2015年09月05日



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4連続する赤い月とシュミータが過去2000年で初めてシンクロした2015年の9月は、史上最大級の「天空を暴力的に赤く染める妖精の登場」と共に始まった



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▲ 2015年04月03日のクリスチャン・ポストより。今年の早い段階から、このような話が出ていたようです。






 


過去2000年で初めて「テトラッドとシュミータがシンクロ」

前回の記事、

シュミータとは何か?:ユダヤ教のラビ、ジョナサン・カーンが語る「市場の崩壊、国家の盛衰、戦争、高い塔、9/11…etc」との関係…
 2015年09月03日

では、今年 2015年9月13日(日本では 14日になるかと思います)は、「シュミータ」と呼ばれる7年ごとのユダヤ教の安息日の最終日であり、そのことが、過去どんなことと関係していたかについてのユダヤ教のラビの語りについてを書かせていただきました。

この年には、過去数十年、ほぼ正確に、株式市場や金融市場の混乱と暴落、大きな不況や恐慌、あるいは、戦争などの社会混乱が起き続けていた上に、この時期が、過去記事、

赤い月と黒い太陽: 2014年から 2015年まで「4回連続する皆既月食」がすべてユダヤ教の重要宗教祭事の日とシンクロ。そして、過去の同じ現象の時に「イスラエルの建国」があった
 2014年04月06日

から書き続けていました、4回連続する皆既月食(テトラッド)の最終月(今年の9月)と、現在のシュミータの時期がシンクロすることも、ここ数日の記事を書く中で、初めて知りました。

テトラッドという現象は、ものすごく珍しい現象ではないですが、それでも、過去 2000年で8回のみであり、ありふれた現象でもないと思います。

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▲ 過去記事「西暦が始まって以来の「4回連続する皆既月食」(テトラッド)の発生はたった8回。そして、その時に起きていたこと」より。


過去のテトラッドの時には、イスラエルの建国(あるいは、エルサレムの再建)に大きな影響を及ぼした出来事(第一次、第三次中東戦争、国家としての承認など)があっただけではなく、世界各国が荒れまくった年となっていました。

特に、第二次大戦後の2回のテトラッド、1949-1950年と、1967-1967年のテトラッドの年は激動で、また、「大量死の年」ともなりました。

西暦 1949 - 1950 年のテトラッドの年に起きたこと

・1949年5月11日 - イスラエルが国連の59番目の加盟国として承認
・1949年6月 - 第一次中東戦争停戦
・1949年10月1日 - 中華人民共和国成立
・1950年6月25日 - 朝鮮戦争が始まる
・1950年10月7日 - 中国によるチベット侵攻



西暦 1967 - 1968 年のテトラッドの年に起きたこと

・1967年6月5日 - 第三次中東戦争。イスラエルの圧勝で終結
・1968年1月5日 - プラハの春が始まる
・1968年1月29日 - 東大闘争始まる
・1968年1月30日 - ベトナム戦争でテト攻勢開始
・1968年5月21日 - フランスで1千万人参加のゼネスト


このようなことが「4回連続する赤い月」の中で起き続け、そして、イスラエルは 1967年には、領土を4倍にまで拡大して現在に至ります。

しかし、調べているうちに、今現在の「赤い月」、つまり、テトラッドには、過去 2000年の他のすべてのテトラッドと違う点があることに気づきました。

それは、2014年から 2015年のテトラッドが、

「シュミータと時期が重なっている」

ことです。

過去 2000年のテトラッドと、安息年のシュミータが重なる時があるかどうかを確かめてみました。計算が間違っていることもあるかもしれませんが、参考までにという程度でご覧下さい。

過去2000年のテトラッドとシュミータの年

162-163年  直近のシュミータは 159年
795-796年  直近のシュミータは 797年
842-843年  直近のシュミータは 838年
860-861年  直近のシュミータは 866年
1493-1494年 直近のシュミータは 1496年
1949-1950年 直近のシュミータは 1951年
1967-1967年 直近のシュミータは 1966年
2014-2015年 直近のシュミータは 2014-2015年


ということになり、少なくとも過去 2000年では、現在が唯一のテトラッドとユダヤ教の安息日シュミータがシンクロしている年ということになりそうです。

だからどうしたということでもないですが、1年半追い続けてきた「赤い月」に、こういう大きなオマケがついているとは思いませんでした。

まあ・・・これから、やって来る「かもしれない」ことが、ブラックマンデー (1987年の株式大暴落)とか、リーマンショック(2007年の市場の混乱から続いた不況)程度であるなら、そんなにどうのこうのという話ではないとは思います。

というのも、私を含む多くの人たちは 1987年も、同時多発テロのあった 2001年も 2007年も生きてきたと思いますが、「その多くの人は今も生きている」からです。生きているということは、苦しかったりした時もあったかもしれないですが、とにかく今は生活しているということです。

7年ごとに混乱が起きたとしても、しばらくすれば、また元に治まってきているのが最近の歴史です(金融に関しては、歪みがどんどん増してきたこの7年でしたが)

なので、ブラックマンデーとかリーマンショック程度のものなら、一時的に大変なことはあっても、わりとすんなりと元に戻れるものなのかもしれません。

あるいは、大恐慌( 1929年の株式の暴落から続いた世界的な大不況)のようなものも、結局時間をかけながら元に戻っていったわけで、いろいろ大変ではあっても「いつかは戻ることができる」タイプのものでした。

しかし、そのラインを越えたものならどうなるのか

そんなことをここ2日ほどボーッと考えていました。

数字や現象のシンクロに、さまざまな「かつてないような一致」を見せている今年のシュミータに何が起きるのか、あるいは「起きない」のか。

今週は、株式市場の値動きも結構見ていました。

今や1日の値動きの大きさもすごいものですが、一瞬で 300円くらいはあっという間に上げ下げするような大荒れの相場となっていて、それと共に、現在では証券会社などが「アルゴリズム取引」(コンピュータによる超高速取引)というものを使っていて、その機械取引がその荒れた相場を加速させているのかもしれません。

上がろうが下がろうが、一瞬で数字が吹っ飛んでいく様子は圧巻です。

もちろん、9月に何もなく、何ヶ月かして、また安定した株式市場に戻っていくのかもしれないですが、今の動揺がものすごすぎて、なかなかすぐ平穏に落ち着くということを考えるのは難しそうです。






空のしるし

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そういえば、もともと「赤い月と黒い太陽」なんてタイトルの記事を書いたのは、

・赤い月
・暗い太陽


という表現が、さまざまな啓示書に登場することに興味があったこともあります。


旧約聖書「ヨエル書」3章4節

主の日、大いなる恐るべき日が来る前に
太陽は闇に、月は血に変わる。




「日月神示」 紫金之巻第五帖

月は赤くなるぞ、日は黒くなるぞ、空はち(血)の色となるぞ、流れもちぢゃ、人民四つん這ひやら、逆立ちやら、ノタウチに、一時はなるのであるぞ。



新約聖書「ヨハネの黙示録」6章13-14節

また、見ていると、小羊が第六の封印を開いた。そのとき、大地震が起きて、太陽は毛の粗い布地のように暗くなり、月は全体が血のようになって、

天の星は地上に落ちた。まるで、いちじくの青い実が、大風に揺さぶられて振り落とされるようだった。



読めば読むほど酔えると評判のヨエル書では、

> 太陽は闇に、月は血に変わる

とあり、日月神示では、

> 月は赤くなるぞ、日は黒くなるぞ

とあり、ヨハネの黙示録では、

> 太陽は毛の粗い布地のように暗くなり、月は全体が血のようになって

と、皆既月食と皆既日食が同時に、あるいは交互に起きるようなニュアンスを漂わせています。

その「皆既月食と皆既日食が交互に起きる」というのは、直近でいえば「今までの1年半」です。この1年半は、皆既月食と皆既日食(部分日食)が繰り返し起きた年でした。


テトラッドの間の月食(赤)と日食(青)

2014年04月15日 皆既月食(ユダヤ教の祭「過越」)
2014年10月08日 皆既月食(ユダヤ教の祭「仮庵の祭り」)
2015年03月20日 皆既日食(ユダヤ教暦新年の前日)
2015年04月04日 皆既月食(ユダヤ教の祭「過越」)
2015年09月13日 部分日食(ユダヤ教の新年祭)
2015年09月28日 皆既月食(ユダヤ教の祭「仮庵の祭り」)



4回続く「赤い月」の中に、規則正しく日食が挟まれているのは美しいといえば、美しいです。

いずれにしましても、オカルト系の話の域を出ないものかもしれないにしても、今年の9月は、さまざまな「シンクロ」が終着点のように集合しています。






赤く染まった空を見て

そういえば、「空のしるし」といえば、もう5年ほど前の記事ですが、

空の赤い妖精「スプライト」
 2011年08月29日

と呼ばれている空の光学現象をご紹介したことがあります。

スプライトというのは「 1000分の1秒ほどの短い時間だけ赤く光る」現象で、下のようなものです。スプライトは英語で「妖精」の意味です。

Red-Sprites-23.jpg

▲ 2011年08月29日のスペースウェザーより。


このスプライトは、あまりにも光る時間が短いため、写真での存在証明をすることができず、20年ほど前までは「オカルト」として片付けられていたものでしたが、撮影機器や撮影方法の進歩と共に、写真撮影ができるようになり、今は存在が認められるようになりました。

撮影される多くのスプライトは上のような感じなのですが、9月1日に、チェコ共和国で、とんでもないスプライトが撮影されたのです。

下がそのスプライトです。

チェコで撮影された壮絶なスプライト

Martin-Popek-sprites.jpg

▲ 2015年09月01日のスペースウェザー Realtime Image Gallery より。


これが 0.1秒よりも短い時間などで「高層大気を広範囲に赤く染めた」のでした。

もはや、「妖精」というような可憐さを通り越していて、おそらくですが、撮影されたものでは、観測史上最大クラスのものではないでしょうか。

そして、これが起きたのが 9月1日、つまり、9月の始まりの出来事でありました。

そんなわけで、いろいろと考えるところも多いですが、わりと何事もなく平穏に進行するしもしれないですし、推移を見ているしかないですね。


そういえば、「数のシンクロ」の問題に関しては、先日の、

2015年9月という「終末」の月(1): ユダヤ教のラビは「9月に救世主が再来する」と語り、7年サイクルのユダヤ安息日の終わりも9月、そして、その9月に起きる27の出来事の「偶然」のシンクロ
 2015年08月30日

という記事などに出てきます、聖書やユダヤ教などの宗教概念と「特定の数」との関係についても、今年9月は多くのシンクロがあるようなのですけれど、それについて、私は全然理解していませんでした。

そこに、YouTube 経由で、そのことについてメッセージで説明して下さった方がいまして、もう少し理解しましたら、書いてみたいと思います。メッセージを下さった方にお礼を申し上げたいです。

今回はここまでとさせていただきまして、またぼんやりと考えようかと思います。