2015年07月28日



2015年10月7日に In Deep は http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。




偉大な文明の二大発祥地「ギリシャ」と(今は純粋な漢民族は存在しない)「中国」が導いてくれる創造のための破壊ステージを見守る八百万の遺伝子の集合体



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▲ 2010年02月07日の china.huanqiu.com より。


制御不能なものを制御しようとする「形而上的な戦争」

昨日(7月27日)の午後、中国の株価がえらいことになっていることに気づき、しばらくのあいだ眺めていました。

こんな株価の動きは、どこの国のどんな状態の時であろうと、なかなか見られるものではないです。

2015年07月27日の上海株価指数
shanghai-2015-0727.png
w-index.com

この 8.56パーセントの下落というのは、日本の今の株価に照らし合わせると、大体 1700円の下落という、とんでもない率になるのですが、それにしても、最近の報道の流れを振り返りますと、「これはアレだよなあ」と唸るばかりです。

というのも、つい数日前、中国政府は、株価維持のために、官民合わせての株価対策を打ち出したのですが、その金額・・・。

「日本円で約 100兆円」

なのです。

100円ではないです。
100兆円です。
さすがに小さい金額だとは思えないです。

100-chouen.jpg
ロイター


中国の株価下支え策、官民合わせて5兆元規模 効果に疑問符
ロイター 2015.07.23

中国が株式市場下支えのために打ち出した対策の規模が、官民合わせて5兆元(8052億ドル)相当に上ったことがロイターの分析で分かった。ただ、効果は今のところ限定的となっている。

中国の2014年国内総生産(GDP)のほぼ1割にあたる規模で、世界的な金融危機を受けて中国が当時打ち出した景気刺激策の規模(4兆元)よりも大きい。



5兆元は、ちょうど 100兆円ほどになります。

このように、ほんの3〜4日前に、「 100兆円を株に回しますから、中国の投資家の皆さんは安心して下さい」とした、その数日後に早くも、史上最悪級のパニック売りでこの日の上海証券取引所は取り引きを終了しました。

100兆円が一瞬で泡と消えていくという、何というか、形而上的な世界です。

しかし、ここから考えますと、株価維持は簡単そうで、100兆円が1〜2日しか持たなかったのでしたら、3日に1度、100兆円ずつ投じればいいだけのことになりそうですね。

10日で 300兆円、1ヶ月で 900兆円(中国の公称 GDP は 1100兆円)。

1年で 9000兆円。

方法としては簡単は簡単ですが、これは大変です。
1年間で、 GDP の 10倍ほども使わなければなならないことになり、やはり形而上的な世界です。

歴史的にいつでもそうですが、市場ってのはコントロールできないものなんだなあと思います。

一度崩壊が起きてしまうと、売買停止だとか国家の介入だとかは無意味であることにも改めて実感されますが、この「コントロールが効かない」という意味では、自然災害や自然現象も同じことで、明らかに人間が作り出した市場というものも、大きな生き物のように、制御できないものに成長してしまうようです。

ちなみに、株取引には「ストップ安」という値幅制限がありまして、そこに達したまま張りつきますと、取り引きができない状態になります。

中国株の場合、10パーセント下落するとストップ安らしいのですが、今回は、全体の株価指数が 8.5パーセントのマイナスということで、かなり多くの銘柄がストップ安にまで叩き売られたということになりそうです。

実際見てみると、何だかえらいことになっている銘柄が続きます。

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inance.sina



ストップ安のまま取り引き時間が終わった場合は、あくまで一般論ですが、正常な売買の取り引きがなされていない場合が多いですので、「売りたくても売れない人がたくさん残っている」ことが多く、そのままの状態だと、次の日も同じような状態に陥りやすいです。

まあ、中国当局は、

中国が株購入継続へ
 ロイター 2015.07.28

と、まだまだ「制御不能な存在」に挑戦するようですが、この形而上的な戦いが長引けば長引くほど、大爆発へと向かうというのは必然な感じもします。

長引けば長引くほどすごいことになる。

今日( 7月28日)は今は午前中の早い時間で、まだ取り引きの前ですが、今日も下落、あるいは暴落するようなことがあれば、戦いは「市場自身の勝利」という、やはり何とも難解な結末になりそうです。

上がったら上がったで、泥沼化は深まるばかり。

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文明発祥のボスたちには向かうべきところがある

少し前の記事、

ギリシャ暴動の意味:彼らは自分自身と世界を「カイロスの地球」に戻す責任を果たせるか?…
 2015年07月17日

では、現代社会に行きわたっている様々な概念を生み出したギリシャという偉大な国について、その「希望的な自己崩壊」について書いたりしたのですが、一方で、中国もまた「文明の雄」です。

中国は、さまざまな物質的文明の先駆者であり、また、東洋医学、漢字、宗教、武術、中華料理といった、今の日本に広く浸透する文明を生み出した国でもあります。

そのような偉大な中国の「目指すべきところ」も、また、偉大なギリシャと同じで、

「新しい創造のための自己破壊」

なのだと思います。

今の中国は、人心、環境など多くの面において、人間が生きる状態としては「ほぼ臨界状態にある」とは誰しも思われるところではないでしょうか。

もちろん、この「ほぼ臨界状態」は、日本にも言えることですが、前回の記事では、日本も含めて、多くが崩壊した時に、それをどのように前向きに楽しく朗らかに受け止められるか、ということを書いたのですけれど、今の世界の多くが「臨界状態に近い」のですから、多くの国で、「創造のための破壊」は起きるはずです。

特に、中国やギリシャのように、現代につながる偉大な文明を興した本人たちは、「新しい地球に向かう」ために、それを「自分たち自身で」一度ゼロの地点にまで戻す必要があるのだと。

もう、みんながみんな、その方向を望んでいるようにも見えます。

というのも、まともな思考経路で考えれば、そのうち 1500兆円も視野に入る日本の債務も、先延ばしにしても解決の目処のないギリシャの債務も、日々 100兆円を投入しても暴落し続ける中国の市場も、どれもあまりにも前衛的な状態であるわけで、普通に考えれば、こんなことになるわけがないことに実際になっている・・・。

今はいろいろな意味で、ゼロの地点へ戻るための準備状態にあるようにも見えまして、そこからどのような過程を経て、「見たことのない社会の出現」へと向かうのかが楽しみでもあります。




八百万の遺伝子たち

ところで、その中国ですが、冒頭の「現在の中国には、純粋な漢民族は存在しないことが DNA 鑑定で判明」という記事の内容は、2010年のサーチナから抜粋しますと、


中国には「純粋な漢民族」は存在しない!DNA鑑定で明らかに
サーチナ 2010.02.08

DNA測定の結果、中国にはすでに純粋な漢民族は存在しないことが分かった。

蘭州大学生命科学学院の謝副教授の話によると、特定の定義は存在しないものの、「漢民族」とは現在の河南省および山西省南部などを含めた「中原(ちゅうげん)」に居住もしくはルーツを持つ人びとを指し、本来は周辺地域に住む人びとと区別するために設けられた概念であると話す。

しかし、中原に居住していた「漢民族」は服役や戦乱からの逃避などさまざまな原因で中原から各地へ移動し、長い時間をかけて周辺の国や民族と融合していったため、現在の中国にはもはや純粋な漢民族は存在しないという。



というものです。

漢民族というのは、漢民族 - Wikipedia によりますと、

漢民族は、中華人民共和国、中華民国、シンガポールで大多数を占める民族。人類の20%を占める世界最大の民族集団である。中華人民共和国の人口の94%以上を占める。

ということですが、中国大陸においては、 DNA 分析から、もともとの純粋な漢民族というのはもういないことがわかった、ということらしいです。

長い年月の中で「血が入れ替わっちゃった」ようです。

ところで、日本人の場合は、その DNA ルーツを見ますと、もともとがバラバラの遺伝子から構成されていて、その様相は、

日本人は単一民族どころか、八百万(多数)からなる民族。

という感じを呈していることは、こちらの記事に書いたことがあります。

最新の日本人の遺伝子解析では、日本人のハプログループ(よく似た染色体上の DNA 配列を持つ集団)の分布は下のようになっています。

日本人の持つよく似た染色体上の DNA 配列集団の割合
dna-j3.jpg

▲ 国立科学博物館人類史研究グループ 篠田謙一著『日本人になった祖先たち―DNAから解明するその多元的構造』より。


よくぞ、ここまでバラバラの遺伝子グループによって単一の国家ができたものだと感心しますが、このようなバラバラな遺伝グループの人たちで構成される国こそが、

本来の日本はすべての人々に「切断プログラム」で愛と覚醒を与えられる国だったことを思い出し…
 2015年06月18日

という記事などで書いていますように、 100年くらい前までの「パラダイス国家」としての日本を作っていたわけです。

こういうところから見ますと、日本人の、この八百万の遺伝子たちは、「縄文時代〜明治時代」くらいまでの過去から考えてみましても、

本来は完ぺきな人間の社会を作り出す能力を持っている集団

だということが何となくわかります。

当初の日本人は「物質文明」を作ろうとはしなかった混合民族です。

マヤ人やアイヌ人たちや多くの先住民族たちと同様、長く文字を持たなかったし、形式としての宗教もなかったはずです。貨幣も生み出しませんでした。

しかし、ギリシャや中国などでは、それらが早くから生まれた。

そう考えますと、それら(文字や宗教や貨幣)は、中国やギリシャには必要なものかもしれないですが、本来は、日本には不要なものなのでは? とは思います。

もちろん、そうそう簡単に、そういうふうに移行できるものではないとも思いますが。

いずれにしても、今、世界で起きていることの「意味」と「日本への良い影響の作用」というものを十分に考えながら、今日も中国市場でも眺めてみようかなと思います。

ところで、経済危機関連として、下のようなニュースを見ました。


経済危機のスペイン、栄養は家庭菜園の野菜から
AFP 20105.07.26

afp-spain.jpg

高失業率と経済危機に苦しむスペインでは、健康的な食生活を送る手段として、家庭菜園で野菜を育てる人が増えている。

「市民菜園」や「アーバン・キッチン庭園」と呼ばれる菜園が次々に登場しているが、その多くが公式な許可を得ず作られている。



経済危機のおかげで、都会に畑と緑が増え始めて、そして、この人たちは緑とふれられることによって健康にもいいと思いますし、一挙両得ですよね。

早く日本も、と思わざるを得ません。

うまく智恵が広まれば、植物による発電などで、電力までまかなえるようになるかもしれませんし。

都市が緑で覆われていく・・・。

今の地球では、深刻な経済危機というのは自然良能なのかもしれません。

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