隠された世界」を明らかに

Algorithm.jpg


世界は、感じることも、見ることもできない動きに満ちている。

その感じることも見ることもできない動きとは「微細な震えと振動」だ。

それらは、より大きな摂動(惑星などがその引力によって他の惑星などの運動を乱すこと)に飲み込まれる。これらの微細な震えや振動は大きな力によって消されるのではなく、視界から隠されている。

この意味するところは、これらの震えや振動を理論的に取得して、観測可能にすることができるということでもある。

しかし、これは非常に難しい仕事で、同時に優れた信号処理の問題ともいえる。

もう何年もの間、マサチューセッツ工科大学( MIT )のウィリアム・フリーマン( William Freeman )教授と、フリード・デュランド( Frédo Durand )教授の2人は、それぞれビデオ処理のアルゴリズムを熱心に研究してきた。

両教授のビデオ処理では、非常に大きな動きから、構造物の最も小さい動きを分離することができる。

アルゴリズムに手を加え、人間の波動を見ることができるようにした上に、防音ガラスを通って運ばれた振動から人間の音声の内容を再構築することを可能とした。

しかし、これらには仮定上の制限があり、それは、すべての動きが、多くて一般的な動きより、むしろ小さな動きであることだ。

大きなものの一部である小さな動きは、分離することが困難だ。

両教授の最新のアルゴリズムは、『大運動の存在下でのビデオ倍率( Video Magnification in Presence of Large Motions )』というタイトルの論文の中で、ボストンでおこなわれた「コンピュータ・ヴィジョンとパターン認識会議( Computer Vision and Pattern Recognition conference )」において発表された。

その大まかな概要は次の通りだ。


世界は肉眼で見ることが困難な小さな時間変動でいっぱいだ。

皮膚の色の変化は血液循環として生じ、構造物はいつの間にか風に揺れ、人間の頭はそれぞれの心拍数でぐらつく。

これらに気づくには、通常は変動が小さすぎるが、このような変動は、計算拡大することにより、小さな動きの魅惑的で意味のある「世界」を明らかにすることができる。

現在のビデオ倍率アプローチを前提とすると、目的の物体は非常に小さな動きを持っている。しかし、多くの興味深いディフォーメーション(変形)がその内部で起きており、または、より大きな動きによってディフォーメーションが発生する。

たとえば、私たちは大きな身体運動を行うと、私たちの肌は微妙に変形する。
料金所のゲートは、大きな回転運動に加えて小さな振動を示す。マイクロサッカード(無意識の眼球運動)は、しばしば大きな眼球運動と組み合わされる。

また、ビデオや物体は、標準映像拡大技法では、対象の動きに加えて、手の震えが増幅される。

大きな動きが含まれているビデオに適用される場合、現在の倍率技術では、ハロー(光輪)や波紋のような大きな成果物をもたらし、この場合、小さな動きは大きな運動とその成果物の陰に隠れされているので、見ることが難しい。

フリーマン教授とデュランド教授のこの方法は、ダイナミック・ビデオモーション倍率( Dynamic Video Motion Magnification )の略で DVMAG と呼ばれる。

この方法により、ユーザは、ビデオ内の関心のある特定の領域を選択することができる他、別の層にシーンを分解することができる。