2014年11月08日



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西暦1750年頃に「何らかの理由」で小氷河期の入口の手前から救われた人類。しかし、今回はどうなる? 太陽と火山噴火の増加が作り出す地球冷却のシステム



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▲ 2014年10月31日の Dr Sircus より。






 


予測を上回る「異常に早い冬」が世界各地に到来している2014年の北半球

冒頭の記事は、アメリカの東洋医学の医師として著名であるというマーク・サーカス( Mark Sircus )医師のブログの記事で、通常は、薬学や鍼灸などの題材の記事が多いサーカス医師の記事で、唐突に、

「なぜ(今年は)こんなに早く寒くなっているのか?」

というタイトルの記事が出されました。

この「なぜ、こんなに早く寒くなっているのか」という感覚は、日本は今のことろ季節感の崩壊はない感じですので、私たちにはあまり実感がないかもしれないですが、ヨーロッパやロシア、アメリカなどの一部などでは現在かなりの範囲で「記録破りの早い雪と寒さ」を迎えているのです。

11月としては73年ぶりの早い大雪の記録を塗り替えたロシア

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▲ 2014年11月7日の英国テレグラフより。


50年前の寒波の記録が各地で破られている米国フロリダ州

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▲ 2014年11月2日の Naples News より。南フロリダなどの温暖な地域の各地で、 1950年台に記録された最低気温を更新し続けています。


猛吹雪により数万世帯が停電となっているフィンランド北西部

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▲ 2014年11月6日のフィンランド・タイムズより。ポフヤンマー県という場所にある地域が広範囲で猛吹雪に見舞われ、気温も氷点下3度を下回ったのだそう。


他にも例を挙げればキリがないですが、すべての地域というわけでは決してないにしても、地球(北半球)全体として見ると、「今年は非常に冬が早い」という傾向が見られます。

冒頭の記事では、サーカス医師は、ロシア科学アカデミーの科学者たちが 2006年から予測していた

「太陽活動の縮小がもたらす地球寒冷化が 2012年から 2015年の間に訪れる」

という説を紹介すると共に、そこに、ロシアの科学者たちが寒冷化の原因としては加えていなかった「火山の噴火の増加による寒冷化」について記述しています。

もちろん、地球が寒冷化していく理由は、過去の寒冷化や小氷期も含めて原因は複雑で、さらにそれは周期的でもあるわけで、複合的な要因によるものであり、決して火山の噴火で説明できるようなものではないですが、「さまざまな要因の中のひとつの大きな原因」とサーカス医師は述べています。

今回はそのサーカス医師の記事の内容の概要をご紹介したいと思います。

オリジナルの記事は、『罪と罰』でも読まされているような感覚に陥るほど果てしなく長いものですので、要点をわかりやすく訳したいと思っています。

ところで、タイトルに入れました、

1750年頃の「何らかの理由」で氷河期入りから救われた人類

というフレーズは意味がわかりづらいかと思います。
これも気候と関係したものですので、ちょっと記させていただきます。




1750年頃の地球に何があったのか

このことは、米国の気象サイト「クライメイト・オーディット」の Warmest since, uh, the Medieval Warm Period (中世の温暖期以来、今が最も暖かい)という記事にあった下のグラフを見て思ったものでした。

1750-up.gif
Climate Audit


これは加重平均で西暦 2000年間の気温をグラフ化したものだそうです。

加重平均というのは、金融用語として使われるもので、コトバンクによりますと、

平均値の算出方法のひとつ。平均する各項の条件の違いを考慮に入れ、対応する重みをつけてから平均すること。また、その平均値。ダウ平均株価の類。

とのことで、あまりよくわからないですが、そういう平均値の算出方法があるということです。

そして、その算出方法で出された気温の推移を見ると、西暦 1000年頃から西暦 1750年くらいにかけて気温はどんどんと下がっていっていることがわかります。

このまま下がり続けると、いよいよ人類社会に影響が出るほどのレベルに突入する……と思われた 1750年くらいから「突如」という感じで気温が上昇しています。

これについて、やはり気象や海氷の状況を記事にしている sunshine hours という(人為的な原因による地球温暖化説を強固に批判している)ブログの記事で記者は、

1750年頃に地球に何が起きたにせよ、これは地球の人類を凍死から救ったことになる。それが、(ありえないが) CO2 によるものだとか、自然変動によるものだとかの理由が問題なのではない。この時、人類が凍死から救われたことを私たちは素直に感謝すべきだ。

と書いています。

そんなわけで、グラフにある通り、現在も含めて、西暦 2000年以降の地球は、西暦 400年代に迫るほど暖かい時代だということになっています。

それにしても、1750年頃に地球に何があったのでしょうかね。

その頃、日本は江戸時代。

edo.gif
NAVER


あるいは、文献などを丁寧に調べれば関係する現象のような記録が残っているかもしれないですが、見つけ出すのはなかなか難しそうです。

ちなみに、その少し前までの地球は、太陽黒点数が著しく減少した期間であるマウンダー極小期と呼ばれる時代で、それは、1645年から 1715年のおよそ 30年間でした。

そのマウンダー極小期が終わって、わりとすぐに地球は「温暖化」へと向かっていき、しかも、その温度上昇の曲線はものすごい急カーブを描いていたことがわかります。

ちなみに、このマウンダー極小期の黒点の数なんですが、「 30年間でわずか 50個」の黒点のみ観測されたという時代ですが、当時の10年ごとの黒点観測数の表を見ると、1645年から 1715年までの 30年間の黒点の少なさの異常さが、よりハッキリとします。

mounder-sunspot.gif
Wikipedia

10年ずつの単位でこれです。

ちなみに、最近は黒点に関して記事にすることも多かったですが、マウンダー極小期の「 30年で 50個」という黒点は、今現在なら「1日分にも及ばない」ものです。

sunspot-2014-1107.gif
NICT 黒点情報


30年間は 10950日ですので、マウンダー極小期の時代は、最近の太陽の「2万分の1ほどの活動しかしていなかった」ということになりそうです(計算が適当な点についてはお許し下さい)。

いずれにしても、1750年頃に何があったのかはわからないにしても、それまで一方的に下がり続けていた気温が、突如として反転したということは事実のようです。

この 1750年頃に地球の気温が上昇に転じず、その時よりもさらに気温が下がり続けていた場合、凍死はしなくとも、農業生産の衰退による極端な飢饉や飢餓で人口そのものが減っていった可能性はありますし、それは地球の文明の発達とも関係していたかもしれません。

要するに、人口が減る上に、大雪や寒波は活動範囲を狭くします。その上、黒点活動が弱いと「情熱そのもの」が人から消えていくと思いますので、文明が発達していかなかった可能性があると思います。

いわゆる「現代人類の文明」といわれるものも氷河期が終わった1万年前頃から始まったような部分もありますし、基本的に「寒いと人間文明は進まない」という面はあるのかもしれません。

そういう意味で、今後の展望として懸念として思うことは、これから先の気温が下のような状況にならないかどうかということです。

2014-ice.gif


いずれにしましても、「地球」という単語を頭に付けないでという条件でしたら、確かに「寒冷化」は世界各地に拡がっています。そして、昨年も一昨年も日本を含めていろいろな場所で「大雪」に見舞われましたが、それは今年も続くのかもしれません。

ちなみに、記事に出て来るロシア科学アカデミーの科学者は「寒冷化は西暦 2055年まで続く」と予測しているそうです。

では、冒頭の記事をご紹介します。




Why is it Cooling So Fast?
Drsircus 2014.10.31

なぜこんなに早く寒くなり続けている?

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ロシア科学アカデミーの宇宙研究セクションの局長を務めるハビブロ・アブダッサマトフ( Habibullo Abdussamatov )教授は、2006年のプレスリリースの中で、これから訪れる世界的な寒冷化に備えて、世界は準備すべきだと述べた。

教授の 2006年の予測では、「世界寒冷化」は 2012年から 2015年の間頃から始まるだろうとしていた。そして、2055年までそれは続くと予測した。

しかし、このロシア人科学者たちの予測は、太陽活動の縮小による寒冷化を想定したもので、彼らの予測には、現在、記録的な量に達している火山の噴火による火山灰と塵が地球の冷却化を促進することについては含まれていなかった。

過去 14年間、火山の噴火による大気中への灰の噴出は増加し続けており、これは地球寒冷化の原因のひとつとなり得ることを最近の科学的研究は示唆している。

研究者たちは、1998年から 2012年までの間の 17の噴火の後の、地球の上層大気の二酸化硫黄の分子の分布状況を調べた。

結果は、火山灰の分子は、むしろ地球の表面よりも、太陽光の背後に液体粒子を作っていることがわかったのだ。これは、火山灰の分子が、太陽光の地球への到達を遮っていること示唆している。

そして、地球全体での火山噴火の数は着実に増え続けている。

火山噴火の年間の平均数は 50から 60であり、たとえば、1990年には 55の噴火が記録されたが、 2013年は 12月5日の時点までだけで 83の噴火を記録した。

この火山噴火の増加は 2014年も継続している。

そして、過去 10年間で、成層圏のエアロゾルの量は増加し、太陽光の反射に影響を及ぼしている。

ローレンス・リバモア国立研究所の気候科学者のベンジャミン・サンター(Benjamin Santer)博士は、プレスリリースで「この現象は、地球の自然変動としての寒冷化を作りだしている。そしてこれは、地球表面の気温上昇と人間の影響による気温上昇のどちらをも相殺している」と述べている。

もし、これからの冬が、昨年の冬より寒くなった場合、私たちは厳しい時代に突入していくことになるのかもしれない。寒冷化は食糧供給に影響を与え、世界的に重大な局面となる可能性もある。

たとえば、現在噴火しているアイスランドのバルダルブンガ火山( Bardarbunga )が1日に排出している二酸化硫黄の量をご存じだろうか。それは、何と3万5千トンにのぼる。たった1日でだ。

これだけの量の二酸化硫黄の多くが地表よりも、むしろ上層大気で太陽の光を反射する液体粒子を形成していると考えると、この火山ひとつだけとってみても、どのくらいの寒冷化につながっていることかと考える。




  

2014年07月22日



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ガザ侵攻の記事についての追記

昨日の記事、

「大量の犠牲」の時代に呆然としながら
 2014年07月21日

を書いた後に、イスラエルに住んでいる日本人のお知り合いからメールをいただきました。


その方はイスラエルに住んでいますけれど、特にイスラエルを擁護する立場でもなく、もちろん非難する立場でもないということを記しておきたいと思います。

昨日の記事で私の書いたことは、ともすれば、まるでイスラエル側だけの非で、一方的にガザの民間人を殺戮しているような印象を与えてしまっています。

しかし、実は私自身、昨日の記事を書きながら、「どうもおかしいな」と感じていたことがいくつかありしまた。それはたとえば、下の写真です。

gaza-babies-350.jpg
Daily Mail


爆撃で亡くなった赤ちゃんを抱いて歩いている「父親」たちと書いたのですが、

ふつう、爆撃の真っ只中で、子ども、特に小さな赤ちゃんがいる父や母が「その赤ちゃんを別の場所に置いたままにする?」


とは思ったのです。

私は自分の子どもの赤ん坊時代は奥さんと交代で育てていたのですが、普通の「自分の子どもに対しての感覚」だと、危険時には何が何でも「絶対に子どもから離れない」という意志が、戦争ではなくとも、何かの危険な状態の場合の親の態度ではないのかな、と。

まして赤ちゃんなら抱きしめたまま、少しも自分の側から離したりしないはずです。

つまり・・・。

子どもが爆撃で死亡したのなら、「親も死亡している」のが普通なのではないだろうかと。

なのに、デイリーメールには、他にも多くの写真があり、そこには亡くなった子どもや赤ちゃんたちを抱きながら大勢で歩いたり、亡くなった赤ちゃんを前に泣いている「大人」たちの多くの姿があります。


何だか遠回しな書き方になっていますが、今回のガザ侵攻で「子どもの大量死が発生している理由」は、冷静に考えてみれば、そして、それをハッキリと書けば、

イスラエルも、そして、ハマスも、どちらも、子どもの命に対しての残虐性を提示する結果を導いている。


と思われるフシが数多くあります。

しかし、それは単に私の推測でしかないのですし、何より、そんなことがどうであるとしても、とにかく毎日、「子どもの大量死」が発生し続けている。

すべての初子を撃つ」と旧約聖書「出エジプト記」に記されて以来、数多く起きている子どもの大量死の中でも、最大クラスの地獄が進行していることだけが事実で、どちらが良い悪いという意見は私は持ち合わせません。


ところで、そのイスラエルのお知り合いが言うには、実際のイスラエルの攻撃からガザ地区で民間人の被害が出るまでの流れとしては、以下のようなものらしいです。


・イスラエル軍は爆撃の前に攻撃対象となっている施設(学校・病院など)から出るように通告する。

・しかし、ハマスは、攻撃される際に住民が建物から出ることを許していない。

・攻撃前に施設や建物から住民が逃げる場合、ハマスは罰する(殺害する)ので住民は留まる。




その後にイスラエルによる攻撃が始まり、結果として、建物に残った子どもたちを含む大量の民間人の犠牲者が出るということになっています。

昨日の記事で書きました、2009年のガザへの攻撃の際の、

・兵士の死者  235人
・民間人の死者 960人(うち、子どもが288人)


という「いびつな構造の理由」も、ここにあります。

なぜなら、ハマスの兵士本人たちは「爆撃される建物から離れている」はずですので、爆撃の犠牲になる確率が低くなるからです。しかし、彼らは、

「民間人は建物から出てはいけない」

としている。

そのため、攻撃しているのはイスラエルでありながら「民間人や子どもの被害者の数を大きくしている」という意味では、ハマス側も死亡した民間人に対して同じ罪を持っていると感じます。

私のような平和ボケした考えでは、少なくとも、「子どもたちだけでも攻撃される可能性のほとんどない、つまり、軍事的に攻撃される意味のない野っ原かどこかの場所に移動させる」だけで、ずいぶんと子どもの死者は減るはずだと思うのですけれど、そういうことを試みているという報道もない。


突然、映画の話で恐縮ですけど、二十代の終わり頃に見た、クリストファー・ウォーケン主演の『ウォーゾーン/虐殺報道』(1987年 / 原題: Deadline )という映画を見て、私は、はじめて、中東の問題の深刻さと「憎しみの歴史」を知ったというような、世界情勢を全然知らない人ではありました。

この映画のラストのほうで、イスラエルの諜報から「大規模な爆撃がある」ことを知ったアメリカ人記者の主人公が、攻撃のターゲットになっている地区へ行き、

「ここからみんな逃げろ。子どもを連れて逃げろ」

と伝えに行きます。

zone1.jpg
・映画「ウォーゾーン/虐殺報道」より。


しかし、地区を牛耳っている人物は、その土地の住民たちに「ここから出ていってはいけない。みんな家に戻り、この土地を守るんだ」というようなことを言い、攻撃を受けたとしても、逃げずに全員がここに留まるように人々に言います。

deadline.jpg


その晩、イスラエルによる攻撃が始まり、翌朝には村は瓦礫と死体の山となっています。

これは映画ですが、同じようなことが繰り返されていたであろうことも想像できます。

このウォーゾーンという映画は、中東の対立の「感情的な部分」について、私にいろいろと感じさせてくれたものがあった映画ですが、日本語字幕のものは多分 DVD にもなっていないんですよ。なので、レンタルなどでも存在しないと思います。ビデオの VHS の中古なら Amazon に中古で1円からたくさん出品されています。


ところで、そのイスラエルのお知り合いは、下のようなことを書かれていました。


ガザは地獄です。

戦争がなくても地獄だったところです。

パンドラの箱を開けてしまったのかもしれません。


と書かれていました。

いずれにしても、現地では、陣営は関係なく、「子どもたちの地獄の国」を作りだしているというのが多分正しくて、誰もかれもが「大量死に荷担している」という気がしてなりません。





イスラエルの人々の感情と、そして今後の私たちのあるべき感情の姿

ところで、昨日の記事で5年ほど前のウェブボットのイスラエルに関しての記述について抜粋しました。その中に以下のような部分がありました。


・ イスラエル国民は、イスラエルは生存をかけた戦いをしているというプロパガンダを完全に信じ込んでしまっている。しかしながら、その裏でイスラエルのシオニストは、民族浄化と大虐殺を遂行している。

・次第に、イスラエル国民はこれに強く反応するようになり、シオニストの行動を難しくさせる。そして、イスラエル国内でも反乱が発生する。




この部分に関して、イスラエルのお知り合いが言うには、これは「ある意味で真実です」と書かれていました。

実際にイスラエル国内で起きている具体的なことに関しては、書いていいものかどうかわかりませんので、ふれられませんが、しかし、考えてみれば、イスラエルの人口は Wikipedia によると、推定 800万人です。

その 800万人全員が同じ思想性、同じ考え方を持っているわけはないと考えるのが普通ですが、少なくとも、今回のガザ侵攻のようなことに関しては「違う考えは認められない」という部分があるようです。

知り合いの方も「言論の自由がなくなってきている」と書かれていました。

この

言論や行動の自由度が小さくなってきている

あるいは、

思想や考え方の自由度が小さくなってきている

ということについては、全世界同時的に進行しているようにも見えます。

ここには日本も含まれます。


私は In Deep を書かせていただいているせいもあり、比較的海外のニュースを読む機会が多いほうですが、

気になった海外のニュースの日本語報道を検索すると「ゼロ」だった


ということはよくあります。

あるいは、日本語で報じられているとしても、それは、ロシアの声の日本語版とか、中国国営の新華社の日本語版だったりすることも多いです。

いずれにしても、「特定のニュースに関して日本の報道機関からの報道はひとつもない」というのは今ではわりと日常的でもあります。





最も必要なことは「扇動されないこと」と感情の冷静さ

ところで、上のほうに、亡くなった赤ちゃんを抱いて歩く男性たちの写真などを載せていますが、それでなくとも、紛争地域での写真は悲惨なものが多く、特に子どもたちが被害に遭っている状況の写真は感情的に大変に苦しいものがあります。

実際、今現在、ガザ地区での「子どもの犠牲者」の多くの写真がインターネット上にあります。

あまりにもひどい写真の数々で、リンクなどをするつもりもないですが、これらの「写真」に「文章」などが加わりますと、多くの人たちが「怒り」とか「反××」というような感情を持ちやすくなると思われます。

場合によっては、それが世界中に伝播してしまうこともあります。
現に、今、世界中でガザで起きていることに対してのデモや抗議活動がおこなわれています。

しかし、私たちは、

この世の誰か(たち)は常に「インターネットを使って人々の精神をコントロールする」という試みを、実際におこなっている

ということを再認識する必要があるように思います。

これは、「無意識に扇動されている可能性」についての話となります。

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▲ ロンドンで行われたガザ侵攻に対しての抗議デモ。デイリーメールより。


ここから書かせていただくことは、今回のガザ地区のこととは関係ない話ですが、今後も、「世界のいろいろな場所で、多くの人々が似たような感情に動かされるような報道」などがなされる可能性はいつでもあると思われます。

過去記事の、

イギリス政府の機密作戦の結果が教えてくれる「私たちのいる現実の世界」
 2014年02月28日

という記事ではイギリスの諜報機関である政府通信本部( GCHQ )のプレゼンテーション書類の一部を載せましたけれど、そこには、インターネットを使って人々の感情を動かすための多くの試みが示されます。

gchq-01.gif

▲ 英政府通信本部の「合同脅威研究情報班」( JTRIG )という部署がプレゼンテーション用に作成したスライドより。日本語はこちらで入れています。


上のプレゼンテーション資料には、「4つのD」として、

・否定
・崩壊
・失脚
・欺く


というような意味を持つ英語の単語が記されていますが、この資料を作成した部署(合同脅威研究情報班)の最終的な目的は、

このような概念の実際の出来事を「現実世界とインターネットの世界での情報操作によって作り出す技術を確立させる」


ことのようです。

そういう中には、多分、

「特定の対象(国、人、企業など)に対して憎しみの感情を持たせる」

という方法論もあるかもしれないですし、もちろん逆(称賛する)もあるかもしれないです。

その具体的な対象や作戦がなんであれ、これらには「扇動」という日本語の言葉があてはまるかもしれません。

この「扇動」ということに関係して、過去記事の、

殺され続ける詩人シナ
 2012年09月12日

という記事に山本七平さんの『ある異常体験者の偏見』(1973年)という著作の中にある「アントニーの詐術」という部分から抜粋したことがあります。

お時間があれば、上のリンクからお読みいただけると幸いですが、「人を扇動する原則」が、

・第二次大戦後の戦犯収容所

・シェークスピアの戯曲『ジュリアス・シーザー』


のそれぞれの例で述べられています。

時代も場所も方法も違いますが、「基本原理」は同じだと思います。
抜粋した部分の一部分を載せます。

最初に出てくる「集団ヒステリー」などは 2001年の「 911の後の感情」などを思い出すとわかりやすいと思います。


山本七平『ある異常体験者の偏見』(1973年)より

(人を扇動する)原則は非常に簡単で、まず一種の集団ヒステリーを起こさせ、そのヒステリーで人びとを盲目にさせ、同時にそのヒステリーから生ずるエネルギーが、ある対象に向かうように誘導するのである。これがいわば基本的な原則である。ということは、まず集団ヒステリーを起こす必要があるわけで、従ってこのヒステリーを自由自在に起こす方法が、その方法論である。(中略)

扇動というと人は「ヤッチマエー」、「タタキノメセー」という言葉をすぐ連想し、それが扇動であるかのような錯覚を抱くが、実はこれは、「扇動された者の叫び」であって、「扇動する側の理論」ではない。(中略)

従って、扇動された者をいくら見ても、扇動者は見つからないし、「扇動する側の論理」もわからないし、扇動の実体もつかめないのである。扇動された者は騒々しいが、扇動の実体とはこれと全く逆で、実に静なる理論なのである。




この最後の、

> 扇動された者は騒々しいが、扇動の実体とはこれと全く逆で、実に静なる理論なのである。

の部分などでおわかりかと思いますが、自分たちが扇動されないためには、自分たちが「扇動する側と同じ精神的状況でいること」が大事だと思われます。

扇動する側と同じ精神的状況とは、つまり、「」です。

冷静という意味での「静」です。

淡々と冷静に作り上げられる事柄には、同じく淡々と冷静な感情での対処しか方法がないように思われます。

・怒り
・憎しみ
・あるいはすべての突発的な激情型の行動


からは、むしろ悪い作用と結果しか発生しないはずです。





ひとりの感情は世界に影響を及ぼす

この「平静さを保つ」ことに関しては、特に、シュタイナーの『いかにして高次の世界を認識するか』を読んで以来、このことの重要性を特に感じます。

霊学とか、そういうものに関心がないにしても、人間が(精神的に)気高く生きていくために必要なことの最も重要なひとつが、

自分自身の思考の流れを自分で支配する

ことだとシュタイナーは述べます。

つまり、たとえば、何か「怒りを誘発するような事件や出来事」が起きた時に、「その事件に対して怒りを感じる」というのは、その時点ですでに、「外部で起きていることに自分の思考や感情が支配されているということになります。

外部で何が起きても、あるいは起きなくても、自分の思考は自分で支配する。

私はもともとがあまり怒りを感じることがない人で、今回のガザの子どもの犠牲についても、怒りはないのですが、ただ、「漠然と絶望した」というのはあります。

これはこれでやはり外部の出来事が自分の感情に影響していることになるのですけれど、それだけに、いつまでも漠然と絶望し続けていてはダメで、そこでまた平静な思考へと立ち戻り、

「では、今、私はどうすればいいのか」

ということを考えることが大事なのだと思います。

シュタイナーは以下のように書いています。


『いかにして高次の意識を認識するか』より

魂的な事象は少なくとも外界に見出される事象と同じくらい現実的である、という考えに立ちながら、魂的な事象と関わりあうとき、私たちはようやく、自己の内面や魂の重要性について正しい確信を抱くことができるようになります。

私たちは、「私の感情は、手をとおして行う行為に匹敵するくらい大きな影響を世界に対して及ぼす」ということを認めなくてはなりません。




神秘主義で世界の悲惨を解消することはできないでしょうが、それでも、上のような考え方と、「冷静さ」を学ぶことで、世界全体としての人間の感情の流れは変化していくかもしれないですし、あるいは、それによって、「未来の悲惨」は回避できるかもしれないとは思っています。

無理なら無理でそれでよろしいとも思いますが。

つまり、それが今生の私たちの生きている時代の限界だということですから。



  

2013年11月06日



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▲ 海面上昇によって起きるこういう光景のイマジネーションというのは、過去から現在までずっと存在していますが、実は「訪れない光景」なのかもしれません。写真は、in Serbia というセルビアのメディアの「悪魔は地球上にすでに存在する」という記事より。




気候変動に関する政府間パネルが語った世界の未来と、そして「現実の現在」

先日、イスラエルのヘブライ大学というところの研究チームの調査で、「これまで言われていた海面上昇の速度は誇張されていた」ということが判明したことが発表されました。

そして、彼らの調査では、21世紀の終わりまでの海面の上昇の度合いは「1ミリから最大 10センチ」という結論となったというものです。それも、上昇する海域は全体の3分の1と限られていて、他の約 60パーセントは「今と同じ」という結果となったとのこと。


この海面上昇という概念については、2008年頃からの私個人としても、やや怖れ続けてきた「未来の地球の変化」のひとつであり、その2008年頃からのウェブボットなどの未来予測プロジェクトにも数多くの海面上昇に関しての記述がありました。

そんなこともあり、 In Deep の過去記事でも、海面上昇を取り扱った記事はいくつかあります。

代表的な過記事としては、

「現代の社会で海水面が 20メートル上昇したら」: 過去の南極の氷床は繰り返し溶解し、海水面の上昇を起こしていたことが判明
 2013年07月25日

海面上昇: 太平洋上のキリバスで「国民全員をフィジーに移住させる計画」が議会に提出される
 2012年03月10日

などがありますが、この海面上昇について、公的に大きく語ったのは、いわゆる地球温暖化の提唱者の中心機関である「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」でもあります。

下は、2013年8月22日の毎日新聞の記事です。


IPCC:温暖化で海面最大81センチ上昇 報告書最新案
毎日新聞 2013.08.22

今世紀末の地球の平均海面水位は、最近20年間と比べて最大81センチ上がり、平均気温は最大4.8度上昇すると予測した気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の第5次報告書案が明らかになった。報告書の改定は6年ぶり。



上の報告書の内容はすぐにリークされ、過去記事の

「この 15年間、地球の気温は上昇していなかった」ことが判明
 2013年09月21日

で、ご紹介した下のような英国の報道となっていくわけです。

“climate


これは、実は気温は地球全体として見れば、この15年間上昇していなかったし、今後に関しては寒冷化の可能性が強いというようなことが書かれてある記事です。


そして、それに続き、今度は海面が大幅に上昇するという予測も「怪しい」ということになってきています。


上の毎日新聞の記事では、IPCCは「今世紀末の地球の海面水位は81センチも上昇する」とあり、また、2007年には米国のアル・ゴア氏が、「今世紀末には地球の海面は7メートル上昇する」と言ったりしていますが、イスラエルのヘブライ大学の研究では「最大で 10センチ以下」という予測が出たというものです。


というより、このヘブライ大学の調査は「海水面レベルは基本的には変化しない」という感じのものとなっていると言っていいものだと思います。


IPCCとヘブライ大学のどちらが正しい未来予測なのか(あるいはどちらも間違っているのか)は、現状、私にはわかりませんが、今回はそのイスラエルのヘブライ大学の研究論文を紹介していた記事を翻訳します。

それにしても、今回の学術論文を発表したのが「イスラエルの大学」ということもあり、何だか宗教的なものも感じてしまいまして調べてみますと、 Wikipedia によりますと、ヘブライ大学というのは下のような教育機関で、宗教的な色彩はなく、また学問的に非常に優秀な大学であるようです。


ヘブライ大学


エルサレム・ヘブライ大学は、エルサレムに本部を置くイスラエルの国立大学である。1925年に設置された。

学風は宗教的でも正統派的(正統派とはユダヤ教の一派)でもない。また、ヘブライ大学は国際的にみても非常に優秀な大学であるとみなされており、例えば世界大学ランキング・センターによると、2012年にはヘブライ大学は世界で 22位にランク付けされている。



とのこと。

ちなみに、2012年の世界大学ランキングでは、日本の東京大学は 32位です。




セルビアの予言者が語った世界の未来

ところで、冒頭に米国の自由の女神像が海に流されているイラストを載せていますが、これはセルビアのイン・セルビアというメディアの記事で、「セルビアの予言者」に関しての記事なのでした。

セルビアの予言者といえば、19世紀の予言者ミタール・タラビッチが有名かもしれません。

“images”

▲ ミタール・タラビッチ( 1829 - 1899年)。


ミタール・タラビッチが「第三次世界大戦の勃発から世界の最終平和」までを語った予言の全文は、

私たちに残されたかすかな「破局の回避」の可能性のために(1): 「人類のひとりと宇宙は同一のもの」
 2013年03月24日

という記事の最後のほうにあります。


しかし、このイン・セルビアで取り上げられていた「セルビアで最も有名な預言者のひとりである」という冠がついた人物はタラビッチではない人でした。セルビアには名だたる予言者がたくさんいるのか、あるいはセルビア人が予言が大好きな国民性なのかわからないですが、その予言者は「グランパ・ミロイェ」という20世紀の人だそうで、記事に書かれてある予言の内容は「21世紀の世界を見たもの」だそう。

ちなみに、グランパというのは「おじいさん」という意味ですので、「ミロイェじいさん」というような親しみをこめた感じなんでしょうか。そのミロイェじいさんによれば、「審判の日には、神が地上に悪魔を解き放つ」のだそう。

また、ミロイェさんは地球上に開くオゾン層について「45」という数字を述べていたらしいんですが、それからしばらく後に、 NASA がオゾン層が北緯45度にまでに開いたと発表したりしたことがあったそう。

そのミロイェじいさんが予測した未来の地球をイン・セルビアの記事から少し抜粋します。




The Devil Is Already On Earth – Grandpa Miloje
in Serbia 2013.09.29

悪魔は地球上にすでに存在する

ミロイェは、たくさんの人がすでに起こきている気候変動のために死ぬと述べた。気候変動で死亡する人々が最も多いのはアメリカだと予測し、フランス、イタリア、イギリスなども大きな影響を受けると言った。

そして、ミロイェは、

「ロシアと中国では大地が揺れるだろう」

「大きな病が地球を支配し、数多くの命を奪うだろう」

「数多くの石が空から落ちて、多くの命を奪い、多くの都市が破壊されるだろう」

と語っている。






と言っていたそうです。


前置きが長くなりましたが、イスラエルのヘブライ大学の論文をご紹介します。

ヘブライ大学の論文そのものは PDF で読める状態になっていて、原文は、

TIDE GAUGE LOCATION AND THE MEASUREMENT OF GLOBAL SEA LEVEL RISE

にあります。

これは大変に長いもので、また、学術論文なので科学記号などが私にはわからなく、探してみると、ドイツ人のブログでそれを短くまとめてくれていた記事がありましたので、それをご紹介します。

なお、記事の冒頭に出てくる「最近のナショナルジオグラフィック誌の記事」は、2013年9月号の「加速する海面上昇 - 海面上昇がもたらす、地球の危うい未来」という特集のことだと思います。


それでは、ここから記事です。






Wissenschaftler entwarnen beim globalen Meeresspiegelanstieg
Donner und Doria (ドイツ) 2013.11.02


検潮の位置と世界全体の海面の測定

科学者たちは、世界的な海面上昇について「完全にない」とする示唆を提示する


海面上昇の真実は一体どのようなものなのだろう。最近、ナショナルジオグラフィック誌では、ヨーロッパの半分は水没してしまうというようなシナリオを記事にしている。そして、海面上昇の速度が上がっていると指摘する。

しかし、その記事で取り上げられている海面に関するデータは、特定の場所での干潮と満潮での測定を含んでいるもので、あまり好ましいものとは思えない部分がある。

海水面は干潮や満潮、あるいは天候によって数センチどころか、数メートル単位で変動する。そのため、地球的な範囲での海面の変動を記録するには、衛星からの観測を含めた数百の海岸での観測ステーションから測定が必要となる。

そのような中、海岸上の複数の観測ステーションで顕微鏡観察的な視点から非常に詳細な計測をおこない、そこから計算をしたイスラエルにあるエルサレム・ヘブライ大学がおこなった科学的研究によると、現在言われている地球の海面上昇の規模と速度は「誇張されている」という結論に達した。

米国のアル・ゴア氏は 2007年に「地球の海水面は今世紀末に最大で7メートル上昇する」と語ったことがあるが、ヘブライ大学の詳細な研究では「最大でも今世紀末に今より10センチの上昇」という予測となった。

しかも、海面が上昇するのは全体の3分の1の海域だけで、61パーセントは現在と同じであり、全体の4パーセントについては「海水面が降下する」という予測となった。

海面上昇が確認されているのは、アメリカの東海岸、南部バルト海、そして、「リング・オブ・ファイヤー」と呼ばれる環太平洋の諸国とロシアの北極圏だ。

対して、アフリカおよび南アメリカ、カナダ沿岸の北太平洋、北部北大西洋、インド洋の海面上昇はまったく見られない。

現在、水没のリスクが取りざたされる太平洋の諸島でも、海面上昇が加速している証拠は見つけられなかったとイスラエルの科学者は述べる。

むしろ、それらの島のリスクは急速な人口の増加と、天然からの搾取と関係がある。

また、海面の変動には 60年周期などの「周期性の上下」があることにも留意してほしい。これは、米国のデューク大学のニコラ・スカフェッタ( Nicola Scafetta )教授の研究で明らかになったものだ。スカフェッタ教授の記した「海面上昇率は自然での固有振動によって制御される」(原文はこちら)というタイトルの論文では、海流と太陽活動による海面の上下のサイクルについてが書かれてある。

post-glacial_sea_level.gif

▲ スカフェッタ教授の論文より後氷期の海面上昇。後氷期とは約1万年前から現代までの時代。


これらの論文は、近年の議論では、地球の気候に対しての CO2 の強い作用が「誇張されていた」ことが示されている研究としても意味がある。

しかし、残念なことに、これらの研究は、最近提出された IPCC (気候変動に関する政府間パネル)の第5次評価報告書の編集の締め切り後に公表されたために、報告書の内容への影響を持たなかった。

いずれにしてもいえることは、少なくとも人為的な要因での気候変動による海面上昇は、人類に差し迫った深刻な爆弾ではない。

科学者たちの多くは、この人的要因による「気候の黙示録」として描かれた図式に対しての表面的な抵抗を試みようとはしないが、その代わりに、データを統計的に構築することによることで、抵抗と同じ意味の試みを続けている。




  

2013年10月23日



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▲ どちらもイスラエルのガリラヤ湖で、左が 2013年 4月に報道されたガリラヤ湖の海底で発見された遺跡のような人工物の位置を示した図。右は今回の連続した地震の震源地を示します。


どうも体調が今ひとつで、気象だの太陽だの老化だといろいろな原因があるんでしょうけれど、胃などの不調は明らかに飲み過ぎなのかもしれません。

さてしかし、過去の記事の多くのことと結びつく、ある意味で興味深い報道を今朝見まして、そのことを書きたいと思い、老体に鞭打って(そこまでトシかよ)、書かせていただきます。







 



それはキリスト教発祥の地


最近、地震のことにふれることが多かったのですが、イスラエルでこの1週間のあいだに5回の地震が発生していることが報じられています。

どれもマグニチュード2から4の間の、日本の感覚で考えると小さな地震なのですが、しかし、報道では、イスラエルのネタニヤフ首相が地震対策を議論する特別閣議を招集したり、あるいは、イスラエル民間防衛軍が地震発生時の緊急対策についての会議を開催ということがおこなわれているということで、イスラエル国家としてそこそこに大きな出来事であることが伺えます。

ちなみに、この「イスラエル民間防衛軍」というのはも、その名前の通り、戦争や紛争などに関しての民間に対しての防衛を担当する当局ですが、地震対応の際にも行動する部署だということを今回知りました。

あまり関係ないことですが、このイスラエル民間防衛軍が緊急時に発令する内容は、たとえば、紛争地に行った場合や、旅行先で紛争やロケット攻撃などに巻き込まれた場合、あるいは、日本でそのような事態になった場合などに役立つ知識が多く書かれてありますので、そのような可能性のあると思われる方は読まれておくのもいいかと思います。

イスラエルの日本大使館のサイトには、日本語で掲載されますが、こちらに昨年の11月20日の民間に対しての警報文章があり、


イスラエル民間防衛軍より、お住まいの地域にロケット攻撃がある場合、或いは、サイレンが鳴る場合の対応について、以下の案内が発出されており、御案内いたします。



から始まる、ロケット攻撃時の対処に関しての日本語の文章があります。

今はどこの国でもあっという間に「いろいろなこと」に巻き込まれる可能性はありますし、日本だってこの先どうなるのかわかりませんので、こういうことを知っておくのもいいかもしれません。

しかし、これは余談です。
ここから本題です。






大地溝帯にある唯一の33度線上の地点であるイスラエル周辺


本題のイスラエルの地震に関してなのですが、今回の報道でのポイントは、

・ガリラヤ湖
・大地溝帯


のふたつのように思います。


今年4月の記事で、

イスラエル・ガリラヤ湖の水面下で年代不明の謎の古代構造物が発見される
 2013年04月12日

という記事を載せたことがありました。

今回の記事の最初にその古代建造物の位置と、今回の地震の震源を並べた図を載せましたが、その遺跡の実際の写真も当時多く報道されていました。

下は、CNNの2013年4月23日の「湖底に謎の巨大構造物、数千年前の古代遺跡か イスラエル」という報道にあるその人工物の写真です。

cnn-0423.jpg


また、上の過去記事で、このイスラエルのガリラヤ湖の位置が、「北緯33度線上にある」ということにふれています。

33rd_parallel-galilee.gif


この「北緯33度」という概念が最初に記事の中に出てきたのは、昨年8月の「フリーメイソンと高知に導かれて Google Earth 上で北緯 33度の旅をする」という記事でしたが、その後、何度も何度も出てきています、しかし、これについて書くとまた長くなりますので、今回は過去記事をいくつかリンクしておくだけにしておきます。




さて、33度線のことから1度離れます。

今回ご紹介する報道には、「イスラエルは大地溝帯に位置する」というニュアンスの記述があるのですが、これを見て私は、

「ああ、イスラエルもガリラヤ湖も大地溝帯の始まりの位置にあったんだ!」

という事実を始めて知り、大変に興味深く思い、わかりやすい話になるとは思えないですが、そのことについて少し書かせていただきます。


まず「大地溝帯」というものですが、その場所は下のラインにあります。

Great_Rift_Valley.jpg


これに関して Wikipedia の説明では、


主にアフリカ大陸を南北に縦断する巨大な谷で、プレート境界の一つである。

大地溝帯の谷は、幅35 - 100km、総延長は7,000kmにのぼる。




というもので、総延長は日本列島の長さ(3000キロ程度)など比較にならないほどの距離のある巨大な断層のようなものです。

そして、 Wikipedia には下の記述があります。


今のままで行けば、数十万 - 数百万年後には大地溝帯でアフリカ大陸が分裂すると予想されている。



つまり、この場所でアフリカ大陸は分断されると予測されているのですが、上の記述には


> 数十万 - 数百万年後


という気の長い年月が書かれていますが、「そんなことはないかもしれない」とういう示唆を感じさせる出来事が 2008年にエチオピアの大地溝帯で起きているのです。

これに関しては、3年以上前に英国 BBC の記事をご紹介したものがあります。

bbc-2009.jpg

▲ 過去記事「近いうちにアフリカ大陸が2つに分断されるかもしれないとの研究」より。


上の写真は、2005年にエチオピアの大地溝帯の上にできた巨大な亀裂なのですが、この亀裂が形成された時の状況について、下のように記事にあります。


英国王立協会の研究者ティム・ライト博士は、今起きている出来事を「本当に信じられない」と述べる。

何百万年というような長い単位で地球の変化を理解してきたライト博士を含む研究チームにとって、エチオピアのアファー三角帯での変化の規模とスピードは驚くべきものだった。

そこでは、あっという間に大陸に断裂が走り、大地がこじ開けられたのだ。2005年にはこの地でたった10日間の間に 60キロの長さに渡り、8メートルの幅の断裂が開いた。



この中の下の部分。


> たった10日間の間に 60キロの長さに渡り、8メートルの幅の断裂が開いた。


ここには「数百万年」というような年月は存在しません。

そして、「 パキスタンでのクリスチャン追放活動の渦中で発生した大地震と共に海底から浮上した新たな島」などで取り上げた最近のパキスタンの島。

あの島もたった数時間〜数十時間で海上に浮き上がりました。

pakistan-33.jpg


この島も海上に出ている部分はそれほど巨大ではなくとも、「海底から海の上にまで浮上したすべての質量」はものすごいものがあるはずです。


つまり、もしアフリカ大陸が分断するとしたら、それは数百万年というような歳月の中で起きるのではなく、数日から数週間でアフリカ大陸は分断してしまうと考えた方が現実的ではないのだろうかという話なのですが、今回の話は、さらに、


その分断の起点はイスラエルの場所、つまり、北緯33度上かもしれない


ということに気づいたというようなことかもしれません。


上に載せた大地溝帯の地図に「北緯33度線」を書き加えたものが下の地図です。

33-kiten.jpg


ちなみに、あまり関係のあることではないですが、新しい島ができた地震が起きたパキスタンも首都のイスラマバード近くに33度線が走っています。




なお、33度線といえば、アメリカもその両端で異変が起きています。

33-usa-02.jpg

33度線の西であるロサンゼルスでは、最近、ロサンゼルスタイムスが「大地震」に関しての大特集を組みました。

米国の33度線の東は、ノースカロライナ州というあたりですが、このあたりは、今年、イルカの大量死が続いています。



今後、世界で何が起きるかはわからないにしても、それが地質的な出来事だった場合、地質学者たちの言うような「何万年」というような時間軸が介入する余地はないように感じます。

あっという間に地球は変化してしまう。
そう思います。


ここまで長くなってしまいましたが、ここからイスラエルの地震の報道です。



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2013年10月13日



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米国オレゴン州では州当局が住民に地震への準備を勧め、インド災害局はヒマラヤ地震で数十万人が死亡する可能性に言及


sig-0924-1012.png

▲ パキスタンで「新しい島」が出来た9月24日から10月12日までの間だけでマグニチュード6以上の地震が8回発生しています。データは、多くの部署が閉鎖中のアメリカ地質調査所より。






 




最近、比較的大きな地震が多い感じなんですよ。

パキスタンで先月起きた「新しい島」ができた大地震のことは、

パキスタンでの「クリスチャン追放活動」の渦中で発生した大地震と共に海底から浮上した新たな島
 2013年09月25日

という記事などに記したことがありましたが、この頃からマグニチュード6とか7程度の地震が、かなり頻繁に発生し続けているような感じを受けます。

そのことを少し書こうと思いますが、ちょっとプライベートのことで思ったことがありまして、そのことを少し書かせていただきます。






「 100歳の誕生日」に思うデフォルト後の世の中

私は埼玉の所沢というあたりに住んでいるのですが、思えば、ここに越してきて、そろそろ2年になります。この所沢市というところは特徴として挙げられるようなことは何もないところですが、特徴といってはアレですが、「振り込め詐欺の発生が非常に多い」ということが挙げられそうです。

下のグラフは埼玉県警のサイトにあるものですが、最近は川口市に座を奪われていますが、埼玉県の中でもコンスタントに上位にあるのが所沢市です。

tk-ore.jpg

埼玉県警察公式ホームページより。


そういうことがあるせいか、毎日のように、スピーカーから「振り込め詐欺にご注意下さい」と流し続けている警察車両が走り回っています。

まあ、それだけ年配の方が多いということでもありそうですが、私が2年前にこちらのほうに越してきた理由も、この「高齢者に関しての問題」が主な原因でした。

具体的にいうと、うちの奥さんの実家が「 70代が 90代を介護する」といういわゆる老老介護の状態になっていて、「心配だから実家のそばに引っ越したい」という奥さんの希望もあり、彼女の実家に近い今の場所に来たのでした。


その介護を受けている奥さんのおばあちゃんは基本的にはほとんど寝たきりのままなのですが、先日、「 100歳の誕生日」を迎えまして、普通に考えればおめでたいことではあるのですけれど、日本国中のいたるところで、「おめでたい、ありがたい」とだけは言っていられない状況が非常に多く存在しているのだろうなあと思います。


介護している奥さんの母もすでに 70代中盤で、もしこの先、介護される側が 105歳、110歳と年を重ねていくと、介護するほうも 80歳、85歳となっていくわけで、「共倒れ」に対しての漠然とした不安はうちの奥さんには常にあるようです。

それにしても、ご老人たちが医療にしても介護にしても、福祉関係のサービスをある程度受けられていられるのも現在は政府の予算が機能しているからで、つまり、たとえば「デフォルトなどした場合」は、こうはいかなくなるはずです。

今はアメリカのデフォルトのことが言われていますけれど、今回乗り切っても、アメリカがいつかはどうにもならなくなるのは誰の目にもあきらかで、そして、日本も一蓮托生というのか何というのか、下手すると、デフォルトする米国本国より大変なことになるのかもしれないですし。

下のは Walk in the Spirit さんの US はデフォルトするの?という記事にあったものです。

us-bond-jpbank.jpg


そして、銀行より何より、日本自体がアメリカ国債を110兆円も保有しているわけで。

10月4日のロイターの「シナリオ:米国初のデフォルトはどう起こるか」という記事に下のような表現がありました。


<11月1日>

この日をもって、米政府は未踏の領域に入る。



この「未踏の領域」というのは、他の多くの国の政府も同様の領域に踏み込んでいくのだろうなあと。

そして、くどいようですけれど、今回このデフォルトが回避されても、1700兆円近くの借金を持つアメリカがこの問題から逃れることはできないのだろうなあとも思ってしまうわけで(実際はよくわからないですけれど)。

usdebt-2016.png

▲ 日本円換算は大ざっぱな数値です。US Government Debt より。

アメリカは今回はデフォルトしなくとも、確かにいつかはしてしまいそう。

「そういう時って、どうなるんだろう?」と 本来ならおめでたい「高齢者の 100歳の誕生日」に思った次第なのでした。

本題にしようと思っていたこととと離れてしまいました。







久しぶりに地震が気になりだして


そのアメリカは政府機関が閉鎖中ですが、全世界の地震のデータを参照する際に使っているアメリカ地質調査所( USGS )も、リアルタイム地震情報のページにアクセスすると下のような表示が出ます。

us-of.jpg


政府機関一時帰休

連邦資金の失効のため、USGS の地震ハザード・プログラムは、そのオペレーションのほとんどを停止しました。 USGSは、地震のモニタリングは継続し、地震活動についての報告はしますが、地震情報に関しての精度だけでなく、いくつかのページの機能の適時性はオペレーションレベルの低下の影響を受ける可能性があります。



というわけで、一応、地震の速報は続いていますが、上に書かれてある状態のようです。

その USGS のデータからですが、新しい島ができた 9月 24日のパキスタンの地震以来の今日までのマグニチュード6以上の地震はページの一番上に挙げたようになっていますが、文字だけではどのような感じで発生しているのかわかりづらいですので、地図に印をつけてみました。

earthscience_f4.jpg


黒い線は「プレート」の境界ですが、こう見てみると、ほぼすべての地震がプレートの境界上とその近辺で起きていることがわかります。そして、地域的な偏りなく全世界でまんべんなく起きているように見えます。


同じようなことが、今年の1月の終わりから2月の始めにかけてあって、2013年 1月 27日から 2月 2日までの5日間でマグニチュード6以上の地震が9回発生したということがありました。

この時のことは、過去記事で書いたことがあります。

2013年の夏に起きる「天の川銀河中心での大規模な衝突」は銀河系全体に何かをもたらすのか
 2013年02月03日



▲ 上の記事の「 2013年1月27日から2月2日までの5日間の M6級の世界の地震」の図。赤い点が地震の発生場所です。


でまあ、どうして地震の話題になったのかというと、最近どうも、世界中で、「当局からの大地震に対しての警告」的な報道が多いのです。

これは、日本での「〇〇地震が起きた場合には××地域では△△万人死亡する」といったようなシミュレーション的な話とはやや違うタイプのもので、「来る」という断定的な感じのものが多いところが気になるところなのです。






自然の混乱と政治経済の混乱が同時に訪れたらこの世はどうなる?


下のは、10月 10日のインドのメディア。

him-m8class.jpg

India West より。


この警告を発したのはインドの国家災害管理局ですが、見出しを見たときには、「ヒマラヤ山脈でマグニチュード8の地震なんて起こらないだろう」と思ったのですが、記事を読むと、何と、ヒマラヤでは、50年より短い間隔でマグニチュード8クラスの地震が起きているのだそうで、1897年、1905年、1934年、1950年に、それぞれマグニチュード8クラスの地震が起きているのだそう。

そして、その 1950年以降、 50年以上も地震が起きていないということが今回のこのような警告となったようです。


そして、現在、政府機関が閉鎖しているアメリカのオレゴン州災害局は先月、「巨大地震がいつ起きてもおかしくない」と住民たちに警告を発しました。

oregon-advise.jpg

▲ 9月21日の オレゴン州のメディア MailTribune より。


アメリカでは、非常事態に相当するような大規模な災害が発生した際の担当部局は、緊急事態管理庁( FEMA / フィーマ)ですが、もともと FEMA は、国土安全保障省ができるまでは、「予算執行を含む」強力な指揮命令権を有していた機関らしいですので( Wikipedia より)、政府機関の閉鎖などは関係しないものなのかもしれないですが、政府がデフォルトなんかした場合にはどうなるのだろうかなあ、とも思います。

ちなみに、上で抜粋した Wikipedia によりますと、以前の FEMA は、


大統領から非常事態宣言、またはそれに準ずる命令等が発令された場合、現地に派遣されたFEMA係官は自身の判断で当該災害等に関するあらゆる措置を口頭で「大統領命令」として執行することができ、書類等の事務手続きは事後処理でよかった。



というほど強力な命令権を有していたようです。


ちなみに、この FEMA は、アメリカの人気テレビドラマだった「Xファイル」で、アメリカの影の政府として描かれて以来、そういう方面でも話題となった時期がありました。

x-files-2002.jpg

▲ 映画化された「Xファイル ザ・ムービー」( 1998年)より、ドラマの中で FEMA のメンバーに上のようなことを言う FBI のモルダー捜査官。



なんだか長くなってきましたので、上に書きましたオレゴン州のことなどに関しては次に書こうかと思います。

今回は上の「ヒマラヤの地震」の報道についてご紹介しておきます。

私自身、ヒマラヤ山脈というのがそんなに巨大地震が多く発生していた場所だとは知らなかったこともありますので、短い報道ですが、衝撃的なものでした。

ちなみに、ヒマラヤ山脈の場所も曖昧にしか把握していませんでしたので、地図で調べてみました。

himalaya-map-01.jpg

上のように日本列島の距離と匹敵するほどの広範囲に渡っているようです。



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2013年09月29日



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lazio.jpg

Centro Meteo Italiano より。


it-uversea.jpg

▲ 海底からの噴出の様子を調査する専門家。下にこの動画もあります。







 




この夏に突如噴出を始めた泥火山の出現の1ヶ月後に、今度は海で


ここ何日かは、パキスタンで浮上した島と関係したことを書くことが多かったのですが、イタリアでも「地底からの噴出騒動」がありまして、最近それが拡大しています。

最初に起きたのは今年8月のことでした。

イタリアのローマにあるフィウミチーノ国際空港(レオナルド・ダ・ヴィンチ空港)の近くの道路脇に火山口のような穴が突如として出現し、泥や水蒸気を噴き出し始めたという出来事で、それに関しては以前ご紹介したことがあります。


イタリアの空港近くに一夜にして「泥と水蒸気を噴き出す火口のような穴」が出現
 地球の記録 2013年08月27日

rome-vent.jpg



上の写真が最初に報道された時の写真ですが、数日後には下のような状態にまで成長しました。



▲ 過去記事「ローマでの「突然の火口の出現」と桜島の海外での報道から考えるこれからの時代」より。


そして、この穴。

それから1ヶ月近く経った現在はどのようになっているかといいうと、立ち入り禁止となっていて、下のように周囲が仕切りで囲われ、そして噴出はいまだに続いています。

mud-volcano.jpg


上の写真ではややわかりにくいかもしれないですが、どうやら泥火山(でいかざん)といわれるタイプのものと関係しているようで、地下から泥を噴出し続けている様子が最近のイタリアのテレビ報道などの映像でわかります。

下の映像は、「泥」の感じがおわかりになるかと思います。

レオナルド・ダ・ヴィンチ空港近くの火口のその後





泥火山というのは、 Wikipedia によりますと、


泥火山は、地下深くの粘土が地下水およびガスなどとともに地表または海底に噴出し、堆積した地形や、その現象のこと。

火山の名称が付けられているが、必ずしも火山活動と関係のあるものではなく、溶岩などに比べるとその温度は非常に低い。特に噴出箇所で炭化水素の多いハイドレート(メタンハイドレートなど)が作られている場合は、噴出物の融点くらいまでに低温になっている。



とのこと。






陸地に続いて、海からも噴出が始まる


そのようなことがローマの郊外で起きたのが今から1ヶ月ほど前の8月の終わり頃でした。

そして、数日前、今度はそこから遠くないローマに近い海岸からほんの 100メートルほどの沖合で、「海底からの噴出」が始まったのです。

位置関係としては、とても大ざっぱですが、下の地図のようになります。

rome-map-02.gif


しかし、海の中といっても、海岸からわりとすぐのところですので、実際にはもっと近い感じです。


下がその様子の動画です。

イタリアの海底からの噴出




レオナルド・ダ・ヴィンチ空港近くでの泥の噴出と今回の場所が近いことや、状態が似ているように見えることからかもしれないですが、「今回の海での異変と8月の大地での泥の噴出には関係がある可能性がある」というように書かれてある報道が多いです。

ただ、どちらの現象にしても、何らかの結論が出ているものもでもないようです。






ローマという場所で思い出す聖マラキの預言


それにしても、ローマといえば思い出すのがパチカン。

バチカンといえば、現在は法皇も無事に交代し・・・えーと、現法皇のお名前は失念してしまいましたが、元気でご活動されているようです。


法皇が、ベネディクト 16世だった時の昨年の記事、


最後の法王と呼ばれ続けたベネディクト16世(1): 聖マラキの予言とコナン・ドイルの未来感の時間軸
 2013年02月13日


では、聖マラキというカトリック聖職者が 12世紀頃に書いたものとされる「全ての教皇に関する大司教聖マラキの預言」という予言書についてふれたことがありました。偽の書とされることが多いものですが、その予言書の最後はこのようなものでした。


「全ての教皇に関する大司教聖マラキの預言」より 111番目の教皇

111.オリーブの栄光

ローマ聖教会への極限の迫害の中で着座するだろう。ローマ人ペトロ 、彼は様々な苦難の中で羊たちを司牧するだろう。そして、7つの丘の町は崩壊し、恐るべき審判が人々に下る。終わり。



111番目の教皇とは、前法皇のベネディクト 16世(在位:2005年4月19日 - 2013年2月28日)となります。

実際は 112代目の法皇が誕生しているわけで、すでにして上の予言は無効ということになりそうですが、この中に「ローマの7つの丘の町は崩壊」というフレーズがあったことを、最近の一連のローマの地殻異変から思い出したりした次第です。


ところで、上でリンクしました「最後の法王と呼ばれ続けたベネディクト16世」では、どうしてそれをパチカンの話題の時に記したのかは今はその理由がわからないですが、『シャーロック・ホームズ』シリーズの作家として有名で、後に心霊学に傾倒したコナン・ドイルの予言というものを訳して載せていました。



▲ アーサー・コナン・ドイル(1859年5月22日 - 1930年7月7日)。



久しぶりに読んでみますと、今のこの時代には実感できる部分もあるような気がしましたので、再掲したいと思います。





A period of natural convulsions during which a large portion of the human race will perish - Sir Arthur Conan Doyle
Prophets and Prophecies

「人類の大部分が滅びる間の自然の激動の期間」
アーサー・コナン・ドイルの予言



人類の大部分が滅びる間の自然の激動の期間。

ひどい規模の巨大地震、そして巨大な津波が発生すると思われる。

戦争はその期間の初期の段階でのみ現れるが、これが危機の信号となるように思われる。

危機は瞬間的に訪れるだろう。

文明生活の破壊と転位は信じられないほどのものとなる。

多少の復興が続く中、短い混沌の期間があるだろう。

この激動の合計期間は概ね3年となる。

激動の中心地は地中海の東部沿岸となるだろう。

少なくとも、5つ以上の国家が完全に消滅してしまうだろう。

また、大西洋上に巨大な大陸が浮上し、アメリカとアイルランド、そして西ヨーロッパの沿岸に大きな災害を招くだろう。この際、イギリスの低地はすべて波に飲み込まれると思われる。

南太平洋でも非常に大きな変動があり、日本に近い太平洋でも大きな変動がある。

人類は、自らの精神的な存在に戻ることによってのみ、生き残ることができる。






(訳者注) 上のコナン・ドイルの記述の中に「危機は瞬間的に訪れる」とあります。先日のパキスタンの島などはスケールの小さなものですけれど、地質的には「スケールが大きい、小さい」ということはさほど差のないことのようにも感じます。

たとえば、パキスタンの新しい島の「何万倍もあるような大陸」が浮上するような場合でも、それは決して、何万年とかのスパンの中で浮上するのではなく、あっという間に起きる可能性を感じます。

「次の日に大西洋に新しい大陸があった」

というようなことも、これまで思っていたほどSF的なことではないということを最近のいくつかの事象が示しているように感じます。



  

2013年09月26日



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hung-haapai.jpg

▲ 2009年 3月 18日に爆発的噴火を起こした海底火山フンガ・ハーパイ( Hunga Ha'apai )。場所はトンガの首都ヌクアロファから北西に63キロメートルの場所でした。 IB Times より。






 


「メタンの大地」は消滅するのかさらに増大するのか


昨日の記事、

パキスタンでのクリスチャン追放活動の渦中で発生した大地震と共に海底から浮上した新たな島
 2013年09月25日

の中でご紹介したアメリカの ABC ニュースの記事の中で、地元の漁師の方が、

「明日、島の近くまで行ってみようと思っています」

とおっしゃっていたのですが、そう思う人々はたくさんいたようで、地震の翌日には下のように「新しい島」はすでに大賑わい。

quakehill.jpg

▲ 次々とボートで島に向かう人々。英国 BBC より。


pakistan-island-03.jpg

▲ さっそく探索を始める人たちで、島はわりと混み合っていたようです。ワシントンポスト より。


そして、その日の夕方のその島。

pakiland.jpg

▲ パキスタンの地震で作られた島の日の夕暮れの光景。ワシントンポスト より。


まあ、 AFP の報道などでは、「数か月で消滅か」というようなことも言われているようですけれど、少なくとも今はパキスタンの人たちの目の前にあります。

上の AFP の記事の中には、地元の人などの印象的な言葉があります。
たとえば、地元に住むムハマド・ラスタムさんという人の感想。


「突然巨大な物体が水の中から出現したのだから、本当に不思議で少し怖かった」


また、上陸した海洋生物学者のモハマド・ダニシュさんという方によると、


「地表で泡が噴き出している場所を発見した。マッチに火をつけたところ着火した。メタンガスだった」


とのことで、メタンが噴き出し続けている大地でもあるようです。


この島が海岸から出現する様子は上空から観測はされていなかったようなんですが、「島が浮上する時は、きっとあんな感じだったのだたろうなあ」と思った光景があります。

それは、 太平洋にある南硫黄島近くの 2005年の海底火山の噴火です。

下の光景です。

iwojima.jpg

▲ 東京から南に約 1,400キロメートルほどの場所で 2005年に発生した海底火山の爆発。 IB Times より。


海底火山の噴火と、パキスタンでの新しい島の隆起のような現象は、それぞれ違うものではありますけれど、「海の中での大地の変動」という意味では同じともいえるような気もします。

そして、この2年くらいの In Deep の過去記事などを見ても、陸地の変動よりも、海底の変動は、非常に規模が大きく感じられるということがあります。






海底は今どうなっているのか


たとえば、昨年の記事に、

インド・オーストラリアプレートの境界で急速な「海底隆起」が起きているかもしれない: NOAA のグラフが示した異常な水深変化
 2012年12月05日

というものがありました。

これは今回のパキスタンの新しい島の隆起と、もしかしたら似ているかもしれないと思われる部分があり、それは「極めて短時間に何百メートルも海底が上昇した可能性がある」ということです。



▲ 上の記事よりアメリカ海洋大気庁のグラフ。2012年10月15日から10月17日の3日間で、400メートル近く海底の大地が上昇した可能性があります。


上の出来事が起きた場所は、地図では下のような場所です。




大地震の多いスマトラ沖や、あるいは、「消えたかもしれない島」として話題になったサンディ島、そして、ニュージーランド近くにある巨大海底火山「モノワイ」などがあります。

サンディ島については、過去記事の、

地図から消滅した南太平洋のサンディ島: 古代の超大陸が分裂したと考えられる海域での「異変」
 2012年11月23日

にあります。

あと、今年の2月には、ノルウェー、南アフリカ、ドイツ、英国の科学者たちによるチームが、「失われた古代の大陸」と考えられる海底地層を発見したという報道がありました。これも過去記事、

アトランティスの伝説に結びつく「失われた大陸」をアフリカ沖のインド洋海底に発見したと国際科学者チームが発表
 2013年02月25日

という記事でご紹介したことがあります。

その研究チームが特定した(とされる)失われた大陸の場所は、正確には公表されていないのですが、文面から私が推測した位置としては下のようになるのではないかと記事には記しています。



▲ 上の記事より。


あと、毛色が違うものかもしれないですが、直径150キロメートルの巨大な「渦」がアフリカ沖で発見されたということもありました。

agaras-3.jpg

▲ 過去記事「NASA の衛星が撮影した直径 150キロメートルの海底の渦巻き」より。


つい最近も「太陽系で最大の火山が太平洋で発見される」というような報道があったばかりですが、この1年から2年だけでも、海底の地質的な現象や発見などに関しての報道はとても多かったように思います。

それらを地図に記しておきたいと思いましたので、作った地図を掲載しておきます。


2010年〜2013年までに In Deep で取り上げた海底に関係する異変の場所

absea.png


上の中で、日本の太平洋側に「太陽系で最大の火山が発見された場所」と書いた部分がありますが、シャツキー海台と呼ばれる場所の周辺で、下の位置となります。




この、日本と極めて近い場所に、少なくとも地球から観測できる惑星の中では、もっとも巨大な火山が存在する可能性が高くなっています。

ちなみに、そのうち、上の地図に「プレートの境界」などを組み合わせた図を作ってみようと思います。そうすると、地球の海底というのか、プレートにどんな異変が起きているのかがわかるのかもしれません。

パッと見た限りでは、太平洋からインド洋にかけての、どちらかというと南半球側に大きな変化が起きているような感じもしますけれど、他にも世界中の海底でいろいろなことが起きているので、全体を見てみないと何ともいえないものだとも思います。

何だか、今日の関東は風がものすごいです。
ベランダの植物が倒れまくったりしていますので、これから中に入れたりいたします。

そんなこともあり、今回はここまでにさせていただきます。



  

2013年09月09日



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global-cooling-top.gif

デイリーメールより。






 


昨日の英国デイリーメールで、上のような「時代は地球寒冷化へ」という見出しの記事が出るほどまでに、最近の数々のデータは「冷えていく地球」について明らかにしている感があります。

特に、私はこれに関しては書くべき責任もあるようにも思います。

何しろ、過去記事で、

2013年の夏 : 北極の氷は溶けて「湖」に変貌し、南極での氷床の溶解は予想を遙かに上回るスピードであることが判明
 2013年07月28日

というようなタイトルの記事など、極の氷床の崩壊や、あるいは「地球全体の氷が減少している」という感じさえ漂う記事を書いてしまっていたからです。しかし、この概念は明らかに間違いだったことが次第にはっきりとしてきました。


その後、各国の気象局や、あるいは国際的な調査データにより判明した事実は、少なくとも、南極の氷は観測史上最大レベルの増加を続けているということでした。今回、上のデイリーメールの記事をご紹介しますが、その前に「南極」に関しての資料を掲載しておきます。

ほとんど一目瞭然です。




南極は崩壊していない


まずグラフですけれど、あまり面倒くさいものではなく、「見ただけでわかる」ものを2つほど。下のグラフはコロラド大学の集計データで、 1979年から 2013年までの南極の海氷の面積の拡大を示したグラフです。

ant-extent-2013.png


このグラフでは、 2013年がこの 30年あまりで最も南極の氷の面積が多くなっているのですが、他のデータセンターにも同じことを表すものがあります。

下のグラフは、雪圏の観測とデータの管理を行っているアメリカ国立雪氷データセンター( National Snow and Ice Data Center )のグラフで、そこから2つのデータをご紹介します。

下は「南半球の面積の変化(偏差)」とあるのですが、南半球で土地の面積が変化するのは南極大陸の氷の部分だけを意味しているわけで、つまり「南極の氷の面積の変化」を表しているグラフと考えていいと思います。

anta-02.png



下は、 今年 4月から 8月までの南極の氷の範囲。
すべての月において、平均値を上回って推移していることがわかります。

1981-2010.png

▲ どちらも、アメリカ国立雪氷データセンターより。


他にも同じことを意味する数多くのデータがあるのですけれど、それでも一方で、南極の氷の融解に関しての記事が多く出るのも事実です。私も上のようなデータを見るまで、正直、南極の氷の状態はどちらなのかよくわからない部分はありましたけれど、データを見る限り、「南極の氷は増えている」ということが言えそうで、また、デイリーメールの記事によれば、北極の氷も増えているということになりそうです。


いずれにしても、仮に地球が本当に比較的長期間の寒冷期に入っているとした場合、生活に関しても、農業や漁業などの面など、あるいは通常生活の様々な部分において、予期しないような厳しい局面などを経験したりすることになるのかもしれません。


正直、 2020年が「期待通りの日本の光景」である確率はそんなに高くない気もします。


というわけで、ここから、デイリーメールの記事を。





And now it's global COOLING! Record return of Arctic ice cap as it grows by 60% in a year
Daily Mail 2013.09.07


そして今、時代は「地球寒冷化」へ! 北極の氷冠が1年間で60パーセントの増加を記録


寒い今年の北極の夏が 100万平方キロメートルに近い海を氷で覆い尽くしている。これは、昨年の夏と比較して 60パーセントも増加していることになる。

英国 BBC は、2007年に「地球温暖化により、2013年の夏には北極の氷は消えているだろう」という内容の記事を出したが、それから6年後の今、氷面積は増加している。氷面積は減るどころか、氷床はヨーロッパの半分以上の大きさに達しており、それはカナダの島々からロシア北部の海岸にまで拡大している。


nasa-ant-extent-2012.jpg


nasa-ant-extent-2013.jpg


大西洋から太平洋への北西航路は今年1年を通して氷により遮断された。また、そのルートでの横断を予定していた 20以上のヨットやクルーズ船は引き返すことを余儀なくされている。

今、著名な科学者たちの中には、地球が寒冷化に向かっていると確信している人たちが多くいる。この地球寒冷時代は、少なくとも今世紀の半ばまで終わらないとされるものだ。

地球温暖化に関しての科学的な議論の後、メール紙において、気候の専門家たちによる地球温暖化に関してのコンピュータモデルが予測に失敗したことが報道された。

それによると、地球温暖化は「1997年にストップした」ことが明らかにされている。この報道により、 90パーセントの確率で気温が平均より下がっていくことを予測していたことが明らかにされた。

わずか6年前に、BBCは 2013年の夏に氷はないであろうと報告した。
下は 2007年の「地球温暖化」に関しての BBC の報道だ。
これらの予測には明らかな欠陥が示されている。



bbc-2007-2.jpg



この BBC の報告では、スーパーコンピュータでのシミュレーション・モデルと、ウィースロウ・マスロウスキー( Wieslaw Maslowski )教授の見解を基に温暖化説を記した。また、ケンブリッジ大学の専門家ピーター・ワドハムス( Peter Wadhams )の言葉も引用されている。

国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC )」は、今年 10月に第5次評価報告書の公開を開始する予定だった。これは6〜7年毎に発行される膨大な報告書だ。メール紙にリークされた文書によると、 IPCC に資金を提供する各国政府は、「政策立案者のための要約レポート」に 1,500カ所以上の変更を要求していることを示している。

報告書案では、 IPCCは「地球温暖化は人間によって引き起こされたことを 95パーセント確信している」と述べている。これは 2007年の 90パーセントより上昇した表現だ。

この「地球温暖化が人間によって引き起こされた」とする主張は何度も議論されてきた。

米国の気候専門家ジュディス・カレー( Judith Curry )教授は、「実際には不確実性が高くなっています。今のモデルがあまりにも二酸炭素に過敏になっていることは明らかなのです。 IPCC が確信をさらに高めているという理由の根幹が私には理解できません」と語る。

ウィスコンシン大学のアナスタシオス・ソニス( Anastasios Tsonis )教授は、海洋サイクルを調査した最初の科学者の1人だ。教授は以下のように言う。

「私たちはすでに寒冷化の時代に突入しています。そして、これは少なくとも、次の 15年間は続くと考えられます。疑いの余地なく 1980年代と1990年代の温暖化傾向は停止したと言えます」。

北極の氷の増減のレベルには「周期が存在する」という証拠がある。気候歴史家が発見したデータによれば、 1920年代と 1930年代に大規模な溶融があったことが示されている。

カレー教授は今後5年間の氷の動向、特に北極海の氷の指標が今後の気候を理解するために非常に重要だと言う。また、これは今後の各国政府の将来の政策にとっても重要だと述べた。







(訳者注) デイリーメールの記事では、同じ英国の BBC のかつての記事をかなり批判しています。しかし当然ながら、 2007年頃の学説は「地球温暖化」だけではありませんでした。

たとえば、下は 2006年の記事です。


地球は「ミニ氷河期」に=太陽活動が停滞 - ロシア天文学者
時事通信 2006.02.07

ロシアの天文学者、アブドサマトフ天体観測研究所研究員は、太陽活動の停滞から、6〜7年後に世界の気温が次第に低下し始め、17〜18世紀に続く「ミニ氷河期」に入る可能性があると予測した。ロシア通信とのインタビューで語った。



というものです。

2006年の時点からの「 6〜 7年後から」というのは、このロシアの科学者は、今の 2013年頃からミニ氷河期に入ると主張していたということになります。

いずれにしても、米国を中心とした西側諸国が一斉に温暖化説を説いていた一方では、いろいろな学説がきちんと存在していたことは事実です。

しかし、その多くは温暖化という言葉に掻き消されてしまいました。

この消され方は、大局的にみれば、アンチ・ビッグバン理論や、アンチ進化論説などが掻き消されてきた状況と似ています。地球温暖化説のような「学説とされるもの」がどのように定着していくかを、フレッド・ホイル博士は最晩年の自著『生命はどこから来たか』(1995年)の冒頭の章に記しています。

過去記事の

ビッグバン理論での宇宙の誕生より古い「 145億年前の星」が観測された報道を見た日に(2)
 2013年03月09日

の中で抜粋していますので、その中から記しておきます。


フレッド・ホイル著『生命はどこから来たか』 第一章より

科学者たちが大進展の主役になりたいと野心を持つのは当然である。ある者はその才能により成功し、ある者は幸運に恵まれ、さらにある者はけしからんことに作り話で成功を収めた。そのやり方は、何もないのに大進展があったかのように振る舞うのである。

このようなニセの効果がうまくいくには、一人の孤立した科学者ではなく、科学者の陰謀団のほうがよい。声を揃えることで、陰謀団は各々の科学者の口を封じ、科学雑誌に発表される論文の内容に圧力を加え、ついには反対意見を一掃してしまうことができる。

こんなことは全くの作り話ではうまくいかない。初めには、ゲームでいうところの「ツキ」があったに違いない。すなわち初めには、事実は陰謀団の言う理屈に合っているかのように見える必要がある。

陰謀団はのちにその理論に合わない事実がわかってきたときに現れ、科学雑誌を自由に操ることを通して慎重にこの事実を葬り去ってしまう。さらに陰謀団の理論が、教育課程に侵入し、常に難しい試験の連続に追い立てられ、自らを失っている数多くの生徒たちに教え込まれると教義は確立してくる。

学会は誤った知識の領域を持つことになり、その損失はもとより、その周辺領域すべての進歩を阻害してしまう。このことが同時に、多方面に影響し、人間社会の衰退、そして最終的には破滅へと導くのである。



上の記述にある、

> 陰謀団はのちにその理論に合わない事実がわかってきたときに現れ、科学雑誌を自由に操ることを通して慎重にこの事実を葬り去ってしまう。


ということが、地球温暖化説においても繰り返されてきたという可能性は上のデイリーメールの記事からも感じます。

また、これについては、3年ほどの前の記事、

地球温暖化と米国物理学会のありかたを非難して学会を脱退した科学者の辞表の全内容
 2010年10月10日

を参考にしていただければ幸いです。

ここには、カリフォルニア大学の物理学の名誉教授だったハロルド・ルイスという方が、アメリカ物理学会を脱退した時に理事にあてた手紙の内容について記した英国テレグラフの記事を訳したものです。


私はアメリカ物理学会から脱退する辞意を君に表名したい。もちろん、大きな原因は地球温暖化詐欺だ。

こいつは文字通り、何兆ものドルを産みだし、数多くの科学者たちを堕落させた。そして、物理学会もその波に飲み込まれてしまった。

物理学者としての長い人生の中で、私はこれほど成功した巨大な疑似科学的な詐欺を見たことがない。ほんの少しでも疑いを持つ人がいるなら、クライメイトゲート(気候研究ユニット・メール流出事件)の文書を読んでみるといい。

物理学会はこの問題に直面した時に何をしたか?

なんとこの腐敗に協力することを決め、地球温暖化を国際基準としたのだ。



というようなことが書かれています。

当時は、良心的な科学者たちの多くが大変に苦しんでいたことが伺えます。今も科学のさまざまな分野で真実を言えずに苦しみ続けている方々がいるはずです。

苦しみから解き放たれる日が来ますように。



  

2013年08月30日



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ローマの出来事は単なる小さな地質的現象なのか、あるいは違うのか


数日前に、「地球の記録」で、イタリアの下の報道をご紹介したんですね。

rome-vent-01.jpg

イタリアの空港近くに一夜にして泥と水蒸気を噴き出す火口のような穴が出現 より。






 

報道の内容は下のようなものでした。


新しい火口がローマの空港の近くで発見される

イタリアの専門家たちは、ローマにあるフィウミチーノ国際空港の近くに一夜にして出現した火山の噴気孔のように見える現象について困惑している。

蒸気と水や泥の小さな間欠泉のような噴水を作り出す火口のような穴は、突然、フィウミチーノ国際空港の近くの横断道路そばの地面に開いた。

これが壊れた地下パイプなどによって引き起こされた人工的な事故であるかどうかはまだ不明だが、最初の調査では、これは人工ではなく自然にできた穴であることを示している。




その時の状態は、上の写真のような感じの穴で、泥や水蒸気なんかを噴き出してはいるのですが、規模そのものとしては小さなものでした。動画も YouTube などにあります。

そして、それから数日後。

今、その穴は下のように「成長」しているようです。

vent-07.jpg


これも動画がありますので、下に貼っておきます。

拡大するローマのレオナルド・ダ・ヴィンチ空港近くの火口




このフィウミチーノ国際空港というのは、一般的にレオナルド・ダ・ヴィンチ空港と呼ばれている空港で、ローマ中心部から数キロ北西にあります。

rome-map1.jpg


まあ、このような「ローマのど真ん中近くでの出来事」ということもあり、話題となっているニュースのようですが、上の「穴」について、報道では「火口」というような表現をしていますが、もちろん、どういうものかはわかっていません。




イタリアの火山の巨大噴火の歴史

ローマのど真ん中で火山活動が始まるというようなことはあまり想像できないことではありますけれど、イタリアという国そのものは、有史の中でも大規模な火山活動を起こしてきた場所であります。イタリアの火山で有名なものとしてはエトナ火山と、ヴェスヴィオ(ベスビオ)火山が挙げられそうです。

Italy-Volcano-Map.gif


Wikipedia などから適度に抜粋します。


ヴェスヴィオ山

Ausbruch_des_Vesuvs_1817.jpg

▲ 18世紀から19世紀に活躍した英国の画家ウィリアム・ターナーが描いたヴェスヴィオ山の1817年の噴火の様子。


ヴェスヴィオ山は、イタリア・カンパーニア州にある火山。

紀元後79年8月24日の大噴火が有名であり、この時の火砕流でポンペイ市を、土石流で埋没させた。1631年12月には79年以来最大の噴火をおこし、約3,000人が死亡した。また1822年には噴煙を14km噴き上げている。最近の噴火は1944年3月22日のもので、サン・セバスティアーノ村を埋没させた。





エトナ火山

エトナ火山はイタリア南部シチリア島の東部にある活火山。何度か大噴火を起こし、カルデラを形成している。神話において、テュポンが封印された場所だとされる。 ノアの大洪水を引き起こしたという説がある。

過去の大噴火(抜粋)

・1169年 死者16,000人
・1669年 死者10,000人。ニコロシ村の全部とカタニア市の半分が壊滅。



など、この 2000年くらいの中の、いわゆる「うお座の時代」の歴史の中でイタリアはかなり派手な噴火を起こした火山も多いです。特に、エトナ火山は巨大なカルデラを形成していて、十万年単位の過去で考えれば、こちらの記事などでも書きました、いわゆる、破局噴火を起こしていたようです。

ちなみに、エトナ火山は、日本の富士山と共通の特徴を持っています。それは、どちらも「山そのものが世界遺産に登録されている」という点です。




海外でも関心が持たれている「桜島」


火山といえば、今、日本では桜島の活動が活発ですが、桜島に関して、先日、オーストラリア ABC ニュースのテレビ報道で比較的長いニュースとして取り上げられていました。

abc-sakura-2013-08.jpg

ABC ニュースより。


これは、 ABC のリポーターが日本に来て取材したものですが、オーストラリアなどのテレビ局で他の国である日本の火山のことを、しかも富士山などの有名な山ではない日本の火山を、このように長く取り上げるのはなかなか珍しいと思った次第です。

内容に目新しいものがあるわけではないのですが、「こういうことが、海外で報道されている」という意味を含めて、今回、そのニュースの概要をご紹介したいと思います。

この放送で取材を受ける人の中に、日本の火山学者の井口正人教授という方がいらっしゃいますが、井口教授は、最近の桜島の噴火に関して下のような報道でも発言しています。


桜島の爆発的噴火降灰 通常の10倍15万トン
msn産経ニュース 2013.08.20

噴煙の高さが約5千メートルに達した鹿児島市の桜島・昭和火口の爆発的噴火で、降灰の噴出量は通常の10倍近い約15万トンと推計されることが19日、京大防災研究所火山活動研究センターへの取材で分かった。

同センターの井口正人教授は、昭和火口が噴火活動を再開した平成18年6月以来、最大規模の噴火だとしている。今回は、数日間にわたり桜島に供給されたマグマがまとまったため、大規模の噴火になった」と指摘。このため噴出量が10倍近くに上ったとしている。

井口教授によると、桜島の地下に蓄積されているマグマ全体から見れば、今回はガス抜きにもなっておらず、今後も同規模の噴火は考えられるという。



というように、専門家から見れば、


> 桜島の地下に蓄積されているマグマ全体から見れば、今回はガス抜きにもなっておらず、


ということのようです。

そんなわけで、ABC ニュースの内容をご紹介いたします。





Lava eruption could be imminent
ABC (オーストラリア) 2013.08.28


溶岩の噴出が差し迫っているかもしれない


火山学者たちは、日本の桜島下のマグマ溜まりが 90パーセント程度のレベルになっており、巨大な溶岩噴火が発生する可能性を排除することができないと語る。


約 50万人の人々が住む街の近くで 60年間近く常に噴火し、噴煙を上げ続けている日本の桜島。

その桜島は最近、その噴火の規模を上げており、爆発的噴火を起こしている。ごく最近も、約5キロの高さの噴煙と 10万トンにのぼる火山灰を噴出した。火山学者たちは、桜島の地下のマグマが90パーセント程度にまで溜まっている状態となっており、巨大な溶岩噴火が発生する可能性を排除することができないと警告している。

ABC の北アジア特派員マーク・ウィラシーが人々が桜島と共に暮らす日本の南西を訪れた。



特派員マーク 「日本の伝説では、桜島はこの場所に祭られた美しい女神(木花咲耶姫 / コノハナサクヤヒメ)にちなんで命名されたという話があります。その女神はこの世の上品な生活の象徴として崇拝されています。桜島は確かに上品な火山です。すべての日本の火山の母とも言えます」。

「しかし、この桜島は海を隔てた鹿児島市に住む人々と、旅行者の人々にとって若干迷惑な隣人ともなっています。この夏、桜島はその優雅で上品な一面とは違う姿を見せたのです」。

「桜島は世界で最も活発な火山のひとつ。時には年に1000回以上の噴火を起こすこの火山は 60万の人々が活動する鹿児島からわずか8キロの場所にあります。最近この桜島は、爆発的噴火で 10万トンの火山灰を噴出し、鹿児島の人々の暮らしを直撃しました」。

以下は、特派員マークが訪ねた人々の談話だ。


鹿児島市危機管理部主幹・木口屋博文氏の話 「最も厄介なものは降ってくる灰です。現在、鹿児島では、洗濯物を外に干すことはできません。また、灰は、人々の目にも入ります。そして、住民の方々はほぼ毎日、自分の家の前の灰を掃除しなければなりません」。


特派員マーク 「しかし、ここに住む人々は最も火山の噴火と共に生活している人たちでもあります。そして、何よりも、どうして人々がこの火山に近い土地に住みたいと思うのかという点についても、この地に来ればわかります。この土地は、美しく心を打つ海岸線と、なだらかな大地を持ち、野菜や果物の栽培に適した穏やかな場所なのです。農家の横道三郎さんの家は 300年前から代々、この土地で農業を続けています」。


農家・横道三郎さんの談話 「小学3年の時に、巨大な噴火を経験しました。空から降る灰で、周囲は夜のようになりました。そして、火山を流れる溶岩を見ました。しかし、私たちはそれに慣れています。桜島は私の友人のようなものなのです」。


特派員マーク 「しかし、横道さんの経験した噴火は、桜島の最後の大噴火ではありませんでした。それ以前の 1914年に起きた噴火(大正大噴火)では、大規模な溶岩流と共に津波が発生して、約 60名の方が亡くなりました。20世紀の日本で最大の火山噴火でした」。

sakura-archive-1914.jpg


特派員マーク 「日本の火山学者・井口正人教授は、30年以上に渡り桜島を研究しています。教授は、現時点での巨大噴火を心配しているわけではないですが、火山の下でのマグマの圧力が高まっていることを懸念していると言います」。


火山学者・井口正人教授の話 「火山の地下深くのマグマは 1914年の噴火の 90パーセント程度のレベルにまで達しており、長期的な視点で見れば、私たちは桜島の、より巨大な噴火に対しての懸念を持つ必要があると思います」。

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特派員マーク 「私がここに滞在していた時にも桜島は噴火と噴煙を上げ続けていました。それでも、この桜島から目と鼻の先の鹿児島の人々はいつものように仕事をし、生活をしています。火山の女神の気性をもう少しだけ長く穏やかに保つことがここに住む人々の唯一の希望ともいえます」。





記事はここまでですが、今回の翻訳をする上で、桜島 - Wikipedia から上の内容に出てくる「1914年の噴火」について読んでいたりしたのですが、この時の大噴火には、数ヶ月前から、かなり明確な前兆があったようです。

噴火が始まったのは、1914年 1月 12日です。


1914年の噴火の前兆

1913年6月29日から30日にかけて中伊集院村(現日置市)を震源として発生した弱い地震が最初の前兆現象であった。

同年12月下旬には井戸水の水位が変化したり、火山ガスによる中毒が原因と考えられる死者が出るなどの異変が発生した。12月24日には桜島東側海域の生け簀で魚やエビの大量死があり、海水温が上昇しているという指摘もあった。

翌1914年(大正3年)1月に入ると桜島東北部で地面の温度が上昇し、冬期にも拘わらずヘビ、カエル、トカゲなどが活動している様子が目撃されている。

1月10日には鹿児島市付近を震源とする弱い地震が発生し、翌11日にかけて弱い地震が頻発するようになった。噴火開始まで微小地震が400回以上、弱震が33回観測されている。

1月11日には山頂付近で岩石の崩落に伴う地鳴りが多発し、山腹において薄い白煙が立ちのぼる様子も観察されている。

また、海岸のいたるところで温水や冷水が湧き出たり、海岸近くの温泉で臭気を発する泥水が湧いたりする現象も報告されている。



もちろん、いつも同じような前兆が起きるわけではないでしょうが、過去はこうだったということを知っておくのも、場合によっては、悪いことではないことなのかもしれません。



  

2013年08月27日



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▲ 気象予測の正確さで定評のあるアメリカの気象年鑑「ファーマーズ・アルマナック」が 8月 26日に今冬のアメリカの気象予想を発表しました。今年のアメリカの冬は北東部を中心に例年以上に厳しい寒さとなるとの予想。2014年2月に行われるスーパーボールも雪の中での開催となるかもしれないと書かれてあります。 UPI より。






 


実は世界でのいたる所で報じられていた寒波


関東では昨日あたりから唐突に気温が下がり、今朝など「寒い」と言ってしまったほどの気温となってきているのですが、それでも、この3週間くらいの間の日本は、文字通り「地獄のような猛暑」が続いたこともあって、「世界は全部暑い」というような妄想というのか錯覚というのか、そういうものに陥っていた感じがあります。

でも、それは違ったのでした。

実際、日本、韓国、中国などの東アジアは非常に暑かったわけですけれど、そういう中で、ひとつの「今年の夏の記録」を見ていただきたいと思います。

下の図表は、アメリカの気象局が発表した「 2013年 7月 24日から 8月 21日までのアメリカの気温の記録」です。日本語で注釈を入れてみましたが、文字が小さいこともあり、やや見づらいかもしれません。

7月24日から8月21日までの米国での記録更新事象

Record-Events-US.png

HAM weather より。


これはつまり、「今年のアメリカの夏は寒さの記録を更新した場所が、暑さの記録を更新したところよりはるかに多かった」ということだったのでした。


つまり、全体として、アメリカはとても寒い夏だったと。


ちょっと考えがたい結果にも見えるのですが、細かく数値を見てみますと、全米で 3566地点にのぼる観測地点のうち、

暑さの記録を更新した観測地点が 667 か所

それに対して、

低温の記録を更新した観測地点は 2,899 か所

と、低温記録を更新した場所が、高温記録を更新した場所の4倍以上になっているのです。


うーむ・・・。自分の環境がこの夏ほど暑いと、他の場所の「寒さ」にまでは思いがいたらないもののようで、これまで調べてみる気にもならなかったですので、今年のアメリカの夏がここまでの低温だったということは、今回の上の気温記録表で初めて知りました。


まあ・・・アメリカ。

たとえば、今日は 8月 27日ということで、確かに夏もそろそろ終わりではあるのですが、下はアメリカのレーニア山という場所の 8月 26日からの1週間の天気予報の一部です。

rainier-2.png

Mt Rainier 7 Day Forecast より。

上の雪の結晶のマークはこのとおり「雪の予測」ということなんですが、このマークが今後1週間ずっと続いているんですよ。ほぼ毎日、30パーセントから60パーセントの降雪確率が出ています。

レーニア山というのは下の場所にありまして、確かに北部ではあるのですけれど。

mt-rainier.jpg


何ともいえないにしても、このレーニア山のあるあたりの地域では今年は「冬の到来」というのも早いのかもしれないですね。何しろ、高地ではすでに雪が降ろうとしていることは事実のようですし。



インドでは雪と雨の嵐によって 50名の人命が奪われ、25,000頭の家畜が死亡


8月はインドのヒマーチャル・プラデーシュ州というところで、モンスーンによって多数の被害が出たのですが、見だしの「モンスーン」だけを見ると、何となく熱帯的な感じなのですが、このモンスーンの正体は「早すぎる雪の嵐」だったのです。

そのこともあり、50名以上の方や、あるいは数万頭の家畜が死亡するということになってしまったようです。

Himachal_Pradesh_in_India.png

▲ ヒマーチャル・プラデーシュ州の場所。


現地の報道記事を簡単にご紹介しておきます。


Monsoon death toll went up to 50 in HP : CM
Himvani 2013.08.21

ヒマーチャル・プラデーシュ州でのモンスーンでの死者の総数は 50名に達する


現在までに 50名以上の人々が現在のモンスーンシーズンの中で命を失っている。このことはインドのシン首相にも書簡として本日提出された。

キナウル地区では23名が死亡した。
他にもシムラ地区、カングラ地区、シルマウル地区などで死者が出ている。

ヒツジ、ヤギ、牛やラバなどを含む動物 24,142頭も過度の降雨と降雪のために死亡した。

キナウル地区では、いくつかの場所で早すぎる「雪」が降り始め、それ以来、毎日のように大雨と降雪の被害に見舞われている。

また、雨も「かつて経験のない豪雨」が各所で起きており、民間、公共を問わず、大きな被害が発生している。



この中にある「かつて経験のない雨」というのは、今の日本の各地でも毎日のように経験していることですが、インフラ基盤の脆弱なインドなどでは、非常に大きな被害になりやすいです。



▲ 洪水の中でかろうじて鎮座しているウッタラーカンド州の聖地リシケシのシヴァ神の巨大な像。6月18日の報道。過去記事「世界中で止まらない黙示録的な洪水の連鎖」より。



文明の廃墟化と、復旧していくスピードのどちらが勝るのか

上の写真の、今年6月にインドの山の中で発生した大洪水も今回のモンスーンで被害の出ているインドの北部でした。上の洪水は、ウッタラーカンド州という場所での洪水の様子で、洪水から2ヶ月経ちますが、復旧はあまり進んでいないようです。

下は 8月 22日のインドのメディアに出ていた現在のウッタラーカンドの様子です。

india-utter-08.jpg

INDIA TVより。


この場所は聖地のある場所でしたので、観光のメッカでもあったのですが、洪水の後、観光客が戻らないようです。まあしかし、観光客がすぐに戻ると考えるほうが難しいようにも思います。

インドだけではないですけれど、たとえば、(先進国というように言われている)日本の実情を見てもそうですけれど、いったん壊滅的な災害に見舞われてしまった場所の復旧というのは、どこの国でも非常に難しいもののようです。


これは、別の言い方をすると、これだけ世界中で壊滅的な災害が続いているということは、上のような「災害による廃墟」が世界中に増え続けていけば、時間と共に、「世界中に廃墟が増えていく」ということにも繋がるものかもしれません。復旧するより新たな廃墟が作られるスピードのほうが早いという意味です。

今の環境変化のスピードを考えると、地球の多くが廃墟に包まれる日はそんなに遠くもない気さえしてきます。

紛争や戦争などの人員的な要素も含めましても。


それにしても、調べてみると、「寒さ」に関する報道は世界中でなされていたことを知りまして、そこで、ふと思い出す、いよいよ近づく太陽活動のピークアウト。

そして、それに伴いやってくる(かもしれない)小氷河期は気になることではありますので、また何かありましたら記事にしたいと思っています。