2015年09月07日



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日本の西暦127年の「大洪水」を知り、その時代への突入の可能性を感じる中、エルサレムへ巡礼する外国人を狂気に駆り立てる奇妙な「終末症候群」を考えてみる



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▲ 2015年4月3日のライブサイエンスより。



最近は、この9月に関係する噂の数々や、シュミータと呼ばれるユダヤの安息日のことなどを書くことが多いのですが、場合によっては、実生活とも関係する話であるかもしれない部分もありますので、そのことを考えることが多かったりします。

最近は、イスラエルの英字メディア「イスラエル・ブレーキング・ニュース」というのを見ることが多いのですが、このメディアは「聖書の視点から時事報道を見る」というようなスタンスなので、ラビの言葉やら予言めいた事柄やらが満載なんですが、8月下旬以降は、下のような、何とも禍々しい記事が連日のように掲載されています。

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▲ 2015年09月02日の Breaking Israel News より。


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▲ 2015年08月26日の Breaking Israel News より。


それぞれの内容は、ほとんど見出し通りで、最初のものは、シュミータに関係する「数字」などが、今年のイスラエルに関しての「何か大きなできごと」を示唆しているかもしれないというものです。

下のほうは、「未来から啓示を受けている」というイスラエルのラビが、戦争がすぐ近くに迫っていると警告したり、といった「オカルトもの」ですが、状況を考えると、それなりに何となく理解できないでもないような、そうでもないような。

そして、ユダヤとイスラエルも今はいろいろとアレですが、「実生活に関係する」といえば、何だか気候が妙ですよね。

これは関東の話ですが、「とにかく晴れない」のです。

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1888年前の日本で起きていた「ノアの方舟」級の大洪水

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RANDOM


春頃から、朝早く目覚めた時は、なるべく外を歩くようにしているのですが、この2週間くらいの私の住むあたりは、朝からほぼずーっと雨で、小雨とか霧雨とか、そんな朝ばかりとなっていて、さすがにこんなに晴れの日の少ない8月中旬から9月というのは記憶にないです。

しかも、天気予報を見る限りは、まだ1週間くらいはこんな天候が続くというような予報になっていて、週末にかろうじて「天気マーク」がついていましたが、そこに、台風17号と18号が発生しまして、週末の日本を直撃する可能性が高くなっています。

これで、週末の何日かぶりの晴れも見込みが薄くなってきそうで、「いつになったら晴れるんだ?」と思いますが、梅雨時でも珍しいほどの晴天なしの日々はまだ続きそうです。

気温もとても低くて、結局冷夏となりりつつある今年の夏ですが、ここまで太陽の出る日が少ないと、そろそろ関東の農業とかには影響がありそうです。

この台風ですけれど、先日、太平洋で、観測史上で初めてとなる「同時に4つのハリケーンが発生」ということが起きていまして、これは、

史上初:4つの大規模ハリケーンが「同時」に発生という異例の現象
 2015年09月05日

という記事に書きましたが、このうちの「キロ」と名づけられたハリケーンが、台風17号となったようです。


太平洋上に同時に発生した4つのハリケーン

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Mark Tarello


何だかもういろいろな現象が「発生し放題」の感がありますが、気候といえば、先日、子どもがテレビのチャンネルを回していて、 NHKスペシャル「巨大災害 第1集 極端化する気象〜海と大気の大変動〜」という番組を見始めたので、私も一緒に見たのですが、その中に「木の年輪」を解析することにより、過去「数千年間」の日本の気候変動の状態を明らかにする研究プロジェクトが紹介されていて、その解析の結果、

西暦127年の日本で、とんでもない大洪水が起きていた

可能性に言及していました。

日本に文献のない時代ですから、正確な状況はわかりようもないですが、年輪の解析から得られたデータでは、その年に、とにかく「ずーっと雨が降り続けていた」ということが示されて、解析からの雨量では、何もかも流し去るような大洪水が起き続けていた可能性が示されていました。

その番組の再現映像などを見ていて、私は「ノアの方舟」に関してのシュメールの洪水神話などを思い出していました。


シュメールの洪水神話

大洪水が聖地を洗い流すだろう。人類の種をたやすために。これが神々の集会の決定であり、宣言である。

あらゆる嵐、しかもはなはだ強大なのが、ひとたばになって襲ってきた。同時に、大洪水が聖域を洗い流した。七日と七夜、大洪水が国中を洗い流し、大舟は嵐のために大波の上でもてあそばれた。

そののち、太陽神ウトゥがあらわれ、天と地を照らした。



ノアの方舟のこの描写では、8日目には太陽が出るのですが、西暦 127年の日本の洪水は、そんな生ぬるいものではなかったようで、どちらかというと、旧約聖書の『創世記』にあるノアの方舟伝説の、


洪水は40日40夜続き、地上に生きていたものを滅ぼしつくした。水は150日の間、地上で勢いを失わなかった。


というほうに近かったのかもしれません。

沖縄以外の日本には「洪水伝説はない」とされていたと記憶していますが、伝説どころか、明確に、今から 1900年ほど前に大洪水があったということが今になってわかったということのようです。

以前、カルデラ破局噴火の記事を書いた時に、

地球には同じ系統の文明を継続させないメカニズムがある

として、常に「リセット」が繰り返されることを書いたことがありますが、洪水にも同じような意味合いがあるのかもしれません。

昨年の、

水は浄化なのか、それとも単なる害悪なのか…
 2014年05月27日

という記事に、ルーマニアの宗教学者、ミルチャ・エリアーデという人が、『世界宗教史』に書いた記述を掲載しています。


ミルチャ・エリアーデ『世界宗教史』より

洪水の原因は人間の罪であると同時に世界の老朽化であることが確認される。
宇宙は、生存し、生産するという単なる事実によって、しだいに退化し、ついに衰亡するのである。これゆえに、宇宙は再創造されなければならないのである。
言いかえれば、洪水は新しい創造を可能にするために「世界の終末」と罪に汚れた人間の終末を大宇宙の規模で実現するのである。



> 洪水は新しい創造を可能にするために「世界の終末」と罪に汚れた人間の終末を大宇宙の規模で実現する

という、この人の主張が正しいのであれば、今後もなお「洪水の時代」が続くことも不思議ではないです。

過去の洪水に関しては、エベレストの山頂部からアンモナイトの化石が見つかったりもしていて、これが洪水によるものなのか、地層の隆起によるものなのかはわからなくとも、地球の動きがダイナミックであることはわかります。

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▲ 1960年代に、エベレストの山頂に近い地層で発見されたアンモナイトの化石。過去記事より。


なお、ノアの方舟の伝説のほうに関しては、

ノアの大洪水は紀元前 5000年に実際に起きていた: 黒海の放射性炭素測定によるひとつの実証
 2012年12月13日

という記事でご紹介したことがありましたが、黒海周辺に限っていえば、 5000年ほど前に起きていた可能性が高いという主張があります。

その時の状況の予想は、海洋探検者ロバート・バラード氏の描写では、

「あっという間に水が激しくこの場所を突破し、土地を浸水しました。そして、150,000平方キロメートルの土地が一瞬にして沈んだと考えられます」

というようなものでしたが、NHK で再現していた日本の 1900年前の洪水も何となく似た風情を漂わせるものでした。

そして、その NHK の番組では、タイトルが「極端化する気象」というだけあって、今後そういうようなことも増えるかもしれないということを述べているものでもありました。

まあ、もう気象は荒れていますから、そんなに意外感はないですが、「大洪水」ということに関しては、ずいぶんと以前から気にかかる現象ではありまして、In Deep でも、洪水の記事はかなり多く書いています。

そして、それは、さきほどのルーマニアの宗教学者の言葉などからも、「終末」という状況に対応できる概念であるからこそ、たとえば、最近の「2015年9月という「終末」の月」という記事とも関連する部分もなくもないのだという気もしないでもないです。

というわけで、「終末」つながりということで、今回もユダヤ教とかイスラエルとかと少し関係した報道をご紹介します。

冒頭に貼りましたアメリカの科学メディア、ライブサイエンスの記事です。





聖地エルサレムで起きていること

ご紹介するのは最近の記事ではなく、今年の4月の記事で、わりと興味深いものではあったのですが、当時、ご紹介する機会がありませんでした。

そして、最近書いていました一連のユダヤとかイスラエルの記事を書いている中で、この記事のことを思い出したのでした。

記事の内容は、

エルサレムに巡礼に訪れる外国人に、精神に異常をきたす人たちがたくさんいる

ことを説明したものでした。

その数は、1980年から 1993年の間で「巡礼に来た外国人 1200人が精神病院に入院している」という、かなりのものです。

入院ということは、それなりに重い状態だと思いますので、もう少し軽い状態の人たちはさらにいるのではないかとも思いますが、調査は、入院した人たちだけを対象に行われています。

そして、最初のほうに載せました「イスラエル・ブレーキング・ニュース」などの記事のように、今年あたりは、ユダヤ教とイスラエルの過去の歴史に詳しい人であればあるほど、信仰への「畏怖」や「熱狂」は増大しているような感じもありますので、メンタルへの影響も通常より大きくなりそうな気がします。

その記事をご紹介します。

なお、記事中に「トゥルーマン・ショー」という言葉が出てきますが、これは、1998年のハリウッド映画のタイトルで、下のようなストーリーです。

トゥルーマン・ショー - Wikipedia

彼(主人公)は生まれたときから人生の全てを24時間撮影されていた。彼は「アメリカ合衆国公民」ですらなく、人生がそのまま「リアリティ番組」として世界220ヶ国に放送されていた。彼の住む街は万里の長城に匹敵する巨大ドームのセットであり、周囲の人物は全て俳優なのであった。

それでは、ここから記事です。



Bizarre Syndrome Makes Visitors to Jerusalem Go Crazy
livescience 2015.04.03


奇妙な症候群がエルサレムへ巡礼する人々を狂気に駆り立てる


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insightguides


世界中のキリスト教徒とユダヤ人たちは、イースターの休日と過越(すぎこし)の祭を祝うために準備し、多くの人々がエルサレムの街に集まる。

古代から、ユダヤ教、キリスト教、そしてイスラム教 にとって、エルサレムは世界最大のいくつかの宗教の巡礼者たちを惹きつけ続けてきた。

しかし、これらの訪問者のうちの中には、数が多いわけではないが、エルサレムへの畏敬の念が、病理となっていく場合がある。

言葉を換えると、エルサレムへの訪問が、人々に強迫観念を植えつけたり、妄想にとりつかれたり、他のさまざまな精神疾患の引き金となることがあるのだ。

何人かの精神科医たちは、この現象を「エルサレム症候群」と名づけており、この状態が、それまで精神疾患にかかったことのない人たちに起きると言う。

しかし、一方では、エルサレム症候群という診断に異議をとなえる精神科医たちもおり、彼らは、これは広範囲な部分の精神疾患の一部である可能性があり、エルサレムに原因があるのではないと述べる。

ニューヨークのアルベルト・アインシュタイン医学校の心理学訓練の監督官であるサイモン・レゴ( Simon Rego )氏は、「私は、エルサレム症候群のような症状については、それ以前に聞いたことがありません」と、エルサレム症候群に否定的な見方をする。

「このようなことは、文献の中に定期的に出現します。そこでは、医者たちが、それまでにない症状を発見したと思っているのです」

しかし、このエルサレム症候群は、本来的に持っている根本的な精神疾患の結果である可能性もあるとレゴ氏は述べる。

エルサレム症候群は、西暦 2000年に初めて確認された。

イスラエルの精神科医たちが、1980年から 1993年の間に、エルサレムを訪れた人たちが「エルサレムで深刻な精神的な問題に陥る」ことにより、エルサレム市内にあるクファルシャウル精神保健センターに入院した 1200人の観光客たちを調査した結果を、英国の医学誌ブリテン・ジャーナル・オブ・サカイアトゥリー( British Journal of Psychiatry / 英国の精神医学)誌で報告したのが最初だ。

研究者たちは、3種類のエルサレム症候群を同定した。

エルサレム症候群の第1のタイプは、もともと精神疾患に苦しんでいた人たちが含まれるが、その多くの人々が、それ以前から、「自分は聖書に出てくる人物」だと信じている人たちだった。

たとえば、妄想型統合失調症の持病を持っていた一人のアメリカ人観光客は、自分は聖書に登場するサムソン(旧約聖書 士師記13〜16章に登場)だと信じていた。

そして、彼は「嘆きの壁」で石のブロックのいずれかを移動させなけれはならないという強迫に駆られて、イスラエルを訪問していた。 このアメリカ人は、いくつかの騒ぎを起こした後、警察から病院に移送された。

症候群の第2のタイプの患者たちは、本格的な精神疾患を有してはいないが、いくつかの精神疾患の兆候を示す。

この第2のカテゴリには、たとえば、イエス・キリストの再臨を待つためにエルサレムに定住する非主流派のキリスト教団体の一部の人々などが含まれる。

このタイプとして、研究者たちは、「真の」宗教を見つけることに取り付かれた健全なドイツ人の例も挙げている。このドイツ人は、ユダヤ教を研究するためにエルサレムを訪れたが、聖墳墓教会(エルサレム旧市街にある、イエス・キリストが十字架にかけられ、埋葬されたとされる場所に建つ教会)で、精神病的な状態に陥ってしまう。

第3のタイプは、エルサレムに来る前には、いかなる精神疾患歴もない人々だ。彼らは、エルサレムを訪れて滞在している間だけ、精神疾患の様相を呈したが、イスラエルを出国した後には、全員が自然に回復した。

この第3のタイプのエルサレム症候群の数は、調査した 1200人のうちのたった 42人だけだった。

しかし、このようなエルサレム症候群の分類については、これまで多くの精神科医たちから非難を受けてきた。

同じ医学誌に論文を発表した他の研究者は、このエルサレム症候群の症状の状態の記述に、医学的条件を満たす疫学的データが含まれていないことが「残念」だと述べている。

このような状態を発症する個人のリスクを増加させることができる因子、または過去の有病率などからの要因のデータが不足しているという。

ニューヨークのレノックス・ヒル病院の臨床精神科医、アラン・マネヴィッツ博士( Dr. Alan Manevitz )は、エルサレム症候群は、精神病のリスクを持っている人たちが、他の国に行ってストレスを受けたり、宗教的意味に没頭することにより生じているに過ぎないと考えている。

「精神的に脆弱な人々が、周囲の状況に触発されて、それらの症状が起きているのだと思っています」と、ライブサイエンスに語った。

また、サイモン・レゴ氏は、このような精神病の症候群は、エルサレムに特有のものではないことに同意している。都市に影響を受ける可能性はあるにしても、それが原因ではないと彼は言う。

「エルサレムを訪れることが純粋な原因だった場合、エルサレムを訪れた人が誰でもそうならなければならないはずです」とレゴ氏は語った。

心理学の領域では、伝えられる多くの独特の精神病症候群の例があったと、レゴ氏は述べる。

「文化や環境などからの歴史的要因が、妄想の出現に影響を与える可能性があります」と彼は言う。

例えば、ハリウッド映画『トゥルーマンショー』(1998年)では、その主人公は、彼のすべての生活が実はテレビ番組のショーであることを知らずに生きているという話だったが、映画の公開後、モントリオールの精神科医たちは「トゥルーマンショー的な妄想を持つ患者たち」の症例を報告している。

彼らは、自分の生活は実際の生活ではなく、テレビのリアリティ・ショーで作られたセットの中に自分は住んでいると思い込んでいた。

1940年代には、アメリカの多くの人々が、自分はラジオ電波を通じて、何らかの方法で自分がコントロールされているという妄想に苦しんだ。



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