今日( 6月24日)、NASA が、下のような写真を発表しました。
2015年6月24日に発表されたコンパス座の「宇宙の虹」
・NASA NASA’s Chandra Captures X-Ray Echoes Pinpointing Distant Neutron Star
これは、コンパス座という全天で4番目に小さな星座で起きていることで、NASA のプレスリリースは、これが起きた原理として、「中性子星が超新星爆発を起こし、そのフレアによって宇宙空間に広がった粒子にX線が反射したもの」としています。
発生原理はともかく、かくも見事に宇宙空間に「虹」が現れたというのは印象的でした。
宇宙に出現した巨大な虹の示すことは?
この前の日曜日( 6月21日)、夕方、電車で新宿へと向かっている車内から、久しぶりに大きな虹を見まして、しかもそれは「フッと出現して、わりとすぐに間に消える」という虹で、それが印象的だったこともあり、虹のことについては気にかけていました。
その少し前の 6月17日には、オーストラリアのシドニーで、非常にクリアな「二重の虹」が出たことが報じられていました。
シドニー 2015年6月17日
・strangesounds.org
二重の虹そのものは特別に珍しいものではないですが、ものすごくよく出るというものでもないです。
さらに、 6月9日には、タイのバンコクで「空が虹色に染まる」というような見出しの報道がされていました。
バンコク 2015年6月9日
・TNN
このバンコクの現象は、彩雲(さいうん)と呼ばれるもので、頻繁に空を見上げていれば、かなりよく目にするものですが、しかし、ここまで広範囲に染まって見えることは、そう頻繁にはなさそうです。
むかし、
・虹という「地獄の門」の彼方に
2012年11月20日
という記事で、
・イスラエルには、「虹が地獄の釜と関係する」という伝説がある
ということを知ったことを記したことがあります。
イスラエルの伝説では、
「虹が見えればその下は地獄の釜」
ということで、少なくとも、かの地においては、虹はそれほど縁起のいいものではないということを知り、そういう価値観の場所もあるのだなあと。
ちなみに、この話に行き着いた話の途中には、イスラエルの天気予報で、「晴れ、ときどき虹」という天気予報があったことなどもあるのでした。
下がその時の天気予報です。
下段の真ん中は 2012年11月20日を指し、そこが「虹」の予報となっています。
もちろん、イスラエルの天気予報でも普通では「虹」なんて予報はなくて、この時だけの特別な予報でした。
上の 2012年11月20日あたりは、今振り返ると、イスラエルのガザ攻撃が激しくなっていた時だったようです。
・シリアニュ−ス 2012年11月20日
停戦への合意に至ったのは 2012年11月23日でした。
まあ、イスラエルの「虹が見えればその下は地獄の釜」という伝説が正しいのかどうかはわからないですが、この1週間は、やたらと「虹とふれた時期」で、そして、宇宙には巨大な虹。
漠然と、
「虹の期間に入ったのだなあ」
というような気がしたのでした。
ちなみに、「虹」という漢字は「虫偏」なんですが、この「虫」というのは、古代中国では「ヘビ」のことを表していたのだそう。ちなみに、虫の本来の漢字は、ヘビが3つの「蟲」となります。
古代中国では、虹は、「天に住む大蛇や竜」が作り出すものと考えられていたそうで、虹という現象を「ヘビや龍系の現象」としてとらえられていたようです。
「いっさいは空(くう)」
ところで、さきほどリンクしました過去記事、「虹という地獄の門の彼方に」には、旧約聖書の「コヘレトの言葉(伝道の書)」というものから引用していまして、このコヘレトの言葉というものを忘れていましたが、これを読みますと、最近の記事などでたびたび触れます、
「この世は存在しない」
ということを強く主張している下りがみられることに今となって気づきました。
コヘレトの言葉(伝道の書) 第1章2-11節
伝道者は言う、空の空、空の空、いっさいは空である。
日の下で人が労するすべての労苦は、その身になんの益があるか。
世は去り、世はきたる。しかし地は永遠に変らない。
日はいで、日は没し、その出た所に急ぎ行く。
風は南に吹き、また転じて、北に向かい、めぐりにめぐって、またそのめぐる所に帰る。
川はみな、海に流れ入る、しかし海は満ちることがない。川はその出てきた所にまた帰って行く。
すべての事は人をうみ疲れさせる、人はこれを言いつくすことができない。目は見ることに飽きることがなく、耳は聞くことに満足することがない。
先にあったことは、また後にもある、先になされた事は、また後にもなされる。日の下には新しいものはない。
「見よ、これは新しいものだ」と言われるものがあるか、それはわれわれの前にあった世々に、すでにあったものである。
前の者のことは覚えられることがない、また、きたるべき後の者のことも、後に起る者はこれを覚えることがない。
空を「そら」と読むと大変難解なことになりますが、「くう」と読めば、
空の空、空の空、いっさいは空である
という言葉はいろいろと響きます。
大も小も、その源は
ちなみに、冒頭の「宇宙の虹」を撮影したのは NASA のチャンドラX線観測衛星という人工衛星で、打ち上げられて以来、さまざまな「宇宙の姿」を撮影し続けてきました。
今回、チャンドラ衛星がこれまで撮影してきた宇宙の写真を少し見ていまして、
「宇宙も周波数っぽい」
という感じがしたのでした。
前回の記事、
・世界は振動からできている:微細な震えの積み重ねからできている「日常の隠された風景」が MITの研究者による新しいビデオ解析で明らかに
2015年06月23日
の途中くらいに、「音(周波数)が水面に描く模様」と「微生物の形」が何となく似ていることにちょっとふれたのですが、この世にある「小さなもの」と「大きなもの」のうちで、微生物は小さなもののほうです。
この小さなものも、さらに小さくなって、ウイルスあたりになりますと、「音の紋様」と区別することが難しい場合もあります。
たとえば、下はどちらかが「音によって水に描かれた紋様」で、どちらかが「ウイルス」です。
モノクロにした、これらを一瞬で判別できるでしょうか。
・Herpes Simplex Virus Gallery
・watersoundimages.com
パッと見る分には、もうどちらがどちらやら。
これは上が「単純ヘルペス・ウイルス」で、下は「 22Hz の周波数が水に描く紋様」です。
それにしても、この点に注意して、ウイルスを見ていると、ウイルスの形というのは「音そのもの」というようなものが多いです。
まるで、ウォーター・サウンド・イメージをそのまま見ているかのよう。
下はいくつかのウイルスで、それぞれ3Dレンダリングをしたり、再描写イラストなどですが、実に美しいものが多いです。
インフルエンザ・ウイルス
・how stuff works
手足口病を起こすウイルス
・guardian
シミアン・ウイルス40(人猿共通感染ウイルス)
・wikimedia
見れば見るほど、ウイルスってのは、「周波数でパッと出来ちゃった感の強い存在」であることがわかります。
宇宙のどこかで「パッと」出来て、パンスペルミア説のように、そこから宇宙の各所へ飛散していけば、宇宙で(地球で)次から次へと新しい病気が登場するのも不思議ではない気さえします。
まあしかし、最近知り得た「症状も発熱も自然良能である」という観点から見れば、これらのウイルスも、たとえば、風邪を起こすウイルスを考えてみても、
「ウイルスは人間のために存在する」
ということになりそうで、そして、さらにいえば、過去記事「ウイルスが人を選ぶのか? 人がウイルスを選ぶのか?」という記事などでも記しましたが、フレッド・ホイル博士は生前、
「ウイルスが人間に入りこむのではなく、人間自身が自らに取り込むウイルスを選んでいる」
という説を持っていましたが、そのこととも関係しそうです。
なぜか人間がウイルスを選んで取り込むのかというと「ウイルスを取り込むことによって、人類自身を進化させるために」ということをホイル博士は述べていました。
しかし、とはいっても、感染して病となり苦しむような厄介でしかないようなものを、なぜ、人類は自ら取り込むようなメカニズムを持っているのか。
それに関しては、フレッド・ホイル博士は、ややクールですが、『生命(DNA)は宇宙を流れる』の中で下のように述べています。
フレッド・ホイル著『 DNA は宇宙を流れる』より
こういう考えはどうも腑に落ちないと思われる方もあるだろう。ウイルスに感染した人は苦しい目にあうから、どうしても「ウイルス=悪者」という先入観を持ってしまうからだ。
けれども、個体の苦しみは、種の利益とは関係ない。問題になるのは、100万の失敗のほうではなく、ときどきそれがうまく行くという事実の方なのだ。
要するに「人類全体の進化のため」にウイルスを取り込むというメカニズムが存在すると、ホイル博士は述べているようです。
この「人間が自らウイルスを取り込んでいる」といいうホイル博士の主張を知ったのはずいぶん以前ですが、やはり、「でも、風邪にしても、苦しむことがわかっていてウイルスを取り込むことに何の意味が?」と思い続けていた疑問を解いてくれたのが、野口晴哉さんだったんですね。
過去記事の、
・人間にとって最も日常的で慈悲深い治療者は「風邪ウイルス」かもしれない…
2015年04月21日
に書きましたが、
「風邪を引くことそのものが治療行為」
という野口さんの言葉によって、すべての疑問が解けてきたのでした。
ホイル博士の言うように、人類の進化のためという側面はあるかもしれないですが、もっと日常的に私たち人間は「ウイルスを利用させてもらって健康を維持している」と。
この地球にあるすべてのものが人間のために存在している、という説がありますけれど、そういう意見も補強してくれるものだと思います。
あるいは多くの宗教などにある、「この世が神の造られたものならば、神は無駄なものなどお造りになるはずがないのだから、この世に無駄なものなどあり得ない」というようなことの答えの一部にもなるかもしれません。
微生物からウイルスに話が逸れて、えらいことになってしまいましたが、冒頭の虹を撮影した NASA のチャンドラ人工衛星の話に戻ります。
どれだけ大きくなっても基本は同じ
さて、ここまで「周波数が創り出す紋様と似た小さなもの」のことを書いてきましたが、チャンドラ衛星などが撮影する対象は星座だったり、銀河だったりという、とても「大きな」ものです。
そして、チャンドラ衛星が過去に撮影した宇宙の写真を見ますと、「大」も「小」も関係ないことが何となくわかります。
それは、前回の記事で、この世は「小さな振動が重ね合わさり、大きな振動を描き出す」ということがわかってきていることを書きましたが、それはどこまで大きくなっても、おそらくは同じなのだと思います。
周波数によって水面に浮かぶ様々な紋様
・『ウォーター・サウンド・イメージ』
超新星爆発の残骸 E0102-72.3
・WIRED
銀河
・銀河
話がいろいろと逸れてしまいましたが、基本的には
「どうやら虹の期間がやってきたかもしれない」
という話でした。
虹は良い象徴なのか悪い象徴なのか。
まあしかし、虹も周波数そのものではあります。