日本のガン死亡率の推移と抗ガン剤イレッサの投与数の推移
・イレッサ販売金額の推移、知っておきたいがんの知識
さりげなくガンから復帰していた坂本龍一さんを見て
最近、ガンに関係する記事が多く、前回の記事なども、読み返してみると何の話かよくわからないですけれど、まあ、ガンの話から始まっていました。
音楽家の坂本龍一さんが、中咽頭ガンで休業したのは昨年7月のことでしたでしょうか。
坂本龍一さんは、ここ 20年くらいの音楽活動はあまり知らないのですが、私が高校生の時に、その後の私自身の音楽観に大きな影響を与えた人物であるだけに、元気に乗り切ってほしいと思っていました。
そうしましたら、昨日、
咽頭がんの坂本龍一「万が一にも疑いもしなかった」
日刊スポーツ 2015.08.03
中咽頭がんを患い療養中の音楽家坂本龍一(63)が、映画「母と暮せば」(山田洋次監督、12月12日公開)の音楽を担当し活動を再開するにあたって、現在の心境を明かした。
という報道がありました。
どうやら、ずいぶんと良くなったか、あるいは、かなり治ってきてらっしゃるようです。
フェイスブックに投稿された写真を見ても、お元気に見えます。
極端なやせ方もしていないようです。
・坂本龍一 FaceBook
どのような治療をしていたのかは明らかにされていませんが、坂本さんは確かアメリカのニューヨークに住んでらっしゃると思いましたので、それもよかったのかもしれません。
アメリカは日本とは違い、三大療法から代替医療へとシフトし始めて以来、毎年 3000人くらいずつ、ガン死亡者が減り続けています。
・アメリカでもヨーロッパでもガン治療の主流が「代替医療」か「治療しない」ことによってガン患者の死亡率がどんどん低下している中で日本は…
2015年05月29日
という記事で取り上げたことがありましたが、現在のアメリカでは、ガン患者のほぼ全員( 97%)が、三大療法(手術・抗ガン剤・放射線治療)「以外」の代替療法を試みていて、効果も大きく出ているようです。
アメリカでおこなわれている主な代替医療は、
・マッサージ療法
・バイオフィードバック(体内活動の状態を測定し、その情報を音や形などで示す)
・催眠療法
・イメージ療法(患者の想像力を使った療法)
・クリスタル療法(パワーストーンを使った療法)
・キレーション療法(キレート剤を点滴して行う解毒治療)
・マグネット療法(磁気療法?)
・サプリメント利用
・音楽療法
・瞑想、ヨガ
などで、また、アメリカでは、ガンになった人たちに納豆などの日本食や、菜食への「食生活の転換」がさかんにすすめられています。
アメリカ以外でも、たとえば、カナダでは、
・ガン患者の 22%に対して何の治療もしない(無治療がもっともガンが治りやすいことが、カナダの研究でわかったため)
・抗ガン剤治療は、全体の 5%のみ
というようになっていて、カナダでは、三大療法は次第に消滅していく方向にあるようにも見えます。
欧米の医学界が、三大療法からどんどん離れていっているわけですが、しかし、これでは、製薬会社等も大変になってしまうわけで、それで今は「アジア」がターゲットになっているのかもしれません。
その中でも、日本人は特に薬が大好きですから、とても大きなマーケットになっています。
たとえば、冒頭にグラフを載せた抗ガン剤イレッサの売り上げを見ますと「日本が最大のマーケット」であることは明白で、全世界の半分から半分以上のシェアを示します。下の数字を見る限り、日本という国は、驚異的な抗ガン剤の売り上げがある国であることは事実のようです。
イレッサの日本と全世界の売り上げ比率(単位:億円)
・イレッサ販売金額の推移
そして、冒頭のグラフが示しますように、抗ガン剤の投与数が上がれば上がるほど、ガンでの死亡者数は増えているという図式もまた明らかであることもおわかりかと思います。
「感謝」の概念
それはともかくとして、上の坂本龍一さんの復帰の記事で、とても印象に残る言葉を坂本さんが言っていたのですね。
「陳腐に聞こえるかもしれませんが、病気は天=自然から与えられた気づきへの徴だと思い、感謝しています」
安保徹さんの「ガンに感謝する人ほどガンが自然退縮してゆく」という主張がふと思い起こされます。
・自立した人生(1) - 薬と病院と介護から脱却して、「ガンを自然治癒できる力」を持たないと未来を生きることはできない
2015年07月24日
という記事では、全身ガンだった樹木希林さんが、いつの間にやらガンを治癒していたことにふれましたが、樹木希林さんも、
「ガンは有難い病気よ。周囲の相手が自分と真剣に向き合ってくれますから」
というように、ガンとの共存の中で、ガンへの感謝の言葉も多かったようです。
ふと、Google で「ガン 感謝」で検索してみましたら、いくつか興味深いものが出てきます。
検索されたものからいくつか抜粋してみます。
最初は、我志普願さんという方の『ガン感謝!』というタイトルの著作でした。
説明には以下のようにありました。
内容紹介
2009年、末期がんで、余命3カ月の宣告を受けた著者が、いつしか開き直り、感謝の日々を歩き始める。
その結果、抗がん剤を使わず完治。
難病克服の最先端医療から「常識」を外れた自然の法則に沿う治療、対策の道のりを伝えた貴重な一冊。
この我志普願さんは「ガン感謝!~余命3ヶ月の末期ガンを抗がん剤使わず副作用なしで完治!」というブログも書かれているようです。
次に目に止まったのは、日本ホメオパシー医学協会のひとつのページでした。
「癌の10ヶ条」というものが書かれています。
それぞれ、その内容も書かれているのですが、ここでは、見出しだけを載せます。
癌の10ヶ条
1 癌がある事を全面的に受け入れる事
2 癌があるからといって恐れない事
3 癌患部に手をあて癌に感謝をする事。癌は全身の腐敗を食い止めるために犠牲になってくれた細胞
4 癌の患部の痛みは体があなたに助けを求めている姿。自分の体に自分がいじめてしまった事を謝ろう
5 食べたい物を食べ美味しくいただく事。
6 自分らしく生きる事。そのためには、抑圧してきたことを全部解放する事。感情を出してわがままになる事。止めてきた症状を出す事。
7 やりたかった事、自分が喜ぶ事をどんどんやる事
8 もう自分を虐めない事。この世的価値観から霊性的価値観に変えていく事。
9 癌はあるが生きている事に感謝し、今までの生き方を変え、小さな事にも喜びを持って生きる事
10 信仰心を持ち、神仏、先祖に畏敬の念を持ち、毎朝祝詞と般若心経を唱えよう
とあり、ここの中の「3」に「ガンに感謝する」ことが出ています。
その本文を抜粋します。
3 癌患部に手をあて癌に感謝をする事。癌は全身の腐敗を食い止めるために犠牲になってくれた細胞
最初は理解できなくても、まず癌患部に手を当てて癌に感謝をする事。血液が汚れ、ドロドロで酸性、甘くなっている状態では、カンジダが蔓延っていく。
癌はこの血液の腐敗であるカンジダを食い止めるために、無酸素状態で生きられる原始細胞となり、老廃物や異物を一カ所に集め老廃物の分解を集中的に行っているありがたいものである。
癌以外の細胞ではカンジダによる身体の腐敗を食い止められない。
癌はあなたに生きていてほしくて一部の細胞が癌になって守ってくれているのである。癌は何も悪くない。腹の底から感謝したら物凄い自己治癒力が出てくる。そしたら癌は治る。
この、
> 癌はあなたに生きていてほしくて一部の細胞が癌になって守ってくれているのである。
という下りは、前回の記事での安保徹さんの「気づき」で得た「ガンは不利な内部状況を克服するための適応状態(体を治すためにガンはできる)」と内容的には同じことで、また、このように「ガンが悪い血液を濾過してくれている」というような意見はわりとよく見ます。
とにかく、この
ガンは悪いものではなく、実際には体を守ってくれている
という前提を心の底から信じれば、いかなる形であっても「ガン細胞を攻撃する」という療法は良くないこともわかります。つまり、抗ガン剤も放射線治療も「ガンを攻撃する」という主要な目的がある時点で、すでに間違っているということになりそうです。
ガンへの正しい応対は、「自然退縮を目指す」という方向以外に正しい向き合い方はないのではないかという気がしてきます。
もちろん、三大療法によってガンが退縮することもあるでしょうし、三大療法を受けなかったのに、ガンが自然退縮しない場合もあるでしょうけれど、大事なことは「治った治らない」ではなく(そりゃ治ったほうがいいですが)、
自分の意志で治す方法を選択して、それは絶対に良いと信じる
ことだと思います。
もちろん、それでも治癒しない場合もあるでしょうけれど、「永遠に生きられる人間などいない」のですから、「最もいい人生を選択するのは自分だけ」だということを強く思える人生は素晴らしいし、その「人生の経験」そのものが大事なのではないでしょうか。
ガンの自然退縮については、川竹文夫さんという方が書かれた『幸せはガンがくれた―心が治した12人の記録』という、ガンを自然退縮させた人たちの記録が書かれてあるようなのですが、持っているわけではないですので、詳しい内容はわかりません。
少し探しましたら、こちらのサイトに内容の一部が箇条書きのように掲載されていました。
「どんな状態が起きても、それを感謝の気持ちに変えること。あらゆることをみんな感謝に変えること。感謝ほど全身の緊張を緩めるものはないんだから。感謝して・・・生きていることを感謝して、全身の細胞の緊張をみんな緩めていれば、病気なんかにはならない」
というようなことが書かれてあります。
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積極的な言葉は「治癒」そのもの
古代ギリシャの医師ヒポクラテス( 紀元前460年ごろ - 紀元前370年ごろ)は、
「病気を治す上で大切なことは、まず言葉である」
と言っていたそうで、希望を与える言葉が症状を改善し、絶望を感じさせる言葉は、悪化させるという意味のようです。
ヒポクラテス(ショーン・コネリー似)
・近代医学の興隆
そういう意味では、今の医者や医療番組などで言われることの多い「そのままでは大変なことになりますよ」的な言い方は良くないかもしれなですね。
これは、関東医療クリニック院長の松本光正医師も著書の中で言っています。
これは、今では普通になった「本人へのガンの告知」についてのことなどについて述べています。
松本光正医師
私が「真実を伝える医療」に懐疑的なのは、「はじめに」でも触れた中村天風の影響がある。
日本では昔から「言霊(ことだま)」の存在が信じられてきた。声に出した言葉は現実に影響を与え、発した言葉の良し悪しによって吉事や凶事が起きるとされていた。
言葉の持つ力は侮れない。天風の教えの一つに、「常に積極的な言葉を使いなさい。消極的な言葉は、決して口に出してはならない」というのがある。(略)
つまり、「痛い」「もうダメだ」などのネガティブな言葉は自己暗示にかかり、現実に影響を及ぼすのである。
天風はよく、「丸い卵も切りようで四角、ものも言いようで角が立つ」と言っていた。否定的な言葉は、口にだしたそばから自分を傷つけたり、相手の気分を害したりし、言葉通りの悪い状況をもたらしてしまうからである。
これは医者と患者にも言えることだ。医者のネガティブな一言が、どれだけ患者の心に動揺を与え、体に悪影響を及ぼすかわからない。
患者の血圧が高い時、医者のよく言う、「このままほっておくと、大変なことになりますよ」は、その最たるものだと思う。
ガンでも他の病気でも、肯定的で積極的な態度と、感謝が状態を良くするのだということはありそうで、そして、大事なのは、
その感謝の心と肯定的な言葉に「言葉にして出す」
ことのようですね。
自分たちを取り囲む「すべて」は自分たちで瞬間瞬間を創りだしているということが事実だとすれば、確かにこれはとても有効な感じがします。
肯定的な言葉が、肯定的な未来を創り出すというシンプルな概念で、こう書くと単純すぎて、馬鹿みたいですが(笑)、でも、確かにそうなのだと考えざるを得ない部分はあります。
そんなわけで、坂本龍一さんの「ガンへの感謝の言葉」を聞きまして、さらに「ガンの正体」への確信が進んだ気がします。
確信できるのは、ガンは悪者ではない、ということです。
西洋医学はそのことに気づくまで前進しなければなりません。
ところで、私が坂本龍一さんの音楽を知ったのは、高校1年か2年の頃、 1979年にレコード屋で、イエロー・マジック・オーケストラのセカンド・アルバムをジャケ買い(その音楽家が誰かは知らなくとも、ジャケットが気に入ったから買うというレコードの選び方)をしたのがキッカケでした。
下のジャケットのレコードで、このアルバムは結局は 1980年のオリコン1位になるほどヒットすることになりますが、私は当時、イエロー・マジック・オーケストラは知らなかったんですが、このジャケットを見て「かっちょええ」と即買いしました。
・ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー
その後、1980年に、坂本龍一さんは「 B-2 ユニット」というソロアルバムを発表するのですが、この中に収録されていた Riot In Lagos (ラゴスの暴動)と Not The 6 O'clock News という2つの曲に大変な衝撃を受けたのでした(同じ人は多かったようです)。
この曲とこのアルバムから受けた影響は計り知れないです。
坂本龍一 - Riot In Lagos (1980年)
そんなわけで、そのように、一時は私の音楽的心の師でもあった坂本さんが、どのようにガンを治していったのかは明らかにはされていませんけれど、このように「いつの間にかガンが治って再登場する人たち」が増えていけばいいですね。
ガン → 病院 → 終わり
という話ばかりが増えるのでは、なんだか気が滅入ります。
もっとも、先ほども書きましたけれど、いつかは誰でも必ず亡くなるわけで、「長生きすることが目的」なのではなく、「積極的な生き方をする」ことが人生の目標なのだと最近思います。
その生き方が結果的にいい社会を創造するのだと。
そのためには、訳がわからなくとも、何にでもかんにでも感謝してみるという生活に挑んでみるというのもいいかなと思ったりしました。