2012年01月06日



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アメリカ国防総省が『時間を止める装置』を開発



最近の引っ越しの日々の中で精神的・肉体的に疲れ果てていましたが、まあ、ほんの少し一段落がつきました。そのあたりのいろいろはここに書くと長くなるので、もう少し体調が復活しましたら、日記としてクレアにでも書こうと思っています。


今回は、ペンタゴンが「時間を止める装置」を開発したという文字としては衝撃的なものですが、読むと、いわゆる「タイムマシン」的なものとは違うもののようです。

とはいえ、その仕組みは難しくて、訳していても、さっばりわからないです。

何となく把握することとしては、「光を操作することで時間のギャップを生み出し、その連続により、起きていることを見えなくする」というもののような感じがします。

この装置での光の操作で出現する「時間のギャップ」、あるいは「時間の空白」の時間は何千億分の1秒という非常に短いものですが、多分、それを連続的に発生させて、結果的に「時間を止める」ということを実現させているのではないかというような感じがしますが、やっばりよくわかんないです。


ちなみに、今回のものはアメリカ国防総省の支援を受けた研究であり、れっきとした「軍用目的」での開発ですが、カモフラージュの歴史は軍用から始まり、民間にも広がっています。

camo_300.JPG

▲ 迷彩服は今も使用される軍用カモフラージュ。上の写真には4名くらいの軍人がいますが、パッと見る分には存在がよくわかりません。



toumei-mant.jpeg

▲ こちらは本記事にも出ますが、「透明マント」。2010年に東京の日本科学未来館で開催されたイベント『ドラえもんの科学みらい展』でのもの。これも光の科学による透明化(光学迷彩)です。写真のとおり、完全な透明ではないですが、ある程度実現されています。


しかし、思えば、たとえば、医療、放送、通信、インターネット、自動車、飛行機・・・。軍用の開発や進歩から始まった後に民間へと広がり、そのうち現代の生活の中で必須となっていったものの多さに改めて驚きます。戦争の意味って何なのだろう・・・。


今回のペンタゴンの発明も、一歩進めば、「時間の操作そのもの」というような概念さえもでてくるわけで、タイムマシン的な概念を含めて、どのようなものになっていくかの興味はあります。


さらに、ここにおいて、「光と時間」というものの関係性を思います。

すなわち、タイムトラベルというのは、今まで私は「時間旅行」だと思っていましたが、実際には「光の(概念の中の)旅行だ」ということのようです。時間を操作するのではなく、「高度な光の操作」がタイムトラベルそのものなのかもしれないと思ったりしました。このあたり、私は物理に疎いのでうまく説明できないのですけれど。



ふと思いだすジョン・タイターという人

そういえば、ジョン・タイターという人のことを思い出しました。

未来から現代にタイムマシンでやってきたと書き込んでいたと自称していた人物で、そのこと自体はともかく、参考までに Wikipedia に出ている「タイムマシンおよびタイムトラベルについて」から、ジョン・タイターのタイムトラベルの方法を書いておきます。


1. タイムマシンに目的の年月日時刻の座標を入力し、始動させる。
2. 重力場が形成され、搭乗者の身体を包む。搭乗者はエレベーターの上昇中のような感覚が継続する。
3. 装置が加速するにつれて周囲の光が屈曲し、一定まで達すると紫外線が爆発的に放射されるためサングラスが必須になる。
4. その後、周囲が次第に暗くなっていき、完全に真っ暗になる。
5. 景色が元に戻り、タイムトラベルが完了する。



とのこと。

上の中の「装置が加速するにつれて周囲の光が屈曲し、一定まで達すると紫外線が爆発的に放射される」の「紫外線」を「緑の光」に置きかえれば、今回のペンタゴンの実験装置とイメージ的には似ています。

ここから記事です。



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2011年11月24日



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space-oyako.jpg

▲ 今回の主人公の親子。下に書いてある英語は「これが宇宙に行ったんだよ」。
--

(訳者注) 昨日の記事を読み直していて、「なんかちょっと妙にアツくなっちゃったな」と反省しまして、その話題は小休止。

ふだんあんまり腹立たないほうなんですが、昨年も一度だけ海外の報道を読んでいて、同じようにカーッときたことがあって、それ以来ですかね。

その時は「クレアなひととき」でしたが、「ネイチャーに載る21億年前の多細胞生物の化石の論文の翻訳と、聞こえてくる科学者たちのため息 (2010年07月01日)」という記事に書いてあるネイチャーの記事を読んだ時に、今回と同じような憤りに駆られたことを思い出します。

普通に考えれば怒るようなこっちゃないのに、なぜか怒ってしまったと。
今回のホーキング博士のもそうですね。

私はふだん怒らないんですけどね。
ものすごい昔ですが、女の子に包丁で刺されそうになったことがありますが、そういう時でも怒らない人ですから。「ああ、刺さんなくてお互いよかったね」と。自分に対してイライラすることはあっても、他人に怒ることは特に最近はあまりないんですが、たまにこのように「奇妙な導火線」(笑)に火をつけられるみたいです。

恋の導火線だといいのに(それじゃオチない)。

というわけで、ちょっとホーキングさんから離れて・・・というより、実はとても感動的な動画を見てしまって、ちゃんとご紹介したくなったのです。


誰だってポケットマネーで宇宙を目指せる

内容自体は、昨年話題になった「予算7万円弱で高度35000mから地球を撮影」という気象観測用の気球を使って作った自作の観測機器で宇宙から地球を撮影した英国人の話題がありましたが、あれと同じものです。



▲ 2010年03月にロバートさんという人が自作の撮影機器で撮影した地球、総費用6万9千円。NASA から問い合わせが来たほどのクオリティの写真を撮影することに成功しました。



しかし、今回ご紹介するのは、同じことを、もっと手近におこなった人のお話です。
風船にビデオカメラをくくりつけて、宇宙に飛ばし、落下してきたカメラを回収するという方法ですが、これをわりと普通の風船でやったという話です。

YouTube で偶然見つけたんですが、見ているうちに何だかよくわからないですが、ちょっと感動して泣けてしまいました。

動画そのものを貼ってしまえば済むかもしれないですが、あまり親切ではないですので、写真でご紹介します。

その中から10秒くらいだけ動画を最初に貼っておきます。

今回の親子が飛ばした宇宙船で宇宙から撮影した地球です。





それでは、『ルーク親子のホリデー宇宙観測』。
写真整理の都合上、キャブションに数字をつけています。



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2011年10月29日



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(訳者注) 昨日ご紹介いたしました、

『宇宙が生命を作り出している』ことの証明に近づく新たな観測結果
 2011.10.28

の補足というか、追加ですてきな資料を。

上記の観測結果を導いた研究グループの代表者として、香港大学のスン・クウォク博士という人が出ていました。

今日、米国の科学発表速報サイトの「Nano Patents and Innovations」にもこの記事が紹介されていたんですが、そこに、クウォク博士の描いたと思われるイラスト(クレジットがスン・クウォク博士となっている)が掲載されていました。これがカワイイんですよ

なので、載せておきます。
オリジナルは英語と中国語で説明が入っていますが、日本語も入れておきました。

organic01.jpg

Credit: Prof. Sun Kwok/Hong Kong University

これは今まで見てきた「科学に関係したイラスト」では一番かわいい。
しかも、パンスペルミア説を彷彿とさせる「夢」を感じさせてくれます。


学生時代からの二十数年来の知り合いで、劇団みたいなものの創設の時から手伝ってくれていた友沢ミミヨさんという漫画家がいるんですが、なんとなく彼女の漫画の背景に入れたくなりました。

mame.jpg

▲ 最近の友沢ミミヨさんの絵。子どもができてからは子どもモノが多いようです。子ども(女の子)はすっげー美人。

ということで、素敵なイラストの補足でした。


さて、今日の記事は全然関係ない話題です。
おしっこの話です。

イギリスの権威系科学団体である英国王立化学協会の先日の発表論文をご紹介いたします。

その論文のタイトルが、『微生物燃料電池での尿利用は将来のエネルギー燃料』(Urine utilisation by Microbial Fuel Cells; energy fuel for the future )でした。

なんかこう、この「再利用」あたりについては誰でも「薄々とは」そんなふうにしていくといいのではないかという感覚は持っていたと思うのですよ。まあ、しかし、現実問題としては「とりあえずトイレがきれいになってきたことは嬉しい」あたりで止まっているというのが実際のようにも思います。

私の出身地だった北海道というのは日本全国の中でも飛び抜けて下水道の整備が遅かったところで、私が高校を出てから東京に来た 1980年代の初頭でもまだ私の町(岩見沢というところ)は、大半が水洗化していませんでした。

そういう時代を過ごしてきたものには、東京の「どんな建物に入っても水洗トイレである」ということは本当に素晴らしいことでした。当時の北海道では、あらゆる公衆トイレが「地獄」だったという現実があります。

なので、「まずは清潔な方向へ」ということが浸透してから、「再利用」という方向に行くのはまっとうに思います。


今年の夏頃、「ビル・ゲイツの財団が世界のトイレの改善に4200万ドルを拠出」(AFP 2011.07.20)というニュースがあって、これは全世界のトイレを衛生的に、という計画の話であって、再生利用などの話ではなく、ニュースを読んだ時は「これからの世の中は、キレイにするだけじゃダメだろ」と思っていましたが、しかし冷静に考えると、「とりあえず衛生的にして、それから考える」というのはありなのかもしれません。


それにしても、本記事を読むと、微生物燃料電池とかの詳しいことは私にはわからないですが、「ほんの25ミリリットルで3日間、電力を作り続けられる」というのですから、よくわからないながらも、「尿でパワフルな発電は確かにできるらしい」ということは、なくとなく想像つきます。

これまで、発電関係の記事として、

などを紹介していますが、正直、不毛な争いさえ起きないものなら何でもいいと思うのです。犬のウンコでもいいですよ。
犬のウンコも去年紹介していますけど。

米国で進む「犬糞エネルギー化」プロジェクト (2010.09.18)

None.jpg

▲ 公園の街灯の電力を犬のウンチで発電させるというプロジェクト。・・・原理的には人間のも同じではあるんですが・・・。難しい話ですね。やはり、「科学のオブラート」が必要かと。


なお、今回の記事に出てくる英国の科学者は、この尿を使った発電に関して、


「生活の中の『無駄』を考え直すことが人類の『パラダイム・シフト』(価値観の転換)になる」



とまで言っています。

確かに、今までの人類の歴史の中であまりにも無駄で捨てられていたのだとすれば、それらを有効に使えるようになることも「進化」なのだと思います。

うまくいけばですけどね。
すくなとも何世代か下の人たちは恩恵を受けられるのでは。


それでは、ここからです。



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2011年10月14日



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指数関数的に自己複製する「無機物」を目指す科学の意味


(訳者注) 先週から体調が何となく悪く、風邪「のようなもの」だと思って過ごしていましたが、全然良くならないので一昨日くらいに病院に行くと、やはり、「風邪のようなもの」みたいです。最近はいろんなウイルスなどがあるようで、「本当に風邪なのかどうなのかよくわからない」というものも多いです。

私の場合は、喉がやられて、あとは「とにかくダルい」。まあ、訳のわからない体調の悪化は昔から慣れているので、それ自体はどうでもいいんですが、相変わらずニュースも多く、ここで一度止まると、貯まるだけ貯まって、そのまま対処できなくなりそうですので、できる範囲でご紹介しますね。

体がこんな状態で頭がボーッとしていますので、あまり適切なご説明をつけられないかもしれないですが、ご了承下さい。


今日は、「実際の DNA を使って、自己複製(自己再生や自己増殖と同じような意味)できる人工物質の作製に成功した」という報道です。

私はこの見出しをわりと驚きとしてとらえていたのですが、ちょっと調べてみると、それほどの驚きを伴うものではないということのようです。

つまり、「DNA そのものを使ってのバイオテクノロジー研究は今では普通のこと」のようなのです。

たとえば、こちらは、東京工業大学の「DNAを利用して微細で複雑なシステムを安く大量に作る」というページですが、こうあります。

セルフアセンブリ(自己集合)を利用した微小なシステムの研究には、DNAを使うことが多い。(中略)

すでに、DNAを使ったアクチュエータやピンセット、論理演算回路、メモリーなどが研究室で試作されている。



とあります。

細かい用語はわからないですが、少なくともテクノロジーの現場で DNA が使われているということがわかります、しかも、上のリリースは、2008年03月のものですので、今ではもっと進んでいるのかもしれません。

さらに、2011年に出版された『DNAロボット 生命のしかけで創る分子機械』にはこんな下りがあります。


「DNAを用いた実験を行うには、まず必要な並び方・長さと塩基の並び方を持つDNAを合成する必要がある。といっても、近年では、DNAを合成するサービスを提供する会社が数多く存在している。塩基の数が数十から百数十個のDNAは、1万円弱で手に入れることができる」



DNAって1万円くらいで買ったりできるもののようで・・・(なんか苦笑)。


ということで、DNA を使って様々なものを作り出すということは今ではわりと普通のことのようです。

なので、今回ご紹介する「自己複製する人工合成物」というものも、それほど唐突なものではないのかもしれないですが、 In Deep で過去にご紹介したいくつかの科学記事などと照らし合わせると、果たして、この方向はどういう方向に進んでいるものなのか・・・と考えたりいたします。

--


上の技術を合わせれば、「ブレードランナー」に出てくるようなレプリカントが作れちゃうのでは。

raychel.jpg

▲映画『ブレードランナー』(1982年)に出てくるレプリカントのレイチェル。この物語のレプリカントには「自分が人間ではなくレプリカントであることを知らない」人たちもいます。それほど精巧にできている。

それではここから記事です。



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2011年10月10日



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(訳者中) タイトルには「太陽がなくても」と書きましたが、正確に書きますと「太陽が当たっていなくとも」ということです。つまり、夜でも発電可能な太陽発電施設ということになりです。

solar_al1-420x0.jpg

上の写真でもおわかりかと思いますが、185ヘクタール(185万平方メートル)の土地に数千枚のパネルが建設されているかなりの巨大施設ですが、この「新しい太陽光発電所」であるヘマソラール発電所がスペインのセビリアで稼働開始したことが、英国デイリーメールで大きく取り上げられていましたので、ご紹介します。

これは数百億円の費用が必要な極めて大規模なプロジェクトで、以前、私なども夢想していた「個人によるフリーエネルギー」というものとはほど遠いものではあることは事実で、以前の私ならあまり気にかけなかったですが、今では感想も違います。

それは、3.11の震災以来続いている、日本や世界での原発を巡るゴタゴタという事実があるかかもしれません。

私は原発については何の知識もないので、それについて書いたこともないし、今後も書くこともないでしょうが、真実がどうであっても、「いろいろな意見の人たちの間などでトラブルや精神的なもめ事が続いている」ことは事実であり、どちらが正しいということではなく、「トラブルの原因となっているもの」を冷静に見ることは悪いことではないと思っています。

文明の進歩の重要な点として「否定や反対だけではなく、代替アイディアがなければ、文明は止まるだけに陥ってしまう」ということがあるように思います。「電気など不要だ」という極論なら仕方ないにしても、人類の文明は今は電力と共に進んでいることは否めず、生活から医療まで、電気が消えれば多くが消えます。


そんな中で、今回の「24時間で稼働させられる太陽光発電システム」のニュースがあったわけで、応用次第では、ここまで莫大な予算がなくても、なんとかなったりする可能性はあるのではないかと。小さな街や集落ずつくらいの単位でのエネルギーくらいなら、この「太陽光を溜める」という発想の元で、わりとフリーエネルギーに「近い」ものは得られる可能性はあるのかなとも思います。

まあ、なんだかんだいっても、人間と太陽という関係はあらゆる面から最も重要な関係のような気もします。


ちなみに、これまで In Deep でふれた「発電とエネルギー関係の記事」は以下のようなものがあります。



それでは、ここから本記事です。



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2011年09月09日



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(訳者注) 何だか、昔見た映画が次々と現実に。昨日の「米国エネルギー省直属の研究所が作り出した「微生物ロボット」」は「ミクロの決死圏」を思わせるものでしたが、今日は未来の食糧を描いた1973年のSF映画「ソイレント・グリーン」のような話です。この映画は、最後の台詞が「ソイレント・グリーンの原料は人間だ!」で有名。食糧難への対処として人間で食糧を作ることを思いついた米国政府の選択の話でした。

こちらを見ると、ソイレントグリーンの舞台設定は 2022年のようですが、それより早い2011年、人間の DNA から作られた食糧が登場いたしました。
ゼリーなどにに使われるゼラチンです。

イギリスのテレグラフが大きく報じています。

ちなみに、今回の記事の冒頭にある「世界初の人工の肉の生産が6ヶ月以内に始まる」というニュースは、日本語記事がなく、英語の記事ですが、

First artificial burger to cost £250,000 (最初の人工肉のハンバーガーのコストは3千万円)

にあります。
その記事にある図によると、人工肉というのは、この図のようなもののようで、ブタの幹細胞から食肉を作るということのようです。

meat-1.jpg

この生産が実際に開始される時が近いかもしれないというニュースですが、今回のものはさらに進んで上の図の豚と馬の部分が「ヒト」になるというもののようです。


ちなみに、私は今回のテレグラフの記事を読むまで全然考えてもいなかったですが、そもそも、お菓子に使われるゼラチンは基本的に動物由来なのです。

Wikipedia の「ゼラチン」は、こう始まります。


ゼラチンは、動物の皮膚や骨、腱などの結合組織の主成分であるコラーゲンに熱を加え、抽出したもの。



コーヒーゼリーやマンゴープリンを食べるということは、実は「動物を食べている」ということだったんですね。本当に一度も考えたことがないことでした。それを知っただけでも、今回の報道に出会えてよかったです。


記事の中の「ヒトの遺伝子を組み換えして」という部分に何となく引っかかりましたが、しかし、そもそも今、私たちが食べているゼラチンでも、遺伝子組み替えのウシやブタ由来のものを使っているものもたくさんあるもののようです。

そんなわけで、ゼラチンがヒトの DNA で代用されることは倫理や感覚の問題を別にすれば、それほど猟奇的な感じはしないですが、このあたりは人それぞれ考えも違うとは思います(海外では否定的な感じの感情が出ている記事が多いです)。

では、テレグラフからの記事です。



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2011年09月08日



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(訳者注) さきほど、「米国エネルギー省直属の研究所が作り出した「微生物ロボット」」という、とても先進的な科学だけれども使いようによってはいろいろな良くない用途も考えられるのかも、というような技術のご紹介をしたのですが、同じ科学技術関連として、前から少し気になっていた「人体への科学技術」のほうも記しておこうと思いました。

これは、米国のノースウェスタン大学で開発された「人間の皮膚の上にアプリケーションを埋め込む」という最新医学技術です。

そのプレスリリースにある写真がこれです。

tatto-1.jpg


額にあるのはいわゆるバーコード形式にも見える電子回路。

というわけで、これを見て何となく聖書「ヨハネの黙示録」の獣の刻印のくだりを思い出してしまったという話であります。


ヨハネの黙示録 13章 16-18節

すべての者にその右手か額に刻印を押させた。
この刻印のある者でなければ、物を買うことも売ることもできないようになった。

この刻印とはあの獣の名、あるいはその名の数字である。

賢い人は獣の数字にどのような意味があるかを考えるがよい。
数字は人間を指している。そして、数字は666である。




もちろん、今回のこの技術は基本的には大変に有用な先端技術です。


なお、昨年、このような記事も書いたことがあります。

マウスの胚と卵子に固体識別バーコードを埋め込むことに成功 (2010年12月01日)

barcode-2011.jpg

科学者たちはバーコードが大好きですが、良い使い方を模索されますように。



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(訳者注) 米国エネルギー省直属の研究機関が、0.5ミリの極小ロボットを開発したというニュースです。正確にはロボットではないですが、「人間が行動をコントロールできる微粒子」といった感じでしょうか。

このようなものです。日本語で注釈を入れています。

micro-1.jpg

▲ 微粒子からなる(自己組織化するので、自分たちで自分たちを作って組織行動する)もので、大きさは 0.5ミリ。自己修復能力もある。


この微生物は製作者の命令(磁場でのコントロール)に従って行動します。コンピュータのプログラムと同じようなものですが、違いは「これは生きているプログラムだ」ということだと思います(さらに小型化すれば、人間の体内などでも使えそうな感じです)。

先月、「米国で「独自の遺伝子コードをもつ人工生物の作成」に成功(2011.08.12)」というものをご紹介しましたが、 これは、地球上のものとは違った新しいアミノ酸の配列からなる遺伝子で「地球で最初となる新しい生き物」を作ったという米国の報道でしたが、生命工学における大きな前進である同時に、どうもいろいろと「これでいいのだろうか」という部分を感じるというのも正直なところでしたが、しかし、遺伝子工学というのは、有用に使えば未来に対して素晴らしいものであることも事実で、今回もやや同じような感覚を持ちました。

つまり、「有益なほうに働くか、悪いほうに働くかで全然違う」と。


開発したのはアルゴンヌ研究所という米国エネルギー省の下にある研究機関ですが、米国エネルギー省と共に米国の「マンハッタン計画」と関係あります。

(共に Wikipedia より)

アメリカ合衆国エネルギー省

アメリカ合衆国のエネルギー保障と核安全保障を担当する官庁。その役割は核兵器の製造と管理、原子力技術の開発、エネルギー源の安定確保。マンハッタン計画終了後の1946年に設立された原子力委員会を前身とする。



アルゴンヌ研究所

第二次世界大戦中に推進されたマンハッタン計画研究者の一部を母体に原子力の平和利用を研究する目的で1946年に設立された国立研究所。



マンハッタン計画

第二次世界大戦中、アメリカが原子爆弾開発・製造のために、亡命ユダヤ人を中心として科学者、技術者を総動員した国家計画。



ちなみに、今回の発明は仮に「脅威」のほうに(兵器などとして)働けば、その脅威はかなりのもののようにも思います。
文字通りの「小さな軍隊」。

そして、いいほうに働ければ、こちらは人間の体の中を含む様々な場所で「人間の手(あるいは従来のロボット)では届かなかった場所や物と実際に対峙できる」ということになるわけで、1966年の米国のSF映画「ミクロの決死圏」の世界を彷彿とさせる部分もあります。

mikuro1.jpg

▲ 映画「ミクロの決死圏」より。ミクロ化して人間の血管内に送り込まれた医療スタッフたち。


というわけで、前置きが長くなってしまいましたが、ここから翻訳です。
アルゴンヌ研究所のプレスリリースより。



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2011年08月24日



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痛みがなく方法も異常に簡単な虫歯の革命的な治療法は「歯の自発的な再生を促す」治療法


(訳者注) ジョン・コルトレーンという米国のサックス吹きがいて、私が生まれた頃に亡くなってしまった故人ですが、高校の頃からコルトレーンが大好きで、パンクや変な音楽ばかり聴いて疲れた時には、コルトレーンのアルバムをよく聴いていたものでした。今でもそうです。

そのコルトレーンは虫歯が多かったことで有名ですが、「虫歯が多い」ということは、すなわち、「虫歯ができてもすぐ治療に行かなかった」ということでもあり、彼はとにかく歯医者が大嫌いでした。コルトレーンは後年、フリージャズというジャンルに転向し、「アセンション」というタイトルの極めてノイジーなジャズアルバムを発表しますが、これも虫歯の痛みと関係あると言われています(本当かよ)。


なんでこんな関係のない話から書き始めたかといいますと・・・私も子どもの頃から歯医者が自分の世の中で最も大嫌いなもののひとつだったからです。

小学生の頃、歯医者に行くたびに、


わたし 「先生! こんな苦しい思いをするくらいなら歯を全部抜いて下さい」
歯医者 「小学生にそんなことできねえよ」
わたし 「先生! ぼくは一生入れ歯でいいです」
歯医者 「だから、できねえっていってるだろ! ほら、すぐ終わるから。はい」
わたし 「いてててててててててててててててててて!」


というのが歯医者というところでした。

昨年もしばらく歯医者に行っていました。最近の歯医者はジェントルな態度で、あまり痛くないし、設備もきれいなものです・・・・が、それでも、イヤなものはイヤだ、ということにかわりありません。


dentist.jpg

▲ 19世紀頃の歯科治療。「もうこんなのイヤだ」と嘆くこの患者の姿は、この後も 200年くらい続きます。



さて、そんな中(どんな中だ)、英国の名門、リーズ大学で「歯に穴を開けずに治療する方法」が発見されたという報道が。

しかも、その方法が「冗談のように」簡単なのです。

その方法は、


> 小さな虫歯ができたら歯の表面にペプチドの液体を塗るだけ



「やだ、ウソ」というギャルたちの声が聞こえてきそうですが、本当なんです。臨床で実証された上での発表です。そして、さらに「革命的」なことには、これは「治療」ではなく、「歯が自分で再生する手助けをする」ことで、歯の内部からの再生治療ということなのだそうです。


さて・・・。


いずれにしても、今回の記事を読んで、「ああ・・・これから生きる人たちはいいなあ・・・」と素直に思いました。
やっと、物理的に歯を削ったり、穴を開けての治療と人類はおさらばできるようです。

私たちのような地獄の歯科治療を経験しないで生きていける可能性が高いのです。
(発見が48年遅いっつーの!)


歯の治療の資料としては、歯の歴史博物館というページにわかりやすくまとめられています。「B.C.5000年頃パピロニアの王家の図書館でみつかった粘土板にむし歯の原因が“歯の虫”であるとの記述があります。」から始まる人類と歯科治療の「地獄の歴史」があります。

dent-s2.jpg


虫歯の本当の原因も実はわかっているのに、対策はまだ進んでいない

ちなみに、上の紀元前 5000年前の「歯の虫」という概念はほぼ当たっており、今では、虫歯の根本的な原因が、ミュータンス菌だとわかっています。なので、実はこれまでずっと言われてきたような「丁寧な歯磨き」は、虫歯の根本的な予防とは関係ないこともわかっています。もちろん歯垢が虫歯の大きな原因であることに変わりはなく、エチケットの面を含めても歯磨き自体はいいことでしょうが、それだけで虫歯をなくすことはできないということです。

こちらのページにありますように、「ミュータンス菌の感染を予防することが、これからの虫歯予防になる」というのが真実で、今後少しずつその方向になっていくと思います。


以前、 In Deep でご紹介したことがありますが、現在、ドイツで「抗生物質に代わる物質」が開発されています。すでに物質自体は特定されていて、それが「ミュータンス菌にもある程度の効果がある」ことが確認されています。


記事は、

抗生物質に代わる物質がドイツの機関で特定される(ペプチド)
2011年06月09日

です。


今回リーズ大学で開発された治療法にも「ペプチド」が登場しますが、今後の医療でこの「ペプチド」というものはかなり重要となるもののようです。


ちなみに、このような「根本的に虫歯が消滅する」という治療法は、世の歯科医の方々には存続の脅威に感じるかもしれませんが、「それは逆」で、むしろ歯医者さんの役割は大きくなると思います。なぜなら、自然再生するためには、初期の虫歯の最初期である必要があるほうが好ましいはずで、そのような小さな虫歯の発見と、そこへの治療液体の塗布は素人にできるものではないはずです。なので、これらの治療法が流通しようと歯医者さんは絶対に必要です。

あるいは、ペプチドを使った「虫歯の完全な予防」というものが仮に登場したとしても、定期的な歯科医による医療ケアは必要です。

単に「今までのようにドリルで穴を開けたり詰め物をする」という治療法が変化するだけで、歯科医による虫歯の予防と治療が存在することに変わりありません。



私たち患者サイドからみると「痛くもないし、すぐ終わる」というメリットがありますので、むしろ、ますます世のお医者さんと歯医者さんにはがんばっていただきたいです。むしろ新しい技術で人を痛みから助けるヒーローですよ、今後の歯医者さんは。

(ほめるだけほめますので、今後の治療は痛くしないでください)


何しろ、人類や地球の大変換が起きるというようなことが言われている昨今ですが、「感染症への抜本的対策」と「虫歯の予防と歯の治療の根本的革命」は、人類史の相当大きな進歩の一部分といえるのではないかと思います。前者は「抗生物質からの脱却」、後者は「虫歯の根本的予防と治療」と関係あるはずです。


まあ・・・サバイバルをするにしても、みずがめ座の時代を生きるにしても、次の世界がどうなるにしても、人間は人間なわけで、つまり「虫歯」ひとつで生活は台無しになるはず。どれだけ時代が進んでも、虫歯の痛みには誰も耐えられないと思います。

それでは、記事はここからです。



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2011年08月23日



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(訳者注) 米国のエポックタイムスのサイエンス欄に「顕微鏡の下のもうひとつの世界」と題されたコラム的な記事がありました。

Another World Under the Microscope

内容的には、ハワイ大学の教授であるゲイリー・グリーンバーグという人のことを紹介しているのですが、ページを開けた瞬間にそのトップにあった写真にハッとしました。

これです。

maui-1.jpg


これはハワイ大学のあるマウイ島の砂浜の砂からセレクトした粒だそうです。
記事のタイトルに「顕微鏡の下の」とあるので、砂か何かだろうとは見た時にわかったののですが、砂粒だとわかって見てもこの美しさというのか多彩さというのか、そこに見とれてしまいます。


上の左から2番目の白いオウムガイみたいなのは何だろう?

s-1.png

とか、右下のほうにある細い赤い線が入っているのは?

s-2.png

その下の反戦マークみたいなガラスも大きさを考えるとどんなものだろう?

s-3.png

とか。


上の砂は生き物ではないですけど、最近考えることの延長として、「人間を含めた多くの動物の肉眼では見えないものに色彩とデザインが作られた理由」というものを考えるのはかなり刺激的でもあります。

ふだんは見えない世界・・・。
でもそこにはある。


そんなことを考えながら探すしてみると、上の記事に出てきしたグリーンバーグ教授のサイトが見つかりました。 Sandgrains.com という名前で、日本語にすると「砂粒ドットコム」というような感じでしょうか。

ここのギャラリーにある写真がもう素晴らしい。

少し写真をご紹介します。
上のサイトには他にもたくさんの写真があります。



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