2015年08月27日



2015年10月7日に In Deep は http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。




世界の終わりに向かって本当に必要なもの:プレッパーズの方法だけでは持続的なサバイバルは成し得ないという確信



TV「プレッパーズ〜世界滅亡に備える人々〜」より
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ナショナルジオグラフィック・チャンネル


私たちの生活の99%がごく最近の文明に支配されている


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英国ミラーで、「イギリスでもプレッパーズが増えている」という内容の記事を目にしました。

「プレッパーズ( Preppers )」というのは、「準備する人たち」という意味で、つまりは、「世界の終末のために準備している人々」のことです。辞書的な解説では、コトバンクからお借りしますと、


プレッパー

非常事態に備え、食糧や自衛のための武器・弾薬などを過度に備蓄している人のこと。「備える(prepare)」から生まれた言葉で、2012年現在では米国に最も多く存在し全米で300〜400万人にのぼるとみられている。

彼らは政府やマスメディアを信じず、国際資本家を敵とみなす傾向が強い。支配階級の力が及ばないローカルなラジオやインターネット、身近なコミュニティなどを情報源としている。

状況によっては隣人をも敵とみなす強固に自立したライフスタイルの実践者であり、暴動や経済崩壊、核戦争、世界の終わりなどを想定している。



というような人たちです。

In Deep は、以前はそういう色彩が強いブログで、かつては「物質的サバイバル」的な記事も数多く書いていました。

そして、この「終末」に対しての私の考え方は以前と少しも変わっていません・・・というより、昔以上に、「現世システムの崩壊を強く信じている」わけではあります。

というより、今は「既存社会の崩壊 → 新しい社会の誕生」だけを願って生きているといってもいいかもしれません。

そして、その「準備」も必要かもしれないと思ってもいるのですが、最近はこの「サバイバル」に関して、以前とはまったく違う考え方になっています。それは物質的なものではないところに真実があると考えるようになったからです。

アメリカやイギリスのプレッパーズの人たちは、「物質」だけに傾いています。あるいは、「生き抜くために他人から身を守る方法」などを模索しますが、それは本当の意味での準備ではないように思うし、短絡的な発想とも感じます(永遠に持続する物質的準備というものは存在しないため)。

本当の「準備」とは、最近の In Deep の記事などで書くことのある「自立」と関係したことだと考えていますが、まず、ミラーの記事を先にご紹介しておきます。

アメリカやイギリスの典型的なプレッパーズの考え方が少しわかります。



'If the internet goes down, half the planet will come to a standstill': why 'preppers' will be the last ones standing
Mirror 2015.08.25

「もしインターネットが消滅したら、地球の半分は機能しなくなるだろう」 - そして、プレッパーズが最後の勝者となるのかもしれない

最近は、この世界は暮らすには恐ろしい場所となってきている感がある。

小惑星の接近やテロリストによる謀略がなくても、私たちは、たとえば、大規模なオンラインでのデータのハッキングや、あるいは、経済の完全な崩壊の危険性と共に生きている。

しかし、仮にそのような終末がやってきた時でも、その黙示録に対処することができる人々が少なくはない数でいる。彼らは、積極的に「その時」に向けて準備してきた。

これらの人たちは、自身を「プレッパーズ」、あるいは「サバイバリスト」と名乗っており、巨大なアンダーグラウンド・コミュニティに属している。 ATM が停止したり、インターネットが完全にシャットダウンした時でも、これらの人たちは生き残ることができると彼らは言う。

「これらの人々は、特にアメリカで巨大なコミュニティとなっていますが、今、イギリスでも、次第にその存在感を増しています」と、イギリスのプレッパーズのスティーブ・ハート氏は述べる。

「終末のための準備をすること自体は、保険の別の形と言えるでしょう。多くの人々が、車などの保険に入っていますが、準備は、それらと少し違う視点の保険のようなものなのです」


ハート氏のウェブサイト「UKプレッパーズ・ガイド」
Preppers-homepage.jpg
UK Preppers Guide


月間 10万のアクセスがあるプレッパーズのためのウェブサイトを持っているハート氏は、以下のように語る。

「巨大な地震に見舞われたら? 津波や火山噴火、あるいは、バイオテロに遭った時にどうしたらいいですか?」

そのような状況は、イギリスではほとんど考えられないが、しかし、59歳になるハート氏は、かなりストレートに言う。

「では、政府の状態が悪化したらどうします? プレッパーズたちが最も恐れていることが、経済の完全な崩壊です。その場合、どうしますか?」

「そして、次の事実は、全世界は崩壊に瀕していて、そこから、あなたたちが抜け出すことができないことを説明します」

「それは、インターネットです。インターネットが完全にシャットダウンした時、地球の半分の地域が機能不全に陥ります」

ハート氏は、21世紀の銀行と社会システムのオンラインの 99%は、そのテクノロジーに依存していると言う。

とはいえ、ハート氏も、経済の完全崩壊やインターネットのシャットダウンというような黙示録的な事態が実際に起きる可能性は非常に少ないことを認識している。しかし、「後悔するより、安全にしておいたほうがいい」と述べる。

プレッパーズたちは、食料の備蓄の方法や電気の獲得の方法、そして、自然に対処できるサバイバル・スキルを学習する。

ハート氏はまた、人々に過度にテクノロジーに依存しない生活を示し、また、常にガソリンを満タンにし、缶にもガソリンを溜めておくことや、水を濾過して飲料にする方法、あるいは、寒い時に、どのように家を暖めるかなどを示している。

ハート氏は言う。

「料理をしている時に、すべての電気製品を消してみて下さい。それを1時間だけ、あるいは、1週間試してみて下さい。その時に、あなたが電気がなくても、家の中で生きられるか、そうではないかがわかります」

プレッパーズはイギリスでは、アンダーグランド・ソサイエティかもしれないが、インターネット上で誰でもすぐにその方法を学ぶことができる。

世界の終わりはすぐそこに迫ってはいないかもしれないが、ほんの少しの準備をすることには何も害がないことも確かだ。




ここまでです。

このハート氏の言うことには、同意できる面もあります。

たとえば、気づけば、私たちの生活と文明は、あまりにもテクノロジーに依存した文明となってしまっていることなどです。

この世にインターネットが現れてからの年月は、人間の歴史から見れば非常に短いものですが、文明の多くがその「新しいテクノロジー」に依存した生活となっていることに改めて気づきます。

現代の私たちの生活は、

・電気
・インターネット


どちらかが消えれば、文明そのものが消滅すると言ってもいいほど、それらに依存しています。

そういえば、インターネットといえば、最近、マイクロソフトの「プライバシーに関する声明」というものを読んだ時に、

「今の時代は個人のデータを自動に送信することが当然となっている」

ことに気づいたりしました。

その内容は、

Windows 10 で自動的に収集される情報とデータの種類を知っておいてもいいのかもしれません
 クレアなひととき 2015年08月27日

という記事に書きましたが、名前やメールアドレスから、趣味・嗜好、位置情報、検索した内容、電話の通話内容、音声入力、入力した文字、アプリケーションの使用状況など数多くの個人データが送信されているということのようです。

そして、ユーザーは「すべて承知した上で製品を使っている」ということになっています。

「プライバシーに関する声明」などに関しては読まない方が多いでしょうけれど、読むと、「自分はこんなことを承知したことになっているのか」と、驚くこともありますので、たまに目を通すのも楽しいですよ。

もちろん、他のさまざまな端末やスマートフォンなども同じようなものなのかもしれませんが、「企業のコンピュータと個人のコンピュータや端末が直結した時代になっているのだなあ」と思います。





本当の「準備」とは

話が逸れましたが、アメリカのプレッパーズの考え方をその光景から語りますと、たとえば、ミラーの記事中に動画がありまして、アメリカのプレッパーズの人たちの様子が出ていますが、「アメリカ人にとっての世界の終わりへの準備」というと、下のようなことになるようです。

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2番目の人などは、食糧危機などで、しばらく何も食べられない状況のほうが、むしろ健康に良い感じもしますが、いずれにしても、アメリカなどでは「準備」というと、こういうことを言うようです。

こんな人たちが「 300万人から 400万人いる」というのですから、そりゃ、社会が混乱した場合は、アメリカは物騒ではあります。

しかし、実際には、最も大事な「準備」はこういうことではないと思うのですよ。

最も大事な準備は「自立して生きることを学ぶこと」だと思うのです。

この春あたりからのいくつかの記事や、「自立」に関しての記事などで書いたことがありましたが、たとえば、どんなに食料を蓄え、燃料を蓄え、武器を蓄えても、あるいは自給自足できていたとしても、その人が薬を飲み続けなければならなかったり、病院に通い続けなければならないようなままだと、サバイバルには程遠いと思うのです。

社会システムが崩壊すれば、現代の医療制度もなくなると考えるのが普通ですから、それらがなくても生きていけるような「自分」を作ることがまずは最も大事だと思うのです。

そして、いくら物や備蓄に溢れていたとしても、その人が不安と恐怖に駆られている限りは、その世界は不安だらけで恐ろしいものでしかなくなります。

これは、「ストレス=病気の大きな要因」説から見ても、良い状態ではないです。

結局、現行の世界の終わりに向かう私たちが最も「準備」しなければならないことは、具体的には、

・健康
・明るい気持ち
・他人への思いやり


だと思います。

こんなこと書くとバカみたいですが、本当にそう思います。

どれも理想論ではなく、サバイバルのための「武器」であり、「ツール」であると考えています。

健康は書くまでもないですが、明るい気持ちも重要なはずです。

どんな世の中になっても、その社会に絶望ばかりしていては、建設的な考えもでませんし、そもそも生きていてつまらない。生きているのがつまらないなら「生きている必要もない」はずです。

なので、「生きている理由」を見出すためにも、明るく前向きな気持ちを持てるようになれば、どんな世界でもそんなに悪いものではなくなるはずです。

「他人への思いやり」というのは、曖昧なことでなく、具体的にとても重要なことのはずです。

というのも、システムが破綻した時に最も大事なことは、「システムのない中で生きる方法を模索する」ことですが、アメリカの人たちのように武器を持って対立するような図式が長続きするはずがなく、結局は、ある程度の期間の生活を成立させるには、他人同士が助け合って生きるしか持続的な方法はないわけで、その時にはそういう「思いやり的」な気持ちは必要なものです。

いずれにしても、上のような健康であることとか、肯定的な気持ちであるとか、他人との協調ということが大きな前提となって、それから、食べ物はどうするとか、まあ、そういういろいろなことも少しずつなしていけるものなのだとも思います。

あとは、これは「準備」として、私が最も学ばねばならないことですが、「恐怖心の排除」です。




恐怖心の克服も最重要な「準備」

社会混乱の際には、「恐怖」で何かを仕掛けられることがあります。

自然災害とか戦争とかテロとか、何でもいいですが、過去を見てみると、メディアにしても、当局発表にしても、「恐怖する心」は人々の心理を動かす大きな材料となり得ます。

911 の後を思い出してもそうですが、アメリカから遠い日本に住んでいる私たちも得体の知れない恐怖に駆られていた日々でしたが、あれは恐怖を「喧伝」されていたのだと今わかります。

あるいは、今、株式市場が大荒れとなっていることの根底も「恐怖」です。今日のブルームバーグの「日本株と円のボラティリティ、一転高水準」という記事に下のような記述があります。


ブルームバーグの記事より

「朝起きるまで、100万ドル儲かっているか、失っているのか全く分からない。気がおかしくなりそうだ」と英アルタス・キャピタルのファンドマネジャー、リチャード・ウィッタル氏(シンガポール在勤)は語る。

日本株の運用に25年間携わるが、例年夏場は休暇期間で市場が変動しないことが多く「これまでにこのような状況は起こったことがない。髪の毛が真っ白になってしまう」という。



個人投資家は、さらに恐怖心の中で取り引きを行っている人が多いかと思われます。このような恐怖が、今のような異常な乱高下を生み出し、場合によっては、この恐怖が「システムを崩壊にまで導く」可能性もあるのかもしれません。

この「恐怖の周波数」を拒絶できる人間になれれば、実は社会崩壊なんて恐くないはずです。

そのような気持ちを獲得するまでには、私を含めて時間はかかるでしょうけれど、それこそが「準備」だと思います。

何にも恐怖を感じないということは、良い言い方をすれば「悟り」でしょうし、あるいは、悪い言い方では「愚鈍」ということになることからもわかる通り、「悟り」も「愚鈍」も実際には同じことであり、その境地には、良い悪いの価値判断をつけることはできないことにも気づきます。

私もなかなかうまくいかないですが、何年計画かで「愚鈍」に少しでも近づければと思います。

あるいは、そのためには、

「人間によって観測」されるまでは「この世の現実は存在しない」ことを、オーストラリアの量子学研究チームが実験で確認
 2015年06月06日

などの記事にありますように、

この世は実際には存在していない

ということを瞑想などで強く想うことも無駄ではないと思います。

そして、自分の心が作り出す世界こそが現実の世界であるという認識に立てば、そして、前向きに考えられる気持ちがあれば、どんな社会に投げ込まれても、誰でも、不安や恐怖の心を持たずにいられるようになれるのではないかと思っています。

多くの人が不安や恐怖を持たなければ、実はシステムが崩壊したところで、社会はさほど混乱しないはずです。

もちろん、多少の物質的な準備が無駄というわけではないかもしれませんので、それについては、各自のご判断だと思います。

ところで、上のミラーの記事に「水の濾過の方法」という文字がありましたが、これについては、過去記事で何度かご紹介したことがあります。

人間は、飲む水さえあれば、食料がなくても、かなり大丈夫です。

濾過と滅菌の具体的な方法としては、

・太陽光線で滅菌する方法
・漂白剤で浄化する方法


などがあり、それぞれ以下の記事に記したことがあります。

太陽放射の紫外線Aで川や湖の水のバクテリアを滅菌して浄水する方法
 2010年10月22日

非常時に漂白剤で水を浄化する方法
 2010年10月26日

あるいは、「大気から水を抽出して濾過する方法」も以前ご紹介したことがあります。

今の社会では、電力のシャットダウンがあると、水道水が止まる場合が多いです。

薄い大気から水を抽出する方法 : (歴史的干ばつの世界的な拡大を見て)
 2013年03月12日

下のような方法で、水を獲得できますが、詳しくは上の記事をお読み下さい。

太陽蒸留器で水を集める方法
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手作りの水の濾過器
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そんなわけで、これから先、終末的状況が少しずつ目に見えてくる可能性もあるのかもしれないですが、明るく強く健康に進んでいけば、道も出てくるようにも思います。

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