2015年07月17日



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ギリシャ暴動の意味:彼らは自分自身と世界を「カイロスの地球」に戻す責任を果たせるか? ついでに、北緯33度線から生まれた「貨幣制度」もこの世から消えてしまえば・・・



2015年7月15日夜のギリシャ首都アテネ
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Daily Mail

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The Australian


ギリシャ議会でEUの救済案の原稿を破り捨てる議員
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Daily Mail

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ギリシャの人々の「神性」が社会を創造の前段階へと駆り立てる

ギリシャの財政問題は何となく決着したかのようですが、首都のアテネでは、ロイター通信によれば、「この2年ほどで最も深刻な暴動」が起きています。

そして、ずいぶん以前から、他の国はともかく、「少なくともギリシャだけでは」強烈な変化が起きなければいけないと思っていました。

それは、現在の地球の文明の「発祥」というものと関係します。

私たちは、とても便利で快適な物質的文明の時代を生きてきました。

この文明には何の不満もないですし、楽しく楽で飢えることもないような時代を生きることができて、とても幸せに思っています。・・・しかし、そろそろ次の文明の時代になってもいいのかなとは思う部分もあります。

そして、その時代、すなわち「近い未来」は、物質的な文明ではなく、「精神的な文明であるべき」ならば、今の文明にはやや不要に思えるものがあります。

ギリシャという存在の問題は、今の私たちの生活を覆っている巨大だけれど「不要に思える」ものたちが「どこで始まったのか」ということと関係します。

たとえば、民主主義・・・というより「主義」という概念は、精神的文明には明らかに不要ですが、この「民主主義」といいうものの最初は?

あるいは、貨幣制度、西洋医学・・・。

あるいは、人間が戦いで優劣を決める(オリンピック)、多神教の神話・・・それらを初期の時代からおこなっていたのはどこか。

むかし、テレビで「まんがはじめて物語」というものがあったように記憶していますが、そのような調子で、「はじめて」を辿っていきますと、厳密な意味ではないものもあるとはいえ、そのどれもがギリシャに行き着く、ことに気づきます。

現代社会を形作っている基本的な概念の「始点として果たした役割」がギリシャにはあります。
ギリシャの変化を私が求めているのは、ここに理由があります。

作ったもの自らが、責任を持って《終了》させる」ということです。

始まりを築いたものが自らで「破壊(破壊は創造の母です)」しなければならないと思っているのです。

次の地球の文明に進むためにくぐらなければならない「門」は、ギリシャから始まる物質的文明の終焉の兆しにあるとさえ考えています。民主主義やギリシャ神話やオリンピックが、あっという間に世界中に広まったように、《その反対》も、ギリシャが「創造」してくれれば、あっという間に世界中に広まるかも知れません

世界中に広がれば、そうすれば、もともと精神性の高い生活をしていた日本人は、精神性を中心とした生活に移行しやすくなる気もします。

「古い価値観と新しい価値観の共存でもいいのでは?」という考えもあるかもしれませんが、しかし、ギリシャの生み出した数々の概念と文明はあまりにも偉大で、残っていては、それに頼り続けることになりそうです。なので、完全に破壊して、新たに創造する必要がありそうです。

新旧は共存はおそらくはできません。

ヨハネの黙示録に

「見よ、わたしはすべてのものを新たにする」

というフレーズがありますが、望ましい変化はこれであって、共存の道はないように思います。




ギリシャにあった偉大な時間の概念

古代ギリシャには「ふたつの時間の観念」がありました。

クロノス時間とカイロス時間というふたつです。

クロノスは、現在でも使われている時計などで表すことのできる「いわゆる時間」の観念で、カイロスは、一般的な時間とはちがう「主体的な時間」を指します。

ということは、実際には「カイロス時間」には物理的な定義がないですので、「時間は存在しない」という意味にもなります。そういう観念を持っていたということは、古代ギリシャの人たちはきわめて精神的な存在でもあったといえます。

その中で、「物理的な文明発展」も進む中では、主体的な時間だけでは不都合で、それで、現在の「時間」となるクロノス時間というものが発明されたのかもしれません。

ちなみに、このふたつはなかなか覚えにくいですので、私は、「クロノスは苦労の巣」と覚えていますが、まあ、どうでもいいです(そうだな)。

語呂合わせの便利さはともかく、古代ギリシャ人たちは、物質的に生活するために必要なクロノス時間と共に、「真理から見た時間(存在しない時間)」という意味のカイロスのふたつの時間を使っていたという、すぐれた人々だったようですが、このカイロス時間というものは、その幅は、

決められていない点から、決められていない点までの無限

となっているわけで、つまり、カイロス時間から見れば、始点も終点もないといえるわけで、もっというと、

始点と終点はひとつである

という概念になるようにも思います。

ギリシャ文明にしても、その「始点」と「終点」は、カイロス時間の観点からは、実は同じだといえそうです。

「文明の誕生」と「文明の崩壊」は、まるで意味がちがうような響きですが、クロノス時間ではなく、カイロス時間で物事を考えると、「そのふたつは同じ」だということがわかります。

さきほど、聖書のヨハネの黙示録から引用しましたが、ヨハネの黙示録には、

「わたしは、アルパでありオメガである。初めであり終りである」

というフレーズもあります。

「初めであり終りである」というのは、カイロス時間の概念から見れば、特に不思議なことではなく、そういう意味では、聖書でこれを言っている存在は、精神的な文明の価値観に生きているということがいえそうです。

ギリシャの暴動にしても、これを肯定的にとらえれば、すぐれたギリシャの人たちは、「終点」から「始点」に戻り「ゼロの地点」に戻るべくして動いている。

理性だとかそういうものではなく、 深い精神レベルで突き動かされているようにも思います。

すぐれたギリシャの人たちなら、そんな大層で巨大な変革をいとも簡単になし得てしまえるはずです。
彼らは必ずできるはずです。




2008年以来のギリシャ暴動の特徴

ギリシャでは、この数年、何度も若者たちの激しい暴動が起きています。

2009年1月 アテネ
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クレアなひととき


2011年12月 アテネ
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public intelligence


2012年9月 アテネ
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American Front


このギリシャでの暴動は、他の国での若者の暴動とはちがい、特に若者たちは、むやみやたらに暴れているわけではありません。

たとえば、 2009年の暴動では、若者たちは SNS などを利用して、地図などの情報の共有や、「デモへの参加の際の持ち物」などの情報、たとえば下のような情報を共有していました。

・服装はバーカー(頭を守る、どこでも眠ることができる)
・リュック(水、食料、道具などは自分で持つ)
・ゴーグル(目の保護)と、口はタオルかバンダナで隠す
・用意できるならガスマスク(催涙弾に対応する)
・用意できるならヘルメット(頭部の保護のため)


上の写真を見ても、それらの情報が比較的共有されていることがおわかりかと思います。

つまり、「単なる不満の発散として暴れて破壊する」というものとは少しちがうのです。

2008年から断続的に続いている暴動は、意識的であるか無意識的であるかを別にしても、「目的意識」のようなものが感じられるのです。

その「目的」は何か?

それは実際には、いまだに当事者たちにもわかっていないでしょうが、非常にすぐれた民族であるギリシャの人たちは、いい加減、「物質に抑圧されている日々」はイヤなのかもしれないです。

神話と哲学と医学と数多くの思想と理想を作り出した、たぐい稀なる高貴な意志を持っていたギリシャの人々が、ATM の前にうなだれて並んでいる・・・。自分より上に「お金」が君臨する生活

心の本当の奥では、ギリシャの人たちがそんな生活を嬉しいと感じているとは思いません。

ちなみに、ヨーロッパで、毎年のように「ある程度秩序だった暴動」が起きているのはギリシャ以外ではあまり例がないような気がします。あるいは、他の国で暴動が起きた場合は「系統と秩序」というものがないため、長期間にわたったデモにはならない傾向があります。

フランスでもイギリスでもスペインでも散発的に暴動は起きますが、「短期間暴れて鎮圧されて終わり」という感じです。

ギリシャの場合は、若者たちに計画性と「持続させる意志」があるため、デモが何ヶ月も続くことがあります。

どうして、ギリシャだけがそうなのか。

ギリシャで暴動が多い理由は、一般的には「失業率が高い」などの経済的な理由が挙げられますが、数値だけ見れば、スペインやイタリアもそれほど差はないです。

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blog.livedoor.jp/zzcj


上のグラフを見ると、最近では最大の暴動が発生した 2008年の12月の頃の若者の失業率は 30%以下で、現在のフランスあたりと差はありません。

このあたり、私は謎に思っていましたが、謎でも何でもないことだと気づきます。

ギリシャの人は、もはや地球の運命に逆らえるわけもなく、「古代ギリシャ以前」に、あるいは「カイロス時間の世界」に時計を戻そうとしている。

先に書きました、民主主義や、貨幣制度や、西洋医学、競技スポーツ、神話、あるいは、哲学もギリシャが発祥っぽいですが、そういうものは、人間本来の生活には不要なはずです。

「哲学」は意外と思われるかもしれないですが、人間が「真理を知った」場合ですが、「真理」には「解釈」というものが存在しないですので、哲学で解明する意味はないということになり、不要になるはずです。

いずれにしても、きわめてすぐれた文化と文明を地球にもたらしてくれたギリシャ人たちが本人たちの中の隠された霊性で、「ゼロの地点」にまで戻してくれようとしている。

そして、私たち日本人も「ゼロの地点」に戻ってみたい気もするわけで、私たちは、このギリシャの状況を見続けるべきだと思います。

ところで、先ほど、

> 自分より上に「お金」が君臨する生活

書きましたが、これは今ではどこでも同じです。

そして、日本人にしても、本当に「お金が自分よりえらい」なんて生活は楽しくは感じていないはずです。楽しく感じていないものは、誰がどういっても、いつか破綻して、消滅します

日本にしても、ほんの千数百年くらい前ですかね。それくらいまではなかったのですから。

稲作や酒造りや家屋作りはそれよりずっと昔からありましたけど、貨幣なんて何万年も、あるいは何十万年も人間の生活になかったんですから、必要ないということは歴史から見ても明白なわけで。

ちなみに、頻繁に貨幣を使うようになった最初は古代ギリシャかもしれないですが、「本当の最初」は、メソポタミア文明で生まれたのだそうです。




北緯33度線で生まれたものもまた北緯33度に消えていくか

世界で最初の硬貨とは?というページには、

世界で最初に貨幣(硬貨)が使われたのはいつか? どこの誰が作ったのか?……これは今のところ正確にはわかっていません。しかし、硬貨について書かれた最も古い記録といわれるのは、今から4500年も前の古代メソポタミアのものです。
とあります。

その「最初に貨幣制度が作られた」古代メソポタミアの位置は、北緯 33度線上にあります。

古代メソポタミア
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今このあたりは別の意味でも騒がしいです。

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・過去記事「中東のカオスと英国エコノミスト誌の表紙を見て…」より。


貨幣制度も IS も、どちらも 33度線絡みで「発祥」したようです。

アメリカ南北戦争時の南部連合のトップで、フリーメーソンの最高位である 33位のアルバート・パイク将軍は、1871年に書いた手紙に、


第三次世界大戦は、政治的シオニストとイスラム世界の指導者たちとの間で、「エージェント」と「イルミナティ」によって引き起こされる両者の意見の相違を利用することによって助長されなければならない。

戦争はイスラムと、政治的シオニズムが相互に破壊し合うような方法で行われなければならない。



と書いたそうですが、33度線はそういうたぐいの最前線でもあります。

そもそも、このアメリカの「南北戦争」自体が「 33度線での戦闘だった」ことにも気づきます。

下に地図を並べました。


南北戦争(推定死者数63万人)と北緯33度線

北米の北緯33度線
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過去記事


アメリカ南北戦争(1861〜1865年)の対立図
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南北戦争が起きたのは、何で?



33度線から始まった「貨幣制度」だとか、33度線から次々と生まれでる「戦争」だとかは、また33度線の地中深くに戻っていってほしいところではあります。

しかし、それはともかく、ギリシャは、クロノス時間からカイロス時間の中へと「異次元の旅」に入ろうとしているように見えます。

こうなったら、世界の混乱も上等ではあります。




創造の手前のターンで

私たちは今、世界の破壊のターンを見て、その中に生きています。

混乱するかもしれません。

しかし、どんなに世の中が混乱しても、「創造のため」にこの世にいる人たちには大丈夫です。

私のような破壊サイドは、古い地球と共に消滅していくのが理想なわけですが、その他の人々は、新しい地球の中で積極的に、その変化に対応して順応して、変化を完成させていきます。

そういう時まで待てばいいのだと思います。

それまでは、映画『ファイト・クラブ』の台詞、

「これからはすべてよくなる」

と飽きるほど唱えてみるとか。

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・映画『ファイト・クラブ』(1999年)


日本はどうするかも考えてみたり。

「どうなる」ではなく、「どうするかと。

大自然も人間の生活もすべてに変化は襲いかかるはずです。
その中でこそ、「これからはすべてよくなる」と考えてみる。

ギリシャもよくなる。

日本もよくなる。

ベランダのトマトの実もよくなる(意味がちがうわ)。

ところで、ウェブボットのクリフ・ハイは、6年前のエッセイで、カイロス時間のことについてふれています。私は、このエッセイで初めて「クロノスとカイロス」という言葉を知りました。

今回はそのエッセイを締めとしたいと思います。



ウェブボット ALTA1309 パート4
2009年4月4日配信

「いま」という瞬間に生きるとはどういうことであろうか? それは時間が「いま」という一瞬に圧縮されることを意味している。確かに、時計が刻む時間は物理的に一定でありこれが変化することはないかもしれない。だが、われわれが生きる一瞬一瞬の時間の質が最近まったく変化してきていることに気づいているだろうか?

いま一瞬の時間は、われわれがかつて経験したことがないほど濃密になり、圧縮されたものとなってきている。この時間の圧縮は、経済や社会、そして地球が変化するにつれ、これから数年間で本格的になると私は考えている。

このような時間の圧縮の体験から、われわれ一人一人が太陽系と変化の瞬間を共有し、また銀河系とも共有していることが実感として分かるはずである。時間の圧縮体験はミクロとマクロで人間に大きな影響を与えるはずなのだ。

古代ギリシャでは時計が刻む日常的な時間の「クロノス」と、なにか特別なことが起こる「カイロス」という2つの時間概念をもっていた。

いまわれわれすべてが「カイロス」の時間をともに生きることになる。おそらくこれは可能性の高い予測として成立するだろう。これは人間自身が望んだものではなく、宇宙が人間に経験することを迫っているものなのだ。




ここまでです。

昔から好きなエッセイですが、6年前には気づかなかったこととして、ここで、クリフ・ハイは、

> これは人間自身が望んだものではなく、宇宙が人間に経験することを迫っている

とありますが、これは、逆だと思っています。

> われわれすべてが「カイロス」の時間をともに生きることになる

ことを望んでいるのは、明らかに、私たち人間自身だと思います。だから、そのようになるのだと。

望めば、何もかも手にすることができるはずです。

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