【未来の地球】 の記事一覧

2015年02月12日



2015年10月7日に In Deep は http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。




米国カリフォルニア大学のチームが過去の膨大な科学論文の研究の結果、「砂糖は毒である」という結論をまとめる : それは白砂糖だけではなく、黒砂糖も濃縮果汁もハチミツまでも



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▲ 2015年1月14日の THE WATHCERS より。



砂糖の有害性の科学的確認

私たちの口に入るものの中で、「有害(かもしれない)」物質として、少し前の記事、

胎内で200種類以上の汚染物質に包まれながら成長して生まれてくる赤ちゃんたちのサバイバル。そして、生まれてからはフッ素で松果体を破壊される子どもたちのサバイバル
 2015年02月01日

には「フッ素」(あるいはその化合物)が出てきましたけど、今回は「砂糖」であります。

「白砂糖が悪い」と言われていることは、ずいぶんと昔から聞いたことがあるのですが、それは何となく曖昧な感じでした。

このことは、砂糖 - Wikipedia にも書かれています。


砂糖 - 健康問題

マクロビオティックなど、科学にもとづかない食餌にまつわる信仰を主張する者たちなどによる、砂糖は多くの病気・疾患の原因になる食品として問題視すべきだという主張が後を経たない。

日本における古い例としては、マクロビオティックの提唱者として有名な思想家桜沢如一が1939年に『砂糖の毒と肉食の害』を著している。

また砂糖は「毒」であるとして、ロバート・ラスティグら米国の小児科医師たちが、健康への悪影響を挙げ、砂糖の害はたばこや酒と共通しているとして、同じように税を課すべきであるとの指摘を英国の科学雑誌ネイチャーに発表した。砂糖を有害物質として規制すべきと一部の専門家たちは指摘している。



上に「科学にもとづかない」と書かれているように、これまでどちらかというと、砂糖が人体に有害であるということについて、科学や医学的な「統一見解」が存在しなかったような感じがあったような気もするのですが、冒頭にあるように、最近、アメリカのカリフォルニア大学の研究者チームが、過去の 8,000あまりの科学論文を精査したのでありました。

その結果、

砂糖は毒である

とする結論を導き出したという報道をご紹介しようと思います。

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▲ カリフォルニア大学のカーステン・ビビンズ-ドミンゴ( Kirsten Bibbins-Domingo )教授が率いる「シュガーサイエンス」ウェブサイトのトップページ。


今まで曖昧だった「砂糖=有害」説が実証された可能性があると思います。

そして、私も今まで曖昧だったのが、これでやっと「ああ、やっぱり有害なんだ」と認めたような感じもありました。

私自身は、どちらかというと、甘いものはどうでもいい人で、ふだん甘いものを食べることはあまりないのですが、しかし、後で報道に出てきますカリフォルニア大学の「シュガーサイエンス」という研究プロジェクトの調査では、アメリカの話ですが、

「パッケージ食品の 74%に砂糖が添加されている」

ということなどが明らかになっていて、また、その量も予想以上に多いのです。
そんなこともあり、甘いものが好きではなくとも、私たちは知らない間に多くの砂糖を摂取している可能性がありそうです。

それと共に、今回もっとも意外に思ったのは、

白砂糖だけではなく、精製糖は全部が有害

いう結論です。

要するに、精製された白砂糖だけではなく、黒砂糖もハチミツもメープルシロップも同じく「毒」だと。

これには「うーむ」と思ってしまいましたね。

砂糖の種類は、後でいくつか記しますが、61種類もあります。

甜菜糖、コーンシロップ、ココナッツシュガー、蜂蜜、黒砂糖、メープルシロップ……他いろいろ全部が毒……というのはちょっとショッキングな感じがしまして。

それでご紹介しようと思いました。

ところで、ちょっとだけ余談を書いていいですか。
砂糖とは関係ないんですが。




久しぶりの胃の検査で思い出すこと

今朝、胃の検査をしてきました。
内視鏡(胃カメラ)です。

私は 10年くらい前に、胃潰瘍になったことがあるんです。

その時は自分が胃潰瘍になっているとは知らずに、「何だか最近胃が痛いなあ」と、しばらく過ごしていましたら、大吐血しまして、緊急搬送→手術→入院ということを経験したことがあり、そのトラウマ以来、胃にはやや神経質になっています。

今年は、年末あたりの暴飲暴食……いや、私は暴食はしないですので、「暴飲」だけですが、それ以来、胃の調子が非常に悪い日々が続いていて、それで、何年かぶりに内視鏡を受けてみたのでした。

ま、何ともなかったので、精神的なものかもしれません。

胃の病気の問題点というか、厄介なところは、

・胃炎
・胃潰瘍
・胃がん
・ストレス等での胃の痛み
・機能性胃腸症


などの症状が、時によって同じであることで、場合によっては、上の中で胃炎が最も激しい症状を示したりすることもあるというようなところにあります(上で「死」に至る可能性があるのは、胃がんと胃潰瘍だけです)。

あるいは、いろいろと他の人の体験談などを読みますと「胃がんなのに何の症状もない」なども普通のことで、胃の病気は症状と深刻度が釣り合わないものが多いです(私は他の方のブログを読むことはあまりないのですが、胃の病気の方の体験談だけは熱心に読むことがあります)。

現代の医療全体としては進歩しているのか、進歩していないのかわからないような面はあるにしても、「胃潰瘍」の分野に関しては劇的に進んだ面はありまして、過去の私のように極端に悪化させない限り、ほとんどの場合、治療は薬だけ(H2ブロッカーという、かつては病院だけでの処方でしたが、今はガスター10など市販薬でもあるもの)で良くなることがほとんどです。

胃潰瘍の原因は、感覚的には、ピロリ菌7割、鎮痛剤( NSAIDs )2割、その他といったところだと思いますので、その原因さえ取り除けば、そもそも胃潰瘍になる理由が消えます。

かつては胃潰瘍は恐ろしい病気だったことは知られています。

昔住んでいた東京の西荻窪で行きつけだった個人医院の院長さんは、かつて東京の有名な大学病院の外科部長をやっていた方ですが、私に「昔の胃潰瘍患者の話」をし始めたことがあります。

「昔はね、あなたくらいの吐血をした場合は、死ぬ場合も多かったんですよ。何しろ、内視鏡での処置ができないから胃を見るには開腹するしかない。大出血をしているのに、開腹でまた出血ですからね。死んじゃうんですよ。昔は胃潰瘍って大変だったんですよ。夏目漱石も胃潰瘍の吐血で亡くなりましたよね」

というようなことをニコニコと嬉しそうに(苦笑)私に話していました。
「死んじゃうんですよ。ハハハハ」みたいな感じで。

その夏目漱石は、胃潰瘍で苦しむ日々の中で、生前述べていたこととして、

死ぬ時は苦しみに苦しみ、『こんなことなら生きているより死んだ方が良い』と納得してから死にたい。

と言っていました。

現在の「胃潰瘍」とは、程遠く感じる苦悩を語っていますが、現在は、夏目漱石のこの苦悩も、H2ブロッカーで確実に進行は止められて、そして、ピロリ菌(胃の中に住む細菌)の退治でほぼ完全な予防となるのです。

ガンの直接的な原因は、ほとんどがわかっていないものばかりですが、ピロリ菌は胃がんの要因としてわかっていて、 Wikipedia にも、

細菌の中でヒト悪性腫瘍の原因となり得ることが明らかになっている唯一の病原体である。

と記されているように、(間接的な要因を一応除外して)胃がんの直接的な原因はこのピロリ菌であることはほとんど疑う余地はなくなっています。

ただ、胃がんは別として、胃が荒れたり、胃潰瘍になる原因として、ピロリ菌に加えて、NSAIDs(どこにでもある普通の鎮痛剤のほぼすべて)があります。これは胃をムチャクチャ荒らして、場合によっては死に導きます。実は、私も経験者です。

NSAIDs は非ステロイド系消炎鎮痛剤の略ですが、薬局で買う鎮痛剤、病院で処方される鎮痛剤のほとんどがこれに該当します。

アメリカでは、この種類の鎮痛剤による消化器の疾患(潰瘍など)での被害の統計が明らかにされていて、非ステロイド性抗炎症薬 - Wikipedia には、


アメリカでは年間に10万人以上が入院し、1万6500人が死亡している。また、薬剤が原因の救急患者の43%をNSAIDsが占めている。


とあります。

くどいようですけど、NSAIDs は特別な薬ではないです。

アスピリン、バファリン、ロキソニン、ボルタレン、カロナール、すべて NSAIDs です。このような NSAIDs だけで、(上のアメリカの例から計算すれば)世界で毎年何十万人が消化器の潰瘍などで死亡していることになるのかもしれません。

私も胃潰瘍で吐血する前にボルタレンを服用していて、間接的にはピロリ菌、直接的には鎮痛剤で胃潰瘍を発症したものと思われます。私の場合は「胃の4カ所から同時に出血」という水芸のような状態だったのですが、 NSAIDs には、そのような状態をもたらす可能性は常にあります。

ですので、「痛み止め」というのは、確かにとても有効なものですが、「気をつけて服用する」必要があると思います。

話がそれましたが、NSAIDs を除けば、胃の病気の大半はピロリ菌ですので、ピロリ菌が胃からなくなるだけで、胃の疾患の可能性は劇的に少なくなります。

ただ、ピロリ菌の除菌は、極めて大量の抗生物質を1週間服用し続けるというもので、副作用も人によっては大きいです。なので、問題もあるでしょうが、わりと長く胃で苦しんで、私のように死にかけた人たちにとっては「血を吐いて死ぬよりはマシ」ということで、大変にありがたいものではあります。

このあたりは、胃で苦しんでいた私は特に、医学の進歩として認めたいところでもあります。



夏目漱石の苦悩も理解できたり

ちなみに、夏目漱石は 42歳で胃潰瘍を発症して、49歳で胃潰瘍の出血で亡くなっていますが、日経メディカル 「病と歴史への招待」の 2007年3月号「夏目漱石の胃潰瘍はピロリ菌の仕業」に、夏目漱石の病状が書かれています。


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・夏目漱石(1867-1916年)


明治43年6月、42歳のとき東京・内幸町の長与胃腸病院で胃潰瘍と診断され、6週間の入院治療をした。

退院後は修善寺温泉ヘ療養にいったものの、宿に入って 8日目の 8月17日に 100gの吐血、そして、 19日に 180gの吐血をみた。 24日にはゲエーと無気味な音を立て 500gの血を吐き人事不省となり(略)

鏡子夫人によれば、度重なる胃病のため晩年は痩せが目立ち、髪や髭もすっかり白くなって老け込んだという。

大正5年秋、4度目の胃病が生じた。 12月2日の午後、排便の際自ら腹圧を試みた瞬間、また急に倒れて昏睡状態に陥った。絶対安静をはかるも 12月9日午後 6時に危篤状態となり、不治の客になった。享年49。

翌日、病理解剖が行われ、胃潰瘍からの大量出血による失血死と判明した。



この中の、

> 大量出血による失血死

の「感じ」については 10年前に私は経験しているのですが、上の中で、夏目漱石が、

> 晩年は痩せが目立ち、髪や髭もすっかり白くなって老け込んだ

とあるのは、「またいつ血を吐くかもしれない」という恐怖からのストレスでしょうね。胃潰瘍そのもものに、このように人を衰えさせる症状はなく、ストレスからの精神的衰弱だと思います。

今なら、

「そんなあなたにガスター10!」

とお勧めしてくれる人も出てくるでしょうけれど、当時はそのような環境はなかったわけで、かつては胃潰瘍でたくさんの人たちが亡くなっていたと思います。 作家の永井荷風も、胃潰瘍の吐血で亡くなっています。

えーと、長々と逸脱した話を書いてしまいましたが、そういえば、夏目漱石は「甘いものが大好き」だったことが有名です。当時、「甘い物は胃に悪い」とされていたようで、甘いものが大好きな漱石は、家族に隠れてでも甘いものを食べていたのだそう。

というわけで、砂糖と話が結びつきました(そうか?)。

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白砂糖だけではなく、精製されたすべての砂糖は有害だという結論

砂糖の話に戻りますが、その内容の大まかなものは、今回ご紹介する報道でもおわかりかと思います。

そして、その「シュガーサイエンス」と命名されたカリフォルニア大学の研究プロジェクトのページには、アメリカでの分類でしょうが、「砂糖」に属する 61種類の名称をすべて挙げています。

全部挙げるのは、意味がないでしょうし、一部を挙げてみます。

これらも含めて、すべて「砂糖」となっています。

アガベシロップ、バルバドス糖、大麦モルト、大麦麦芽シロップ、甜菜糖、ブラウンシュガー、サトウキビ汁、キャラメル、ココナッツシュガー、コーンシロップ、デキストリン、ブドウ糖、フルクトース、フルーツジュース、濃縮果汁、グルコース、マルトデキストリン、マルトール、マルトース、マンノース、メープルシロップ、糖蜜、黒砂糖、パーム糖、粗糖、サッカロース、ソルガムシロップ、蔗糖

全部ダメと。

フルクトースは果糖のことで、グルコースはブドウ糖のことです。

あと、マルトールとかマルトデキストリンとかは、食品添加物に使われる甘みや甘い香りの成分です。

それにしても、「ダメ」な項目にフルーツジュースと濃縮果樹があるのには驚きます。

何か翻訳でも間違っているのかなと思ったりしましたけど、やはりいくら見てみても、 Fruit juice の訳はフルーツジュース以外はなさそうと思います。

そして、アメリカの基準(アメリカ心臓協会の基準)では、1日に摂取が好ましいとされている砂糖の量は、

・成人男性 ティースプーン9杯( 38グラム)以下
・成人女性 ティースプーン6杯( 25グラム)以下
・子ども  ティースプーン3杯から6杯( 12-25グラム)以下


となっているのですが、その中で、たとえば、市販されている食品にどのくらい砂糖が添加されているかというものの例として、これもアメリカですが、

・あるトップメーカーのヨーグルトには1食あたりティースプーン7杯の砂糖
・「本物の果実」と「全粒穀物」で作られた朝食スティックには砂糖 15グラムが添加
・クランベリー果汁製品には 220ml(コップ一杯)に 30グラムの砂糖


など、シュガーサイエンスには、他にいろいろと例が挙げられていますけれど、ある種のヨーグルトなどは、1食分だけで、女性や子どもの1日の砂糖摂取量としては「リミット越え」してしまう、というほど砂糖が加えられているようです。

これは「自分で思っていないところで大量に砂糖を摂取している」とことが多いことを示唆します。

いわゆる「健康系の食品」でも、多くがかなりの砂糖を含んでもいるようです。

何だかまあ、いろいろと「病気の時代」であることは否定できないのですけれど、病気の増大の原因のひとつが「現代の文明」であるということも次第にはっきりしてきた感もないではないです。

ただ、私はそんなに砂糖を悪者にしたくはないです。

甘いものは今も昔も多くの人を幸せな気分にする力はあると思っています。

私の小さな頃は「甘いお菓子」、特に洋菓子なんてものは滅多に食べられませんでした。そして、たまに甘いお菓子やアイスクリームを食べられた時の幸福感は大変なものだった記憶があります。今でも子どもにとって甘いものは嬉しいもののひとつだと思います。

結局、何でもあまりにも簡単に格安に手に入りすぎることになってしまったことが原因なのかも。

何でも大量に食べてしまう。

たまーに、ほんの少し食べる砂糖に、それほど深刻な有害性があるとも思えません。

現代は確かに便利な時代ですけれど、「時代の便利さと、ガンや認知症などの病気の増加が比例している」というように見えるわけで、ほんの少しだけ「不便な時代」に戻った方が、健康的にはよかったりして(でも、お酒が手に入らない時代はいやだなあ)。

しかし、「今は私たちはとにかく病気になりやすい時代に生きている」ということを自覚したり、あるいは、子どもたちの世代にどう伝えるかということは大事かもしれません。うちの子どもも甘いものは大好きですし。

そんなわけで、シュガーサイエンスに関しての報道です。

この報道のタイトルは「精製白砂糖」とありますが、上にも書きましたように、シュガーサイエンスでは「精製白砂糖」に限らないことが書かれています。



8000 scientific papers link refined white sugar to chronic disease
THE WATHCERS 2015.01.14


8,000に及ぶ科学論文が、慢性疾患と精製白砂糖との関連を示す


あなたが、自分の体に対しておこなうことのできる「最も悪いこと」のひとつは、砂糖を摂取することだ。これは果実などに含まれる天然の糖分のことではなく、精製された砂糖のことになる。

米国カリフォルニア大学の科学者チームは、砂糖の摂取が身体に対してどのような影響を与えるかに関して、これまで発表された 8,000以上におよぶ科学論文を精査した。

その結果、科学者チームは、砂糖は肥満につながるということだけなのではなく、慢性的な疾患につながるという結論を出した。

この研究プロジェクトは、シュガーサイエンス( SugarScience )と呼ばれている。

シュガーサイエンス・プロジェクトは、代謝性疾患の形成における主要な要因が砂糖であることを暴き出し、また、心臓病及び、2型糖尿病の発症の条件をもたらす可能性を明らかにした。

プロジェクトの主執筆者であるローラ・シュミット( Laura Schmidt )教授は、カリフォルニア大学医学部の教授だ。シュミット教授のチームの調査結果は、砂糖が、身体、そして肝臓を含む重要な臓器に対して、極めて有毒であることがわかりやすく示している。

砂糖は通常、61の異なる名前の下に表示されており、そこには、高果糖、コーンシロップ、ブドウ糖、サトウキビジュースやショ糖を蒸発させたものも含まれる。

しかし、これらの付加的な糖を識別することはしばしば困難であり、また、現在の規制用件(アメリカの食品規制用件)では、自然の砂糖と、これらの精製された砂糖両方において、それらの日々の摂取量の規制値は定められていない。

砂糖の 61種類共通の名称の完全なリストは欄外に示してある。(訳者注 / さきほど上に記したものがその一部です)

研究の結果が示すことは、現在の(アメリカの)何千万人もの人々が、必要量をはるかに上回る砂糖を消費しているということだ。

現在のままの状態は、代謝症候群(メタボリック・シンドローム)や慢性疾患の危険因子に分類される要因の誘発へとつながり、それは、肝不全や心疾患、血塊の原因となったり、他の様々な生命を脅かす条件からの早期の死亡につながる可能性を持っている。




シュガーサイエンス・プロジェクトは「カロリーはすべて平等である」という神話が科学的欺瞞であることを明らかにする

砂糖の問題の一部は、多くの人びとが、実際に自分たちがどのくらいの砂糖を消費しているかに気づいていないということだ(どんな商品にどれだけの砂糖が含まれているかを知らない)。

医学雑誌メディカル・エクスプレスによると、平均的なアメリカ人は、毎日、ティースプーン 20杯、あるいは 75グラムもの砂糖を摂取している。これは、アメリカ心臓協会( AHA )が推奨する最大レベルよりもはるかに多くの量だ。

350ml の缶ソーダには、ティースプーンで9杯に相当する砂糖が添加されている。グラムでいえば 36グラムとなり、これはアメリカ心臓協会が成人男性に推奨される1日の砂糖摂取量の最大値だ。

成人女性で推奨される砂糖の最大値は、ティースプーン6杯、あるいは 24グラム以下。子どもの場合は、さらに砂糖を制限する必要があり、ティースプーン1日3〜6杯、グラムで 12から 24グラム以下となる。

このように、市販の食品・飲料だけで容易に砂糖の最大摂取量をオーバーする。

砂糖を摂取する最良の方法は当然ながら、果物、野菜、未処理の乳製品から摂取することだ。

野菜や果物には植物繊維などの栄養素が含まれており、それらは、膵臓のような器官がインスリンを生産するために過剰に働くことから守ってくれることにより、砂糖が早く処理される手助けとなる。

シュガーサイエンスの研究は、一般的に考えられている「すべてのカロリーは同じである」という考え方を改めた。カロリーはカロリーであるということではなく、そのカロリーの源を決定し、それぞれがどのように代謝されるかを説明している。

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2014年11月08日



2015年10月7日に In Deep は http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。





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▲ 2014年10月31日の Dr Sircus より。



予測を上回る「異常に早い冬」が世界各地に到来している2014年の北半球

冒頭の記事は、アメリカの東洋医学の医師として著名であるというマーク・サーカス( Mark Sircus )医師のブログの記事で、通常は、薬学や鍼灸などの題材の記事が多いサーカス医師の記事で、唐突に、

「なぜ(今年は)こんなに早く寒くなっているのか?」

というタイトルの記事が出されました。

この「なぜ、こんなに早く寒くなっているのか」という感覚は、日本は今のことろ季節感の崩壊はない感じですので、私たちにはあまり実感がないかもしれないですが、ヨーロッパやロシア、アメリカなどの一部などでは現在かなりの範囲で「記録破りの早い雪と寒さ」を迎えているのです。

11月としては73年ぶりの早い大雪の記録を塗り替えたロシア

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▲ 2014年11月7日の英国テレグラフより。


50年前の寒波の記録が各地で破られている米国フロリダ州

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▲ 2014年11月2日の Naples News より。南フロリダなどの温暖な地域の各地で、 1950年台に記録された最低気温を更新し続けています。


猛吹雪により数万世帯が停電となっているフィンランド北西部

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▲ 2014年11月6日のフィンランド・タイムズより。ポフヤンマー県という場所にある地域が広範囲で猛吹雪に見舞われ、気温も氷点下3度を下回ったのだそう。


他にも例を挙げればキリがないですが、すべての地域というわけでは決してないにしても、地球(北半球)全体として見ると、「今年は非常に冬が早い」という傾向が見られます。

冒頭の記事では、サーカス医師は、ロシア科学アカデミーの科学者たちが 2006年から予測していた

「太陽活動の縮小がもたらす地球寒冷化が 2012年から 2015年の間に訪れる」

という説を紹介すると共に、そこに、ロシアの科学者たちが寒冷化の原因としては加えていなかった「火山の噴火の増加による寒冷化」について記述しています。

もちろん、地球が寒冷化していく理由は、過去の寒冷化や小氷期も含めて原因は複雑で、さらにそれは周期的でもあるわけで、複合的な要因によるものであり、決して火山の噴火で説明できるようなものではないですが、「さまざまな要因の中のひとつの大きな原因」とサーカス医師は述べています。

今回はそのサーカス医師の記事の内容の概要をご紹介したいと思います。

オリジナルの記事は、『罪と罰』でも読まされているような感覚に陥るほど果てしなく長いものですので、要点をわかりやすく訳したいと思っています。

ところで、タイトルに入れました、

1750年頃の「何らかの理由」で氷河期入りから救われた人類

というフレーズは意味がわかりづらいかと思います。
これも気候と関係したものですので、ちょっと記させていただきます。




1750年頃の地球に何があったのか

このことは、米国の気象サイト「クライメイト・オーディット」の Warmest since, uh, the Medieval Warm Period (中世の温暖期以来、今が最も暖かい)という記事にあった下のグラフを見て思ったものでした。

1750-up.gif
Climate Audit


これは加重平均で西暦 2000年間の気温をグラフ化したものだそうです。

加重平均というのは、金融用語として使われるもので、コトバンクによりますと、

平均値の算出方法のひとつ。平均する各項の条件の違いを考慮に入れ、対応する重みをつけてから平均すること。また、その平均値。ダウ平均株価の類。

とのことで、あまりよくわからないですが、そういう平均値の算出方法があるということです。

そして、その算出方法で出された気温の推移を見ると、西暦 1000年頃から西暦 1750年くらいにかけて気温はどんどんと下がっていっていることがわかります。

このまま下がり続けると、いよいよ人類社会に影響が出るほどのレベルに突入する……と思われた 1750年くらいから「突如」という感じで気温が上昇しています。

これについて、やはり気象や海氷の状況を記事にしている sunshine hours という(人為的な原因による地球温暖化説を強固に批判している)ブログの記事で記者は、

1750年頃に地球に何が起きたにせよ、これは地球の人類を凍死から救ったことになる。それが、(ありえないが) CO2 によるものだとか、自然変動によるものだとかの理由が問題なのではない。この時、人類が凍死から救われたことを私たちは素直に感謝すべきだ。

と書いています。

そんなわけで、グラフにある通り、現在も含めて、西暦 2000年以降の地球は、西暦 400年代に迫るほど暖かい時代だということになっています。

それにしても、1750年頃に地球に何があったのでしょうかね。

その頃、日本は江戸時代。

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NAVER


あるいは、文献などを丁寧に調べれば関係する現象のような記録が残っているかもしれないですが、見つけ出すのはなかなか難しそうです。

ちなみに、その少し前までの地球は、太陽黒点数が著しく減少した期間であるマウンダー極小期と呼ばれる時代で、それは、1645年から 1715年のおよそ 30年間でした。

そのマウンダー極小期が終わって、わりとすぐに地球は「温暖化」へと向かっていき、しかも、その温度上昇の曲線はものすごい急カーブを描いていたことがわかります。

ちなみに、このマウンダー極小期の黒点の数なんですが、「 30年間でわずか 50個」の黒点のみ観測されたという時代ですが、当時の10年ごとの黒点観測数の表を見ると、1645年から 1715年までの 30年間の黒点の少なさの異常さが、よりハッキリとします。

mounder-sunspot.gif
Wikipedia

10年ずつの単位でこれです。

ちなみに、最近は黒点に関して記事にすることも多かったですが、マウンダー極小期の「 30年で 50個」という黒点は、今現在なら「1日分にも及ばない」ものです。

sunspot-2014-1107.gif
NICT 黒点情報


30年間は 10950日ですので、マウンダー極小期の時代は、最近の太陽の「2万分の1ほどの活動しかしていなかった」ということになりそうです(計算が適当な点についてはお許し下さい)。

いずれにしても、1750年頃に何があったのかはわからないにしても、それまで一方的に下がり続けていた気温が、突如として反転したということは事実のようです。

この 1750年頃に地球の気温が上昇に転じず、その時よりもさらに気温が下がり続けていた場合、凍死はしなくとも、農業生産の衰退による極端な飢饉や飢餓で人口そのものが減っていった可能性はありますし、それは地球の文明の発達とも関係していたかもしれません。

要するに、人口が減る上に、大雪や寒波は活動範囲を狭くします。その上、黒点活動が弱いと「情熱そのもの」が人から消えていくと思いますので、文明が発達していかなかった可能性があると思います。

いわゆる「現代人類の文明」といわれるものも氷河期が終わった1万年前頃から始まったような部分もありますし、基本的に「寒いと人間文明は進まない」という面はあるのかもしれません。

そういう意味で、今後の展望として懸念として思うことは、これから先の気温が下のような状況にならないかどうかということです。

2014-ice.gif


いずれにしましても、「地球」という単語を頭に付けないでという条件でしたら、確かに「寒冷化」は世界各地に拡がっています。そして、昨年も一昨年も日本を含めていろいろな場所で「大雪」に見舞われましたが、それは今年も続くのかもしれません。

ちなみに、記事に出て来るロシア科学アカデミーの科学者は「寒冷化は西暦 2055年まで続く」と予測しているそうです。

では、冒頭の記事をご紹介します。



Why is it Cooling So Fast?
Drsircus 2014.10.31

なぜこんなに早く寒くなり続けている?

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ロシア科学アカデミーの宇宙研究セクションの局長を務めるハビブロ・アブダッサマトフ( Habibullo Abdussamatov )教授は、2006年のプレスリリースの中で、これから訪れる世界的な寒冷化に備えて、世界は準備すべきだと述べた。

教授の 2006年の予測では、「世界寒冷化」は 2012年から 2015年の間頃から始まるだろうとしていた。そして、2055年までそれは続くと予測した。

しかし、このロシア人科学者たちの予測は、太陽活動の縮小による寒冷化を想定したもので、彼らの予測には、現在、記録的な量に達している火山の噴火による火山灰と塵が地球の冷却化を促進することについては含まれていなかった。

過去 14年間、火山の噴火による大気中への灰の噴出は増加し続けており、これは地球寒冷化の原因のひとつとなり得ることを最近の科学的研究は示唆している。

研究者たちは、1998年から 2012年までの間の 17の噴火の後の、地球の上層大気の二酸化硫黄の分子の分布状況を調べた。

結果は、火山灰の分子は、むしろ地球の表面よりも、太陽光の背後に液体粒子を作っていることがわかったのだ。これは、火山灰の分子が、太陽光の地球への到達を遮っていること示唆している。

そして、地球全体での火山噴火の数は着実に増え続けている。

火山噴火の年間の平均数は 50から 60であり、たとえば、1990年には 55の噴火が記録されたが、 2013年は 12月5日の時点までだけで 83の噴火を記録した。

この火山噴火の増加は 2014年も継続している。

そして、過去 10年間で、成層圏のエアロゾルの量は増加し、太陽光の反射に影響を及ぼしている。

ローレンス・リバモア国立研究所の気候科学者のベンジャミン・サンター(Benjamin Santer)博士は、プレスリリースで「この現象は、地球の自然変動としての寒冷化を作りだしている。そしてこれは、地球表面の気温上昇と人間の影響による気温上昇のどちらをも相殺している」と述べている。

もし、これからの冬が、昨年の冬より寒くなった場合、私たちは厳しい時代に突入していくことになるのかもしれない。寒冷化は食糧供給に影響を与え、世界的に重大な局面となる可能性もある。

たとえば、現在噴火しているアイスランドのバルダルブンガ火山( Bardarbunga )が1日に排出している二酸化硫黄の量をご存じだろうか。それは、何と3万5千トンにのぼる。たった1日でだ。

これだけの量の二酸化硫黄の多くが地表よりも、むしろ上層大気で太陽の光を反射する液体粒子を形成していると考えると、この火山ひとつだけとってみても、どのくらいの寒冷化につながっていることかと考える。


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2014年07月22日



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ガザ侵攻の記事についての追記

昨日の記事、

「大量の犠牲」の時代に呆然としながら
 2014年07月21日

を書いた後に、イスラエルに住んでいる日本人のお知り合いからメールをいただきました。


その方はイスラエルに住んでいますけれど、特にイスラエルを擁護する立場でもなく、もちろん非難する立場でもないということを記しておきたいと思います。

昨日の記事で私の書いたことは、ともすれば、まるでイスラエル側だけの非で、一方的にガザの民間人を殺戮しているような印象を与えてしまっています。

しかし、実は私自身、昨日の記事を書きながら、「どうもおかしいな」と感じていたことがいくつかありしまた。それはたとえば、下の写真です。

gaza-babies-350.jpg
Daily Mail


爆撃で亡くなった赤ちゃんを抱いて歩いている「父親」たちと書いたのですが、

ふつう、爆撃の真っ只中で、子ども、特に小さな赤ちゃんがいる父や母が「その赤ちゃんを別の場所に置いたままにする?」


とは思ったのです。

私は自分の子どもの赤ん坊時代は奥さんと交代で育てていたのですが、普通の「自分の子どもに対しての感覚」だと、危険時には何が何でも「絶対に子どもから離れない」という意志が、戦争ではなくとも、何かの危険な状態の場合の親の態度ではないのかな、と。

まして赤ちゃんなら抱きしめたまま、少しも自分の側から離したりしないはずです。

つまり・・・。

子どもが爆撃で死亡したのなら、「親も死亡している」のが普通なのではないだろうかと。

なのに、デイリーメールには、他にも多くの写真があり、そこには亡くなった子どもや赤ちゃんたちを抱きながら大勢で歩いたり、亡くなった赤ちゃんを前に泣いている「大人」たちの多くの姿があります。


何だか遠回しな書き方になっていますが、今回のガザ侵攻で「子どもの大量死が発生している理由」は、冷静に考えてみれば、そして、それをハッキリと書けば、

イスラエルも、そして、ハマスも、どちらも、子どもの命に対しての残虐性を提示する結果を導いている。


と思われるフシが数多くあります。

しかし、それは単に私の推測でしかないのですし、何より、そんなことがどうであるとしても、とにかく毎日、「子どもの大量死」が発生し続けている。

すべての初子を撃つ」と旧約聖書「出エジプト記」に記されて以来、数多く起きている子どもの大量死の中でも、最大クラスの地獄が進行していることだけが事実で、どちらが良い悪いという意見は私は持ち合わせません。


ところで、そのイスラエルのお知り合いが言うには、実際のイスラエルの攻撃からガザ地区で民間人の被害が出るまでの流れとしては、以下のようなものらしいです。


・イスラエル軍は爆撃の前に攻撃対象となっている施設(学校・病院など)から出るように通告する。

・しかし、ハマスは、攻撃される際に住民が建物から出ることを許していない。

・攻撃前に施設や建物から住民が逃げる場合、ハマスは罰する(殺害する)ので住民は留まる。




その後にイスラエルによる攻撃が始まり、結果として、建物に残った子どもたちを含む大量の民間人の犠牲者が出るということになっています。

昨日の記事で書きました、2009年のガザへの攻撃の際の、

・兵士の死者  235人
・民間人の死者 960人(うち、子どもが288人)


という「いびつな構造の理由」も、ここにあります。

なぜなら、ハマスの兵士本人たちは「爆撃される建物から離れている」はずですので、爆撃の犠牲になる確率が低くなるからです。しかし、彼らは、

「民間人は建物から出てはいけない」

としている。

そのため、攻撃しているのはイスラエルでありながら「民間人や子どもの被害者の数を大きくしている」という意味では、ハマス側も死亡した民間人に対して同じ罪を持っていると感じます。

私のような平和ボケした考えでは、少なくとも、「子どもたちだけでも攻撃される可能性のほとんどない、つまり、軍事的に攻撃される意味のない野っ原かどこかの場所に移動させる」だけで、ずいぶんと子どもの死者は減るはずだと思うのですけれど、そういうことを試みているという報道もない。


突然、映画の話で恐縮ですけど、二十代の終わり頃に見た、クリストファー・ウォーケン主演の『ウォーゾーン/虐殺報道』(1987年 / 原題: Deadline )という映画を見て、私は、はじめて、中東の問題の深刻さと「憎しみの歴史」を知ったというような、世界情勢を全然知らない人ではありました。

この映画のラストのほうで、イスラエルの諜報から「大規模な爆撃がある」ことを知ったアメリカ人記者の主人公が、攻撃のターゲットになっている地区へ行き、

「ここからみんな逃げろ。子どもを連れて逃げろ」

と伝えに行きます。

zone1.jpg
・映画「ウォーゾーン/虐殺報道」より。


しかし、地区を牛耳っている人物は、その土地の住民たちに「ここから出ていってはいけない。みんな家に戻り、この土地を守るんだ」というようなことを言い、攻撃を受けたとしても、逃げずに全員がここに留まるように人々に言います。

deadline.jpg


その晩、イスラエルによる攻撃が始まり、翌朝には村は瓦礫と死体の山となっています。

これは映画ですが、同じようなことが繰り返されていたであろうことも想像できます。

このウォーゾーンという映画は、中東の対立の「感情的な部分」について、私にいろいろと感じさせてくれたものがあった映画ですが、日本語字幕のものは多分 DVD にもなっていないんですよ。なので、レンタルなどでも存在しないと思います。ビデオの VHS の中古なら Amazon に中古で1円からたくさん出品されています。


ところで、そのイスラエルのお知り合いは、下のようなことを書かれていました。


ガザは地獄です。

戦争がなくても地獄だったところです。

パンドラの箱を開けてしまったのかもしれません。


と書かれていました。

いずれにしても、現地では、陣営は関係なく、「子どもたちの地獄の国」を作りだしているというのが多分正しくて、誰もかれもが「大量死に荷担している」という気がしてなりません。





イスラエルの人々の感情と、そして今後の私たちのあるべき感情の姿

ところで、昨日の記事で5年ほど前のウェブボットのイスラエルに関しての記述について抜粋しました。その中に以下のような部分がありました。


・ イスラエル国民は、イスラエルは生存をかけた戦いをしているというプロパガンダを完全に信じ込んでしまっている。しかしながら、その裏でイスラエルのシオニストは、民族浄化と大虐殺を遂行している。

・次第に、イスラエル国民はこれに強く反応するようになり、シオニストの行動を難しくさせる。そして、イスラエル国内でも反乱が発生する。




この部分に関して、イスラエルのお知り合いが言うには、これは「ある意味で真実です」と書かれていました。

実際にイスラエル国内で起きている具体的なことに関しては、書いていいものかどうかわかりませんので、ふれられませんが、しかし、考えてみれば、イスラエルの人口は Wikipedia によると、推定 800万人です。

その 800万人全員が同じ思想性、同じ考え方を持っているわけはないと考えるのが普通ですが、少なくとも、今回のガザ侵攻のようなことに関しては「違う考えは認められない」という部分があるようです。

知り合いの方も「言論の自由がなくなってきている」と書かれていました。

この

言論や行動の自由度が小さくなってきている

あるいは、

思想や考え方の自由度が小さくなってきている

ということについては、全世界同時的に進行しているようにも見えます。

ここには日本も含まれます。


私は In Deep を書かせていただいているせいもあり、比較的海外のニュースを読む機会が多いほうですが、

気になった海外のニュースの日本語報道を検索すると「ゼロ」だった


ということはよくあります。

あるいは、日本語で報じられているとしても、それは、ロシアの声の日本語版とか、中国国営の新華社の日本語版だったりすることも多いです。

いずれにしても、「特定のニュースに関して日本の報道機関からの報道はひとつもない」というのは今ではわりと日常的でもあります。





最も必要なことは「扇動されないこと」と感情の冷静さ

ところで、上のほうに、亡くなった赤ちゃんを抱いて歩く男性たちの写真などを載せていますが、それでなくとも、紛争地域での写真は悲惨なものが多く、特に子どもたちが被害に遭っている状況の写真は感情的に大変に苦しいものがあります。

実際、今現在、ガザ地区での「子どもの犠牲者」の多くの写真がインターネット上にあります。

あまりにもひどい写真の数々で、リンクなどをするつもりもないですが、これらの「写真」に「文章」などが加わりますと、多くの人たちが「怒り」とか「反××」というような感情を持ちやすくなると思われます。

場合によっては、それが世界中に伝播してしまうこともあります。
現に、今、世界中でガザで起きていることに対してのデモや抗議活動がおこなわれています。

しかし、私たちは、

この世の誰か(たち)は常に「インターネットを使って人々の精神をコントロールする」という試みを、実際におこなっている

ということを再認識する必要があるように思います。

これは、「無意識に扇動されている可能性」についての話となります。

s-war.jpg

▲ ロンドンで行われたガザ侵攻に対しての抗議デモ。デイリーメールより。


ここから書かせていただくことは、今回のガザ地区のこととは関係ない話ですが、今後も、「世界のいろいろな場所で、多くの人々が似たような感情に動かされるような報道」などがなされる可能性はいつでもあると思われます。

過去記事の、

イギリス政府の機密作戦の結果が教えてくれる「私たちのいる現実の世界」
 2014年02月28日

という記事ではイギリスの諜報機関である政府通信本部( GCHQ )のプレゼンテーション書類の一部を載せましたけれど、そこには、インターネットを使って人々の感情を動かすための多くの試みが示されます。

gchq-01.gif

▲ 英政府通信本部の「合同脅威研究情報班」( JTRIG )という部署がプレゼンテーション用に作成したスライドより。日本語はこちらで入れています。


上のプレゼンテーション資料には、「4つのD」として、

・否定
・崩壊
・失脚
・欺く


というような意味を持つ英語の単語が記されていますが、この資料を作成した部署(合同脅威研究情報班)の最終的な目的は、

このような概念の実際の出来事を「現実世界とインターネットの世界での情報操作によって作り出す技術を確立させる」


ことのようです。

そういう中には、多分、

「特定の対象(国、人、企業など)に対して憎しみの感情を持たせる」

という方法論もあるかもしれないですし、もちろん逆(称賛する)もあるかもしれないです。

その具体的な対象や作戦がなんであれ、これらには「扇動」という日本語の言葉があてはまるかもしれません。

この「扇動」ということに関係して、過去記事の、

殺され続ける詩人シナ
 2012年09月12日

という記事に山本七平さんの『ある異常体験者の偏見』(1973年)という著作の中にある「アントニーの詐術」という部分から抜粋したことがあります。

お時間があれば、上のリンクからお読みいただけると幸いですが、「人を扇動する原則」が、

・第二次大戦後の戦犯収容所

・シェークスピアの戯曲『ジュリアス・シーザー』


のそれぞれの例で述べられています。

時代も場所も方法も違いますが、「基本原理」は同じだと思います。
抜粋した部分の一部分を載せます。

最初に出てくる「集団ヒステリー」などは 2001年の「 911の後の感情」などを思い出すとわかりやすいと思います。


山本七平『ある異常体験者の偏見』(1973年)より

(人を扇動する)原則は非常に簡単で、まず一種の集団ヒステリーを起こさせ、そのヒステリーで人びとを盲目にさせ、同時にそのヒステリーから生ずるエネルギーが、ある対象に向かうように誘導するのである。これがいわば基本的な原則である。ということは、まず集団ヒステリーを起こす必要があるわけで、従ってこのヒステリーを自由自在に起こす方法が、その方法論である。(中略)

扇動というと人は「ヤッチマエー」、「タタキノメセー」という言葉をすぐ連想し、それが扇動であるかのような錯覚を抱くが、実はこれは、「扇動された者の叫び」であって、「扇動する側の理論」ではない。(中略)

従って、扇動された者をいくら見ても、扇動者は見つからないし、「扇動する側の論理」もわからないし、扇動の実体もつかめないのである。扇動された者は騒々しいが、扇動の実体とはこれと全く逆で、実に静なる理論なのである。




この最後の、

> 扇動された者は騒々しいが、扇動の実体とはこれと全く逆で、実に静なる理論なのである。

の部分などでおわかりかと思いますが、自分たちが扇動されないためには、自分たちが「扇動する側と同じ精神的状況でいること」が大事だと思われます。

扇動する側と同じ精神的状況とは、つまり、「」です。

冷静という意味での「静」です。

淡々と冷静に作り上げられる事柄には、同じく淡々と冷静な感情での対処しか方法がないように思われます。

・怒り
・憎しみ
・あるいはすべての突発的な激情型の行動


からは、むしろ悪い作用と結果しか発生しないはずです。





ひとりの感情は世界に影響を及ぼす

この「平静さを保つ」ことに関しては、特に、シュタイナーの『いかにして高次の世界を認識するか』を読んで以来、このことの重要性を特に感じます。

霊学とか、そういうものに関心がないにしても、人間が(精神的に)気高く生きていくために必要なことの最も重要なひとつが、

自分自身の思考の流れを自分で支配する

ことだとシュタイナーは述べます。

つまり、たとえば、何か「怒りを誘発するような事件や出来事」が起きた時に、「その事件に対して怒りを感じる」というのは、その時点ですでに、「外部で起きていることに自分の思考や感情が支配されているということになります。

外部で何が起きても、あるいは起きなくても、自分の思考は自分で支配する。

私はもともとがあまり怒りを感じることがない人で、今回のガザの子どもの犠牲についても、怒りはないのですが、ただ、「漠然と絶望した」というのはあります。

これはこれでやはり外部の出来事が自分の感情に影響していることになるのですけれど、それだけに、いつまでも漠然と絶望し続けていてはダメで、そこでまた平静な思考へと立ち戻り、

「では、今、私はどうすればいいのか」

ということを考えることが大事なのだと思います。

シュタイナーは以下のように書いています。


『いかにして高次の意識を認識するか』より

魂的な事象は少なくとも外界に見出される事象と同じくらい現実的である、という考えに立ちながら、魂的な事象と関わりあうとき、私たちはようやく、自己の内面や魂の重要性について正しい確信を抱くことができるようになります。

私たちは、「私の感情は、手をとおして行う行為に匹敵するくらい大きな影響を世界に対して及ぼす」ということを認めなくてはなりません。




神秘主義で世界の悲惨を解消することはできないでしょうが、それでも、上のような考え方と、「冷静さ」を学ぶことで、世界全体としての人間の感情の流れは変化していくかもしれないですし、あるいは、それによって、「未来の悲惨」は回避できるかもしれないとは思っています。

無理なら無理でそれでよろしいとも思いますが。

つまり、それが今生の私たちの生きている時代の限界だということですから。

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2014年06月25日



2015年10月7日に In Deep は http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。





au-megablizzard.gif

▲ 2014年6月25日のオーストラリア news.com.au より。オーストラリアの周辺は、過去数十年でも最大の規模となる可能性のある巨大雪嵐に見舞われています。タイトルでは「メガブリザード」と書かれてあります。


うちの奥さんに聞くまで知らなかったのですが、『アナと雪の女王』という映画が大ヒットしているのだそうで、うちはまあ・・・子どもも男の子ですし観に行くこともなさそうですが、アナと雪の女王 - Wikipedia を見てみましたら、


累計の観客動員数はすでに1601万人を超え、日本歴代3位となり記録的な大ヒットとなっている。



ということで、最近は 1700万人を突破したとかなんとかで、まあ多くのリピーターもいるのでしょうけれど、何だかスゴイ数ではあります。単純に映画を見に行ける年齢層での人口で考えると、「数人にひとりは観ている」ということになりそう。

でまあ、そのことはともかく、 Wikipedia で見ると、この映画、原題は Frozen なんですね。フローズン。

つまり、凍結とか厳寒とか、そういうような「凍る系」の意味のタイトルの映画のようです。

anna-frozen.jpg

▲ アナと雪の女王』の原題のポスターより。


なるほど、これは太陽活動極小期を見据えた氷河期に生きる女性の話なのかもしれないなあ」(そんな映画じゃヒットしないって)とかなんとか思いつつ、映画の内容は知らないのですが、その中で、昨日(6月24日)、東京の三鷹市や調布市などに降った雹(ひょう)のことを思い出しました。

mitaka-hail-01.jpg

▲ 2014年6月24日の毎日新聞より。東京都調布市の光景。


東京の三鷹は、以前住んでいた西荻窪から二駅の場所で、もっとも近しい場所のひとつでした。それだけに、昨日の様々な写真や映像には驚きました。

下のも調布市の様子ですが、上の写真と共にほとんど「雪」に見えます。

20140624-choufu.jpg

▲ 2014年6月25日のスポーツ報知より。


また、ツイッターに投稿された様々な写真がこちらのサイトに載せられていました。

hail-001.jpg

▲ 車のフロントガラスに穴が開いた光景だと思いますが、すごいですね。 中にはかなり大きな雹もあったのかもしれません。


hail-002.jpg

▲ 雹が降っている時の様子。大きさがピンポン球よりやや小さいほどある雹だったようです。


これらの写真を見ながら、

「エリトリアみたいなのが日本に降ったらどうなるのだろう」

とふと思ってしまいました。

これは今年3月の過去記事での、

直径1メートル以上のヒョウ(というより氷爆弾)が雨あられと降り注いだエリトリアの光景を見て思う「母なる自然の最後の勝敗」
 2014年03月18日

でご紹介しました、「エリトリアに降った雹」の光景なのです。
下の写真です。

eritrea-bighail.jpg

▲ 雹の嵐が過ぎ去った後のエリトリアの首都アスマラ。3月16日。


こうなると、雹という範疇のものではなく、「空から巨大な氷の塊がそのまま降って来た」というような状態であるわけですが、しかし、同時に思う、

この世で「たった一度だけ起きる現象」というのはそんなにないはず


という考えからすると、またこのエリトリアの雹みたいなものもどこかに降るのかもしれません。
いや、必ず降ると思います。


話を日本の昨日の雹に戻しますけれど、いったい、6月にどうしてこんなことになってしまったのかというと、

毎日新聞の「天気:関東甲信大荒れ続く 局地的に雷、大雨やひょう」という記事によりますと、


関東甲信地方では24日、上空5500メートル付近に氷点下12度以下の寒気が流れ込んだ影響で、局地的に雷を伴った大雨やひょうが降った。



「6月にマイナス 12度の寒気?」と驚きましたが、それが理由だったようです。

そして、このような異常なほどの寒気の流入が今後も続けば、「荒い天候の梅雨」から「荒い天候の夏」へ突入していく可能性もあるのかもしれません。

ゆっくりとですが、太陽活動も小さくなっていきますし。





夏と冬の間で

今、南半球は冬に向かっているのですが、それだとしても、「まったく異常な雪の嵐」がオーストラリアやニュージーランドを襲っています。

冒頭の記事の最初にある「これがまさに今のオーストラリアだ」という文章と共に載せられていた写真がこちらでした。

au-0625.jpg

news.com.au より。


ツイッターにもこんな投稿が。

au-car.jpg


それでもオーストラリアは今、冬に向かっているわけで、確かに今の時期としては「度の過ぎた雪」ではあるにしても、これらの雪は理解できなくもないですが、実はこの6月は北半球でも、いろいろなところで雪が降っているのです。

季節外れの雪が降った時には、来たるべき地球の形に、メモ的に書き留めているのですが、少しご紹介したいと思います。



北半球の6月の雪の記録

6月22日 ノルウェー・トロムソ周辺(6月の降雪は観測史上初めて)

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▲ 「ノルウェーで降り続ける6月の雪。同日にノルウェー各地で過去36年間で最大の降雨」より。写真は 2014年6月22日の IceNews より。


6月19日 ロシア・トヴェリ地方(6月の降雪は観測史上初めて)

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▲ 「モスクワ近郊のトヴェリで観測史上初めて6月に雪が降る。低温記録も60年ぶりに更新」より。写真は、ロシア RG より。


6月17日 エストニア( 6月の降雪は 32年ぶり)

estonia-snow-top.gif

▲ 「エストニアで32年ぶりに6月の降雪の記録」より。写真は、ルーマニアTVより。


6月13日 トルコ・リゼ地方

rize-top2.gif

▲ 「トルコのリゼで6月中旬に大雪」より。写真は hurhaber より。




過去一度も雨の降ったことのない場所に降った雪

あと、これは南半球にある場所ですけれど、「過去に雨が観測されたことのない場所に雪が降った」という出来事が5月の末にありました。

clama-snow-top.gif

▲ 「過去、一滴の雨も観測されていない南米チリ・カラマを見舞った5月の雪に驚く住民たち」より。


このカラマという場所は、 Wikipedia にも、

今まで一滴も雨の観測はされていない。


と記されている場所なのですが、「ほんまかいな」と思いまして、カラマの5月の平均降水量を見てみましたら、下の通り。

チリ・カラマの5月の平均気温と平均降水量

calama-weather.gif

MSN天気予報 チリ・カマラの5月の平均値より。


見事に降水量0ミリメートルが続きます。

そういう場所で、雨どころか「雪が降った」ということになってしまったのでした。

しかも5月に。






自然の現象が変化していく段階に生きる中で

確かにいろいろなことが起きています。

天候の現象には、すべてにおいて説明できる「原因」や「状態」が存在しているはずですが、「どうしてそれが起きるのか」ということについて、完全にわかっていることはほとんどありません

どうして風が吹くのか

どうして雨が降るのか

どうして雲ができるのか


そのような、とても基本的なことも、表面的な部分に関してはわかっていても、実際の「根本の部分」はわかっていないことが多いです。

雲や雨に関しては、過去記事の、

「宇宙線が雲を作るメカニズム」の一部を欧州原子核研究機構 CERN が解明
 2011年08月26日

という記事に「雲の生成と宇宙線の関係」を証明できそうなところにまで進みつつあるよあなことを書きましたけれど、その後、その CLOUD という実験がどうなっているのかはわかりません。

宇宙線と雲の関係は、スベンスマルク効果という仮説に基づいていて、 Wikipedia の説明だと、


スベンスマルク効果とは、宇宙空間から飛来する銀河宇宙線が地球の雲の形成を誘起しているという仮説である。

2005年の実験で、空気中において宇宙線によって放出された電子が雲の核形成の触媒として作用することが明らかとなった。このような実験により、スベンスマルクらは宇宙線が雲の形成に影響を与えるかもしれないとの仮説を提案した。




というようなものです。

しかし、いろいろな研究はなされていっても、それでも、「自然の現象」が起こる根本的な原理は、実は今後もわからないままのような気がしています。

たとえば、仮に、上の「スベンスマルク効果」という仮説が正しかったとした場合は、

私たちが毎日見ている「雲」は、宇宙の果てからやって来る宇宙線と関係している


ということになり、ならば、昨日の雹や豪雨も、「はるか宇宙の果てからやって来た宇宙線」と関係していることになるわけで(雲が生成されない状態で雹や豪雨はあり得ないですし)、あるいは、毎日そよいでいる風も、その原因を「根本の根本の根本」まで突き止めれば、それは、とんでもなく巨大で永遠ともいえるシステムの働きかもしれないです。

突き止めることなど不可能な奇跡的なシステムがすべての些細な現象の根幹になっている可能性はあります。そういう意味では、自然そのものも自然の現象も奇跡のかたまりだとは言えます。


そして、そのこととは別に、今はその「自然の現象が(もしかすると根本から)変化していく」というフェーズにあるのだという感じを強く思います。私たちがそれらの「自然の変化」に慣れていくことができるのか、あるいは、慣れることさえできないほどの巨大な変化が先に待っているのか、それはわからないです。

さて・・・。

今日も関東は荒れた天候となるそうなのですが、私は今日の夜に東京の都心方面に外出しなければならない用事があります。

エリトリアみたいな1メートルだとかの雹が降るのだけは勘弁してください。

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2014年05月15日



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カリフォルニア州サンホアキン・バレーの1925年から1977年の標高(地盤沈下)の変化

San-Joaquin-Valley-1925-1977.jpg

▲ カリフォルニア大学バークレー校 ニュースセンターより。


最近とても驚いたのが上の写真でした。

カリフォルニア州サンホアキン・バレーという場所なのですが、標高がどんどん下がっている。写真の下に立っている人が「身長 10センチ」くらいのとても小さな人ならともかく、どうもそういうことでもないようです。

今回はこれと含めて、いくつかのことを書かせていただこうと思います。

ところで、時事として、一般的には映画『エイリアン』のデザインで有名なH・R・ギーガーが亡くなったことが報じられていました。

「エイリアン」のデザイナー、ギーガーさん死去
 CNN 2014.05.14

「ギーガー」という響きとはちょっと縁があります。

映画『エイリアン』が公開されたのは、1979年で、私が高校生の時でしたが、エイリアンそのもののデザインも良かったですが、劇中に出てくる下のシーンが私は好きで、「こういうところで遊んでみたいなあ」と思ったりしていました。

alien-2014.jpg

▲ 1979年の『エイリアン』より。


それから十数年後、1995年頃だったと思いますが、私は実際にギーガー・デザインの中で「遊ぶ」ことができたのでした。

その頃、東京の麻布あたりだったか、「ギーガー・バー」というクラブがありました。まさに、壁などは上のような感じになっているギーガー系の装飾を施したクラブでした。

そこの関係者から「オカさん、あそこで公演やりませんか」と言われたことがあります。そして、そこの地下にある、完ぺきにギーガー風の装飾がなされたダンスフロアみたいなところで予約者限定の非公開にも近い公演をおこなったことがあります。下はその時の写真です。

gasmask-danshaku.jpg

▲ セルフ23 公演『ガスマスク男爵』(1995年)より。左が私です。


第二次大戦中の日本で、北朝鮮の金日成と日本の皇族が食事会を開くという内容で、しかし、お互いに相手を信用できずに、食事をしながらどんどんと武装していくという内容でした。

いずれにしても、高校生の時にエイリアンを見て、「こんなところで遊んでみたい」と思った願いは、わりと叶った感じで楽しかったです。

ギーガーの作品は、 Google でギーガーで画像検索するだけで、おびただしく出てきます。


ギーガーは「光と闇」という意味では、「闇を作る」タイプの人でした。

私も闇を作るのが好きでした。

けれども、最終的には「闇から光へと抜けていく瞬間」を、いつも作り出したいと思っていましたが、それがうまくいっていたのかどうかはよくわからないです。

人間はずっと闇の場所にはいられないし、ずっと光の場所にもいられません。

そんなわけで、ここからが本文です。






沈みゆくカリフォルニアの大地と、さらに激しくなるオクラホマ州の地震

冒頭の、ものすごい地盤沈下を見せているサンホアキン・バレーとは下の位置にあります。

san-map.gif


Wikipedia によりますと、ここは、農業や牧畜などもさかんな場所のようですが、その一方で、


カリフォルニア州は国内でも最も重要な石油生産州の1つであり、サンホアキン・バレーは州内の主要石油生産地域としてロサンゼルス盆地を凌いできた。幾つかの巨大製油施設がある。



というようなところらしいのですが、アメリカ地質調査所によると、地下水を多く堀上げている場所でもあるらしいんです。その結果として、毎年数ミリずつ地盤が沈降しているのだそう。毎年数ミリとはいっても、冒頭の写真のように数十年単位で見ると、大変なことになっていたりするわけです。

最近のアメリカの報道によれば、カリフォルニア大学の研究者たちが、この地盤沈下が地震に結びつく可能性があるという研究結果を出しています。


そういえば・・・このカリフォルニアの例とは少し意味が違うかもしれないですが、最近はフラッキングといわれる水で地盤を粉砕していく水圧破砕法が地震の原因となっている「のではないか」と考えられている場所がわりと多いです。

「のではないか」としたのは、原因として確定的ではないためです。


たとえば、アメリカのオクラホマ州では異常な群発地震が続いていますが、アメリカ地質調査所( USGS )はこれは、地質活動の変動でのものではなく、石油や天然ガスの生産の中で、地下に注入される水とその排水によって起きているなどによるものだとサイトに記しています。

そして、5月 5日にそのアメリカ地質調査所は、以下の「記録的な数の群発地震が、被害レベルの地震に発展する可能性」というタイトルの警告ページを掲載しました。

usgs-alert.jpg

▲ 2014年5月7日の地球の記録「アメリカ地質調査所がオクラホマ州に「被害レベルの地震発生に関しての警告」を公式声明で発表」より。アメリカ地質調査所の該当するページはこちらです。


オクラホマ州は、本来地震の少ないところで、 1978年から 2008年までのマグニチュード3以上の地震の年間平均回数が「2回」というような土地でした。

ところが、2009年から地震が急に増え始め、ついに 2013年 10月から 2014年 4月 14日までの間のマグニチュード3以上の地震の回数に至っては「 183回」に達しているという、通常の 100倍くらいの回数の地震が起きています。

マグニチュード 2.5以上だと下のグラフがあります。

oklahoma2014-02-20_1557.jpg

▲ 2014年2月14日の msnbc Fracking-caused quakes in Oklahoma? より。


ただ、この 2014年になっての異常な増え方は「本当にフラッキングだけが原因?」と思わざるを得ない感じがあります。というのも、フラッキングだけが原因だとすると、これだと、2014年からフラッキング工法がオクラホマ州で急に何倍にも増えたというようなことになってしまう。

上のグラフを掲載している米国 msnbc のニュースのタイトルにも「オクラホマ州の地震の原因はフラッキング?」と「?」がついているように、専門家の間でも、何らかの関係はあるにしても、それだけが原因なのかどうかはわからないようです。

何しろ、上のグラフの地震の増加のスピードは異常で、仮に最初にフラッキングに原因があったとしても、もしかしたら、次第に、地盤そのものが崩壊していっているというようなこともあり得るのかも知れません。

アメリカの地質は今不安定で、最近はあまりご紹介できることがないですが、シンクホールも相変わらず各地で続いていますし、過去記事の、

「地質の憂鬱」の中にいるアメリカ : 全土で多発する地震の中、イエローストーン火山で過去 30年来で最大のマグニチュードの地震が発生した日
 2014年03月31日

では、イエローストーンで過去 35年間あたりで最大の地震が発生していたり、カリフォルニア州などで群発地震が続いていることにふれました。

その群発地震が起きているカリフォルニア州の場所は冒頭の地盤沈下写真の場所ともリンクしている場所です。下の図は、上の記事に冒頭の写真を加えたものです。

us-earthquake-2014-07.gif


さらにいえば、そもそも、このカリフォルニア州からオレゴン州のあたりというのは、「過去に超巨大地震」を起こしていたことが、ほぼ判明している「カスケード沈み込み帯」と呼ばれる地層を持っています。

cascade.gif

過去記事より。


この上のカスケード沈み込み帯という場所で西暦 1700年に大地震が発生しました。推定マグニチュードは「9」という、とてつもない地震でした。このあたりについては、独立行政法人「産業技術総合研究所」の活断層研究センターの「北米西海岸で西暦1700年に発生した巨大地震の規模を日本の古文書から推定」という文書に詳しく書かれています。

そこから抜粋しますと、


西暦1700年の地震の規模はモーメントマグニチュード(M)8.7−9.2、断層の長さは1100km、平均すべり量は14mと推定された。



という凄まじいとしか言えない地震が起きていたのでした。

それだけに、カリフォルニア州やオレゴン州で群発地震が発生すると、比較的大きなニュースになるのは、それらの地震がこの「カスケード沈み込み帯のあたりを刺激していることはないだろうか」という懸念が生じるからのようです。





コナン・ドイルの言葉と「高さ 500メートルの津波」

地震だけではなく、大洪水とか、大地の水没とか、もちろん火山の噴火や天体との何らかの出来事などを含めて、「地球の大きな変化の予兆的な動き」はきますます大きくなっているように思います。

そして、改めて、コナン・ドイルの言っていたことを思い出します。

過去記事の、

聖マラキの予言とコナン・ドイルの未来感の時間軸
 2013年02月13日

に載せたものを再度記しておきたいと思います。




「人類の大部分が滅びる間の自然の激動の期間」
 アーサー・コナン・ドイルの予言

人類の大部分が滅びる間の自然の激動の期間。
ひどい規模の巨大地震、そして巨大な津波が発生すると思われる。
戦争はその期間の初期の段階でのみ現れるが、これが危機の信号となるように思われる。

危機は瞬間的に訪れるだろう。

文明生活の破壊と転位は信じられないほどのものとなる。
多少の復興が続く中、短い混沌の期間があるだろう。
この激動の合計期間は概ね3年となる。

激動の中心地は地中海の東部沿岸となるだろう。
少なくとも、5つ以上の国家が完全に消滅してしまうだろう。

また、大西洋上に巨大な大陸が浮上し、アメリカとアイルランド、そして西ヨーロッパの沿岸に大きな災害を招くだろう。この際、イギリスの低地はすべて波に飲み込まれると思われる。南太平洋でも非常に大きな変動があり、日本に近い太平洋でも大きな変動がある。

人類は、自らの精神的な存在に戻ることによってのみ、生き残ることができる。





上に「巨大な津波」という言葉が出ていて思い出したんですが、少し古い研究ですが、2003年に、米国スタンフォード大学の研究で、「 500メートル以上の高さの津波」が発生することのできる可能性についての研究結果が発表されていたことがこちら(英語)などに記されています。

このことは今度、また書きたいと思っています。

これは「キラウエア火山の山体が海に滑り込んだ場合に「超巨大津波が発生する」というシミュレーションを導き出したもののようです。

まあ、津波も 500メートルとなると、どうにも対処できないもののようにも思いますが、もちろんこれは研究としての「可能性」であって、それが将来起きるという話ではありません。

聖書『ヨハネの黙示録』に、


第二の御使が、ラッパを吹き鳴らした。
すると、火の燃えさかっている大きな山のようなものが、海に投げ込まれた。
そして、海の三分の一は血となり、海の中の造られた生き物の三分の一は死に、船の三分の一はこわされてしまった。




といくだりがあり、火山であるキラウエアのことで、このフレーズをふと思い出してしまいました。

この「超巨大津波」のことについては、他にも、様々な可能性の研究が出ていまして、次回ではないかもしれないですが、もう少し詳しく書かせていただくことがあるかもしれません。

あと、日本でも関東などでも妙に地震が多かったり、いろいろと「不意」にやってくる可能性は常に十分にあると思いますので、心の準備は大切かもしれません。

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2013年12月24日



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sk47-santa-01.gif

▲ 2011年11月30日の米国クリスチャン・サイエンス・モニターより。
--



上の報道は2年前のものですが、米国アリゾナ州のガンクラブで5ドル払えば、サンタを囲んで本物の AK-47 を持っての家族写真が撮影できるということが報じられていたものでした。

そして、またこれが大人気だったそうで。


日本では「 AK … 」で始まる言葉というと、 AKB48 というような感じですが、他の国々、特に紛争地域では、「 AK といえば 47 」ということになります。

AK-47 は正式名「 1947年式カラシニコフ自動小銃」というもので、世界で最も多く使われてきた銃です。 AK-47 - Wikipedia には、「世界の紛争地域で最も利用されている殺人機器」と記されています。

もちろん、そうなった理由は、この銃が「世界で最も優れた自動小銃」であったということと同意ですが、その AK-47 を設計したミハイル・カラシニコフさんが 12月 23日に 94歳で亡くなりました。


カラシニコフ氏が死去 自動小銃「AK47」を開発
朝日新聞 2013.12.24

世界的に普及した自動小銃「AK47」を開発したロシアの銃器設計者ミハイル・カラシニコフ氏が23日、病気のため死去した。94歳だった。

第2次大戦でソ連の戦車部隊に所属し、ナチスドイツとの戦いに従軍。自動化された小火器で武装されたドイツ軍に衝撃を受け、新しい銃器の設計を決意した。戦後間もなく、使いやすくて壊れにくい自動小銃「AK47」の開発に成功。旧共産圏を中心に普及した。一方で、その銃の特徴からコピー製品も大量に出回り、多くの紛争地やテロリスト集団にも使われ、「史上最悪の大量殺害兵器」とも言われた。

かつてインタビューに対し、カラシニコフ氏は「悲しい。私はナチスドイツから祖国を守るため、優れた銃をつくろうとしただけなのに」と答えていた。




「銃」という存在に関しては、いろいろな考えを持つ方がいらっしゃるでしょうので、 AK-47 そのものについて、ここで言及するつもりはありませんが、トップに貼った写真のような「クリスマスの風景」とカラシニコフさんの死の報道を合わせて見ていたりしました。


そんなわけで、今日は1年の終わりにも近いクリスマスの頃なんだなあと思い出しました。

「思い出す」ということはほとんど忘れているということですが、最近は、街に出ても、「クリスマス一色」というような感じの風景はあまり見られない感じがします。10年単位での昔は、もう少し街などもクリスマスっぽい雰囲気だったような気もします。なんとなく「それどころじゃない」というような気分の時代でもあるのかもしれないですが。







いろいろな国のクリスマス

中国では、ここ数日、さらに微小粒子状物質の PM 2.5 が激しくなっているそうで、地元のメディアでは「灰色のクリスマス」などという見出しの報道もあります。

灰色圣诞

▲ 12月24日の sina より。


12月に入ってからの中国の各都市の写真を見ると、スモッグがすでに「幻想的な風景」を醸し出している域にまで達している写真が多く見られます。

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▲ 12月初旬の上海。 Gizmodo INDIA より。



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▲ 12月8日の江蘇省にある連雲港市。 National Post Photos より。



産経ニュースによれば、特にこの数日は、「大気汚染の指数の上限値の針が振り切れる状態」となっているのだそう。



中国PM2・5濃度、針振り切れる「爆表」 基準値の8倍、「灰色クリスマス」
産経ニュース 2013.12.24

chn-1.jpg


今月20日以降、中国北部の広い範囲で有害物質を含んだ濃霧が深刻な状況となっている。

24日には観光名所である陝西省の西安をはじめ、河北省の石家荘や保定など5都市で微小粒子状物質PM2・5の濃度が上昇。大気汚染の指数(AQI)が上限値の500に達し、針が振り切れる「爆表」と呼ばれる最悪の状態となった。

悪化の一途をたどる大気汚染に、中国国内では「神頼み」の動きまで出ている。地元メディアによると、唐代の史跡を復元した西安近郊の大明宮国家遺跡公園では22日、冬至の祭礼を再現したイベントで、「有害濃霧の消散」を祈願する参列者も出たという。




とのことで、中国も大変そうですが、クリスマスの本場の欧米も大変そうです。







サンタもサタンの気配を帯びてきたアメリカとヨーロッパ

vor-usa.jpg

▲ 12月23日の VOR より。


アメリカは、上の雪の被害だけではなく、地域によりバラバラの天候の被害が出ていて、「異常で奇妙な天候が米国全土を包んでいる」というような見出しの記事が並びます。


しかし、それよりすごいのはヨーロッパ。下の天気図は 12月 22日の英国の天気予報ですが、注目していただきたいのは、その低気圧のすさまじさです。

uk-930hp.gif

▲ 2013年 12月 22日の Weather Space より。


日本では、台風などの時に、その勢力の強さなどを表す時に「ヘクトパスカル」という単位を使いますが、欧米ではミリバールという単位を使います。昔は日本でも「ミリバール」という単位を使っていました。

ミリバールとヘクトパスカルは、単位としては同じですので、上の天気図の英国上空にある 930ミリバールというのは 930ヘクトパスカルと同じということになります。

これは結構な激しい天候となっていると見られます。

たとえば、過去の日本の上陸時の中心気圧の低い台風の上位3つは下のようになります。

ty-hp.jpg

▲ THE PAGE 「ニュースでよく見るヘクトパスカルって何? 台風28号は中心気圧が905」より。



今現在の状況はわからないですけれど、これらと並ぶような低気圧が来ているというのは、欧州も広い範囲で、ハッピークリスマスとは言えない天候の状況である可能性も高そうです。

ちなみに、 Weather Space によりますと、現在、英国圏での上空を流れるジェット気流は過去最大のスピード(毎時440キロメートル)になっているのだそう。


寒波の関係の報道はいろいろとあり、トルコで寒波のために凍結してしまったロバたちの様子が報じられていました。

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▲ トルコ DHA より。


何頭か助けられたそうですが、全部が助かったのかどうかはわかりません。下のはその動画です。

トルコ・シウェレクで寒波のために凍結してしまった動物たち








凍結していく世界各地

中東も、現在は雪や寒波が収まっていてるのか、続いているのか、リアルタイムはわかりませんけれど、数日前までの報道の記事は、「これが中東?」と思うようなものばかりでした。


エジプトでは100年ぶりの雪

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▲ 雪に覆われたピラミッドとスフィンクス。 2013年12月13日。 Strange Sounds より。




ヨルダンの首都アンマンは雪で都市機能が混乱

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▲ 2013年12月16日の CCTV より。



エルサレムでは 134年ぶりに降雪記録が更新される

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▲ 2013年12月17日の Keren Kayemeth LeIsrael Jewish National Fund より。



そんな感じで、確かに世界は混乱はしています。

けれども、それでも、例えば日本などではクリスマスから年末年始は、一応は子どもから大人まで休息できる時でもありますので、ゆったり過ごせる方が多いといいのですけれど。


そういえば、先日の記事で、マリアンネ・ヴェックスさんというドイツ人女性が 1992年に出版した『処女懐胎の秘密』という書籍をご紹介して、「 Amazon に古本であります」などと書いたのですが、その後、売り切れとなってしまっていました。

何とか他にネットで置いてあるところがないか探してみたのですが、どうにも見つかりません。そのあたりの顛末というか、雑記をクレアの、

パンドラと不思議惑星キン・ザ・ザの関係
 クレアなひととき 2013年12月24日

に書きました。

いい本だと思いますので、再発されると嬉しいのですが。

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2013年12月18日



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今日明日あたりは関東でも雪が降ることがありうるそうですが、ちょっと最近の雪に関連した話を少し書かせていただきます。




南国という言葉も返上されそうな気配の12月

以前はよく海外に旅行に行きました。

基本的にアジアが好きでしたので、寒い時には当然、南国へと向かいます。

今もそういう方々は多いと思いますが・・・さて、下の風景。

thai-zero.gif

▲ 12月17日のタイの Post Today より。


上は、タイ北部の、正確にはドーイ・インタノン国立公園というタイの観光客の人々が多く集まる場所です。上のように記念撮影をする人も多いのですが、もはや、どこの国のどんな場所での記念撮影かわからない格好となっています。

場所はタイ北部のチェンマイに近い山岳地帯で、もともと気温は低いところですが、このドーイ・インタノン国立公園では、12月17日にマイナス2度まで下がったそう。氷点下はさすがにタイの人には過酷な気がします。

ドーイ・インタノン国立公園はチェンマイの近くで、地図では大体、下のあたりです。

doy-map.gif


その他もタイは全国で気温の低い状態が続いているようです。
タイの日本語報道メディア newsclip では下のように報じられていました。




バンコクひんやり、最低気温19度
newsclip 2013.12.18

タイ気象局によると、18日朝のタイ各地の最低気温はバンコクで18・6度、北部チェンライ市で7・8度、北部チェンマイ県パーン郡の山間地で1・7度と、今回の乾期に入り一番の冷え込みとなった。





アジアの他の国はどうかといいますと、たとえば、ベトナム。

laocai-1.gif


laocai-02.jpg

▲ ベトナムの英字メディア Vietnam Plus より。


ラオカイ省はベトナムの最北端のあたりに地位する場所ですが、緯度でいえば、香港などとそれほど変わらない場所です。上のベトナムメディアの報道記事の中にも「この前代未聞の天候が」という表現があり、こういう気候はかなり珍しいことのようです。

12月16日には、ラオカイ省全体で、気温が5度から、低いところではマイナス3度まで下がったのだそう。寒さと道路の凍結などにより、学校などの多くは休校となっているようです。

作物の被害も大きい模様ですが、このベトナムのラオカイ省というのは下のような美しい農村地帯が広がる場所のようです。

laocai1.jpg

Fiditour より。


そして、下の写真。

お嬢さん方が雪の中で微笑んでいるのは、中国南西部にある雲南省。
その 12月 16日の様子です。

yun-nan.gif

China Daily より。



雲南省にある「大理学院」という大学のキャンバス内の様子だとか。

この地域では最大で15センチの積雪を記録したそうで、この 18年間で最大の積雪量だそうです。


どこも厳しい寒さと大雪に見舞われているようですけれど、「日本は寒いから南国に旅行に行ったら、そちらはもっと寒かった」というようなことになる可能性もないではなさそうですので、旅行に行くときは現地のリアルタイムの気温などは調べて行くのがいいかもしれないですね。

場合によっては、タイやベトナムに行くのにも冬の北海道へ行く程度の防寒グッズが必要となるかもしれないです。実際、なっているところはなってますし。


そんな寒い中、さらに寒いニュースです。






南極の氷は面積だけではなく、質量も昨年より50パーセント増えていた


以前、

ついに地球が本格的な「寒冷化時代」に突入した可能性
 2013年09月09日

という記事を書きました時に、英国デイリーメールに掲載されていた「北極の氷の2012年と2013年の同時期の面積の比較」の写真を載せました。それによれば、今年は昨年の同時期より約 60パーセント、北極の氷が増加していることが確認されていました。

arctic-2012-2013-002.jpg

▲ 上の記事より。


これは衛星で撮影されたものですが、あくまで面積での比較でした。


先日、英国 BBC で下のような記事が掲載されました。

arctic-now-01.gif

▲ 英国 BBC より。



これは、欧州宇宙機関( ESA )の地球観測衛星クライオサット( CryoSat )の観測により、面積だけではなく、「氷の質量そのものが昨年同時期より 50パーセントも増加している」ことがわかったというものです。


そして、これは皮肉な話のようにも聞こえますが、この地球観測衛星クライオサットは、 Wikipedia によりますと、


> レーダー高度計によって極圏の氷床・海氷を計測し、地球温暖化の進行が極地に存在する氷の融解に与える影響を調査する。


という目的のためにミッションを開始したものなのですが、そのクライオサットが今回明らかにしたのは、北極の著しい氷の増加でした。





2008年には

上の BBC の報道が出た後に、下のような記事も目にしたりしました。

al-2008-2013.gif

▲ 2008年12月13日に、ドイツでの講演会の場で聴衆にそのように言ったのだそうです。 News Commenter より。


まあ、「消える」と「増える」というだけの違いですので、大した差ではないかもしれないですが、いろいろと問題の露呈が激しくなっている感じはします。

主義や主張は様々あると思いますので、地球温暖化という「主義」そのものに対しては、そう主張する人たちがいて、そう信じている方々もいると思いますので、それは好き好きでいいと思いますが、実際に地球はどんどん冷えている気配を見せていて、北極の氷も南極の氷も大幅に増えているのは事実ですので、とりあえずはイデオロギーより、現実に従って生きる方が正しい方法のようにも思います。

つまり、「私たちはこれから寒い世界に生きていく」という準備というのか、そういう心構えがあってもいい時代になってきている雰囲気がますます強くなっているような気がします。


そんなわけで、 BBC の記事をご紹介しておきます。




Esa's Cryosat sees Arctic sea-ice volume bounce back
BBC 2013.12.16


欧州宇宙機関 ( ESA ) の地球観測衛星クライオサットが北極の氷の量が戻ったことを確認


2010-2013.gif


欧州のクライオサット地球観測衛星からのデータが、北極で今年の氷が溶けるシーズンの終わりにほぼ 9,000立方キロメートルの氷があったことを示した。

これは 2012年の同期と比べて 50%以上も増加している。

近年はこの地域での氷の急速な減少が目撃され続けていただけに、これは珍しく、そして良いニュースといえるかもしれない。

しかし、科学者たちは、 たった1年間の「氷の量の回復」であることに対して警戒している。

ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンのアンディ・シェファード( Andy Shepherd )教授は、

「北極海の氷の回復は確かに歓迎すべきニュースですが、しかし、ここ数十年の間に発生した北極の変化の背景を考慮しなければならないのです。 1980年代初頭の北極の海氷は 10月には 約2万立方キロメートルだったのです。今回の最小値は、まだ過去 30年間の最低のランクと推定されます」

と BBCニュースに語った。

クライオサット観測衛星は欧州宇宙機関の極地観測プラットフォームだ。北極海を覆っている流氷の厚さを測定することができる、高度なレーダーシステムを持っている。

観測開始以来の3年間では、2012年10月に 6,000立方キロメートルという、過去最低の北極の氷の量を観測して、氷量が着実に減少していることを示した。

しかし、北極では急激に気温が下がり、氷のボリュームが上昇している。

今年 10月のには 9,000立方キロメートルの氷を含有していることが判明した

英国の極地観測所「極地観測モデリングセンター」( CPOM )のレイチェル・チリング( Rachel Tilling )氏は、以下のように BBC に語った。

「私たちのデータでは、 2010年、2011年、2012年のそれぞれの年では、少なくとも氷の面積においてはほとんど変化がなかったのです。それだけに、私たちはこの 2013年の状況を見て大変に驚いているのが現状なのです」。

「観測された 10月という時期は氷の溶ける夏の終わりであるだけに、これほどの氷が残っているとは予測していませんでした。しかし、現実にこのようにそれが起きているわけです」。

今回の新しいクライオサットによる調査の結果は、毎年恒例の「北極圏報告カード( Arctic Report Card )が発行されるアメリカ地球物理学連合( AGU )の秋季大会があったサンフランシスコで発表された。





(訳者注) 記事の中のアンディ・シェファード教授という方が、「この 30年間、北極の氷は減少し続けている」というようなニュアンスのことを述べているのですが、これも実は正確にはあまり正しくない部分があると思われるのですが、そこは長くなりますので、そのうちデータなどでご紹介できる機会があればと思います。

実際のところ、「どのデータを使うか」によって「どのようにでも結論づけられる」のが科学の世界のひとつの側面というか事実でもあります。

そういうことをこのブログを書くために調べる中でたくさん見てきました。

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2013年11月06日



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flood-new-york.jpg

▲ 海面上昇によって起きるこういう光景のイマジネーションというのは、過去から現在までずっと存在していますが、実は「訪れない光景」なのかもしれません。写真は、in Serbia というセルビアのメディアの「悪魔は地球上にすでに存在する」という記事より。




気候変動に関する政府間パネルが語った世界の未来と、そして「現実の現在」

先日、イスラエルのヘブライ大学というところの研究チームの調査で、「これまで言われていた海面上昇の速度は誇張されていた」ということが判明したことが発表されました。

そして、彼らの調査では、21世紀の終わりまでの海面の上昇の度合いは「1ミリから最大 10センチ」という結論となったというものです。それも、上昇する海域は全体の3分の1と限られていて、他の約 60パーセントは「今と同じ」という結果となったとのこと。


この海面上昇という概念については、2008年頃からの私個人としても、やや怖れ続けてきた「未来の地球の変化」のひとつであり、その2008年頃からのウェブボットなどの未来予測プロジェクトにも数多くの海面上昇に関しての記述がありました。

そんなこともあり、 In Deep の過去記事でも、海面上昇を取り扱った記事はいくつかあります。

代表的な過記事としては、

「現代の社会で海水面が 20メートル上昇したら」: 過去の南極の氷床は繰り返し溶解し、海水面の上昇を起こしていたことが判明
 2013年07月25日

海面上昇: 太平洋上のキリバスで「国民全員をフィジーに移住させる計画」が議会に提出される
 2012年03月10日

などがありますが、この海面上昇について、公的に大きく語ったのは、いわゆる地球温暖化の提唱者の中心機関である「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」でもあります。

下は、2013年8月22日の毎日新聞の記事です。


IPCC:温暖化で海面最大81センチ上昇 報告書最新案
毎日新聞 2013.08.22

今世紀末の地球の平均海面水位は、最近20年間と比べて最大81センチ上がり、平均気温は最大4.8度上昇すると予測した気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の第5次報告書案が明らかになった。報告書の改定は6年ぶり。



上の報告書の内容はすぐにリークされ、過去記事の

「この 15年間、地球の気温は上昇していなかった」ことが判明
 2013年09月21日

で、ご紹介した下のような英国の報道となっていくわけです。

“climate


これは、実は気温は地球全体として見れば、この15年間上昇していなかったし、今後に関しては寒冷化の可能性が強いというようなことが書かれてある記事です。


そして、それに続き、今度は海面が大幅に上昇するという予測も「怪しい」ということになってきています。


上の毎日新聞の記事では、IPCCは「今世紀末の地球の海面水位は81センチも上昇する」とあり、また、2007年には米国のアル・ゴア氏が、「今世紀末には地球の海面は7メートル上昇する」と言ったりしていますが、イスラエルのヘブライ大学の研究では「最大で 10センチ以下」という予測が出たというものです。


というより、このヘブライ大学の調査は「海水面レベルは基本的には変化しない」という感じのものとなっていると言っていいものだと思います。


IPCCとヘブライ大学のどちらが正しい未来予測なのか(あるいはどちらも間違っているのか)は、現状、私にはわかりませんが、今回はそのイスラエルのヘブライ大学の研究論文を紹介していた記事を翻訳します。

それにしても、今回の学術論文を発表したのが「イスラエルの大学」ということもあり、何だか宗教的なものも感じてしまいまして調べてみますと、 Wikipedia によりますと、ヘブライ大学というのは下のような教育機関で、宗教的な色彩はなく、また学問的に非常に優秀な大学であるようです。


ヘブライ大学


エルサレム・ヘブライ大学は、エルサレムに本部を置くイスラエルの国立大学である。1925年に設置された。

学風は宗教的でも正統派的(正統派とはユダヤ教の一派)でもない。また、ヘブライ大学は国際的にみても非常に優秀な大学であるとみなされており、例えば世界大学ランキング・センターによると、2012年にはヘブライ大学は世界で 22位にランク付けされている。



とのこと。

ちなみに、2012年の世界大学ランキングでは、日本の東京大学は 32位です。




セルビアの予言者が語った世界の未来

ところで、冒頭に米国の自由の女神像が海に流されているイラストを載せていますが、これはセルビアのイン・セルビアというメディアの記事で、「セルビアの予言者」に関しての記事なのでした。

セルビアの予言者といえば、19世紀の予言者ミタール・タラビッチが有名かもしれません。

“images”

▲ ミタール・タラビッチ( 1829 - 1899年)。


ミタール・タラビッチが「第三次世界大戦の勃発から世界の最終平和」までを語った予言の全文は、

私たちに残されたかすかな「破局の回避」の可能性のために(1): 「人類のひとりと宇宙は同一のもの」
 2013年03月24日

という記事の最後のほうにあります。


しかし、このイン・セルビアで取り上げられていた「セルビアで最も有名な預言者のひとりである」という冠がついた人物はタラビッチではない人でした。セルビアには名だたる予言者がたくさんいるのか、あるいはセルビア人が予言が大好きな国民性なのかわからないですが、その予言者は「グランパ・ミロイェ」という20世紀の人だそうで、記事に書かれてある予言の内容は「21世紀の世界を見たもの」だそう。

ちなみに、グランパというのは「おじいさん」という意味ですので、「ミロイェじいさん」というような親しみをこめた感じなんでしょうか。そのミロイェじいさんによれば、「審判の日には、神が地上に悪魔を解き放つ」のだそう。

また、ミロイェさんは地球上に開くオゾン層について「45」という数字を述べていたらしいんですが、それからしばらく後に、 NASA がオゾン層が北緯45度にまでに開いたと発表したりしたことがあったそう。

そのミロイェじいさんが予測した未来の地球をイン・セルビアの記事から少し抜粋します。



The Devil Is Already On Earth – Grandpa Miloje
in Serbia 2013.09.29

悪魔は地球上にすでに存在する

ミロイェは、たくさんの人がすでに起こきている気候変動のために死ぬと述べた。気候変動で死亡する人々が最も多いのはアメリカだと予測し、フランス、イタリア、イギリスなども大きな影響を受けると言った。

そして、ミロイェは、

「ロシアと中国では大地が揺れるだろう」

「大きな病が地球を支配し、数多くの命を奪うだろう」

「数多くの石が空から落ちて、多くの命を奪い、多くの都市が破壊されるだろう」

と語っている。





と言っていたそうです。


前置きが長くなりましたが、イスラエルのヘブライ大学の論文をご紹介します。

ヘブライ大学の論文そのものは PDF で読める状態になっていて、原文は、

TIDE GAUGE LOCATION AND THE MEASUREMENT OF GLOBAL SEA LEVEL RISE

にあります。

これは大変に長いもので、また、学術論文なので科学記号などが私にはわからなく、探してみると、ドイツ人のブログでそれを短くまとめてくれていた記事がありましたので、それをご紹介します。

なお、記事の冒頭に出てくる「最近のナショナルジオグラフィック誌の記事」は、2013年9月号の「加速する海面上昇 - 海面上昇がもたらす、地球の危うい未来」という特集のことだと思います。


それでは、ここから記事です。



続きを読む

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2013年10月23日



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g-swarm-2013-02.jpg

▲ どちらもイスラエルのガリラヤ湖で、左が 2013年 4月に報道されたガリラヤ湖の海底で発見された遺跡のような人工物の位置を示した図。右は今回の連続した地震の震源地を示します。


どうも体調が今ひとつで、気象だの太陽だの老化だといろいろな原因があるんでしょうけれど、胃などの不調は明らかに飲み過ぎなのかもしれません。

さてしかし、過去の記事の多くのことと結びつく、ある意味で興味深い報道を今朝見まして、そのことを書きたいと思い、老体に鞭打って(そこまでトシかよ)、書かせていただきます。






それはキリスト教発祥の地


最近、地震のことにふれることが多かったのですが、イスラエルでこの1週間のあいだに5回の地震が発生していることが報じられています。

どれもマグニチュード2から4の間の、日本の感覚で考えると小さな地震なのですが、しかし、報道では、イスラエルのネタニヤフ首相が地震対策を議論する特別閣議を招集したり、あるいは、イスラエル民間防衛軍が地震発生時の緊急対策についての会議を開催ということがおこなわれているということで、イスラエル国家としてそこそこに大きな出来事であることが伺えます。

ちなみに、この「イスラエル民間防衛軍」というのはも、その名前の通り、戦争や紛争などに関しての民間に対しての防衛を担当する当局ですが、地震対応の際にも行動する部署だということを今回知りました。

あまり関係ないことですが、このイスラエル民間防衛軍が緊急時に発令する内容は、たとえば、紛争地に行った場合や、旅行先で紛争やロケット攻撃などに巻き込まれた場合、あるいは、日本でそのような事態になった場合などに役立つ知識が多く書かれてありますので、そのような可能性のあると思われる方は読まれておくのもいいかと思います。

イスラエルの日本大使館のサイトには、日本語で掲載されますが、こちらに昨年の11月20日の民間に対しての警報文章があり、


イスラエル民間防衛軍より、お住まいの地域にロケット攻撃がある場合、或いは、サイレンが鳴る場合の対応について、以下の案内が発出されており、御案内いたします。



から始まる、ロケット攻撃時の対処に関しての日本語の文章があります。

今はどこの国でもあっという間に「いろいろなこと」に巻き込まれる可能性はありますし、日本だってこの先どうなるのかわかりませんので、こういうことを知っておくのもいいかもしれません。

しかし、これは余談です。
ここから本題です。






大地溝帯にある唯一の33度線上の地点であるイスラエル周辺


本題のイスラエルの地震に関してなのですが、今回の報道でのポイントは、

・ガリラヤ湖
・大地溝帯


のふたつのように思います。


今年4月の記事で、

イスラエル・ガリラヤ湖の水面下で年代不明の謎の古代構造物が発見される
 2013年04月12日

という記事を載せたことがありました。

今回の記事の最初にその古代建造物の位置と、今回の地震の震源を並べた図を載せましたが、その遺跡の実際の写真も当時多く報道されていました。

下は、CNNの2013年4月23日の「湖底に謎の巨大構造物、数千年前の古代遺跡か イスラエル」という報道にあるその人工物の写真です。

cnn-0423.jpg


また、上の過去記事で、このイスラエルのガリラヤ湖の位置が、「北緯33度線上にある」ということにふれています。

33rd_parallel-galilee.gif


この「北緯33度」という概念が最初に記事の中に出てきたのは、昨年8月の「フリーメイソンと高知に導かれて Google Earth 上で北緯 33度の旅をする」という記事でしたが、その後、何度も何度も出てきています、しかし、これについて書くとまた長くなりますので、今回は過去記事をいくつかリンクしておくだけにしておきます。




さて、33度線のことから1度離れます。

今回ご紹介する報道には、「イスラエルは大地溝帯に位置する」というニュアンスの記述があるのですが、これを見て私は、

「ああ、イスラエルもガリラヤ湖も大地溝帯の始まりの位置にあったんだ!」

という事実を始めて知り、大変に興味深く思い、わかりやすい話になるとは思えないですが、そのことについて少し書かせていただきます。


まず「大地溝帯」というものですが、その場所は下のラインにあります。

Great_Rift_Valley.jpg


これに関して Wikipedia の説明では、


主にアフリカ大陸を南北に縦断する巨大な谷で、プレート境界の一つである。

大地溝帯の谷は、幅35 - 100km、総延長は7,000kmにのぼる。




というもので、総延長は日本列島の長さ(3000キロ程度)など比較にならないほどの距離のある巨大な断層のようなものです。

そして、 Wikipedia には下の記述があります。


今のままで行けば、数十万 - 数百万年後には大地溝帯でアフリカ大陸が分裂すると予想されている。



つまり、この場所でアフリカ大陸は分断されると予測されているのですが、上の記述には


> 数十万 - 数百万年後


という気の長い年月が書かれていますが、「そんなことはないかもしれない」とういう示唆を感じさせる出来事が 2008年にエチオピアの大地溝帯で起きているのです。

これに関しては、3年以上前に英国 BBC の記事をご紹介したものがあります。

bbc-2009.jpg

▲ 過去記事「近いうちにアフリカ大陸が2つに分断されるかもしれないとの研究」より。


上の写真は、2005年にエチオピアの大地溝帯の上にできた巨大な亀裂なのですが、この亀裂が形成された時の状況について、下のように記事にあります。


英国王立協会の研究者ティム・ライト博士は、今起きている出来事を「本当に信じられない」と述べる。

何百万年というような長い単位で地球の変化を理解してきたライト博士を含む研究チームにとって、エチオピアのアファー三角帯での変化の規模とスピードは驚くべきものだった。

そこでは、あっという間に大陸に断裂が走り、大地がこじ開けられたのだ。2005年にはこの地でたった10日間の間に 60キロの長さに渡り、8メートルの幅の断裂が開いた。



この中の下の部分。


> たった10日間の間に 60キロの長さに渡り、8メートルの幅の断裂が開いた。


ここには「数百万年」というような年月は存在しません。

そして、「 パキスタンでのクリスチャン追放活動の渦中で発生した大地震と共に海底から浮上した新たな島」などで取り上げた最近のパキスタンの島。

あの島もたった数時間〜数十時間で海上に浮き上がりました。

pakistan-33.jpg


この島も海上に出ている部分はそれほど巨大ではなくとも、「海底から海の上にまで浮上したすべての質量」はものすごいものがあるはずです。


つまり、もしアフリカ大陸が分断するとしたら、それは数百万年というような歳月の中で起きるのではなく、数日から数週間でアフリカ大陸は分断してしまうと考えた方が現実的ではないのだろうかという話なのですが、今回の話は、さらに、


その分断の起点はイスラエルの場所、つまり、北緯33度上かもしれない


ということに気づいたというようなことかもしれません。


上に載せた大地溝帯の地図に「北緯33度線」を書き加えたものが下の地図です。

33-kiten.jpg


ちなみに、あまり関係のあることではないですが、新しい島ができた地震が起きたパキスタンも首都のイスラマバード近くに33度線が走っています。




なお、33度線といえば、アメリカもその両端で異変が起きています。

33-usa-02.jpg

33度線の西であるロサンゼルスでは、最近、ロサンゼルスタイムスが「大地震」に関しての大特集を組みました。

米国の33度線の東は、ノースカロライナ州というあたりですが、このあたりは、今年、イルカの大量死が続いています。



今後、世界で何が起きるかはわからないにしても、それが地質的な出来事だった場合、地質学者たちの言うような「何万年」というような時間軸が介入する余地はないように感じます。

あっという間に地球は変化してしまう。
そう思います。


ここまで長くなってしまいましたが、ここからイスラエルの地震の報道です。



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2013年10月13日



2015年10月7日に In Deep は http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。




米国オレゴン州では州当局が住民に地震への準備を勧め、インド災害局はヒマラヤ地震で数十万人が死亡する可能性に言及


sig-0924-1012.png

▲ パキスタンで「新しい島」が出来た9月24日から10月12日までの間だけでマグニチュード6以上の地震が8回発生しています。データは、多くの部署が閉鎖中のアメリカ地質調査所より。
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最近、比較的大きな地震が多い感じなんですよ。

パキスタンで先月起きた「新しい島」ができた大地震のことは、

パキスタンでの「クリスチャン追放活動」の渦中で発生した大地震と共に海底から浮上した新たな島
 2013年09月25日

という記事などに記したことがありましたが、この頃からマグニチュード6とか7程度の地震が、かなり頻繁に発生し続けているような感じを受けます。

そのことを少し書こうと思いますが、ちょっとプライベートのことで思ったことがありまして、そのことを少し書かせていただきます。






「 100歳の誕生日」に思うデフォルト後の世の中

私は埼玉の所沢というあたりに住んでいるのですが、思えば、ここに越してきて、そろそろ2年になります。この所沢市というところは特徴として挙げられるようなことは何もないところですが、特徴といってはアレですが、「振り込め詐欺の発生が非常に多い」ということが挙げられそうです。

下のグラフは埼玉県警のサイトにあるものですが、最近は川口市に座を奪われていますが、埼玉県の中でもコンスタントに上位にあるのが所沢市です。

tk-ore.jpg

埼玉県警察公式ホームページより。


そういうことがあるせいか、毎日のように、スピーカーから「振り込め詐欺にご注意下さい」と流し続けている警察車両が走り回っています。

まあ、それだけ年配の方が多いということでもありそうですが、私が2年前にこちらのほうに越してきた理由も、この「高齢者に関しての問題」が主な原因でした。

具体的にいうと、うちの奥さんの実家が「 70代が 90代を介護する」といういわゆる老老介護の状態になっていて、「心配だから実家のそばに引っ越したい」という奥さんの希望もあり、彼女の実家に近い今の場所に来たのでした。


その介護を受けている奥さんのおばあちゃんは基本的にはほとんど寝たきりのままなのですが、先日、「 100歳の誕生日」を迎えまして、普通に考えればおめでたいことではあるのですけれど、日本国中のいたるところで、「おめでたい、ありがたい」とだけは言っていられない状況が非常に多く存在しているのだろうなあと思います。


介護している奥さんの母もすでに 70代中盤で、もしこの先、介護される側が 105歳、110歳と年を重ねていくと、介護するほうも 80歳、85歳となっていくわけで、「共倒れ」に対しての漠然とした不安はうちの奥さんには常にあるようです。

それにしても、ご老人たちが医療にしても介護にしても、福祉関係のサービスをある程度受けられていられるのも現在は政府の予算が機能しているからで、つまり、たとえば「デフォルトなどした場合」は、こうはいかなくなるはずです。

今はアメリカのデフォルトのことが言われていますけれど、今回乗り切っても、アメリカがいつかはどうにもならなくなるのは誰の目にもあきらかで、そして、日本も一蓮托生というのか何というのか、下手すると、デフォルトする米国本国より大変なことになるのかもしれないですし。

下のは Walk in the Spirit さんの US はデフォルトするの?という記事にあったものです。

us-bond-jpbank.jpg


そして、銀行より何より、日本自体がアメリカ国債を110兆円も保有しているわけで。

10月4日のロイターの「シナリオ:米国初のデフォルトはどう起こるか」という記事に下のような表現がありました。


<11月1日>

この日をもって、米政府は未踏の領域に入る。



この「未踏の領域」というのは、他の多くの国の政府も同様の領域に踏み込んでいくのだろうなあと。

そして、くどいようですけれど、今回このデフォルトが回避されても、1700兆円近くの借金を持つアメリカがこの問題から逃れることはできないのだろうなあとも思ってしまうわけで(実際はよくわからないですけれど)。

usdebt-2016.png

▲ 日本円換算は大ざっぱな数値です。US Government Debt より。

アメリカは今回はデフォルトしなくとも、確かにいつかはしてしまいそう。

「そういう時って、どうなるんだろう?」と 本来ならおめでたい「高齢者の 100歳の誕生日」に思った次第なのでした。

本題にしようと思っていたこととと離れてしまいました。







久しぶりに地震が気になりだして


そのアメリカは政府機関が閉鎖中ですが、全世界の地震のデータを参照する際に使っているアメリカ地質調査所( USGS )も、リアルタイム地震情報のページにアクセスすると下のような表示が出ます。

us-of.jpg


政府機関一時帰休

連邦資金の失効のため、USGS の地震ハザード・プログラムは、そのオペレーションのほとんどを停止しました。 USGSは、地震のモニタリングは継続し、地震活動についての報告はしますが、地震情報に関しての精度だけでなく、いくつかのページの機能の適時性はオペレーションレベルの低下の影響を受ける可能性があります。



というわけで、一応、地震の速報は続いていますが、上に書かれてある状態のようです。

その USGS のデータからですが、新しい島ができた 9月 24日のパキスタンの地震以来の今日までのマグニチュード6以上の地震はページの一番上に挙げたようになっていますが、文字だけではどのような感じで発生しているのかわかりづらいですので、地図に印をつけてみました。

earthscience_f4.jpg


黒い線は「プレート」の境界ですが、こう見てみると、ほぼすべての地震がプレートの境界上とその近辺で起きていることがわかります。そして、地域的な偏りなく全世界でまんべんなく起きているように見えます。


同じようなことが、今年の1月の終わりから2月の始めにかけてあって、2013年 1月 27日から 2月 2日までの5日間でマグニチュード6以上の地震が9回発生したということがありました。

この時のことは、過去記事で書いたことがあります。

2013年の夏に起きる「天の川銀河中心での大規模な衝突」は銀河系全体に何かをもたらすのか
 2013年02月03日



▲ 上の記事の「 2013年1月27日から2月2日までの5日間の M6級の世界の地震」の図。赤い点が地震の発生場所です。


でまあ、どうして地震の話題になったのかというと、最近どうも、世界中で、「当局からの大地震に対しての警告」的な報道が多いのです。

これは、日本での「〇〇地震が起きた場合には××地域では△△万人死亡する」といったようなシミュレーション的な話とはやや違うタイプのもので、「来る」という断定的な感じのものが多いところが気になるところなのです。






自然の混乱と政治経済の混乱が同時に訪れたらこの世はどうなる?


下のは、10月 10日のインドのメディア。

him-m8class.jpg

India West より。


この警告を発したのはインドの国家災害管理局ですが、見出しを見たときには、「ヒマラヤ山脈でマグニチュード8の地震なんて起こらないだろう」と思ったのですが、記事を読むと、何と、ヒマラヤでは、50年より短い間隔でマグニチュード8クラスの地震が起きているのだそうで、1897年、1905年、1934年、1950年に、それぞれマグニチュード8クラスの地震が起きているのだそう。

そして、その 1950年以降、 50年以上も地震が起きていないということが今回のこのような警告となったようです。


そして、現在、政府機関が閉鎖しているアメリカのオレゴン州災害局は先月、「巨大地震がいつ起きてもおかしくない」と住民たちに警告を発しました。

oregon-advise.jpg

▲ 9月21日の オレゴン州のメディア MailTribune より。


アメリカでは、非常事態に相当するような大規模な災害が発生した際の担当部局は、緊急事態管理庁( FEMA / フィーマ)ですが、もともと FEMA は、国土安全保障省ができるまでは、「予算執行を含む」強力な指揮命令権を有していた機関らしいですので( Wikipedia より)、政府機関の閉鎖などは関係しないものなのかもしれないですが、政府がデフォルトなんかした場合にはどうなるのだろうかなあ、とも思います。

ちなみに、上で抜粋した Wikipedia によりますと、以前の FEMA は、


大統領から非常事態宣言、またはそれに準ずる命令等が発令された場合、現地に派遣されたFEMA係官は自身の判断で当該災害等に関するあらゆる措置を口頭で「大統領命令」として執行することができ、書類等の事務手続きは事後処理でよかった。



というほど強力な命令権を有していたようです。


ちなみに、この FEMA は、アメリカの人気テレビドラマだった「Xファイル」で、アメリカの影の政府として描かれて以来、そういう方面でも話題となった時期がありました。

x-files-2002.jpg

▲ 映画化された「Xファイル ザ・ムービー」( 1998年)より、ドラマの中で FEMA のメンバーに上のようなことを言う FBI のモルダー捜査官。



なんだか長くなってきましたので、上に書きましたオレゴン州のことなどに関しては次に書こうかと思います。

今回は上の「ヒマラヤの地震」の報道についてご紹介しておきます。

私自身、ヒマラヤ山脈というのがそんなに巨大地震が多く発生していた場所だとは知らなかったこともありますので、短い報道ですが、衝撃的なものでした。

ちなみに、ヒマラヤ山脈の場所も曖昧にしか把握していませんでしたので、地図で調べてみました。

himalaya-map-01.jpg

上のように日本列島の距離と匹敵するほどの広範囲に渡っているようです。



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